連敗記録更新中！？

1998/07/02 - 1998/07/04

　ある一枚の風景写真がドロミテへと誘った。
しかし、天気が悪かったためにその風景とは
気づかずに通り過ぎたミズリーナ湖。
　そして登ればガスる展望台。アルプスの女神
とは相性悪し。さーて、どうなる！

エリア コルチナダンペッツオ(イタリア)

ベネチアからドロミテへの地形図。

　これは現地で掲示してあった物を
写真に撮ってきたもの。
　今でこそネットでこの辺りの地形図も
容易に入手できるが、当時はかなりの
貴重品。だってガイドブックに載って
ないんだもん、ドロミテって！

　ベネチアから列車でまずはカラルツォへ
と向かう。約135km、２時間の列車の旅。

　大きな山々がどんどん湧き出てくる感じ。

　この列車に乗って移動しましたが、
ベネチアではまたハプニング。
　当時、私はスモーカーでした。
ネットでの前情報では全車禁煙仕様。
　しかし、乗ってみると灰皿がある。
ラッキーと思い出発を待っていると、
何やらアナウンス。
　すると「あ゛！」「え゛ー！」と言う
様な喚声が。出発ホームが変わった？
らしい。待っていたのはこの列車。
　しかも前情報通りの全車禁煙仕様だった。
はっはははは．．．パティエンツア、
パティエンツア！

　カラルツォ駅に到着。
ここでバスに乗り換えてコルティナ　
ダンペツォへ向かう。
　乗車予定のバスは多少遅れた列車を
待ってくれることなく出発していた様だ。
　次のバスでコルティナに向かった。
ここでも、パティエンツア、パティエンツア！

　バスは１時間程でコルティナ　ダンペツォへ。

コルティナ　ダンペツォ界隈地形図

　これは’０５年に再訪した時に
入手したもの。

　黄金の盆地と呼ばれるコルティナの
様子がよく分かる一品。
　後から出てくるファローリア山と
市街地はこんな位置関係。

コルティナ　ダンペツォ市街地図。

　これも’０５年に再訪した時に
入手したもの。
　HOTEL IMPEROが今編の宿泊ホテル。
ネットで日本から予約していったが、
HP中に日本円で30,000円相当の料金が
あり、えらく高いと思ったら一週間分
の宿泊料金だった。
　この辺は長期滞在者が多いのも特徴
の様だ。

　

宿泊ホテルからの眺め１

　明日、ロープウェイで登る
ファローリア山（標高2122m）
がよく見えている。

今回のお部屋

　１泊60,000リラだった。
（100リラ8.5円が当時のレート。）
　
　伊語では100万まで数えられる
様にしていった。
　今は1000まで数えられれば、
用が足りるでしょうが。

７月３日

　ファローリア山（2122m）に登って、
イタリアン　アルプスの眺望を楽しみ
ますよ。

　ロープウェイはまだ運行してないようだ。
このジープで登ることに。

　雲の切れ間からのコルティナの
街並みが美しい。

　おっ！

　だんだん晴れてきた！

　しかし、登ったらガスってた！

　花だけはこの無念を分かってくれる。

　雲はかかってるものの、岩山に緑の
美しいコントラスト。

　そしてコルティナに降りてきたら
晴れてきた．．．

　トファーナ山（標高3243m）も見えてきた。

　晴れ上がったところで午後は
ミズリーナ湖とトレチーメを見に
行って来まーす！
　これは期待できるぞ！

バスの車窓から１

　コルティナからミズリーナ湖経由で
トレチーメへ。

バスの車窓から２

　ミズリーナ湖までは約35分。

バスの車窓から３

　ミズリーナ湖が見えてきた。
トレチーメも正面に目にして
いるのだが．．．この時は
それと気づいてない。

　バスはミズリーナ湖に到着。

　ここで５分ほど停車。

　再び出発し、トレチーメへと向かう。

　トレチーメとは、伊語で“３つの頂”の意。
日本語風に言うと「三頭山」って感じかな。

　“神の指”とも呼ばれる天にそびえる
岩山までは、ミズリーナ湖からバスで約
２５分。

　岩山に緑の草原のコントラストが
実に美しい。

　白い石で文字や図形が描かれているのは、
とってもユニーク。

　ドロミテ特有の棘お山が出現！

　バスはトレチーメに到着。
バス停は、写真左手の小屋
（オーロンツォ小屋）にあり、
山道をしばし散策。

　深い谷が印象深かった。

　ドロミテ特有の白い岩石に、
緑の草に色とりどりの花々。
たまらなく見事なコントラストだ。

　お気に入りの一枚。
帰国後、大きく引き伸ばして
焼いてもらって部屋に飾って
いたってな。

　山は霧のかなたに．．．

　と言うより、ここからトレチーメを
見ても巨大な岩にしか見えないので、
晴れていて正当な姿には見えないのだが。

　しかし、スイスに続いてファローリア山
にトレチーメ．．．いつまで続く連敗記録！

【後年撮影写真】

　御馴染みの「後年撮影写真」でーす。
’０５年に似たような位置から撮った
写真を見つけたので、比較してやって
ください。
　一枚の写真に収まりきらない巨大な
岩です。

　コルティナにもどると雨。
しかも静まり返った街。その真相はサッカー。
　この年はサッカー　ワールド　カップ
フランス大会の年。　
　フランスーイタリア戦の真っ最中。
街角のカフェでは大画面のテレビで
試合を流しているところもあった。
かなりの熱気が伝わってくる。
　私は密かにフランスを応援していた。
フランスが勝ったのだが、おおぴらには
喜べなかった。ここイタリアだし。

カメラ屋のばーさん

　実はひとつ問題が発生していた。
コルティナに向うバスの車中から
一眼レフカメラで撮影をしていると、
絞りが開かないことに気づいた。
　市内のカメラ屋で見てもらったが、
修理には時間がかかるとのこと。
　同クラスのカメラが100万リラで
売られていたが、日本で買ったら
この半額で買える。
　しかし、山を撮りに来てカメラが
ないのも困るので、ひとランク下の
カメラを65万リラ（約55,000円）で
購入。最初のモデルが彼女だった。

　「写真を送るよ。」と約束し、
’０５年訪ねた時に持っていくはず
だったが、日本に忘れてしまった。
　カメラ屋の場所も変わったが、
何とか探し当てたが彼女の姿はもう
なかった。無念。
　ご家族に写真を持っての再来を
約束してきた。　

この風景に憧れて

　ドロミテにやって来たのは、
D社のガイドブックの挿絵に
惹かれたからだった。
　しかし、その風景がミズリーナ湖の
風景だとは、さっきのばーさんから聞
いて初めて分かった。

　挿絵の写真の山は青っぽく写っていたが、
私が見た実際の風景は、その湖と山が曇空
の下にどんよりと灰色に沈んでいたために
気づかないでいたのだった。
（写真は当時撮影したものをトリミング
したものを使用。）

　後年、JTBの店頭ポスター化されたり、
ディアモール（大阪の地下街）に展示
されている風景でもある。
　’０５年には写真中の白い方のホテルに
滞在し、リベンジを果たすことになる。http://4travel.jp/traveler/ryusie/album/10037364/



　

　でもこれがあのトレチーメの
後姿って言われてもね．．．

【後年撮影】

　反対側から見たら、こんな形って
前の写真から想像できますか？

この旅行記へのコメント （4）

• とらいもんさん 2006/03/04 10:34:48

  ドロミテ

  RyuSieさんへ
  楽しませていただきました。
  一番最後の写真が気に入りましたよ！
  ３月２５日、柴又の友人が箱根方面へハイキング（トレッキング）につれてってくるそうです。
  スイスハイクは、新潟発着（大韓航空利用）に決まりそうです。
  
  
  田舎より

  RyuSie（りゅうじ）さん からの返信 2006/03/05 22:53:54

  とらいもんさん RE: ドロミテ

  とらいもんさん、こん＊＊は。
  早速ご覧頂いてありがとうございます。
  
  　ミズリーナ湖からのトレチーメは
  ごっつい兄ちゃんが２人、アグラかいて
  座ってる後姿って感じですね。
  　正面から見ると、長身の３人組が背筋を
  ピンと張って並んでいる姿なんだから不思
  議です。
  　あの後年撮影のトレチーメは、空の青さ
  も極まってお気に入りの一枚です。携帯の
  壁紙にも使ってます。
  
  　それから地元からの出発とはいいですね。
  大分もKEが飛んでますが、同日で乗り継げない
  ので福岡を起点にすること多しです。
  　
  　実は今月下旬にフィリピンに渡航するのですが、
  最初の出発日と航空会社を変更したおかげで、
  出入国は中部空港ながら、国内区間はなんと大分⇔
  伊丹です。
  

• カヌ太郎さん 2006/03/04 09:07:58

  あるある

  りゅうじさま
  
  あるある
  よくあることですねぇ
  山の旅は落胆と後悔、
  そしてそれを吹き飛ばしてくれる
  感動の繰り返しなのだぁ
  
  ｂｙカヌ登山隊

  RyuSie（りゅうじ）さん からの返信 2006/03/04 09:27:03

  カヌさん

  　早速のコメントありがとうございます。
  あの頃は何も分からずにドロミテの町や
  山を歩いていただけなので、カヌさんの
  様な達人にみてもらうとちょっとお恥ず
  かしい限りです。
  
  　今日は指宿までこれから行って来ます。
  知林が島でしたっけ？の状況調査と例の
  地鶏屋さんを訪ねてみます。
  
  　では、行って来ます。