保羅酒楼への散歩道・その１

2006/04/17 - 2006/04/17

上海の富民路に人気のレストランがあります。
名を「保羅酒楼」と言います。
いついっても満員、５時６時７時は地元の人で賑わい、９時以降になりますと欧米人なんかも来ます。
そして、朝の６時までやってるとか・・・・また、日本の上海ガイドブックなどでも紹介されてるとか・・・・ピエール・カルダンも来たとか・・・・・。
私はココで上海歴史散歩の仲間と２度、中国旅行関連のオフ会で３度、利用しています。
旨いかどうか・・・味オンチの私には評価できません。あるサイトではマズイとはっきり言ってる人もいます。
しかし、とにかく人気がある。
先々週、ここでオフ会をやるべく、前日、予約を入れたんですが、もう満杯と言うことで急遽場所替え、連絡が取れなかった参加者を待つ為に５時半から６時半まで、保羅酒楼の前で待っていました。そうしましたら、客が、ドンドン来ます。若いグループ、家族で、親戚一同の大人数グループ、日本人グループ・・・・
やはり、旨いからなのでしょうか・・・いや、それとも、何か別の要素があるのでしょうか・・・。

昨日、その保羅酒家まで散歩して来ました。そして、早すぎるとは思いつつ、今週末の出直し食事会の予約をして来ました。
この店へ行くには、タクシーでサァーッと店の前につけるのもいいですが、夕方はこの辺りの長楽路は渋滞しますので、地下鉄で行くのが、良いでしょう。そして、その散歩道を楽しんで店に向かうのも、イイものなんです。
「保羅酒楼への散歩道・その１」は地下鉄１号線・常熟路站からの散歩道です。「その２」は陝西南路站からの散歩道となります。

貼り付けました写真は、保羅酒楼の近くにあります公園の中の銅像です。中国国歌の作詞者の田漢さんです。

エリア 上海(中国)

地下鉄１号線の常熟路站に降りましたら、１号出口から地上に出てください。

コレが常熟路站周辺の案内図です。
保羅酒楼までは、華亭路⇒延慶路⇒ホンの少し富民路の経路を辿り、長楽路を渡れば行き着きます。
１号出口を出ますと目の前の道が華亭路となります。

コレが１号出口を出てスグの風景です。
左へ行く道が華亭路で、右に見えます２階建てバス・９１１路が走る道が淮海中路です。

この道が華亭路です。襄陽服飾礼品市場の前身があった道です。
６・７年前までは、この道の両側には服の露店市場がビッシリ並んでまして、観光客、地方からの買出し人、ロシアからの買出し人で、毎日ごった返していました。当時の上海の名物市場でした。
その市場が一掃され、機能が襄陽市場に移った後は、静かな道に成り代わりました。
当時、右の店には真鍋喫茶店があったと記憶しています。その後入れ替わりがあり、２年位前からはハイカラ屋という日本料理屋が・・・しかし、昨日、そばを通りましたら、内装取り壊し工事をやってたいう訳です。また、別のレストランが入ってくるんでしょう。上海はホントに消長が激しいです。

緑が一杯の庭があるお屋敷も並びます。

華亭路のフランス租界時代の呼び名はRoute Mayenです。漢字表記は麦陽路です。

こういう塀のあるところにはお偉方が住んでｓるはずなのです。

やはり門衛が睨みを利かしてますね。
おお、コワッ！！

延慶路に出ました。
ここを右に曲がってください。

延慶路を東に行きます。
静かな道並みです。

延慶路のフランス租界時代の呼び名はRoute de Grouchyです。
漢字表記は格羅希路です。

こういった下町風景のようなものも見られます。
洗濯物も・・・・。

更に延慶路を東に・・・。
この辺りから延慶路は左に（北方向）曲がり始めます。

こういった横路地も、なかなか趣があります。
この路地は淮海中路に抜けるようです。

更に延慶路を行きます。
この辺りですと、延慶路はもう北東方向に向かってるはずです。

大福里という小区がありましたので、入って見ました。

大福里の中です。

奥まで行き振り返りました。
向こうが延慶路です。

大福里の出入り口にあります売店です、
サントリー・ビールのビールケースがありますね。
三得利啤酒と書かれてるケースです。
その右側のポスターは力波の黒ビールでしょう。
その隣は・・・・Mr.Bond Coffeeとありますね。
日本のかな・・・・、違いますよね・・・なんか似てるような・・・。

大福里を出まして、延慶路を更に行きます。

延慶路ももうすぐ終わりです。
この辺りでは、もう完全に北方向を向いています。

延慶路は前を行く道・東湖路にぶつかって終わりです。
東湖路は淮海中路から北西方向に向かって斜めに伸びる道で長楽路にぶつかって終わる道です。
向こうへ行く道は富民路となります。富民路の南端と言うことです。
ココまで来れば保羅酒楼は、目と鼻の先です。

保羅酒楼の近くにあります公園です。
富民路・東湖路・長楽路に囲まれた小さな三角公園です。
そこに、中国国歌作詞者・田漢さんの銅像があるんです。
中国国歌作曲者・聶耳さんの銅像も小さな三角公園にありました。
淮海中路・復興西路・烏魯木斉中路に囲まれた三角公園です。
なにかしろ、意識が働いてるんでしょうか・・・・。
聶耳さんの銅像は下記をご覧ください。
「若葉が芽を吹く桃江路＆烏魯木斉路」
http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/album/10060512/

それにしても、若葉が萌え立つと言う感じですね。
手前の広場では、近くのレストランの職員達がトランプをしていました。
午後２時半ですから、いそがしい昼食時が終わり、お休み時間と言うことなんでしょう。

コレが田漢さんの銅像ですね。
この日の１０日くらい前の朝のニュースで、鳩の糞が田漢さんの銅像を汚してる、というのをやってました。その時は、どこにあるんだろう、と思ったわけですが、先々週、保羅酒楼に行った時に、ああ、ココだったんだと知った次第です。
田漢さんは、日本にも留学したことあるようです。文革時代は迫害されたとか。解放前、田漢さんは、我が家の近くの新新里に住んでたそうです。新新里は、今は撤去解体中です。

左右を行く道が長楽路、向こうへ行く道が富民路です。
保羅酒楼は長楽路を渡り、富民路をチョイ行った右側にあります。

はい、保羅酒楼に到着です。
地下鉄の駅を出て１２分くらいでしょう。

少し離れて保羅酒楼を撮ってみました。
どうですか小さな店でしょう。こんな小さな店に、客がバカスカ入っていくのです。不思議ですね・・・・。
いや、実は、間口はコレだけですが、入ってみて、左に行きますと、広い広い、そして２階もある、そして、去年の中頃にやった時には、右の鉄門の中に案内されて、その奥の家に連れて行かれました。
つまり、１５年前は、今、ココに見える小さな間口の店構えでやり始めたんでしょう。人気が人気を呼び、スペースをドンドン広げていった。別の場所に支店を出すと言うスタイルでなく、あくまでもこの場所からは離れずやっていくと言う方針なんでしょうね。支店を多く出していきますと、どうしても本店とは違った物になっていくということは、良くあるわけですが、それを避けたと言うことなのかもしれません。

最後は富民路の様子です。
保羅酒楼から北方向の富民路です。
富民路は延安中路にぶつかって終わる道です。
「保羅酒楼への散歩道・その１」はコレで終わりです。
「その２」は陝西南路站からの散歩道となります。

最後のこの写真は４月２１日の晩の保羅酒楼です。
６時頃なのか、７時頃なのか・・・
私が撮ったものではありません。この日の食事会に出席した方から頂いた画像です。
この写真ではイマイチ広さと奥行きの深さが伝わってきませんが、道路に面した間口からは想像できないほど大きなフロアーなのです。そして２階もある。また隣に別邸もある。
この日も、６時には６割がた席が埋まり、７時頃には満杯となりました。
予約客優先（予約客は６時始まりが多いのでしょう）ですので、５時から満杯と言うわけには行きませんが、とにかく客がわんさか来ます。
我々の食事会は９時過ぎに終わりましたが、その頃には２・３のテーブルには欧米人グループがいました。
さて、旨かったのか、どうか・・・普通だと言う人もいますし、結構いけたと言う人もいます。
結局最終的に８人になったのか、余るほど料理を頼み、ビールは１０本以上でしょう。紹興酒は３本だったか・・・で５６１元でした。一人当たり７０元というところですね。この安さも人気の一因なんでしょう。
勘定は、皐月賞の万馬券を取った私が全部持ちました・・・ってぇのは嘘。半分だけ・・・この辺がミミッチイですね。

この旅行記へのコメント （2）

• 真@tokyoさん 2006/04/19 13:02:17

  まってました

  井上さん
  こんにちは
  
  常熟路站駅から地上に出た写真、若者の向こうに公衆電話　その左に別の地下鉄入り口ですね。そこには不動産屋があったなあ。
  
  華亭路が門衛が睨みを利かすほど住宅がある道とは知らなかった。
  こんど入り込んでみよう。
  
  またおなじみの界隈が出てきたので楽しんでいます。
  この三角公園も覚えています。
  東湖賓館がそばですね。
  
  その２も見ました。
  あちらのコメントまってます。
  
  今、会社の昼休みです。
  では

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2006/04/20 07:27:31

  良く覚えてらっしゃいますね

  真＠ｔｏｋｙｏさん、どうも。
  常熟路站周辺のこと、良く覚えてらっしゃいますね。
  「その２」は、今日コメントを入れます。
  また、お閑な時の覗いてみてください。