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タロサの墓を後にして、次は誰の墓標を参ろうか。<br /><br />やはり、亡くなった後でも、身近な存在として親しみを感じる人、といえば、その作品が「本」として、後世の我々が、気軽に手に取ることのできる作家かなぁ。<br /><br />※写真は、吉川英治の墓。<br /><br /><br /><br />

掃苔日記/多磨霊園 2

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2006/05 - 2006/05

52782位(同エリア85143件中)

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けーしちょー

けーしちょーさん

タロサの墓を後にして、次は誰の墓標を参ろうか。

やはり、亡くなった後でも、身近な存在として親しみを感じる人、といえば、その作品が「本」として、後世の我々が、気軽に手に取ることのできる作家かなぁ。

※写真は、吉川英治の墓。



  • 名誉霊域通りを突き進むと、忠霊塔に行き当たります。<br /><br />忠霊塔の北側は、墓所を挟んで東八道路。<br />東京都民が免許証取得に訪れる「府中の試験場※注」や「都立武蔵野公園」が、道路に面してして、霊園の周りも緑豊かな環境です。<br /><br />注:東京都には他に鮫洲にも運転免許試験場があります。<br /><br />忠霊塔を正面に見て、左手、20区画。<br /><br />吉川英治の墓所の入口通路には、猫。<br />「英治の墓はこっちだよ」<br />

    名誉霊域通りを突き進むと、忠霊塔に行き当たります。

    忠霊塔の北側は、墓所を挟んで東八道路。
    東京都民が免許証取得に訪れる「府中の試験場※注」や「都立武蔵野公園」が、道路に面してして、霊園の周りも緑豊かな環境です。

    注:東京都には他に鮫洲にも運転免許試験場があります。

    忠霊塔を正面に見て、左手、20区画。

    吉川英治の墓所の入口通路には、猫。
    「英治の墓はこっちだよ」

  • 先客が、すばらしい菊の花を供えてくださってました。<br /><br />文机の上に湯のみ茶碗がのってマス。<br />湯のみに目を凝らしてご覧下さい。<br /><br />自筆で書かれた「吉川英治」の文字。<br /><br />これ以上、作家らしい墓標があるでしょうか。<br />未完に終わった「新:水滸伝」や「恋ぐるま」なんかの続編を、ここで執筆しているのでしょうか。<br /><br /><br /><br /><br />

    先客が、すばらしい菊の花を供えてくださってました。

    文机の上に湯のみ茶碗がのってマス。
    湯のみに目を凝らしてご覧下さい。

    自筆で書かれた「吉川英治」の文字。

    これ以上、作家らしい墓標があるでしょうか。
    未完に終わった「新:水滸伝」や「恋ぐるま」なんかの続編を、ここで執筆しているのでしょうか。




  • 私が「吉川英治」の名前を知ったのは、恥かしながら「バガボンド」の大ヒットを受けて。<br /><br />今は海老蔵ですが、当時、市川新之助が主演した大河ドラマも「原作:吉川英治」でしたが、「バガボンド」のヒットした時期、というのは、決して、偶然ではないでしょう。<br /><br />でも、本田宗一郎なんかの著書を読むと、吉川英治を絶賛していたりするのです。<br /><br />・父の事業の失敗で小学校中退。<br />・いくつもの職業を転々。勤務先のドッグで事故に遭遇。<br />・昭和13年に「ペンの部隊」として従軍経験アリ。<br /><br /><br />なんか聞いたことあるような話だなぁ、と思い巡らせていると、松本清張の名前が浮かんできました。<br />彼も、たしか、学校は小学校マデで、職業を転々として、従軍経験もあったハズ。<br />社会派、と呼ばれた清張。<br />大衆小説作家、と呼ばれた英治。<br /><br />作品だけでなく、作者の生き様自体が、私に勇気を与えてくれます。<br />

    私が「吉川英治」の名前を知ったのは、恥かしながら「バガボンド」の大ヒットを受けて。

    今は海老蔵ですが、当時、市川新之助が主演した大河ドラマも「原作:吉川英治」でしたが、「バガボンド」のヒットした時期、というのは、決して、偶然ではないでしょう。

    でも、本田宗一郎なんかの著書を読むと、吉川英治を絶賛していたりするのです。

    ・父の事業の失敗で小学校中退。
    ・いくつもの職業を転々。勤務先のドッグで事故に遭遇。
    ・昭和13年に「ペンの部隊」として従軍経験アリ。


    なんか聞いたことあるような話だなぁ、と思い巡らせていると、松本清張の名前が浮かんできました。
    彼も、たしか、学校は小学校マデで、職業を転々として、従軍経験もあったハズ。
    社会派、と呼ばれた清張。
    大衆小説作家、と呼ばれた英治。

    作品だけでなく、作者の生き様自体が、私に勇気を与えてくれます。

  • バス通りに出てきました。<br /><br />こんなにちゃんとした道路!<br />そして、まっすぐな道の果てが見えない(爆)<br /><br />

    バス通りに出てきました。

    こんなにちゃんとした道路!
    そして、まっすぐな道の果てが見えない(爆)

  • 不思議な文字の墓標を発見。<br /><br />こちらの教養が試されているようです。<br /><br />が、もちろん、読めない(T T)

    不思議な文字の墓標を発見。

    こちらの教養が試されているようです。

    が、もちろん、読めない(T T)

  • そんな墓所は、作家、中島敦の家のもの。<br /><br />しまった。榊が邪魔して<br />肝心の「敦」の文字が隠れてるっ!!<br />これぢゃ「中島らも」でもわからないぢゃん!!<br />大失敗だ。<br /><br />初対面は国語の教科書。「山月記」だったかな。<br />短命だったため、作品は少ないけど、何度も読み返したくなるものばかり。<br />「静」として「凛」とした、なんともいえない読後感には「孤高の、病弱な、短命の人」という作家をイメージしてしまうのですが。<br />てゆうか、教科書に載ってた中島敦の顔写真、病弱で短命の文学青年そのものだったんですけどね。<br /><br />実際は、喘息の発作に苦しみながらも、常に周りの人や、高校の生徒たちにもユーモアを振りまいた、陽気な人だったようです。<br /><br />笑いながら喘息?とても辛そうデス。<br /><br />でもって、寂しがり屋。<br />妻が用事で実家に帰った時には「今、ヒビスカスが咲いている。早く帰ってこないと散っちゃうぞ」と手紙を書き送った、というエピソードもあるそうで。

    そんな墓所は、作家、中島敦の家のもの。

    しまった。榊が邪魔して
    肝心の「敦」の文字が隠れてるっ!!
    これぢゃ「中島らも」でもわからないぢゃん!!
    大失敗だ。

    初対面は国語の教科書。「山月記」だったかな。
    短命だったため、作品は少ないけど、何度も読み返したくなるものばかり。
    「静」として「凛」とした、なんともいえない読後感には「孤高の、病弱な、短命の人」という作家をイメージしてしまうのですが。
    てゆうか、教科書に載ってた中島敦の顔写真、病弱で短命の文学青年そのものだったんですけどね。

    実際は、喘息の発作に苦しみながらも、常に周りの人や、高校の生徒たちにもユーモアを振りまいた、陽気な人だったようです。

    笑いながら喘息?とても辛そうデス。

    でもって、寂しがり屋。
    妻が用事で実家に帰った時には「今、ヒビスカスが咲いている。早く帰ってこないと散っちゃうぞ」と手紙を書き送った、というエピソードもあるそうで。

  • シベ超(爆)

    シベ超(爆)

  • 中島敦の墓で、ソウルトークを済ませたあと<br />目に止まってしまった軍人の墓所。<br /><br />シベリア超特急。<br /><br />映画評論家、水野晴郎が初めてメガホンを取った映画。これが、本人主演?で、しかも、水野さんが、この墓所の方、山下さんに扮して軍服姿で登場します。<br /><br />「あれだけ映画を見てて、こんなものしか作れないのか?」byビートたけし<br />という酷評があるなかで<br /><br />「シベ超」の愛称で親しまれ?<br />カルト的な人気も誇る、存在そのものがミステリアスな映画。<br /><br />山下さんご本人に、シベ超の感想を聞きたいような、聞きたくないような。。。

    中島敦の墓で、ソウルトークを済ませたあと
    目に止まってしまった軍人の墓所。

    シベリア超特急。

    映画評論家、水野晴郎が初めてメガホンを取った映画。これが、本人主演?で、しかも、水野さんが、この墓所の方、山下さんに扮して軍服姿で登場します。

    「あれだけ映画を見てて、こんなものしか作れないのか?」byビートたけし
    という酷評があるなかで

    「シベ超」の愛称で親しまれ?
    カルト的な人気も誇る、存在そのものがミステリアスな映画。

    山下さんご本人に、シベ超の感想を聞きたいような、聞きたくないような。。。

  • 案内には紹介されていなくとも、個々に業績を称えるようなレリーフがあったりするのが、墓所を散策する楽しみでもあります。<br /><br />外山繁太郎(トヤマシゲタロウ)氏の墓所らしい。<br /><br />1918年、東洋建築社を創設。<br />当時最新技術の鉄筋コンクリート建物の請負業を開業。<br />同時に建築用コンクリートブロック製造、<br />鉄道用コンクリートまくらぎの研究を開始。<br /><br />我が国で最初のプレストレストコンクリートまくらぎを製作。<br />レール締結装置など軌道用品の開発と販売に尽力。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

    案内には紹介されていなくとも、個々に業績を称えるようなレリーフがあったりするのが、墓所を散策する楽しみでもあります。

    外山繁太郎(トヤマシゲタロウ)氏の墓所らしい。

    1918年、東洋建築社を創設。
    当時最新技術の鉄筋コンクリート建物の請負業を開業。
    同時に建築用コンクリートブロック製造、
    鉄道用コンクリートまくらぎの研究を開始。

    我が国で最初のプレストレストコンクリートまくらぎを製作。
    レール締結装置など軌道用品の開発と販売に尽力。








  • どこかの家の墓所から、すっくと大空高く伸びやかな松の姿。<br /><br />常緑樹と「マツ」の名前から、永遠を連想される松の木は、霊園の中でも数多くみられました。<br /><br />

    どこかの家の墓所から、すっくと大空高く伸びやかな松の姿。

    常緑樹と「マツ」の名前から、永遠を連想される松の木は、霊園の中でも数多くみられました。

  • 平岡さん?<br /><br />平岡さん?<br /><br />最初、訪れた時は、何度も素通りしてしまった、ごくごくフツーの墓所。

    平岡さん?

    平岡さん?

    最初、訪れた時は、何度も素通りしてしまった、ごくごくフツーの墓所。

  • それは、三島由紀夫の墓所。<br /><br />本名は平岡公威(キミタケ)。<br /><br />天才にも悩める時代があった。<br />装飾が施されたような豪華絢爛な文章ゆえ、発売部数が伸び悩んだ時期。<br /><br />突如、ボディービルをおっぱじめる。<br />幼少期、祖母の教育方針から、女性だけで固められていたという環境を否定したかったから、という話をしてたのは、美輪明宏だったかなぁ。<br /><br />それで、市ヶ谷での、あの割腹自殺に至るのか。<br /><br />「美徳のよろめき」なる著作があります。<br />たくさんの著作の中で、私が一番好きなタイトル。<br /><br />彼にとって、何が美徳で、何によろめいたのでしょうか。<br /><br /><br /><br />

    それは、三島由紀夫の墓所。

    本名は平岡公威(キミタケ)。

    天才にも悩める時代があった。
    装飾が施されたような豪華絢爛な文章ゆえ、発売部数が伸び悩んだ時期。

    突如、ボディービルをおっぱじめる。
    幼少期、祖母の教育方針から、女性だけで固められていたという環境を否定したかったから、という話をしてたのは、美輪明宏だったかなぁ。

    それで、市ヶ谷での、あの割腹自殺に至るのか。

    「美徳のよろめき」なる著作があります。
    たくさんの著作の中で、私が一番好きなタイトル。

    彼にとって、何が美徳で、何によろめいたのでしょうか。



  • 三島由紀夫の墓の近く。<br /><br />「区」と「区」の間の道路は、バスも通るような大きな二車線道路だったりしますが、「号」と「号」の間の通路は、このように、ほとんど、未舗装の、土がむき出しの状態です。<br /><br />手前には車止めがあって、墓所の内部は、てくてく歩きながらの移動になります。

    三島由紀夫の墓の近く。

    「区」と「区」の間の道路は、バスも通るような大きな二車線道路だったりしますが、「号」と「号」の間の通路は、このように、ほとんど、未舗装の、土がむき出しの状態です。

    手前には車止めがあって、墓所の内部は、てくてく歩きながらの移動になります。

  • 向田家の墓、と、言えば<br /><br />作家、向田邦子が眠って、、、いる?<br /><br /><br />まだ、私がすごく幼かった頃。<br />私の誕生日、8月22日に、台北発高雄行き台湾・遠東航空ボーイング737型機が、機体腹部のアルミ合金の腐食によって空中分解し、乗客乗員合わせて110名全員が亡くなる、という大きな航空事故がありました。<br /><br />「けーしちょーの誕生日に亡くなった女性作家」<br /><br />犠牲者の中には、台湾に取材旅行に出かけていた向田邦子さんもいらっしゃいました。<br />新聞に、大きな見出しが載っていたことと、作家というより、女優と呼んだほうが相応しいような顔立ちの写真を覚えています。<br />恐らく、私が人生で、一番最初に覚えた作家の名前ではないでしょうか。<br />訳がわからない子供でしたが、小林亜星がちゃぶ台ひっくり返すシーンと、樹木希林が「ジュリィィ」て壁に向かって叫んでるシーンは知ってて、「それを考えた女の人が飛行機が落ちて死んぢゃったんだよ」と言われて、ひどくショックを受けていたらしいです。<br /><br />享年51歳。<br />テレビドラマ「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」など手がけた脚本はヒット作多し。<br />小説では「思い出トランプ」に収録された「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で、第83回直木賞を受賞。<br />亡くなったのは、直木賞受賞した翌年のこと。<br />これからの活躍を嘱望されていた矢先の悲劇でした。

    向田家の墓、と、言えば

    作家、向田邦子が眠って、、、いる?


    まだ、私がすごく幼かった頃。
    私の誕生日、8月22日に、台北発高雄行き台湾・遠東航空ボーイング737型機が、機体腹部のアルミ合金の腐食によって空中分解し、乗客乗員合わせて110名全員が亡くなる、という大きな航空事故がありました。

    「けーしちょーの誕生日に亡くなった女性作家」

    犠牲者の中には、台湾に取材旅行に出かけていた向田邦子さんもいらっしゃいました。
    新聞に、大きな見出しが載っていたことと、作家というより、女優と呼んだほうが相応しいような顔立ちの写真を覚えています。
    恐らく、私が人生で、一番最初に覚えた作家の名前ではないでしょうか。
    訳がわからない子供でしたが、小林亜星がちゃぶ台ひっくり返すシーンと、樹木希林が「ジュリィィ」て壁に向かって叫んでるシーンは知ってて、「それを考えた女の人が飛行機が落ちて死んぢゃったんだよ」と言われて、ひどくショックを受けていたらしいです。

    享年51歳。
    テレビドラマ「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」など手がけた脚本はヒット作多し。
    小説では「思い出トランプ」に収録された「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で、第83回直木賞を受賞。
    亡くなったのは、直木賞受賞した翌年のこと。
    これからの活躍を嘱望されていた矢先の悲劇でした。

  • 墓所内、右側にある向田邦子の墓石は<br />見開きの本の形をしてました。<br /><br />左側に故人の略歴。<br />右側には森繁久弥の追悼歌。<br />「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る」<br />さすが知床旅情の作者だけあって、故人に相応しい一文です。<br /><br />妹、和子さんに残した遺書とも思われる、メモのようなものには、このようにあったそうです。<br />「どこで命を終るのも運です。体を無理したり、仕事を休んだりして、骨を拾いにくることはありません」<br /><br />実は、このちょっと前、銀座松坂屋で開催されていた「向田邦子展」を見てきたばかりの私。<br />ずば抜けた美貌は、やはり私の記憶の中で美化されたものではなく、彼女は幼少の頃から恐ろしい美貌の持ち主でした。<br /><br />展示されていた彼女の衣装は、全て彼女の体型に合わせてオーダーされたものだとわかる形のものばかり。<br />展示されていた彼女の靴は、どれも10センチ近いヒールばかり。それも、シャルルジョルダンやら、バリーやら、と、今現在の働く女性ならまだしも、オイルショク前後で、独身の働く女性が、これほどまでに自分への投資を惜しまなかった事に驚愕しました。で、自宅でくつろぐ彼女がハダシの写真があったのですが、彼女の足は、痛々しいまでに外反母趾でした。。。<br /><br />靴屋に勤めた経験から語る、あくまで独断と偏見にすぎないのですが、「足が楽なの」より「脚がきれいなの」を選んだ、自分のイメージに近づける努力を惜しまず、妥協を許さなかった女性なのではないでしょうか。<br /><br />「負け犬」なんて言葉が独り歩きしているような昨今ならまだしも、この時代、未婚で、第一線で仕事を続け、アフリカなどにも頻繁に一人旅を敢行、そしてこのずば抜けたファッションセンスとこだわり。<br /><br />彼女の、人生のありとあらゆるものへの、並々ならぬ決意を感じずにはいられません。<br />そして旅路の空で果てた最後。<br />それが、奇しくも私の誕生日だったこと。<br /><br />他人の墓の前で、これほど涙が溢れてくるとは思いませんでした。<br />

    墓所内、右側にある向田邦子の墓石は
    見開きの本の形をしてました。

    左側に故人の略歴。
    右側には森繁久弥の追悼歌。
    「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る」
    さすが知床旅情の作者だけあって、故人に相応しい一文です。

    妹、和子さんに残した遺書とも思われる、メモのようなものには、このようにあったそうです。
    「どこで命を終るのも運です。体を無理したり、仕事を休んだりして、骨を拾いにくることはありません」

    実は、このちょっと前、銀座松坂屋で開催されていた「向田邦子展」を見てきたばかりの私。
    ずば抜けた美貌は、やはり私の記憶の中で美化されたものではなく、彼女は幼少の頃から恐ろしい美貌の持ち主でした。

    展示されていた彼女の衣装は、全て彼女の体型に合わせてオーダーされたものだとわかる形のものばかり。
    展示されていた彼女の靴は、どれも10センチ近いヒールばかり。それも、シャルルジョルダンやら、バリーやら、と、今現在の働く女性ならまだしも、オイルショク前後で、独身の働く女性が、これほどまでに自分への投資を惜しまなかった事に驚愕しました。で、自宅でくつろぐ彼女がハダシの写真があったのですが、彼女の足は、痛々しいまでに外反母趾でした。。。

    靴屋に勤めた経験から語る、あくまで独断と偏見にすぎないのですが、「足が楽なの」より「脚がきれいなの」を選んだ、自分のイメージに近づける努力を惜しまず、妥協を許さなかった女性なのではないでしょうか。

    「負け犬」なんて言葉が独り歩きしているような昨今ならまだしも、この時代、未婚で、第一線で仕事を続け、アフリカなどにも頻繁に一人旅を敢行、そしてこのずば抜けたファッションセンスとこだわり。

    彼女の、人生のありとあらゆるものへの、並々ならぬ決意を感じずにはいられません。
    そして旅路の空で果てた最後。
    それが、奇しくも私の誕生日だったこと。

    他人の墓の前で、これほど涙が溢れてくるとは思いませんでした。

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この旅行記へのコメント (14)

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  • 唐辛子婆さん 2006/05/19 21:26:51
    すばらしい筆力!
    けーしちょうさん、こんばんは、

    きっちーさんちでいつもお目にかかっていますね(^^)

    多磨霊園は娘の学校の近くだったのに、一度も足を入れたことがありませんでした。
    いつかゆっくりお散歩したいなーと思っていました。
    かわりに?けーしちょうさんがレポートしてくださって嬉しいです。
    物知りになりそう。

    またゆっくり寄らせていただきます。

      〜唐辛子婆〜

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/19 23:34:20
    RE: すばらしい筆力! ←光栄デス。
    唐辛子婆さん♪

    そうですね。きっちーさんちでお目にかかってマス。
    宗旨問答集みたいな掲示板にしちゃいましたねぇ。
    我々で(・∀・)ゞ

    いつかは、唐辛子婆さんの、お話を伺いたいと思ってる私デス。

    >多磨霊園は娘の学校の近くだったのに

    確かに、学校多いですよね。環境が良い、という証拠でしょうか。
    とても広大な敷地ですが、不思議な落ち着きがあって。
    お散歩するなら、やはり名誉霊域か、5区と6区の間にある公園がオススメです。春はさくらが綺麗です。幻想的な雰囲気とはうらはらに、花見客で盛り上がってマス。

    行く前に墓所を調べ、行って感動し、行った後その人物を調べ。
    アタックチャンスの人物当てに備えてたりして(爆)

    これからもよろしくお願いします♪

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2006/05/20 16:11:04
    どうぞおいでやす
    けーしちょーさん♪

    夏目漱石の神経衰弱を
    トランプだと思ったというのもおかしい(笑)

    けど、初めて多磨墓地前駅(昔の名前)に降り立ったとき
    駅の地図を見て「このへんは有名人がいっぱい住んでるんだなー」
    と感心してしまった唐辛子婆もソートーにおバカでしょ?

    れれ?なんかへんだな、と気がつくまでに5分かかりました。

    >いつかは、唐辛子婆さんの、お話を伺いたいと思ってる私デス。

    どうぞどうぞいつでもおいでやす。
    けーしちょーさんには「ネパールの鋏研ぎ屋の話」なんかが面白いかも。

      〜唐辛子婆〜


    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/20 23:27:52
    RE: どうぞおいでやす
    唐辛子婆さん♪

    あたしは本気で、夏目漱石がロンドンでトランプにハマッた!
    と思ってたのです。
    だって、千円札の肖像画。カードゲームで悩む人っぽくないですか?

    >「このへんは有名人がいっぱい住んでるんだなー」

    確かに。あれが全部住まいだったら、ものすごいことになりますよネ。
    でも、出版社は楽かも。作家が多磨霊園団地にみんな住んでたら。
    原稿を取りに行くのも。締め切りを迫るのも。

    んでは、のちほど
    「ネパールの鋏研ぎ屋の話」を伺いに参ります。
    それだけでなく、いっぱいいっぱい、あるのですが、少しずつ。

  • drakenさん 2006/05/14 19:02:33
    霊園で・・・
    霊園でここまで読み応えのあるコメントを書けるとは、ほんと素晴らしいです。引き込まれちゃいました。

    物知りですね〜。
    ぜひ、アタック2○に出場して欲しいです。

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/15 01:22:07
    RE: 霊園で・・・
    アタックの児玉清に会うべく、
    成績の上らない勉強ばかりをしてました。

    もったいないorz



  • 萌愛さん 2006/05/12 10:14:42
    吉川英治
    のお墓って、ここにあったんですね。@メモメモ

    私の敬愛する精神科医(って、おじいちゃんですが)が三島由紀夫の文章を読んで体に戦慄が走り、自分の価値観が大きく変わってしまったって言ってましたけど読書の苦手な私にとっては、???の世界です。本名 平岡公威っていうんだ、これも@メモメモ
    けーしちょーさん、博学に頭がさがりますm(__)m

    美術館、覗いてくださって ありがとう。もっと「油彩」って感じの絵なんですがああなって しまいました(>_<)

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/12 23:35:19
    RE: 吉川英治
    萌愛さん。

    そうそう、吉川英治は、記念館のある青梅の方にあるのかなぁ
    という予想を裏切って、多摩霊園に眠ってました。

    >三島由紀夫の文章を読んで体に戦慄が走り
    >自分の価値観が大きく変わってしまったって

    あー。解る気がします。
    でも、三島由紀夫の難解な文章と読めない漢字の往復ビンタでは
    私はそこまでには至れずじまい。
    そういう体験というのは、映画だったり、旅行だったり、恋愛だったり、漫画だったり(←意外に多い。特に、スポ根!)人それぞれに違うものなのでしょう。

    萌愛さんは、、、石?(爆)

    私は、中学校1年の時に読んだパールバックの「大地」ですかね。
    読書が苦手でしたら、トラベラーkaz-ykさんの、「35年前の香港」旅行記をご覧あれ。
    まさに「大地」の世界で、お気に入りにも登録させていただきました♪

    だからでしょうか。なかなか中国に足が向かない私デス。
    「あたしのイメージを壊されたくないっ!」という
    へそ曲がりなファン心理(泣)


    萌愛

    萌愛さん からの返信 2006/05/13 00:11:40
    RE: ヘソ曲がりのファン心理
    あるある。けーしちょーさんだけじゃないよ。私もよ。
    >あたしのイメージ壊されたくない…で行かない国多々ありだもの。私も中国はそれ。私にとっては もろ「大地」のイメージの国。もちろん、他にもあるけどね。

    行きたくても事情で行けない国、行けるはずなのにわざと行かない国、場所ってね。
    kaz-ykさんの「35年前の中国」ね。
    でも4トラの使い方がイマイチわからない私。うまく覗けるかな?

    「石」は多分、生まれつきね。殆ど赤ちゃんの頃から「小石集め」が趣味だった私は、父親の碁石食べて大騒ぎになってね。○んちで、出てきて皆一安心したの(爆笑)

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/13 00:31:42
    お気に入りからジャンプ♪
    萌愛さん。

    即レスにビックリ!!
    真似して即レスしまっせ〜。

    この掲示板の右隣のアイコン「お気に入り」をクリック。
    そこに「kaz-yk」さんのアイコンがあるので、それをクリック。
    kaz-ykさんのマイページにジャンプします。

    プロフィールのアイコンをクリックすると、
    旅行記の一覧がずらーっと出ます。
    その、一番下に登録してある「35年前の香港」をクリック。

    これでいかがでしょう。
    敢えて行かない大好きな場所、を解っていただいて、嬉しい(・∀・)

    碁石を呑むとは、恐るべき石フェチ幼児っ!!

    姪が、やはり異物を飲み込んだ時は、ものすごい騒ぎになって
    随分心配したものです。
    無事に出てきて、良かったですねぇ。

    萌愛

    萌愛さん からの返信 2006/05/13 01:01:59
    REこれまた即効でっせぇー
    自分でも 考えられないスピードっす。

    見てきましたよぉ。Kaz-ykさのの「35年前の香港」これって香港だけど、どつちかというと古き良き時代の中国のイメージかなぁ。「大地」そのものって感じっすょぉ。勿論九竜とかはイメージが まだ 感じられるけど…その後の経済成長で「百万ドル」の夜景の場所し化した香港とは…ずいぶん…なんというか…ですね。

    でも、けーしちょーさん、お気に入りに登録してないのに書き込みないねぇ。でもそれもなんとなく分るような…ヘタなコメント書きたくないって私なら思うもの確かに言葉にしなければ、伝わらないけど してしまうとそれだけになつちゃうものねぇ。

    今日は ありがとう。

    石フェチの萌愛より

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/14 00:52:08
    RE: REこれまた即効でっせぇー
    萌愛さん。

    ご覧いただけたようで、よかった(・∀・)

    そうなんですよ。
    すごい感動して、直接、メールしてしまいました。

    今は、念願だった、北欧クルーズにお出かけされていて
    お留守なんですよぉ。
    お帰り&旅行記のupが待ち遠しいデス。

    よし。石好きな萌愛さんに楽しんでいただけるよう
    続編をがんばらなくっちゃ♪



    萌愛

    萌愛さん からの返信 2006/05/14 09:53:43
    RE: GWに
    「墓地の散策」って 「おつ」過ぎる趣味ですな。←私は大好きですが…

    けーしちょーさん、おはようございます。

    「もののけ姫」の舞台って、屋久島、白神山地は知っていたが出雲もあったとは…
    これから山陰行く時にチェツクせねば…って、これ けーとちょーさんの掲示板

    私も岡山ですよ。住んでいるのは…しかし、2月に一回は上京しているので←ってこの交通費で海外旅行どれだけできるか?!ってほどの東京好き人間。今度の上京訪問地に是非とも入れたい「多摩霊園」ですねぇ。

    そのためにも
    >石好きの萌愛に楽しんで…ののりで、続編 頑張ってくださいね♪

    けーしちょーさんって なんかいうか 文才?ギャグ才?のうえに博学?って…適切な「褒め言葉」が見つからないけど…けーしちょーさんの文章大好きです。

    けーしちょー

    けーしちょーさん からの返信 2006/05/15 01:34:43
    RE: RE: GWに
    萌愛さん。

    お褒めの言葉、ありがとうございます。
    ノリやすい性格ですので、今日は随分パソコンの前におりました(爆)

    がんばってupしましたが、雑司が谷までたどりつけませんでした。

    岡山にお住まいなのですね。
    いいなぁ、境港日帰りも可能ですね。
    私も同じようなものですよ。
    週末の土日は東京に出かけることが多いです。定期券もないくせに。

    そう、まるで田山花袋の描く「田舎教師」

    多磨霊園の隣が調布の飛行場なので、岡山から直行便があればすぐなのですが、あいにく、小型な飛行機しか利用できないようです。
    drakenさんにもレスしましたが、都心にも、沢山のお墓があります。
    萌愛さんの、次の上京までには、参考にできるように、こちらもupできたら、と考えております。

    あ〜。目がチクチクしてきたぁ。
    おやすみなさ〜い。

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