1994/06/20 - 1994/07/12
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たぬきつねこさん
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実は、私はブルージュという町の存在さえ知らなかった。
ドイツを旅行中に、現地に詳しい人に勧められて訪ねてみると、完璧なまでに整備された観光の街だったが、町の中心部から少し離れると巨大な石造りの教会が廃屋状態で放置されていたり、地平線まで続く農地に小さな運河がいりくんでいたり風車が回っていたり等々・・・昔の繁栄の跡が手付かずのままに残っており、路地裏からネロとパトラッシュが出てきそうな雰囲気の場所がいたるところにあった。
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この広場がブルージュ観光のメインで、誰もが必ず記念撮影する絶好の撮影スポット、マルクト広場。
その北側に面した家並みは観光用に整備されたレストランや土産店。
やはり青い空が一番似合う。 -
その右側、広場の東面にあるのがフランドル州庁舎。
この建物は外見だけでなく内部も時間をかけてゆっくり見る価値あり。 -
さらにその右側、広場の南側にあるのがギルドホールで、高さ83メートルの鐘楼がそびえる。
この塔に登るには、幅1メートル・高さ1.5メートル位の狭い入口を入り、直径2メートル弱の急ならせん階段を延々と昇り続けなくてはならない。365段ある階段のうち約半分のところに時計台があり、内部がみられる。東西南北にある4つの大時計が等しく回る工夫がなされている機械式の時計は現在でも現役で稼動中だ。さらに階段を登るとカリヨンが設置されている最上階に着く。このカリヨンは自動演奏になっており、ここで定時まで待てば自動演奏が見られる。私が登った時は、日本の曲で『夕焼けこやけで日が暮れて山のお寺の鐘がなる・・・』が演奏された。“ブルージュの教会の鐘で山のお寺の鐘”である・・・。国は違っても夕刻の鐘の音を聞く人々の気持ちは同じなのか・・・これには驚いた。
(注意) 高所恐怖症と閉所恐怖症と脚力に自信のない方は登らない方が無難です。特に狭いらせん階段での圧迫感は独特のものがあります。この螺旋階段は二重螺旋になっており、登りと下りが別々の一方通行です。途中で疲れても上まで登らないと降りられません。 -
鐘楼の上の東側窓から見たブルージュの街。
手前に見える広場がブルグ広場で、その周囲は市庁舎・裁判所・法務局と石造りの大きな建物の並びに囲まれた官庁街。後方に見える街の向こうにはフランドル平原が地平線の先まで広がる。 -
ブルージュは運河による交通手段の拠点として発展した街だ。現在は、その運河を観光船に乗って巡ることができる。
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運河沿いの建物には、陸上の道路側と運河側の両方に出入り口がある。
橋の下をくぐる時は頭を低くしなくてはならない。 -
州庁舎のあるマルクト広場と市庁舎のあるブルグ広場を結ぶ通路。
道路上に建物があるのか、建物の中に道路があるのか・・・道路がこの建物の一階部分を通り抜けている。 -
裏通りを歩くと、フリーマーケットをやっていた。
小さな雑貨から高級クラシックカーまで何でも売っていた。
この車、ハリーポッターに登場したのと同じ型。 -
宿泊したホテルの窓から撮影。
目立たない街の裏側までも白壁に独特の瓦屋根だ。 -
日が暮れると、あんなに大勢いた観光客の人々がいつのまにか帰ってしまう。
でも、レストランの厨房内は仕込みで大忙し。
このあと、暗くなると地元の人中心の飲食のお客さんで再び賑わい、夜中までお祭り騒ぎが延々と続く。 -
高さ122メートルを誇るノートルダム教会。
その高さゆえ、日没時に塔だけに夕陽が射す瞬間がある。その時だけは石造りの建物が金色に輝いて見える。太陽を背にする場所でRVP(ポジフィルム)で撮影するとこのように撮れる。 -
西陽に照らされ、一瞬金色に輝いた塔を日没直後に撮ったのがこの写真です。これが本当の色です。
近づいて見上げると天を突き刺すように高い。
122メートルと言えば30階建ての高層ビルに相当する高さだ。 -
ブルージュが最も繁栄した時代の元祖メインストリートは、マルクト広場から西に10分ほど歩いた場所にある。運河を中心に、その両側には公園を兼ねた広い歩道・次に石畳の車道・そしてレンガ造りの重厚な建物が続く。観光客も地元の人もあまり通らないので、カメラを持ってゆっくり散策を楽しむには一番良いところだ。
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さらにこの運河沿いを歩き市街地を抜けると、途中に風車があったり小さな集落があったり舗装されていない並木道があったりと、昔のブルージュがそのまま残っていた。
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運河と並行する 未舗装の並木道。
このままでもすぐに映画のロケに使えそう。 -
運河の横で風車が回る。近付くと穀物の香りがしたので風車小屋に登って中を見せてもらうと、実際に穀物を挽いていた。
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小さな集落があった。
どの家も広い芝生があり手入れが行き届いててる。
集落全体にとても清潔感があり明るく雰囲気の良い場所だ。 -
集落の中央広場と大通り。午前11時だというのに誰もいない。どのレストランも休業中だ。
なぜ?? -
2時間ほど歩くと、巨大な教会があった。しかし、よく見ると屋根と壁が半分落ちて朽ち果てており教会の石造りの部分だけが残っていた。
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周囲には誰もいない。
とても不思議な世界に迷い込んだみたいだ。 -
かなり大きな建物だ。塔の高さはゆうに100メートルは超えよう。両側の壁の中が通路になっていた跡がよくわかる。
たぶんこの部分には屋根があり、窓にはステンドグラスが輝いていたのであろう。 -
塔の入口には鍵も扉もない。
ちょっと「不法侵入」してみたくなった。
中は真っ暗で、高い天井にコウモリが・・・。
内部向かって右側の壁に、高さ1メートル・幅60センチ位の穴があり、そこに鉄格子の扉があって鍵がかかっている。この鍵に鈴が付いていたので鳴らしてみると、何処からともなく「ノートルダムの鐘」に出てくる老人みたいな人が近付いてきた。言葉がよくわからなかったが、どうやらお金を要求している様子なのでポケットにあった硬貨(日本円で約80円相当)を渡すと鍵を開けてくれた。 -
この、ロケットかミサイルみたいな形の部分の中が螺旋階段になっており、老人が空けてくれた扉から中に入ると、四つん這いにならないと登れない非常に急で狭い階段があった。
私が登り始めるとうしろでガチャンという鈍い音がした。何かと思って振り返ると、その老人は鉄格子を閉めて鍵をかけ、去っていったのであった・・・・・。
渡した金額が少なかったのかなァ・・・。 -
あとの事はあとで考えるとして・・・
せっかくだから上まで昇ってみることにした。
中間の高さまで螺旋階段を登ると中に鐘がある広い空間に出た。共鳴室だ。そこからさらに内部に狭い階段があった。登ろうとしたが、幅が50センチ位しかないうえにとても急だ。その上、ハトのフンと蜘蛛の巣だらけで清掃はおろか ここには何年も前から人が登ったことがないのかと思うほどの汚なさだ。ここまで登るバカはオレくらいかと思ったが、とにかく頂上をきわめなくては・・・。やっと登ると屋根の上に出るための蓋があった。その蓋を開けると鉛板が貼ってある屋根の上に到着!! -
さきほどの集落を、塔の上から撮影。
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S字形に作られた運河と、その両側に沿って並木がある。
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こちらは直線的に作られた運河。
直線派と曲線派に分かれているのかナ? -
広い運河が二つ並行している。上り専用と下り専用の大幹線か?
現在の高速道路ってワケかな? -
このような運河の交通網が今でもかなり残っていて、ブルージュを中心に数十キロ離れた地平線まで縦横に続く。
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ブルージュをあとにして各駅停車の列車に乗った。各駅停車とは言え地平線へと伸びる直線なので日本の在来線特急より速い。約20分ほどのところで車窓から古びた大きな石造りの建物が見えたのでさっそく次の駅で下車して見に行くことにした。
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駅名は「リスウェッグ」・・・(発音が違うかも)
これが駅前通りで、町のメイン通りだ。
人も車も通っていないし、商店も閉まっている。まるでゴーストタウンのようだが、隅々まで清掃され、とても清潔な街だ。正面に見えるのが目的の建物。 -
ブルージュの街中にあった教会と比較して、高さは及ばないがとても頑丈な構造だ。積み上げた石やレンガの隙間もほとんどないし、曲線の窓枠部分の石組みなどは見事だ。表面の自然劣化さえなければ新築同様と言っても過言ではなさそうだ。
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どうしても撮りたくなる、このアングル。
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裏手にまわってみると、例の「ロケット階段」があった。
窓の配置から、中の螺旋階段が想像できる。 -
教会の裏に二十数区画の墓所があった。
日本のお寺と違い、明るくて清潔だ。
お化けが出そうな雰囲気など全くない。 -
裏側の建物まで含め、全体的に均整のとれたすばらしいデザインだ。人間のDNAに組み込まれた黄金比の神経を刺激する。
この時代にも「建築デザイン」の専門家がいたのだろうか。
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