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1月4日  マドリードへ<br /><br />セビリアまでホワンマンに送ってもらい、パキとバスに乗り込む。<br />9時に出て、3時にマドリードに着いた。<br />イワンの仕事が終わるのが二時だから、ちょうどいい時間である。<br />マドリードでは、夏の「銀の道」で出会ったメンバーが集まる。<br />アンダルシアで集まったメンバーとは全く違うが、パキはこの「道」にも最後の一週間を共にしたので、みんなとも仲良しになっている。<br />

真冬のイベリア半島11/マドリードへ/「銀の道」の仲間とともに「田舎の休日」

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2006/01/04 - 2006/01/06

2710位(同エリア2825件中)

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30

night-train298

night-train298さん

1月4日  マドリードへ

セビリアまでホワンマンに送ってもらい、パキとバスに乗り込む。
9時に出て、3時にマドリードに着いた。
イワンの仕事が終わるのが二時だから、ちょうどいい時間である。
マドリードでは、夏の「銀の道」で出会ったメンバーが集まる。
アンダルシアで集まったメンバーとは全く違うが、パキはこの「道」にも最後の一週間を共にしたので、みんなとも仲良しになっている。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />マドリードに着き、バスを降りて荷物を取った矢先、飛んで来たのはイワンだった。<br />「フランスの道」の仲間と違って、別れてまだ半年しかたっていないから、なつかしいというよりは、いつもの友達に会った気分だ。<br />相変わらずのハイテンションで私たちを大歓迎してくれる。<br />早速、彼のフィアットで実家のある郊外の町へ。<br />運転中も車からはみ出そうな勢い。突然窓を全開にして、外に向かって雄叫びをあげた。<br />「ぎゃーっ!」<br />でかい声!<br />「今の何?」<br />「『銀の道』を表現したんだよ。」<br />「じゃあ、『北の海の道』は?」(イワンは『北の道』を歩いた経験があった)<br />また窓を全開にして、<br />『はぁ〜〜〜っ!』」<br />「もう一度『銀の道』をやってみて!」<br />『ぎゃーっ!』<br /><br />他の車に対しても優しい。<br />「ほらほら、前に入っていいよ」<br />もちろん外に聞こえるわけはないが・・・。<br /><br />そこにイワンのママから電話が。<br />ハンズフリーにし、ママの声も私たちに聞こえる。<br />「今どこなの?」<br />「家に向かっているよ!」<br />「ご飯は用意してあるわよ」<br />「これから帰って一緒に食べるよ!」<br /><br />イワンは「銀の道」で出会った素晴らしい友達である。<br />はちゃめちゃな生き方に見えるが、実はとても思慮深く、頭の回転がよく、常に回りに気をつかい、おもしろくてやさしい。<br />私ともよく気が合い、パキと同様に、いつも冗談を言っては笑ってばかりなのだ。<br />彼の前では飾りも、気取りも一切必要がない。弟のような存在だった。<br /><br />イワンの家はモストレスという町にあり、彼が言うには労働者階級の町だと言う。<br />家は5階にあり、そこに両親とイワンと妹のラウラ、そして二匹の犬と一緒に暮らしている。(三十歳の姉が別の家に暮らしている)<br />なつかしい昔の日本の団地のようなたたずまいだ。<br />狭いキッチンに、両親、おばあちゃんとラウラがランチを食べていた。<br />ママとラウラが出てきて挨拶をして、イワンの部屋に行く。<br />壁にはイワンが描きかけの、巨大な木の絵があった。<br /><br />私たちも別の小さなテーブルが用意され、一緒に食べる。<br />相当の人口密度だ。<br />最初は野菜のポタージュ。とてもとてもおいしい!次はサラダとアンギラスもどき、そしてトルティーヤ。これもまたおいしい!<br /><br />イワンの家族はみんな賑やかだ。<br />ここを『サロン』と呼んで笑っている。<br />おいしいケーキとコーヒーがデザートだった。<br />食べ終わるやいなや、イワンが立って全員の食器を洗い始めた。朝の5時から働いて、今帰ってきたというのに。<br />イワンのパパもママも、働いているからお昼休みなのだ。役割分担ができているのだろうけど、えらいなぁ。<br />おばあちゃんは近所に住んでいて、料理をしてくれることが多いという。<br />妹はまだ二十歳、笑顔がかわいい。<br /><br />イワンの部屋で、壁に描いてある絵を背景に写真を撮る。<br />イワンとパキは、壁に向かって海を見ているポーズ。<br />私とパキは、見つめあっているポーズ。<br /><br />携帯を見ると、イサベルからメールが入っているではないか!<br />今夜10時半に空港に着くと書いてある!<br />三人で歓声を上げる。<br />

















    マドリードに着き、バスを降りて荷物を取った矢先、飛んで来たのはイワンだった。
    「フランスの道」の仲間と違って、別れてまだ半年しかたっていないから、なつかしいというよりは、いつもの友達に会った気分だ。
    相変わらずのハイテンションで私たちを大歓迎してくれる。
    早速、彼のフィアットで実家のある郊外の町へ。
    運転中も車からはみ出そうな勢い。突然窓を全開にして、外に向かって雄叫びをあげた。
    「ぎゃーっ!」
    でかい声!
    「今の何?」
    「『銀の道』を表現したんだよ。」
    「じゃあ、『北の海の道』は?」(イワンは『北の道』を歩いた経験があった)
    また窓を全開にして、
    『はぁ〜〜〜っ!』」
    「もう一度『銀の道』をやってみて!」
    『ぎゃーっ!』

    他の車に対しても優しい。
    「ほらほら、前に入っていいよ」
    もちろん外に聞こえるわけはないが・・・。

    そこにイワンのママから電話が。
    ハンズフリーにし、ママの声も私たちに聞こえる。
    「今どこなの?」
    「家に向かっているよ!」
    「ご飯は用意してあるわよ」
    「これから帰って一緒に食べるよ!」

    イワンは「銀の道」で出会った素晴らしい友達である。
    はちゃめちゃな生き方に見えるが、実はとても思慮深く、頭の回転がよく、常に回りに気をつかい、おもしろくてやさしい。
    私ともよく気が合い、パキと同様に、いつも冗談を言っては笑ってばかりなのだ。
    彼の前では飾りも、気取りも一切必要がない。弟のような存在だった。

    イワンの家はモストレスという町にあり、彼が言うには労働者階級の町だと言う。
    家は5階にあり、そこに両親とイワンと妹のラウラ、そして二匹の犬と一緒に暮らしている。(三十歳の姉が別の家に暮らしている)
    なつかしい昔の日本の団地のようなたたずまいだ。
    狭いキッチンに、両親、おばあちゃんとラウラがランチを食べていた。
    ママとラウラが出てきて挨拶をして、イワンの部屋に行く。
    壁にはイワンが描きかけの、巨大な木の絵があった。

    私たちも別の小さなテーブルが用意され、一緒に食べる。
    相当の人口密度だ。
    最初は野菜のポタージュ。とてもとてもおいしい!次はサラダとアンギラスもどき、そしてトルティーヤ。これもまたおいしい!

    イワンの家族はみんな賑やかだ。
    ここを『サロン』と呼んで笑っている。
    おいしいケーキとコーヒーがデザートだった。
    食べ終わるやいなや、イワンが立って全員の食器を洗い始めた。朝の5時から働いて、今帰ってきたというのに。
    イワンのパパもママも、働いているからお昼休みなのだ。役割分担ができているのだろうけど、えらいなぁ。
    おばあちゃんは近所に住んでいて、料理をしてくれることが多いという。
    妹はまだ二十歳、笑顔がかわいい。

    イワンの部屋で、壁に描いてある絵を背景に写真を撮る。
    イワンとパキは、壁に向かって海を見ているポーズ。
    私とパキは、見つめあっているポーズ。

    携帯を見ると、イサベルからメールが入っているではないか!
    今夜10時半に空港に着くと書いてある!
    三人で歓声を上げる。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />イワンは子供の頃からの写真を見せてくれる。<br />小さいときは、天使のようにかわいい子供だった。<br />覚えたてのスペイン語のフレーズを使って「子供の頃は何をして遊んだの?」と聞くと<br />「大人たちにジョークを聞かせていたよ。『イワン、こっちに来てジョークを話しな!』呼ばれて行っては、面白い話を言い、大人たちを笑わせていたんだ。」<br />写真を見てもよくわかる。<br />次第に大人っぽくなっていき、最近のイタリア徒歩旅行の写真まで、たくさんの歴史を見せてくれた。<br /><br />しばらくすると、パキにイサベルから電話があって、早い便が取れたので、7時半に空港に着くことになったという。<br />イワンは、「クレージー ウーマン!」と言って、みんなで万歳!<br /><br />イサベルは、私にとって、「銀の道」で出会った女神である。<br />強くて頭脳明晰で優しくて、誰からも信頼され、頼られる存在だった。<br />彼女に会わなかったら・・・歩き通せなかったかもしれない。<br />バルセロナに住んでいて、母親と一緒に刺繍の製品を売るビジネスをしている。<br />典型的なカタランかもしれない。<br />今回は、マドリードに行くのは難しいかもしれないと聞いていた。<br />それだけに、再会できるのは楽しみだった。<br />イサベルがいないと、何か大きなものが欠けているような気がするのだ。<br />明日はイワンも休暇を取ったため、今夜からイワンの田舎の家へ行くのだ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />




















    イワンは子供の頃からの写真を見せてくれる。
    小さいときは、天使のようにかわいい子供だった。
    覚えたてのスペイン語のフレーズを使って「子供の頃は何をして遊んだの?」と聞くと
    「大人たちにジョークを聞かせていたよ。『イワン、こっちに来てジョークを話しな!』呼ばれて行っては、面白い話を言い、大人たちを笑わせていたんだ。」
    写真を見てもよくわかる。
    次第に大人っぽくなっていき、最近のイタリア徒歩旅行の写真まで、たくさんの歴史を見せてくれた。

    しばらくすると、パキにイサベルから電話があって、早い便が取れたので、7時半に空港に着くことになったという。
    イワンは、「クレージー ウーマン!」と言って、みんなで万歳!

    イサベルは、私にとって、「銀の道」で出会った女神である。
    強くて頭脳明晰で優しくて、誰からも信頼され、頼られる存在だった。
    彼女に会わなかったら・・・歩き通せなかったかもしれない。
    バルセロナに住んでいて、母親と一緒に刺繍の製品を売るビジネスをしている。
    典型的なカタランかもしれない。
    今回は、マドリードに行くのは難しいかもしれないと聞いていた。
    それだけに、再会できるのは楽しみだった。
    イサベルがいないと、何か大きなものが欠けているような気がするのだ。
    明日はイワンも休暇を取ったため、今夜からイワンの田舎の家へ行くのだ。







  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />バラハス空港に現れたイサベルは、巡礼の時とは全く違う、エレガントな女性だった。<br />四人でイワンの家の近くの合気道の道場に向かった。<br />間に合えば、イワンが練習する予定だった。<br />道場に着くと、ホワンペが出てきた。そして『ようこそスペインへ』と書いた紙を掲げて出てきた。その紙には巡礼をしているミカさんと私の写真がつけてあった。<br />イワンも、着替えてきて練習に参加することになった。<br /><br />イサベル、パキ、私の3人は、外のバルで待つことになった。<br />イサベルが知っているバルに行き、ビールを飲みながらおしゃべりをする。<br />そのうち、がやがやと、合気道の練習が終わった一行がやってきた。<br />6人くらいだったどろうか。先生のエンリケもいた。<br />みんなで一緒に座って、タパスをつまみながらビールを飲む。<br />あまりの賑やかさに、女性陣は少々大人しい。<br />ここで二人が帰って、あとの7人でチャイニーズレストランに行くことになった。<br />しかし店が開いていない。<br />そこでまた一人が帰り、イワン、ホワンペ、イサベル、パキ、そしてイワンの友達カルロスの6人で、これからイワンの田舎の家に行くことになった。<br />田舎の家は、ここから40kmくらいで、トレドの郊外なのらしい。<br />そこは立派な一軒家で、家も大きく、とてもきれいなベッドルームがいくつかあった。<br />ところが、暖房が一階の薪のストーブしかない。<br />あとは小さな温風機だけ。<br />今夜はお茶を飲んで寝ることになった。<br />女性陣は、二階のベッドルームで身を寄せあって。<br />



















    バラハス空港に現れたイサベルは、巡礼の時とは全く違う、エレガントな女性だった。
    四人でイワンの家の近くの合気道の道場に向かった。
    間に合えば、イワンが練習する予定だった。
    道場に着くと、ホワンペが出てきた。そして『ようこそスペインへ』と書いた紙を掲げて出てきた。その紙には巡礼をしているミカさんと私の写真がつけてあった。
    イワンも、着替えてきて練習に参加することになった。

    イサベル、パキ、私の3人は、外のバルで待つことになった。
    イサベルが知っているバルに行き、ビールを飲みながらおしゃべりをする。
    そのうち、がやがやと、合気道の練習が終わった一行がやってきた。
    6人くらいだったどろうか。先生のエンリケもいた。
    みんなで一緒に座って、タパスをつまみながらビールを飲む。
    あまりの賑やかさに、女性陣は少々大人しい。
    ここで二人が帰って、あとの7人でチャイニーズレストランに行くことになった。
    しかし店が開いていない。
    そこでまた一人が帰り、イワン、ホワンペ、イサベル、パキ、そしてイワンの友達カルロスの6人で、これからイワンの田舎の家に行くことになった。
    田舎の家は、ここから40kmくらいで、トレドの郊外なのらしい。
    そこは立派な一軒家で、家も大きく、とてもきれいなベッドルームがいくつかあった。
    ところが、暖房が一階の薪のストーブしかない。
    あとは小さな温風機だけ。
    今夜はお茶を飲んで寝ることになった。
    女性陣は、二階のベッドルームで身を寄せあって。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />1月5日 田舎の休日<br /><br />ゆっくり起きて、女三人で朝食を求めてバルを探す。<br />チョコがたっぷりかかったハート型のパイを食べながら、のんびりしていると、車でイワンがやってきた。<br />一緒に加わり、コーヒーを飲む。<br />この日は、この旅の間の中で、一番リラックスした・・・静かな休日だった。<br />












    1月5日 田舎の休日

    ゆっくり起きて、女三人で朝食を求めてバルを探す。
    チョコがたっぷりかかったハート型のパイを食べながら、のんびりしていると、車でイワンがやってきた。
    一緒に加わり、コーヒーを飲む。
    この日は、この旅の間の中で、一番リラックスした・・・静かな休日だった。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />昨日の夜から・・・<br />銀の道に戻ったようだった。<br />『銀の道』組と、『フランスの道』の仲間と違う点は、半年前まで、毎日のように寝泊まりしていた仲間だから、なつかしい・・・と言うよりは、あの旅の続きをしているようだった。<br />何の違和感もなく『あの続き』ができるのだった。<br />イワンの別荘をアルベルゲ(巡礼宿)と呼び、寝袋で寝る(ベッドはあるけどシーツがない)。<br />食事もバルで一緒に食べたり、簡単なものを作って食べたり。<br />そして田舎道を歩いたり・・・・・・。<br />














    昨日の夜から・・・
    銀の道に戻ったようだった。
    『銀の道』組と、『フランスの道』の仲間と違う点は、半年前まで、毎日のように寝泊まりしていた仲間だから、なつかしい・・・と言うよりは、あの旅の続きをしているようだった。
    何の違和感もなく『あの続き』ができるのだった。
    イワンの別荘をアルベルゲ(巡礼宿)と呼び、寝袋で寝る(ベッドはあるけどシーツがない)。
    食事もバルで一緒に食べたり、簡単なものを作って食べたり。
    そして田舎道を歩いたり・・・・・・。

  • よく見ると、木にのぼったイワンとカルロスがいる。

    よく見ると、木にのぼったイワンとカルロスがいる。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />今度は変な体操をしている。<br />イワンに対して、びっくりすることはもうない。<br />あまりに自由人であることは、夏の旅で充分に知っていたから。<br />近くに不思議な人がいても、平然と湖に向かって座る私とパキ。<br />日が当たって、ポカポカと暖かくさえある。<br /><br />そこへイワンが来て一緒に体操をしようと誘う。<br />パキと二人で水のそばまで降り、不思議な体操を教えてもらった。<br />最初は、呼吸をしながら両手で山を押すポーズ。<br />4種類教えてもらったが、ヨガでも太極拳でもなく、東洋のそれらをミックスしたような体操で、合気道で教えてもらい、毎回やっているのだという。<br />確かに体の中から汗が滲むような動きである。<br />
















    今度は変な体操をしている。
    イワンに対して、びっくりすることはもうない。
    あまりに自由人であることは、夏の旅で充分に知っていたから。
    近くに不思議な人がいても、平然と湖に向かって座る私とパキ。
    日が当たって、ポカポカと暖かくさえある。

    そこへイワンが来て一緒に体操をしようと誘う。
    パキと二人で水のそばまで降り、不思議な体操を教えてもらった。
    最初は、呼吸をしながら両手で山を押すポーズ。
    4種類教えてもらったが、ヨガでも太極拳でもなく、東洋のそれらをミックスしたような体操で、合気道で教えてもらい、毎回やっているのだという。
    確かに体の中から汗が滲むような動きである。

  • よく見ると、矢印が。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />車まで戻る道すがら、イワンが私たちに<br />「目をつぶって」という。<br />言う通りにして目をあけると、そこにあったのはなつかしい、「黄色い矢印」だった。<br />車に戻ると、全員が揃っていた。(巡礼との違いは、車があるところと、背負う荷物がないところ)<br />

    よく見ると、矢印が。











    車まで戻る道すがら、イワンが私たちに
    「目をつぶって」という。
    言う通りにして目をあけると、そこにあったのはなつかしい、「黄色い矢印」だった。
    車に戻ると、全員が揃っていた。(巡礼との違いは、車があるところと、背負う荷物がないところ)

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />次に向かったのは、サファリパークだった。<br />とは言え、パークの中に車で入るのではない。パークの周りのフェンスの横にある道を歩いていくのである。<br />イワンは車から二本の杖を出してきた。ここからCamino(田舎道、または巡礼路)ということらしい。<br /><br />遠くにいたシマウマがやってきた。どんぐりの枝をフェンスごしに与えると、さらに寄ってくる。ゴージャスだ。<br />遠くには象もいる。我が変な仲間たちは、象に向かって話しかけている。<br />今度はマントヒヒ、キリン、ダチョウ、シカ・・・。歩いていくごとに動物が変わる。<br />このエリアには草食動物がいて、奥には肉食動物のエリアがあるのだと言う。















    次に向かったのは、サファリパークだった。
    とは言え、パークの中に車で入るのではない。パークの周りのフェンスの横にある道を歩いていくのである。
    イワンは車から二本の杖を出してきた。ここからCamino(田舎道、または巡礼路)ということらしい。

    遠くにいたシマウマがやってきた。どんぐりの枝をフェンスごしに与えると、さらに寄ってくる。ゴージャスだ。
    遠くには象もいる。我が変な仲間たちは、象に向かって話しかけている。
    今度はマントヒヒ、キリン、ダチョウ、シカ・・・。歩いていくごとに動物が変わる。
    このエリアには草食動物がいて、奥には肉食動物のエリアがあるのだと言う。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />道にはどんぐりの木がたくさんあった。<br />イベリコ豚の好物だ。<br />パキが<br />「このどんぐりはおいしいのよね!」と言う。<br />正直言って、私はそんな話、信用していなかった。<br />するとパキは生でそれを食べはじめた。<br />え〜〜〜っ?うそでしょう?ローストしても不味そうだけど、生で食べちゃうの?<br />私も落ちている大きなどんぐりを拾ってかじってみた。<br />んんん、ん〜んッ?<br />けっこういける!<br />夏は道になっている果物を採集して食べるのが大好きだった私たちは、冬は『これだ!』とばかりに夢中で拾って食べまくる。<br />二人以外のみんなは、まだ動物に夢中。私とパキは下を向きながら歩いてはどんぐりを拾って食べる。<br /><br />


















    道にはどんぐりの木がたくさんあった。
    イベリコ豚の好物だ。
    パキが
    「このどんぐりはおいしいのよね!」と言う。
    正直言って、私はそんな話、信用していなかった。
    するとパキは生でそれを食べはじめた。
    え〜〜〜っ?うそでしょう?ローストしても不味そうだけど、生で食べちゃうの?
    私も落ちている大きなどんぐりを拾ってかじってみた。
    んんん、ん〜んッ?
    けっこういける!
    夏は道になっている果物を採集して食べるのが大好きだった私たちは、冬は『これだ!』とばかりに夢中で拾って食べまくる。
    二人以外のみんなは、まだ動物に夢中。私とパキは下を向きながら歩いてはどんぐりを拾って食べる。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />最後に着いた場所は、猿のエリアだった。<br />あ〜っ、やっぱりイワンは猿と同じ行動をしている。<br />猿の動きに合わせ、体を動かしている。真剣だ。<br />私たちは集めたどんぐりを猿にやる。猿のファミリーが集まっていると微笑ましい。肩を寄せあいこちらを見ている。<br />ここから来た道を帰る。<br />イサベルも下を向いて歩いている。どんぐり採集に加わった。<br />落ちているどんぐりが生で食べられるとは驚きだった。<br /><br /><br />















    最後に着いた場所は、猿のエリアだった。
    あ〜っ、やっぱりイワンは猿と同じ行動をしている。
    猿の動きに合わせ、体を動かしている。真剣だ。
    私たちは集めたどんぐりを猿にやる。猿のファミリーが集まっていると微笑ましい。肩を寄せあいこちらを見ている。
    ここから来た道を帰る。
    イサベルも下を向いて歩いている。どんぐり採集に加わった。
    落ちているどんぐりが生で食べられるとは驚きだった。


  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />そろそろ日も傾いてきた。 車に戻るとカルロスがいなかった。カルロスの車もない。 最初はどこか別のところにいるのだろうと言って探していたが、どこにもいなかった。














    そろそろ日も傾いてきた。 車に戻るとカルロスがいなかった。カルロスの車もない。 最初はどこか別のところにいるのだろうと言って探していたが、どこにもいなかった。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />車は一路モストレスへ。ホワンペを送るためだった。<br />私たちは今夜も田舎も村に泊まる。<br />ホワンペを送った後は、バルでタパスとビールということになった。<br />4人で賑わうバルに入る。<br />ビールを注文するたびに、タパスが人数分サービスされる。<br />最初はトルティーヤ・デ・パタタ。<br />巡礼中に出会った人たちの話がはじまった。<br />私とパキが、ホセというキューバ人に悩まされた話。これは初披露だったので、イサベルもイワンも大笑いしながら聞いている。<br />話がペドロのことになると、イサベルはまだ話したくない様子。<br />話題を変えて、パキがみんなの物真似。これは何度見てもおかしい。<br />ビールもどんどん進み、カラマリ(いか)のフライ。やわらかくておいしい。<br />次は肉団子とポテトのフライ。流行っている店のようで、何を食べてもおいしい。<br /><br />その頃一本の電話が入る。<br />カルロスからだった。まだあのサファリパークの近くにいるという。(!)<br />先にアルベルゲに戻ってもらい、火を焚いてもらうことにした。<br />














    車は一路モストレスへ。ホワンペを送るためだった。
    私たちは今夜も田舎も村に泊まる。
    ホワンペを送った後は、バルでタパスとビールということになった。
    4人で賑わうバルに入る。
    ビールを注文するたびに、タパスが人数分サービスされる。
    最初はトルティーヤ・デ・パタタ。
    巡礼中に出会った人たちの話がはじまった。
    私とパキが、ホセというキューバ人に悩まされた話。これは初披露だったので、イサベルもイワンも大笑いしながら聞いている。
    話がペドロのことになると、イサベルはまだ話したくない様子。
    話題を変えて、パキがみんなの物真似。これは何度見てもおかしい。
    ビールもどんどん進み、カラマリ(いか)のフライ。やわらかくておいしい。
    次は肉団子とポテトのフライ。流行っている店のようで、何を食べてもおいしい。

    その頃一本の電話が入る。
    カルロスからだった。まだあのサファリパークの近くにいるという。(!)
    先にアルベルゲに戻ってもらい、火を焚いてもらうことにした。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />これからスーパーで買い出しをして、今夜はサラダを作ることにした。<br />巨大なカルフールで買い物が始まる。<br />イワンとイサベルは店内で立ち話ばかりしている。<br />料理が苦手なパキが、サラダを作るといって、買い物をせっせとはじめた。<br />レタス、トマト、キュウリ、アボガド、アスパラガス、オリーブオイルにワインビネガー。おやつや、明日の朝のパン。みんな勝手なものをかごに放り込むので、けっこうな量だった。<br /><br />














    これからスーパーで買い出しをして、今夜はサラダを作ることにした。
    巨大なカルフールで買い物が始まる。
    イワンとイサベルは店内で立ち話ばかりしている。
    料理が苦手なパキが、サラダを作るといって、買い物をせっせとはじめた。
    レタス、トマト、キュウリ、アボガド、アスパラガス、オリーブオイルにワインビネガー。おやつや、明日の朝のパン。みんな勝手なものをかごに放り込むので、けっこうな量だった。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />アルベルゲに戻ると、カルロスが待っていた。<br />パキと私でサラダを作り、交代でシャワーを浴びているあいだ、音楽をかけてイワンが踊り出した。<br />私たちもそれにつきあって踊って待っていた。<br />そのうち全員が軽い夕食を揃って食べる。(さっきバルで食べたばかりだけど・・・)<br />パキがプロデュースしたサラダはなかなか評判が良かった。<br /><br />今夜は全員が下の部屋で寝ることになった。その方がストーブがあって暖かいというので。<br />ところが、昨日のように毛布をかけられなかったお陰でで寒くって眠ることができなかった。<br />ずっと寝袋の中で凍えていて、ふと見たら、となりに毛布があるではないか!<br />慌ててそれをかけたがすでに朝だった。<br />












    アルベルゲに戻ると、カルロスが待っていた。
    パキと私でサラダを作り、交代でシャワーを浴びているあいだ、音楽をかけてイワンが踊り出した。
    私たちもそれにつきあって踊って待っていた。
    そのうち全員が軽い夕食を揃って食べる。(さっきバルで食べたばかりだけど・・・)
    パキがプロデュースしたサラダはなかなか評判が良かった。

    今夜は全員が下の部屋で寝ることになった。その方がストーブがあって暖かいというので。
    ところが、昨日のように毛布をかけられなかったお陰でで寒くって眠ることができなかった。
    ずっと寝袋の中で凍えていて、ふと見たら、となりに毛布があるではないか!
    慌ててそれをかけたがすでに朝だった。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />1月6日  「銀の道」から現実へ<br /><br />昨日中からパキに何度も電話があった。職場からだった。<br />何か問題があるらしく、頻繁にかかってきて、せっかくのホリデーなのに、パキが対応していたが、とうとう早めに帰るように命令が出てしまった。<br />本当なら私が帰国する前日まで一緒にいるはずだったのに、今日のお昼にはマドリードを出ることになってしまった。<br />イサベルは最初からの予定で、やはり今日の午後バルセロナに帰る。<br />私も今日を入れて、残すところ2泊。<br />いよいよ私の旅も終わる。<br /><br />みんなで朝食を食べ、パキを送りにいく。<br />今日は見送りの一日だ。<br />パキは私を残していくのが心配そうだった。でも、お昼のバスの便で帰ることになってしまった。<br />「あなたといると、いつも楽しいことが起こるわ。」<br />そういい、固く抱き合い別れを惜しむ。パキとは今回10日間一緒だった。<br />初めて彼女の家ににも行き、家族やカレシにも会い、職場も訪問した。<br />彼女のテリトリーのセビリアも、たくさん見せてくれた。<br />一年半前の「フランスの道」で出会った天使は、いまや深い友情でがっちり結ばれていた。<br />またきっと会えると思えるから、寂しいとは思っても、別れを悲しいとは思わない。













    1月6日  「銀の道」から現実へ

    昨日中からパキに何度も電話があった。職場からだった。
    何か問題があるらしく、頻繁にかかってきて、せっかくのホリデーなのに、パキが対応していたが、とうとう早めに帰るように命令が出てしまった。
    本当なら私が帰国する前日まで一緒にいるはずだったのに、今日のお昼にはマドリードを出ることになってしまった。
    イサベルは最初からの予定で、やはり今日の午後バルセロナに帰る。
    私も今日を入れて、残すところ2泊。
    いよいよ私の旅も終わる。

    みんなで朝食を食べ、パキを送りにいく。
    今日は見送りの一日だ。
    パキは私を残していくのが心配そうだった。でも、お昼のバスの便で帰ることになってしまった。
    「あなたといると、いつも楽しいことが起こるわ。」
    そういい、固く抱き合い別れを惜しむ。パキとは今回10日間一緒だった。
    初めて彼女の家ににも行き、家族やカレシにも会い、職場も訪問した。
    彼女のテリトリーのセビリアも、たくさん見せてくれた。
    一年半前の「フランスの道」で出会った天使は、いまや深い友情でがっちり結ばれていた。
    またきっと会えると思えるから、寂しいとは思っても、別れを悲しいとは思わない。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />イワンは午後からの仕事に向かいバスターミナルを去る。<br />これからカルロスの車に乗って、イサベルを送りに空港へ行く。<br />空港で、いよいよ二人だけになってしまう。<br />イサベルはチェックインをし、時間までビールを飲みに空港のカフェへ。<br />あっという間の二日間だった。ゆっくり二人で話をする時間がなかったので、ここで今回初めて話をした。<br />例の『私がスペインを好きになった過程』を話すと、目を輝かせながら、時には頷きながら、時にはびっくりした様子で熱心に話を聞いてくれた。そしてよく理解してくれた。<br />気が付くと、出発の時間が迫っていた。<br />イサベルが見えなくなるまで見送った。












    イワンは午後からの仕事に向かいバスターミナルを去る。
    これからカルロスの車に乗って、イサベルを送りに空港へ行く。
    空港で、いよいよ二人だけになってしまう。
    イサベルはチェックインをし、時間までビールを飲みに空港のカフェへ。
    あっという間の二日間だった。ゆっくり二人で話をする時間がなかったので、ここで今回初めて話をした。
    例の『私がスペインを好きになった過程』を話すと、目を輝かせながら、時には頷きながら、時にはびっくりした様子で熱心に話を聞いてくれた。そしてよく理解してくれた。
    気が付くと、出発の時間が迫っていた。
    イサベルが見えなくなるまで見送った。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • night-train298さん 2006/03/08 19:29:02
    kioさん、ありがと〜〜〜〜!


    あら!?もしかして冬のイベリア半島も読んでいただいたのでしょうか?!
    いつも暖かいお言葉を、ありがとうございます!

    そうですねぇ、不思議なんですけど、こんなに遠くに心が通じ合う友達がいるとは思ってもみませんでした。
    今回久しぶりにスペインの大都会に行ったじゃないですか。
    やっぱり都会にはいろいろな人がいるんですね。巡礼者も多くは大都会から来ていますが、いい人しか見ていなかったので、コワイデパートのお姉さんとか、ウェートレスのおねえちゃんとかにビビリ、必ずしもいい人ばかりじゃないんだ!と納得。

    それと、久々の冬の旅はなかなか辛かったですよ〜。
    暑くてヒィヒィ言っていた去年の夏の巡礼の方がやっぱり私に合っているみたい。
    スペインイコール太陽の国という単純な図式を夢に見ていた私は大いに凹みました。
    セビリアでさえみんなセーター&ダウン着てる!そんなばかな!あんなに暑かったのにぃ〜!

    ちなみに、語学力ですが、私のスペイン語、まるで通じるように書いていますが、カタコトの域を抜けません。
    それでもわかってもらえるのは、あちらの方の勘の良さにほかならないのであります。

    実はまた危険な企画を立てています。
    今度の計画もかなり破滅的なのです。
    またご報告にあがりますね!
  • kioさん 2006/03/07 22:34:09
    異色の海外交流記 ナイスでした!
    >一年半前の「フランスの道」で出会った天使は、いまや深い友情でがっちり結ばれていた。またきっと会えると思えるから、寂しいとは思っても、別れを悲しいとは思わない。

    長い道程を支えあいながら共に歩いたという事が、深いシンパシーと
    なって互いの懐に飛び込んでも気持ちが許せる間柄になっていったんだろね

    勿論、充分なコミュニケーションを取れるだけの語学力をnightさんが
    持っていた事も大きかったと思うけど、人柄とかその人の持つ人間性って
    たとえ言葉が通じなくても肌の色違えども、態度、物腰で見えてくるものですよね

    nightさん、もうたいしたもんだなあ〜と
    つくづく感じ入ってしまいますよん(*^_^*)

    普通の観光旅行記とは一味違う異色の海外交流記、
    とても良かったですよ〜






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