1970/08 - 1970/08
295位(同エリア322件中)
ソフィさん
1969年の秋も、深まっていた。
私は初めて訪れるトリノとの出会いに期待を膨らませながら、駅を降りた。
トリノで開かれる「国際都市交通博覧会」のシンポジウムでの講演を頼まれたのは、春のことである。
与えられた課題は「日本における都市鉄道−特に郊外電車の都心乗り入れ」だった。
この町は、16世紀以来サヴォイア公国、引き続きサルディニア王国の都であり、1861年イタリア統一時に初めての首都となった由緒ある町だ。
古い街並みにはバロック様式の建物が点在し、古都の趣を残している。
現在は自動車メーカー、フィアットの本拠地として、ローマ、ミラノ、ナポリに次ぐ、イタリア第四の百万都市である。
日本でもよく読まれた小説「クオレ」の舞台であり、「トリノ国際映画祭」に見られる映画の町、そして世界的な工業デザインの中心でもある。
アルプスの山麓に位置し、町からの連なる山々の遠望が美しい。
さて、私の講演はシンポジウムの初日だったが、主催者の好意で、ホテルは期間いっぱいの5日間が確保されていた。
私はこの時間を使って、アオスタの谷をさかのぼり、マッターホルンをイタリア側から見るドライブを予定する。
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- あんちゃんさん 2006/02/23 20:30:16
- やはり
- イタリアには興味が大有りですが、ローマ、ミラノ、ベニスぐらいしか名前は知らず、トリノは今次のオリンピックがなければ知らず仕舞いになったでしょう。開会式はテレビで全部見ましたが、イタリア文化を感じたものでした、やはりそんなに大きな意義のある都市だったのですね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
トリノ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
0