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昨日クリデールからも見たツィジィェール湖に行きたくてホテルのフロントに行き方を聞く。「今日、日曜日は午前と午後に各1本のバスがあり、もうシオンを出る。今からタクシーでなら途中で落ち合える。タクシーを呼びましょうか」残念だが準備もしてなく断念する。<br /><br />その代わりに湖の下にある魅力的な圏谷ラ・カーブへ歩いて行きそこからこれも行きたかったビスを通って帰るルートを選んだ。<br /><br />ビス(灌漑水路)は主として氷河の水をできるだけ水平に送り中腹にも潅水できるようにする水路。<br />ローヌの谷は晴天日数がイタリア並で果実やぶどうの栽培に適している。しかし晴天が続き砂漠のようになっての被害も度々発生したので組合を作って自前で灌漑水路を作ったのが始まりで12世紀にシエールとブリックの間のヴァーレンで作られたのが始まりだそうだ。<br /><br />面白いのは自主的な組合組織で開発と維持を続けたことで、決して統治者が作ったのでないのがいかにもスイス的。<br />近年になるとポンプの出現でその存在価値が低減したが依然として改善して維持されているものや、機能を中止したがハイキングルートとして観光に活用されているのもある。<br /><br />このような水路はフランスの各地で見れるがここローヌの谷、特に南面の傾斜地に多く見られるのはここが前述の晴天とぶどう畑の関係からである(なお2003年スイスの旅(4)で紹介したモースアルプももっと後期開発の水路の上を歩いたハイクだ)。<br />ハイキングルートとして整備されているのはローヌ谷で約23箇所。<br /><br />この南面の山にある谷は石灰岩を侵食した岩壁の谷で、そこを水平に走る水道の多くは岩壁の中腹を横断するのでスリルのあるハイキングルートとなり、めまい症(日本では高所恐怖症)の人は避けるべきと注意がある。<br /><br />今日行く「ビス・ド・ロ」は現存では最も古く(14世紀)、また規模も最大のものだ。1947年に上半部がトンネルに換えられ古い水路はハイキング道となった。<br /><br />追記:ぶどう畑の中に水平に沢山の径20〜50mmのパイプが水平にあるのが汽車からでも見える。これはぶどうに適当な湿気を霧状に与えるための設備で、これも昔は落差のある水でのみできることだった。<br /><br />

2001年スイスの旅(6)クラン・モンタナ(3)

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2001/09/09 - 2001/09/09

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4nobu

4nobuさん

昨日クリデールからも見たツィジィェール湖に行きたくてホテルのフロントに行き方を聞く。「今日、日曜日は午前と午後に各1本のバスがあり、もうシオンを出る。今からタクシーでなら途中で落ち合える。タクシーを呼びましょうか」残念だが準備もしてなく断念する。

その代わりに湖の下にある魅力的な圏谷ラ・カーブへ歩いて行きそこからこれも行きたかったビスを通って帰るルートを選んだ。

ビス(灌漑水路)は主として氷河の水をできるだけ水平に送り中腹にも潅水できるようにする水路。
ローヌの谷は晴天日数がイタリア並で果実やぶどうの栽培に適している。しかし晴天が続き砂漠のようになっての被害も度々発生したので組合を作って自前で灌漑水路を作ったのが始まりで12世紀にシエールとブリックの間のヴァーレンで作られたのが始まりだそうだ。

面白いのは自主的な組合組織で開発と維持を続けたことで、決して統治者が作ったのでないのがいかにもスイス的。
近年になるとポンプの出現でその存在価値が低減したが依然として改善して維持されているものや、機能を中止したがハイキングルートとして観光に活用されているのもある。

このような水路はフランスの各地で見れるがここローヌの谷、特に南面の傾斜地に多く見られるのはここが前述の晴天とぶどう畑の関係からである(なお2003年スイスの旅(4)で紹介したモースアルプももっと後期開発の水路の上を歩いたハイクだ)。
ハイキングルートとして整備されているのはローヌ谷で約23箇所。

この南面の山にある谷は石灰岩を侵食した岩壁の谷で、そこを水平に走る水道の多くは岩壁の中腹を横断するのでスリルのあるハイキングルートとなり、めまい症(日本では高所恐怖症)の人は避けるべきと注意がある。

今日行く「ビス・ド・ロ」は現存では最も古く(14世紀)、また規模も最大のものだ。1947年に上半部がトンネルに換えられ古い水路はハイキング道となった。

追記:ぶどう畑の中に水平に沢山の径20〜50mmのパイプが水平にあるのが汽車からでも見える。これはぶどうに適当な湿気を霧状に与えるための設備で、これも昔は落差のある水でのみできることだった。

  • ビス・ド・ロのハイキングルート図

    ビス・ド・ロのハイキングルート図

  • 昨日クリデールから見たツェジィェール湖。今日そこに行きたかったが断念し、いったんクリデールの上のベラルイにリフトで上がり、そこからポシェ峠を通るルートを見た。<br />峠までにすごく長い人口の梯子を下る必要がありそうなので敬遠してクリデールにもどりそこからの崖道を降ることにする。<br />目的のラ・カーブは湖の下にあるがこの写真では手前の台地に隠れて見えない。

    昨日クリデールから見たツェジィェール湖。今日そこに行きたかったが断念し、いったんクリデールの上のベラルイにリフトで上がり、そこからポシェ峠を通るルートを見た。
    峠までにすごく長い人口の梯子を下る必要がありそうなので敬遠してクリデールにもどりそこからの崖道を降ることにする。
    目的のラ・カーブは湖の下にあるがこの写真では手前の台地に隠れて見えない。

  • クリデールから歩き出す。すぐに崖をくだることになる。そこは右に見えるような崖にジグザグに作られた急な坂道で日陰のせいで先日の残雪が残って居てかなり危険な下りだった。後で思い出すとその後に通る導水路よりはるか危険だった。<br />左下に少し覗いているのが目的の圏谷ラ・カーブの草原。

    クリデールから歩き出す。すぐに崖をくだることになる。そこは右に見えるような崖にジグザグに作られた急な坂道で日陰のせいで先日の残雪が残って居てかなり危険な下りだった。後で思い出すとその後に通る導水路よりはるか危険だった。
    左下に少し覗いているのが目的の圏谷ラ・カーブの草原。

  • 氷河の溶けた水が圏谷の崖を滝になって落ちる。これが集まって水道を流れる。<br />下りの崖の途中から写す。

    氷河の溶けた水が圏谷の崖を滝になって落ちる。これが集まって水道を流れる。
    下りの崖の途中から写す。

  • やがて森林限界の下まで下り、道も楽になる。

    やがて森林限界の下まで下り、道も楽になる。

  • ラ・カーブの草原から見上げる。

    ラ・カーブの草原から見上げる。

  • ラ・カーブののどかな眺め。人一人居ない。

    ラ・カーブののどかな眺め。人一人居ない。

  • 桃源郷のようなラ・カーブの草原で持参のおにぎりの昼食。

    桃源郷のようなラ・カーブの草原で持参のおにぎりの昼食。

  • これもラ・カーブの草原

    これもラ・カーブの草原

  • いよいよビス(導水路)が始まる。このように広いところもあり期待ほど厳しくないと思ってたらとんでもない。

    いよいよビス(導水路)が始まる。このように広いところもあり期待ほど厳しくないと思ってたらとんでもない。

  • これも導水路が始まった付近。まだ川との高度差がない。

    これも導水路が始まった付近。まだ川との高度差がない。

  • この付近ではかなりの高さの崖を横切っている。ずいぶん危険になったが簡単な手すりだけ。

    この付近ではかなりの高さの崖を横切っている。ずいぶん危険になったが簡単な手すりだけ。

  • ますます高度感が出てくるがこのように保護柵のないのがほとんど

    ますます高度感が出てくるがこのように保護柵のないのがほとんど

  • 最も高度感のあるところ

    最も高度感のあるところ

  • まるで黒部の下の廊下のように道は空中に。

    まるで黒部の下の廊下のように道は空中に。

  • ここも簡単な紐があるだけ。

    ここも簡単な紐があるだけ。

  • この付近は導水路がそのまま残っている。点検用の道の左にある溝がその水路。その向こうの谷を過ぎるところでは水路は崩れてなくなっている。

    この付近は導水路がそのまま残っている。点検用の道の左にある溝がその水路。その向こうの谷を過ぎるところでは水路は崩れてなくなっている。

  • 一枚岩の崖を横切る水路。このように保護柵のないところがほとんどだがみな平気でハイキングを楽しんでいた。<br />その後水路がプランマイヨンの集落に入る所でハイクを終わったがバスまで時間があったのでさらにクランの町を経てモンタナまで歩く。それがずいぶんと長く疲れた。しかしいつの間にか豊富な水の流れる水路が緑の木陰を流れてるそばを歩くのはいいものだった。

    一枚岩の崖を横切る水路。このように保護柵のないところがほとんどだがみな平気でハイキングを楽しんでいた。
    その後水路がプランマイヨンの集落に入る所でハイクを終わったがバスまで時間があったのでさらにクランの町を経てモンタナまで歩く。それがずいぶんと長く疲れた。しかしいつの間にか豊富な水の流れる水路が緑の木陰を流れてるそばを歩くのはいいものだった。

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