★南の島の光と影（１０、完） −サイパン南部

2006/02/04 - 2006/02/04

グアム、テニアンから戻ったサイパン。
今日はいよいよ最終日。

サイパンを出る便が真夜中を回った時間なので、お名残に回ってみた島のあちこち。
滞在中、時々は雨も降ったけど、暑すぎないお天気で、マリン・スポーツを嗜まないSUR SHANGHAIとその旦那も楽しめた島。
周辺の島々の歴史も改めて知ることができた。

サイパン、グアム、テニアンの光と影を日を追って記録しておきたいと思います。

表紙の画像は、島の南部の花咲く道

エリア サイパン(北マリアナ諸島)

これはミドル・ロードにある北マリアナ歴史文化博物館。元は日本病院だった建物。

ここの展示は必見！
戦前からの日本との繋がりも興味深い。
シュガー・キングと呼ばれた松江春次氏を紹介した録画も見られます。

開館は月〜土曜日　開館時間は月〜金曜日は９：００〜４：３０ですが、土曜日は１２：００まで。日・祝日はお休み。入場料３ドル

その博物館向かいにはシュガー・キング・パークがある。

緑に囲まれた敷地に置かれた、赤と黒の二色使いの蒸気機関車が目印。

入り口に咲いていたハイビスカス。

雲の切れ間から太陽が顔を出すと、赤い花も影を引く。

サトウキビの運搬に使われていたのかな？


今はその役目を終えて、露天で静かに休む。

この罐で、火がゴウゴウと音を立てて燃えた時代もあったんだなあ。


汗だくの機関士の姿も目に浮かぶ。

目のようにも見える窓。


今は何を見つめるのか。

小さいながら、力強く回っていたに違いない車輪。


今はもう、動かない。

シュガー・キング・パークの奥には、彩帆（サイパン）神社。

ここへ行く途中に、高い台の上に立つシュガー・キング松江春次氏の銅像もあるけど、逆光で写真は撮らず。

この辺は、鬱蒼とした樹木が茂る。

一段と大きい樹木の向こうに彩帆（サイパン）神社がひっそりと。

神社前の赤い橋を渡って、後ろを振り向く。

狛犬の顔も、日本とはちょっと違うサイパン顔。

一番奥にあったのは、小さい祈りの場所。

お賽銭箱もサイパン味。

昨日テニアンで見た、タガ遺跡の石柱と同じ形。

サイパンやグアムでよく見かけたのは、道端に放置された廃車。

サイパンで一番その海の色と歴史の影が印象に残ったバンザイ・クリフに戻ってみた。

今日も青い波が寄せては返す絶壁の下。

この崖の上から釣りをしている人たちもいたけど、柵などのない断崖部分が多い。

これ以上足を踏み出せずに、引き返す。

島の南端の空港の裏手には、岩場の多いラッダー・ビーチが広がる。

下に下りて行く階段からの眺め。

砂地には浜昼顔の色と影。

道端に、戦争の遺物をまとめて置いてあった。

赤錆びた高射砲は、今も空に向けられたまま。

ラッダー・ビーチの先のオブジャン・ビーチ入り口には、見張り台兼防空壕（？）が朽ち行く姿を残す。

今は地元の子供たちの遊び場。

そろそろホテルに戻って荷造りしようか。


島の南部の白い道、赤い花。

この島の未来に続く道の先は？


光に満ちる道であることを祈りつつ、ホテルに向う。

ホテルの窓から見た最後の夕焼け。


この旅も、もう終わり…。

あとは空港に向う時間を待つだけ。


ホテルの中庭の夜景。
もう半月になった白い月が顔を出す頃。

この旅行記へのコメント （6）

• jamyamaさん 2006/04/05 23:19:19

  ハイビスカスの花････

  SUR SHANGHAIさん
  はじめましてjamyamaです。
  
  入り口にさく「ハイビスカスの花」
  晴れてハイビスカスの花が白い壁に影を引くのと同じアングルで
  影のない花･･･面白いですね。
  
  こんな小さいな動きに敏感なSUR SHANGHAIさんとは
  いったいどんな方かしら？と想像を膨らませています♪
  
  jamyamaもそんな細やかな気持ちでバインダーを覗きたいと
  思いましたぁ。
  ではまた。　　　　　　　　　　　jamyama

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/04/06 21:45:25

  RE: ハイビスカスの花････

  はじめまして。ご訪問と書き込み、ありがとうございます。m(__)m
  
  いや〜、わたくしめは普段はガサツ者、無粋者としてまかり通っておりまする。(^○^)
  恥ずかしや、恥ずかしや…。
  
  たまたま目にした花を撮ってみただけですよん。

• kaz-ykさん 2006/03/29 16:11:31

  暫くです

  SUR SHANGHAIさん　今日は　ご無沙汰致しました。
  
  小生のｈｍｌに、お越し願い有難う御座いました。
  
  足跡を辿りパリの旅行記を、拝見しました。
  SUR SHANGHAIさん　に係るとレトロ調の癒しの画像になりますね！
  
  サイパン・テニアン篇を、拝見しました。
  
  テニアン北部篇には、「強兵どもの夢の跡」の感銘を受けました。
  毎日毎日Ｂ−５２の爆撃を受け、止どめは１９４５年８/６広島、８/９長崎の原爆でした。
  
  今回の大戦での日本人の犠牲は、３１０万人でした。
  今となれば、何の為に死んだのか、負けて国が豊かにになる。
  不思議デスネー！
  
  ＮＯ．３の夜景は、素晴らしい　センスありますネー
  
  又　お邪魔さして貰います
  
  

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/03/30 01:16:07

  RE: 暫くです

  出先におりましたので、ご無沙汰しておりました。
  書き込み、ありがとうございます。m(__)m
  
  サイパン、グアム、テニアンでは、その海の美しさの陰に潜む戦争の歴史を垣間見てみました。
  
  過ぎてしまった影のあとの光。
  
  かと思えば、古代文明の栄えた地では光のあとの影。
  …時の流れとは不思議なものですね。

• BATT_MANさん 2006/02/15 21:42:12

  独特なサイパンですね

  こんばんは。とてもご無沙汰してます。BATT_MANです。
  
  久しぶりに４トラチェックしてるとSUR SHANGHAIさんの新作旅行記を
  見つけました。
  サイパンの景色もSUR SHANGHAIさんに係れば独特の世界に変わりますね。
  私は下から５枚目、戦争を目的に建てられた（と思われる）廃墟の写真に
  強く惹かれました。
  

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/02/16 22:49:51

  RE: 独特なサイパンですね

  お、お久しぶりでございます。(T０T)　←感涙
  
  いや〜、せっかく海のきれいな所に行っても、マリン・スポーツとは縁遠い私と旦那なので、見て歩く場所が戦跡中心になって、重い旅行記になってしまいました。
  思いがけない場所でも戦争の遺物を見つけたり…。
  
  でも、日本も関係する歴史の土地が見られたことには、意義がありました。