1975/02 - 1975/02
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片瀬貴文さん
私の日常生活のパートナー、ギャルソン・クワマは、毎日朝5時に家を出て、「フラフラ」で通ってくる。
「フラフラ」というのは、トラックの荷台に鉄板で覆いをかけた、家畜輸送車的人間輸送車である。
ラッシュアワーは満員なので、あちこち生傷が絶えない。
バスストップに待っていると、「フラフラ」は次々にやって来るが、もっと遠距離からの乗客が多いので満員が多く、なかなか止まってくれない。
大都会キンシャサの通勤難は、「プッシャー」で世界に名を売った東京の比ではないらしい。
ようやく止まってくれたと思うと、先を争って乗ることになり、勇気があって強いものが勝つ。
腕力に自信があれば、鈴なりにぶら下がる。
危険だが、中に押し込まれて蒸し焼きになるよりは、快適のようだ。
運が良くてうまく乗ることが出来れば、早く着きすぎる。
そんなときには、バスを降りてから同じような仲間とガヤガヤ話し合い、街の情報を交換しながら時間をつぶす。
そして時間がくれば私のために新聞を買い、定刻7時10分前に私の家に出勤する。
それより早ければ、私の睡眠を妨げるので、来ないようにしている。
しかし彼も人間だから、時には若干出勤時間が遅れ、遅刻することもある。
あるいはフラフラが、なかなか止まってくれないこともある。
当初のころ、朝の出勤が不規則で、30分以上も遅刻して、朝食の準備が間に合わないこともあった。
それでは困るので、遅刻したら給料を減額すると申し渡したら、次の日からきちんと来るようになった。
家を出る時間をもう30分早めて、4時半としたらしい。
このような申し渡しは、手紙に書いて渡すことにしていた。
口頭で話せばギクシャクする上、はっきりと伝わらないかもしれない。
彼は字が読めないので、家に持ち帰って息子に読んでもらう。
次の朝はニコニコしながら、「パトロン、ダコール(よく判りました)」と答える。
ニコニコするのは、息子に読んでもらったことの、嬉しさなのだろうか。
まあとにかく、やる気満々な姿勢が、私の勇気まで鼓舞してくれる。
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