2003/07/17 - 2003/07/17
179位(同エリア189件中)
まみさん
7/17(木)午前グラーツ半日観光後、ウィーンへ移動(鉄道で約2時間半)。夕方からウィーン半日観光
【旅程抜粋】
午前(グラーツ):ヨハンネウム州立博物館、ヤコミニ広場の透明リフト
夕方〜夜(ウィーン): ケルントナー通り、美術史美術館
当初の予定では、朝一番にウィーンに向かい、午後、ウィーン観光にあてるつもりでした。
でも、グラーツで一番楽しみにしていたヨハンネウム博物館、ここの鉱物コレクションを見ずにグラーツを去るのはどうしても惜しい!
考えてみたら、ホテルを予約して先払いしている関係で今晩はウィーンに泊まらなくてはなりませんが、なにも朝一番に移動する必要はありません。
だいたい、一人で旅行していて、事前にきっちり旅程を決めてきたからといって、多少の逸脱があっても誰にも迷惑はかからないはずです。なにを迷うことがあるのでしょう。
代わりに今日、ウィーンで見たいと思っていたものは、あきらめなくてはなりません。
でも、今回の旅行では、すでに最初の4日間をウィーン観光にあてています。それでも見そびれたものを見るためにウィーンへ急ぐか、どちらを優先させるか天秤にかけて、やはりわざわざグラーツまで足を伸ばしているからには、グラーツで見たいものを優先させることにしました。
というわけで、午前中は、グラーツ観光に割くことにしました。
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オーストリア旅行中に滞在したホテルの朝食は、どこもビュッフェ式でした。
三ツ星くらいのホテルに滞在していたため、取り放題のテーブルに並ぶメニューは、パンとチーズとハムだけではなく、なかなか豊富です。
そして私は、旅行の間は朝食重視です。そうすれば、昼食は、観光を優先させるために、スタンドなどで軽くすませるか、水だけで我慢できます。
夕食も、一人旅なので比較的ちゃんとしたレストランには入りづらいため、簡単にすませることもよくあります。
グラーツのホテルでの朝、ふと思い立って、朝食の席にカメラを持参しました。
今朝のメニューは、グレープフルーツジュースとコーヒー(ポットごと)、パン、ゆで卵、それからお皿にはスクランブルエッグとソーセージとトマトです。食後にヨーグルトも食べました。
旅先での私の平均的な朝食です。 -
★Landesmuseum Joanneum(ヨハンネウム州立博物館)
Mineralogie, Zoologie, Geologie & Palaontologie(鉱物学・動物学・地質学・古生物学部門)
ヨハンネウム博物館は、近代的博物館制度をオーストリアで一番最初に取り入れた先駆的な博物館です。
創設者は、アルプスを愛し、ハプスブルグ家の大公でありながら市民の女性(村の郵便局長の娘)との恋を成就させた、ヨハン大公(レオポルト2世の息子、マリア・テレジアの孫)です。
実はヨハンネウム州立博物館とは、武器博物館も含めた総称で、分館がいつくもあります。
武器博物館は特に有名です。
グラーツで必見といわれる博物館は、この写真の建物にある鉱物学・動物学・地質学・古生物学部門といった自然博物館よりは、武器博物館でしょう。
きっと武器博物館も、入ればそれなりに楽しめると思いますが、私にとって武器コレクションは鉱物コレクションほどは惹かれません。
なので、日程ぎりぎりということもあり、武器博物館は、はじめから予定に入れませんでした。
武器博物館の他に、ブリューゲルや中世彫刻などを集めた美術コレクションも別館にあるようですが、とにかく私が見たいのは鉱物コレクション部門でした。
鉱物コレクションの展示は、ウィーンの自然史博物館と同じように、昔ながらの古めかしいショーケースに展示されていて、ムードがありました。
規模は、ウィーンの自然史博物館には及びませんでしたが、コレクションはウィーンのに劣らずすばらしくて、これを見学するために予定をずらして本当によかったと思いました。
コレクションの中では、岩塩(Steinsalz)がとくに目を引きました。それから水晶(Bergkristal)も。どちらも、オーストリアらしい、いやもう少し範囲を広げて、ドイツ語圏内らしいコレクションです。
なにをもって「らしい」と思ったか、というと、まず岩塩は、ザルツブルグと深い関係があります。
ザルツブルグの意味は「塩山」であり、ザルツブルグは塩で栄えたため、博物館や日帰りで出かけたベルヒテスガルテン(南ドイツ)の岩塩坑跡ツアーを含め、立派な岩塩の結晶をたくさん見てきました。
また、水晶については、ドイツの小説家シュティフターの「水晶」という短編があります。この話がとても好きなため、ドイツの主要な鉱物としてつい連想してしまうのです。(もっとも、水晶はドイツに限らず、世界中のあちこちで産出しますが。)
鉱物部門の見学は1時間ほどで終わったので、同じ建物内にある動物学、地質学、古生物学部門にも足を伸ばしました。
地質学と古生物学(化石とか)はほぼ素通りしましたが、動物学のところは少しゆっくり見学しました。剥製を使ったジオラマ風の展示で、その動物がどんなところに生息しているのか、わかりやすく展示されているのが特に興味を引きました。
ヨハンネウム博物館を通して、鑑賞時間は1時間半でした。
ちなみに、街屈指の博物館なのに、見学者は私しかいませんでした。
観光客はみんな、武器博物館の方に流れてしまうのでしょうね。 -
大きめの結晶は上部に、その他は下の段の枠の中に一つ一つ納まっています。
黄色い四角いのは結晶ではなく、結晶名を記したプレートです。
一番上の列のオレンジがかった結晶は、たしか岩塩だったと思います。隣もそうだったかなぁ。
岩塩は、水晶かと見間違えそうな透明なものが多いですが、オレンジや赤みを帯びたものも多く、それはそれはそれはもう美しいです -
こちらの写真も、ヨハンネウム州立博物館の鉱物学部門のコレクションです。ガーネットの結晶に焦点をあてました。
ガーネットの結晶はこのように、母岩に、サイコロのようなものがボコボコ埋まっています。
宝石関係の本で初めてこういう状態のガーネットの写真を見たとき、気持ち悪さと愛らしさが一緒くたで、なんだか可笑しくなってしまいました。
そして初めて実物を見たときの感激!(2001年のミュンヘンのニンフェンベルク城にある自然博物館にて。)
今でも忘れられません。
ガーネットは、大きな結晶がとれる鉱物の一つで、これでも中くらいのサイズです。
サイズの対比として、手前に、旅のお共のヒヨコを置きました。ヒヨコは高さ7.5cm、手のひらにすっぽり収まる大きさです。 -
★Jacominiplatz (ヤコミニ広場)のBreinder Gibiser(透明リフト)
グラーツでの心残りだったヨハンネウム博物館の見学は終わりました。
あと1箇所だけ、気になっているところに寄ってから、ウィーンへ向かうことにしました。
その1箇所とは、ヤコノミ広場の透明リフトです。中央広場から伸びるヘレンガッセ(旦那衆通り)の突き当たりにあります。
これは、昨日、ウォーキングツアーのときに、リフト(エレベータ)で上に上がって見晴らしを楽しむことができる、と教えてもらったところです。
透明リフトは、柱頭に等身大のマリア像のある柱の隣に立っています。マリア像と同じ高さまで昇れます。一見、はしごのように見えます。
これも、新旧の建物を並存させる、というグラーツの伝統にのっとって作られた建築物の一つだそうです。
本当は昨日、シュロスベルクに行った後にここに寄るつもりでした。上からヘレンガッセ(旦那衆通り)の写真を撮ろうと思って。
しかし、疲れ切ってしまって、そこまで足を伸ばす気力は残っていませんでした。
今日はどうせなので、これをグラーツ観光の締めくくりにしようと思いました。
リフトで上がって写真を撮るくらいならそんなに時間もかかりません。
リフト代は1ユーロでした。50セント・コインは2枚はありますが、1ユーロ・コインの持ち合わせがなかったので、近くのベンチに座っている女性に、Verzeihung, haben Sie ein Euro ? と尋ねてみました。たったそれだけのフレーズなのに、「ドイツ語が上手ですね。学校で習ったの?」と言われて、「えっ、いまの、そんなに上手かった?」と喜んでしまった私。
もっとも、現地の人はお世辞が上手いですからね。
(写真は、ヤコノミ広場と透明リフトです。隣のマリア像は、下から眺めた大きさに目が慣れていると、横に並んで眺めたとき、思ったより迫力があってギョッとします。その写真を撮ればよかったのに、残念です。) -
念願のリフトに上れたのは良かったですが、窓一つないガラス張りの中は日ざらしです。予想はしていましたが、暑くてたまりませんでした。
せっかく1ユーロ出し、サウナのような暑さを我慢して上ってみましたが、上から見たヘレンガッセは、写真を撮りたいと思わせるほどのものではありませんでした。
思ったより高くなかったのと、工事用のクレーンが見えたせいです。
代わりに、リフトの真下の花壇の写真を撮りました。
なんとなく梨の形に見えます。これはこれで悪くないと思いました。
(写真は、透明リフトの上から撮ったヤコノミ広場の花壇です。透明リフトとマリア像の影が映っています@) -
今度は、透明リフトとマリア像を背に、ヤコノミ広場の花壇をメインに撮ってみました。
なんだか、クリームでデコレーションされた、ふわふわのケーキに見えます。お腹が空いているせいですね。
バロック様式のStadtpfarrkirche(市の教区教会)が見えています。工事用クレーンはファインダーに入らないように工夫しました@ -
ヤコノミ広場の花壇がケーキに見えたから、という理由ではありませんが、昼食は、ウィーン行きの列車を待つグラーツ中央駅で、ケーキとコーヒーですませました。
メレンゲのようなお菓子に、クリームたっぷりのデコレーションケーキ。
ちょっとピンボケ写真で、失礼! -
★グラーツからウィーンへ移動
Semmelingbahn(セメリング鉄道)【写真なし】
グラーツからウィーンへの途上のMuerzzuschlag(ミュルツツーシュラーク)からGloggnitz(グログニッツ)間の鉄道は、1854年開通の世界初の山岳鉄道で、周りの景観と共に世界遺産に指定されています。
実は、これも旅程にグラーツを入れた理由の一つでした。
13時23分発ウィーン行きのインターシティに乗り、アルプスの美しい自然と調和しているという石積みの高架橋が車窓から見られるのを今か今かと期待しました。
ところが、どうも、列車に乗っているとわからないようです。あの有名なアーチの石橋は、待てども待てども見られずに、山岳地帯は終わってしまいました。
濡れ手に粟のつもりが、残念!
でも、車窓からは、見事な山岳の風景が展開し、わくわくしました。
気圧の関係で耳が圧迫されるような高度で列車は走り抜けました。
ただ、私の座っている席の方が山側だったので、景色がすばらしいのは、反対の席の窓の外ばかりでした。
どうりで、グラーツで列車に乗り込んだときに、今、座っている側の席がずらりと空いていたはずです。
自分の側の車窓からなら、写真が撮れるか、試すことができたのに。
ウィーン南駅に着こうかという時に、車内アナウンスが流れました。ドイツ語では、
「あと数分でウィーン南駅です。みなさん全員お降りください。快適な午後をお過ごしください」
ときちんとした挨拶でしたが、続く外国人のための英語放送は、
「The next stop is Wien Südbahnhof. Good bye.」
だけでした。わかりやすいですがあっけなくて、吹き出してしまいました。
【WIEN(ウィーン)】
★ケルントナー通りでショッピング&夕食
ウィーン到着16時すぎ。ホテルに16時半にチェックインした後、すぐに街に出ました。
今回のホテルは、この旅行の最初のウィーン滞在のときと同じところでは予約がとれず、南駅のそばです。トラムに乗ってリングストラーセ内のエリアに着くまで、前のホテルより少し時間がかかります。
ウィーン市内のミュージーアムの閉館時間はだいたい18時までで、最終入館がその30分前くらいです。
すでにどこかミュージーアムに入るには、ちょっと遅い時間です。夕食の後に行こうと思っている1箇所を除いて。
なので、ショッピングを楽しむことにしました。あちこちでちまちまと買い物をしたわりには、買わなくてはいけない相手への土産の方がまだまだ残っていたせいもあります。
リンク内の商店は19時まで開いているところが多いので便利です。
夕食は、外から見て良さそうだ、と目をつけていたレストランに入りましたが、実はそこはカフェでした。
レストランは地下にありました。セルフ・レストランでRosenberger MARKTです。
セルフでなくそれなりにちゃんとしたレストランで食事がしたかったのですが、まあ、ここでもいいかな、と思って入ってみたら、なかなか良くて気に入りました。
セルフといって、料理は全部が完全な作り置きではなく、たとえば肉のコーナーでウィーナーシュニッツェルを注文すると、その場で揚げてくれました。
従業員は誰もがとても愛想が良かったです。
それにクレジットカードで支払ができたのは助かりました。私がよく利用する中級程度のレストランではカードが使えないところが多いので今晩の夕食のために現金をより分けておきましたが、それを明日の分に回せます。明後日はもう帰国日なので、なるべく新たに換金をしないでおきたいのです。
また、買い物であふれた荷物は、コインが戻ってくる無料のロッカーに預けておけます。観光客にとって実に便利なレストランだと思いました。
(写真は、セルフ・レストラン「Rosenberger MARKT」でとった夕食です。ウィーナーシュニッツェルとスープとパンとミネラルウォーター&旅のお供のヒヨコ@)
★夜:Kunsthistorisches Museum(美術史美術館)【写真なし】
美術史美術館は、木曜日は夜9時まで開いています(2003年7月現在)。
実は、今回の旅行では、この美術館は行かなくてもいいかも、と思ってもいました。
でも、パリのルーブル美術館、マドリッドのプラド美術館とあわせて世界三大美術館であるここを外しては、美術好きの名がすたります!?
なので、かなり疲れていましたが、気力で回りました。
入ってすぐに、10年ぶりなのに中の構造や展示の方法や展示室の様子をよく覚えているのに、我ながら驚きました。と同時に、なつかしくなりました。
夜間に入れるのはてっきり絵画部門だけかと思っていましたが、エジプト部門も開いていました。
見事なコレクションが並んでいますが、ざっと見るにとどめました。もったいないけど、気力と時間が足りません。
美術史美術館の絵画部門は、ブリューゲルの作品が圧巻です。これだけでも来た甲斐があります。再訪してよかったと思いました。
ブリューゲルの絵の前に、模写用のキャンパスがずらりと並んでありましたが、誰もいませんでした。模写のために通い詰めている人が置きっぱなしにしたのでしょうか。
絵画部門はひととおり見て回りました。鑑賞時間は、19時半頃から20時半までの約1時間でした。
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