グラーツ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
7/16(水)グラーツへ移動(鉄道で約4時間)&amp;グラーツ半日観光<br /><br />【旅程抜粋】<br />午後:旧市街観光ツアーに参加(州庁舎、中央広場と市庁舎、大聖堂、宮廷広場、シュロスベルク)<br />市内観光:シュロスベルク(再び)<br /><br />ザルツブルグからグラーツへの鉄道は、直通とBishofshofen(ビショーフスホーヘン)で乗換えが必要な便とが1時間おきに交互にでています。<br />できれば直通に乗りたかったのですが、8時台か10時台となります。ホテルで朝食をとってから出発するとなると8時台では早すぎですが、10時台までは待っていられません。<br />というわけで、直通はあきらめ、9時台のビショーフスホーヘン乗換え便を使うことにしました。<br /><br />乗換えは1回ですむはずでした。<br />ところが、途中、Sendling(ゼンドリング)からSchladming(シュラードミング)まで線路工事中のため、代替のBahnbus(国鉄バス)に乗るはめになりました。<br />代替については、ドイツ語でアナウンスされたときは、不吉な予感はしましたが、よく聞き取れないので楽観視することにしました(要するに、無視しました@)。<br />ところが何度目か、いよいよゼンドリング近くになったら、今度は英語でもアナウンスされました。観念するしかありません。<br /><br />ちゃんと振替運行のバスに間違えずに乗れるか、心配でした。<br />でも、乗客はみな同じ行動をとりますし、ゼンドンリング駅では駅員さんたちがほぼ総出で案内してくれたので、迷わずにすみました。<br /><br />結局、ザルツブルクからグラーツへは、3度も乗り換えるはめになりました。<br /><br />バスによる振替運行の後に乗り込んだ列車は、もともとビショーフスホーヘンで乗り換える予定だったインターシティでした。<br />おかげで、グラーツには、予定どおり13時半に着きました。<br /><br />グラーツでは、ホテルを予約していません。手っ取り早く、またもや駅前チェーンホテルのibisにしました。<br />ホテル従業員の制服は、リンツで泊まったibisと同じく、赤い半そでTシャツの制服です。やっぱりマクドナルドかどこかのファーストフードの店員みたいで、なんだか可笑しかったです。<br /><br />チェーンホテルなので、部屋の内装も、リンツのibisと似ています。<br />まず、鍵は、同じく木の葉の形のキーホルダー。ベッドカバーやイスカバーも同じ模様です。部屋は全体的に、モダンですっきりしたデザインで、機能的そうです。バスルームの洗面台は緑の御影石風でした。<br />ただし、リンツのibisもそうでしたが、物を置くところはたくさんあっても、収納が少ないです。<br /><br />でも、今回も1泊しかしないので、私がいない間にベッドメイクしに来る人の目を気にしなくてすみます。だから、必要なものは、自分なりに使いやすいように部屋に散らかし放題でも構わないわけです。<br />シャワーのお湯、トイレの水の流れなど、部屋のチェックを最低限したあとは、タウンバッグから余計なものを出して身軽になると、荷物を散らかしたまま、すぐに観光に出かけました。<br /><br />★Altstadtrundgang(旧市街観光)<br /><br />グラーツ観光には半日しか日程を割り当てていません。<br />行きたいところのトップは、この街屈指のヨハンネウム博物館はです。<br /><br />ところが、グラーツ観光案内所に顔を出してみたら、観光案内所主催のウォーキング・ツアーがまもなく開始されることがわかりました。所要約2時間です。<br />博物館とツアー、どちらも行きたいけれど、時間的にどちらか一つしか選べないでしょう。おそらくウォーキング・ツアーに参加したら、博物館に行く時間はほとんどないはずです。うーん。ジレンマです。<br /><br />だけど、グラーツを旅程に入れた一番の理由は、世界遺産指定の旧市街だったことを思い出しました。<br />博物館にこもってしまっては、その旧市街見学は満足にでません。<br />よって、ツアーをとりました。<br /><br />英語ツアーの参加者は全部で6人でした。<br />ガイドはおばあちゃんでしたが、グラーツをとても誇らしげに紹介してくれるのが印象的でした。<br />おばあちゃんの英語は、ゆっくり話されるので、聞き取りやすかったです。<br />グラーツは400年以上の伝統を持つ古い町ですが、一人で町を歩いていたら、なんとも思わずに見逃してしまうようなところに、やはり歴史が隠されています。説明を聞けて本当に良かったと思いました。<br /><br />※ウォーキング・ツアーで回ったところ:<br /><br />州庁舎、中央広場と市庁舎、グロッケンシュピール、司祭の家、大聖堂と大霊廟、宮廷広場と二重螺旋階段、ブルク公園、ホーフベッケライ・エーデッガー・タックス(王室御用達の老舗のパン屋)、シュロスベルク・トンネル、シュロスベルク広場と岩壁階段(上ってはいません)、ムアシュタイク橋

2003年夏のオーストリア旅行15日間【グラーツその1】市内観光

2いいね!

2003/07/16 - 2003/07/16

147位(同エリア189件中)

13

15

まみ

まみさん

7/16(水)グラーツへ移動(鉄道で約4時間)&グラーツ半日観光

【旅程抜粋】
午後:旧市街観光ツアーに参加(州庁舎、中央広場と市庁舎、大聖堂、宮廷広場、シュロスベルク)
市内観光:シュロスベルク(再び)

ザルツブルグからグラーツへの鉄道は、直通とBishofshofen(ビショーフスホーヘン)で乗換えが必要な便とが1時間おきに交互にでています。
できれば直通に乗りたかったのですが、8時台か10時台となります。ホテルで朝食をとってから出発するとなると8時台では早すぎですが、10時台までは待っていられません。
というわけで、直通はあきらめ、9時台のビショーフスホーヘン乗換え便を使うことにしました。

乗換えは1回ですむはずでした。
ところが、途中、Sendling(ゼンドリング)からSchladming(シュラードミング)まで線路工事中のため、代替のBahnbus(国鉄バス)に乗るはめになりました。
代替については、ドイツ語でアナウンスされたときは、不吉な予感はしましたが、よく聞き取れないので楽観視することにしました(要するに、無視しました@)。
ところが何度目か、いよいよゼンドリング近くになったら、今度は英語でもアナウンスされました。観念するしかありません。

ちゃんと振替運行のバスに間違えずに乗れるか、心配でした。
でも、乗客はみな同じ行動をとりますし、ゼンドンリング駅では駅員さんたちがほぼ総出で案内してくれたので、迷わずにすみました。

結局、ザルツブルクからグラーツへは、3度も乗り換えるはめになりました。

バスによる振替運行の後に乗り込んだ列車は、もともとビショーフスホーヘンで乗り換える予定だったインターシティでした。
おかげで、グラーツには、予定どおり13時半に着きました。

グラーツでは、ホテルを予約していません。手っ取り早く、またもや駅前チェーンホテルのibisにしました。
ホテル従業員の制服は、リンツで泊まったibisと同じく、赤い半そでTシャツの制服です。やっぱりマクドナルドかどこかのファーストフードの店員みたいで、なんだか可笑しかったです。

チェーンホテルなので、部屋の内装も、リンツのibisと似ています。
まず、鍵は、同じく木の葉の形のキーホルダー。ベッドカバーやイスカバーも同じ模様です。部屋は全体的に、モダンですっきりしたデザインで、機能的そうです。バスルームの洗面台は緑の御影石風でした。
ただし、リンツのibisもそうでしたが、物を置くところはたくさんあっても、収納が少ないです。

でも、今回も1泊しかしないので、私がいない間にベッドメイクしに来る人の目を気にしなくてすみます。だから、必要なものは、自分なりに使いやすいように部屋に散らかし放題でも構わないわけです。
シャワーのお湯、トイレの水の流れなど、部屋のチェックを最低限したあとは、タウンバッグから余計なものを出して身軽になると、荷物を散らかしたまま、すぐに観光に出かけました。

★Altstadtrundgang(旧市街観光)

グラーツ観光には半日しか日程を割り当てていません。
行きたいところのトップは、この街屈指のヨハンネウム博物館はです。

ところが、グラーツ観光案内所に顔を出してみたら、観光案内所主催のウォーキング・ツアーがまもなく開始されることがわかりました。所要約2時間です。
博物館とツアー、どちらも行きたいけれど、時間的にどちらか一つしか選べないでしょう。おそらくウォーキング・ツアーに参加したら、博物館に行く時間はほとんどないはずです。うーん。ジレンマです。

だけど、グラーツを旅程に入れた一番の理由は、世界遺産指定の旧市街だったことを思い出しました。
博物館にこもってしまっては、その旧市街見学は満足にでません。
よって、ツアーをとりました。

英語ツアーの参加者は全部で6人でした。
ガイドはおばあちゃんでしたが、グラーツをとても誇らしげに紹介してくれるのが印象的でした。
おばあちゃんの英語は、ゆっくり話されるので、聞き取りやすかったです。
グラーツは400年以上の伝統を持つ古い町ですが、一人で町を歩いていたら、なんとも思わずに見逃してしまうようなところに、やはり歴史が隠されています。説明を聞けて本当に良かったと思いました。

※ウォーキング・ツアーで回ったところ:

州庁舎、中央広場と市庁舎、グロッケンシュピール、司祭の家、大聖堂と大霊廟、宮廷広場と二重螺旋階段、ブルク公園、ホーフベッケライ・エーデッガー・タックス(王室御用達の老舗のパン屋)、シュロスベルク・トンネル、シュロスベルク広場と岩壁階段(上ってはいません)、ムアシュタイク橋

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  • ★Landhaus(州庁舎)<br /><br />写真は、州庁舎の中庭です。<br /><br />観光案内所のある建物でもあるため、ウォーキング・ツアーはこの州庁舎の中庭から開始されました。<br />ルネサンス式テラスがびっくりするほど美しい中庭でした。<br /><br />ステージが用意されていました。今晩はジャズ・コンサートがあるそうです。<br />グラーツは、グラーツ音大とのゆかりでジャズの街とのこと。<br />なるほど、そういえばストリート・ミュージシャンは、グラーツでは、この日見かけた限りではジャズばかりでした。ウィーンやザルツブルグではクラシックばかりだったのと対照的です。

    ★Landhaus(州庁舎)

    写真は、州庁舎の中庭です。

    観光案内所のある建物でもあるため、ウォーキング・ツアーはこの州庁舎の中庭から開始されました。
    ルネサンス式テラスがびっくりするほど美しい中庭でした。

    ステージが用意されていました。今晩はジャズ・コンサートがあるそうです。
    グラーツは、グラーツ音大とのゆかりでジャズの街とのこと。
    なるほど、そういえばストリート・ミュージシャンは、グラーツでは、この日見かけた限りではジャズばかりでした。ウィーンやザルツブルグではクラシックばかりだったのと対照的です。

  • ★Hauptplatz(中央広場)とRathaus(市庁舎)<br /><br />中央広場へ行きました。説明を聞かなければ、私にはこの広場のどこが見どころか、ほとんどわからなかったでしょう。<br /><br />広場には、間口が狭くて奥行きが長い、中世の貴重な建物が2軒だけ残っていました。<br />あとはほとんど、バロック時代以降の近代に建て直されてしまいましたが、さまざまな形をしたレンガでできた屋根は、中世からの伝統を引き継がれているそうです。<br />グラーツの旧市街が世界遺産に指定された理由の1つは、その屋根にあるのだそうです。<br /><br />市庁舎は、19世紀のネオ・ルネサンス様式でした。ネオ・ルネサンス様式は私にとってとりわけ珍しくはありませんでしたが、美しい建物だと素直に思えました。<br /><br />広場の中央には、ハプスブルグ家のヨハン大公の像があります。<br />この大公は、本当はグラーツで私の一番目当ての「ヨハンネウム博物館」の創設者でもあります。<br />ヨハンネウム博物館は、ヨーロッパ初の近代的な博物館システムを持つです。しかし、私にとってなによりも魅力的だったのは、鉱物コレクションです。<br /><br />もっとも、この大公は、身分違いの恋をを成就させたハプスブルグ家のプリンスとしての方が有名かもしれません。<br />もとも、先進的で自由な思想をもち、いくつもの偉業を達成した人でした。その中には、グラーツの街の活性化もあります。<br />恋の相手は、平民である郵便局長の娘アンナ・プロッフルで、貴族の末席でもない、全くの平民の娘です。大公は皇帝や周囲の反対を押し切って、彼女と結婚するために、身分を返上して民間人となりました。ロマンチックです@<br /><br />(写真は、グラーツの中央広場にある市庁舎です。市庁舎の建物の方を撮りたかったので、ヨハン大公像は横向きです。)

    ★Hauptplatz(中央広場)とRathaus(市庁舎)

    中央広場へ行きました。説明を聞かなければ、私にはこの広場のどこが見どころか、ほとんどわからなかったでしょう。

    広場には、間口が狭くて奥行きが長い、中世の貴重な建物が2軒だけ残っていました。
    あとはほとんど、バロック時代以降の近代に建て直されてしまいましたが、さまざまな形をしたレンガでできた屋根は、中世からの伝統を引き継がれているそうです。
    グラーツの旧市街が世界遺産に指定された理由の1つは、その屋根にあるのだそうです。

    市庁舎は、19世紀のネオ・ルネサンス様式でした。ネオ・ルネサンス様式は私にとってとりわけ珍しくはありませんでしたが、美しい建物だと素直に思えました。

    広場の中央には、ハプスブルグ家のヨハン大公の像があります。
    この大公は、本当はグラーツで私の一番目当ての「ヨハンネウム博物館」の創設者でもあります。
    ヨハンネウム博物館は、ヨーロッパ初の近代的な博物館システムを持つです。しかし、私にとってなによりも魅力的だったのは、鉱物コレクションです。

    もっとも、この大公は、身分違いの恋をを成就させたハプスブルグ家のプリンスとしての方が有名かもしれません。
    もとも、先進的で自由な思想をもち、いくつもの偉業を達成した人でした。その中には、グラーツの街の活性化もあります。
    恋の相手は、平民である郵便局長の娘アンナ・プロッフルで、貴族の末席でもない、全くの平民の娘です。大公は皇帝や周囲の反対を押し切って、彼女と結婚するために、身分を返上して民間人となりました。ロマンチックです@

    (写真は、グラーツの中央広場にある市庁舎です。市庁舎の建物の方を撮りたかったので、ヨハン大公像は横向きです。)

  • ★Priesterhaus (司祭の家)<br /><br />イエズス会の神学校です。<br />18世紀に大学付属の神学校として建てられた後、この建物は、時代の変遷の中で、牢獄や行政府などさまざまな用途に使われたようです。<br />美しいルネサンス様式の中庭ですが、異様な現代彫刻の方に目を奪われました。<br /><br />同じ彫刻家の作品を他でも見つけました。ガイドのおばあちゃんが説明していた覚えがありますが、残念ながら彫刻家の名前をメモしておきませんでした。<br /><br />グラーツは、現代芸術活動が盛んで、古い建物を大事にしつつ、古いものの隣に毎年新しいオブジェや建物や記念碑が造られているとのこと。これが、そういうのを最初に見た例でした。

    ★Priesterhaus (司祭の家)

    イエズス会の神学校です。
    18世紀に大学付属の神学校として建てられた後、この建物は、時代の変遷の中で、牢獄や行政府などさまざまな用途に使われたようです。
    美しいルネサンス様式の中庭ですが、異様な現代彫刻の方に目を奪われました。

    同じ彫刻家の作品を他でも見つけました。ガイドのおばあちゃんが説明していた覚えがありますが、残念ながら彫刻家の名前をメモしておきませんでした。

    グラーツは、現代芸術活動が盛んで、古い建物を大事にしつつ、古いものの隣に毎年新しいオブジェや建物や記念碑が造られているとのこと。これが、そういうのを最初に見た例でした。

  • 写真は、グラーツの神学校の中庭の現代彫刻に焦点を当てて撮ったものです。<br />テーマは……何でしょう。<br />ガイドのおばあちゃんがチラッと言っていた覚えがあるのですが……もう今となっては、わっかりませーん。<br /><br />★Dom(大聖堂)とMausoleum(大霊廟)【写真なし】<br /><br />大聖堂では、南壁面の15世紀の「災厄図」、イナゴ、戦争、ペストの黙示録図を楽しみにしていましたが、あいにく破損がひどかったです。<br />うっすら残っている箇所は、ちょうど修復作業中でした。丁寧に上に塗り重ねている様子を、少しだけ見学しました。<br />それでも、どんなに丁寧な修復作業でも、完全に剥げ落ちているところは修復できません。グラーツの貴重の遺産の一つでもあるのに、とガイドのおばあさんも残念がっていました。<br /><br />大聖堂の中は、涼しくて気持ちよくて、観光を中止してずっとこのままでいたかったくらいでした。<br /><br />グラーツの大聖堂は、珍しくゴシック様式が残っていました(後期ゴシック様式)。いままでバロック様式のコテコテなのばかり見てきましたから、とても新鮮でした。<br /><br />そういえば、オーストリアに来てゴシックの教会はあまり見かけなかったことに気づきました。<br />ヨーロッパの都市におけるバロック様式の勢いは、すごいものがあります。<br /><br />バロック様式の教会といえば、たいていカトリックです。<br />台頭しつつあった新教に対抗するため、カトリック教会の内装は、娯楽の少なかった時代の民衆に、天上にいるがごとく錯覚させるほど、豪華です。対する新教が質素を重んじていましたから、より一層、豪華さをめざしたことでしょう。それには、バロック様式はおあつらえ向きでした。<br /><br />そしてオーストリアは、カトリック教会シンパのハプスブルグ家の領土の中心です。教会改築のための経済援助も得やすかったでしょう。<br /><br />また、そのころはヨーロッパ西欧諸国も絶対王政の近代を迎え、ゴシック様式の時代よりは戦争も減り、ペストなどの流行も一段落していました。<br />その安定を背景に、一種の建築ラッシュの時代だったとも言えましょう。<br /><br />大霊廟の方は、修復中で中に入れませんでした。<br />マニエリズム様式の内装というのを楽しみにしていたのですが、残念でした。<br /><br />★Hofplatz(宮廷広場)とDoppelwendeltreppe(二重螺旋階段)【写真なし】<br /><br />グラーツの王宮は、ほとんど残っていません。<br />そのことは出発前の下調べの段階で知りました。そのため、私にとってのグラーツの魅力は少し下がりました。宮殿を見るのが好きですから。<br />しかし、なんとか残っている王宮の螺旋階段は、それでも観光ハイライトの一つです。<br /><br />たしかに風変わりな階段でした。両側から上れるようになっていて、途中で交差します。<br />これは実際に上って経験してみると良いでしょう。なかなか楽しかったです。<br /><br />また、宮廷広場では他に、現在使用されている建物の一角、窓枠や扉などに古い様式が残っているところを教わりました。<br />おかげで、なるほどそういうところに注目しながらするんだな、と学べた気がします。教えてもらわなかったら、今頃、なんとも思わずに通り過ぎていたことでしょう。<br /><br />★Burggarten(ブルク公園)【写真なし】<br /><br />もと城砦があったところです。<br />入ってすぐのところで、グラーツのシンボルともいうべきシュロスベルク(=城山)の時計塔を見上げての説明がありました。<br />時計塔は市内のあちこちで見られますが、ブルク公園の入口付近が一番見やすいポイントなのかもしれません。<br /><br />この後、ガイドのおばあちゃんに「これからあのシュロスベルクに行きましょう」と言われました(正確には “Let’s through the Scholossberg.”)。<br />内心、えーっと閉口しました。だって、こんなに暑いのに山登りぃ!?<br /><br />ショロスベルクはケーブルカーで上れるのです。<br />下りはともかく、上りはラクしたいのですが、なにしろこれは「ウォーキング・ツアー」です。乗り物でラクせずに市内を回るツアーです。<br /><br />それにしても、ガイドがおばあちゃんなので、そんな体力が必要なコースにはならないだろうと思っていたのに。油断しました。<br /><br />★Schlossbergstollen(シュロスベルク・トンネル)【写真なし】<br /><br />私の勘違いはすぐに判明しました。<br />シュロスベルクには、上るのでなく、「スルー(through)」、つまり通り抜けたのです。<br />この山は、街のド真ん中にあるせいか、迂回せずに歩いて通り抜けられるトンネルが、ちゃんとありました。<br /><br />そのトンネルの中も、有効利用されていました。<br />通路の片方には、主に前衛映画を上演する映画館があり、反対側は、20世紀歴史展示館となっていました。<br />博物館の展示は、21世紀を向かえ、20世紀を振り返る目的のもとに、グラーツ市民の身近な物品が展示されているとのことでした。<br />紹介されただけで、見学はしていません。だってウォーキング・ツアーですもの。

    写真は、グラーツの神学校の中庭の現代彫刻に焦点を当てて撮ったものです。
    テーマは……何でしょう。
    ガイドのおばあちゃんがチラッと言っていた覚えがあるのですが……もう今となっては、わっかりませーん。

    ★Dom(大聖堂)とMausoleum(大霊廟)【写真なし】

    大聖堂では、南壁面の15世紀の「災厄図」、イナゴ、戦争、ペストの黙示録図を楽しみにしていましたが、あいにく破損がひどかったです。
    うっすら残っている箇所は、ちょうど修復作業中でした。丁寧に上に塗り重ねている様子を、少しだけ見学しました。
    それでも、どんなに丁寧な修復作業でも、完全に剥げ落ちているところは修復できません。グラーツの貴重の遺産の一つでもあるのに、とガイドのおばあさんも残念がっていました。

    大聖堂の中は、涼しくて気持ちよくて、観光を中止してずっとこのままでいたかったくらいでした。

    グラーツの大聖堂は、珍しくゴシック様式が残っていました(後期ゴシック様式)。いままでバロック様式のコテコテなのばかり見てきましたから、とても新鮮でした。

    そういえば、オーストリアに来てゴシックの教会はあまり見かけなかったことに気づきました。
    ヨーロッパの都市におけるバロック様式の勢いは、すごいものがあります。

    バロック様式の教会といえば、たいていカトリックです。
    台頭しつつあった新教に対抗するため、カトリック教会の内装は、娯楽の少なかった時代の民衆に、天上にいるがごとく錯覚させるほど、豪華です。対する新教が質素を重んじていましたから、より一層、豪華さをめざしたことでしょう。それには、バロック様式はおあつらえ向きでした。

    そしてオーストリアは、カトリック教会シンパのハプスブルグ家の領土の中心です。教会改築のための経済援助も得やすかったでしょう。

    また、そのころはヨーロッパ西欧諸国も絶対王政の近代を迎え、ゴシック様式の時代よりは戦争も減り、ペストなどの流行も一段落していました。
    その安定を背景に、一種の建築ラッシュの時代だったとも言えましょう。

    大霊廟の方は、修復中で中に入れませんでした。
    マニエリズム様式の内装というのを楽しみにしていたのですが、残念でした。

    ★Hofplatz(宮廷広場)とDoppelwendeltreppe(二重螺旋階段)【写真なし】

    グラーツの王宮は、ほとんど残っていません。
    そのことは出発前の下調べの段階で知りました。そのため、私にとってのグラーツの魅力は少し下がりました。宮殿を見るのが好きですから。
    しかし、なんとか残っている王宮の螺旋階段は、それでも観光ハイライトの一つです。

    たしかに風変わりな階段でした。両側から上れるようになっていて、途中で交差します。
    これは実際に上って経験してみると良いでしょう。なかなか楽しかったです。

    また、宮廷広場では他に、現在使用されている建物の一角、窓枠や扉などに古い様式が残っているところを教わりました。
    おかげで、なるほどそういうところに注目しながらするんだな、と学べた気がします。教えてもらわなかったら、今頃、なんとも思わずに通り過ぎていたことでしょう。

    ★Burggarten(ブルク公園)【写真なし】

    もと城砦があったところです。
    入ってすぐのところで、グラーツのシンボルともいうべきシュロスベルク(=城山)の時計塔を見上げての説明がありました。
    時計塔は市内のあちこちで見られますが、ブルク公園の入口付近が一番見やすいポイントなのかもしれません。

    この後、ガイドのおばあちゃんに「これからあのシュロスベルクに行きましょう」と言われました(正確には “Let’s through the Scholossberg.”)。
    内心、えーっと閉口しました。だって、こんなに暑いのに山登りぃ!?

    ショロスベルクはケーブルカーで上れるのです。
    下りはともかく、上りはラクしたいのですが、なにしろこれは「ウォーキング・ツアー」です。乗り物でラクせずに市内を回るツアーです。

    それにしても、ガイドがおばあちゃんなので、そんな体力が必要なコースにはならないだろうと思っていたのに。油断しました。

    ★Schlossbergstollen(シュロスベルク・トンネル)【写真なし】

    私の勘違いはすぐに判明しました。
    シュロスベルクには、上るのでなく、「スルー(through)」、つまり通り抜けたのです。
    この山は、街のド真ん中にあるせいか、迂回せずに歩いて通り抜けられるトンネルが、ちゃんとありました。

    そのトンネルの中も、有効利用されていました。
    通路の片方には、主に前衛映画を上演する映画館があり、反対側は、20世紀歴史展示館となっていました。
    博物館の展示は、21世紀を向かえ、20世紀を振り返る目的のもとに、グラーツ市民の身近な物品が展示されているとのことでした。
    紹介されただけで、見学はしていません。だってウォーキング・ツアーですもの。

  • ★Scholssbergplatz(シュロスベルク(=城山)広場)とScholossbergstiege / Kriegssteig(岩壁階段)<br /><br />トンネルを出た先は、シュロスベルク公園でした。グラーツ名物の時計塔の真下にあります。<br /><br />シュロスベルクに上るには、ここからリフトを使うか、ScholossbergstiegeまたはKriegssteig(シュロスベルクの岩壁づたいの階段)を徒歩で上ることができます。<br />階段ならタダです。<br /><br />岩壁づたいにある階段は、下から見上げるとかっこいいです。絵はがきになっているのも、うなづけます。<br />だけど、上りたいとは思いませんでした。<br />なにしろ、260段もあるのです。下りる分には構いませんけどね。<br /><br />シュロスベルクに上る手段としては、リフトの他にSchlossbergbahn(ケーブルカー)もあります。<br />となると、どうせなら窓の外が見れるケーブルカーの方がいいですね。<br />というわけで、ガイドのおばあちゃんにケーブルカーのことを聞いてみたら、なぜか、あまりお薦めではない、って顔をされました。<br />この広場からケーブルカー乗り場まで、少し歩くからでしょうか。<br /><br />(写真は、シュロスベルクの岩壁階段です。上にチラッと屋根だけ見えるのが、グラーツ名物の時計塔です。)

    ★Scholssbergplatz(シュロスベルク(=城山)広場)とScholossbergstiege / Kriegssteig(岩壁階段)

    トンネルを出た先は、シュロスベルク公園でした。グラーツ名物の時計塔の真下にあります。

    シュロスベルクに上るには、ここからリフトを使うか、ScholossbergstiegeまたはKriegssteig(シュロスベルクの岩壁づたいの階段)を徒歩で上ることができます。
    階段ならタダです。

    岩壁づたいにある階段は、下から見上げるとかっこいいです。絵はがきになっているのも、うなづけます。
    だけど、上りたいとは思いませんでした。
    なにしろ、260段もあるのです。下りる分には構いませんけどね。

    シュロスベルクに上る手段としては、リフトの他にSchlossbergbahn(ケーブルカー)もあります。
    となると、どうせなら窓の外が見れるケーブルカーの方がいいですね。
    というわけで、ガイドのおばあちゃんにケーブルカーのことを聞いてみたら、なぜか、あまりお薦めではない、って顔をされました。
    この広場からケーブルカー乗り場まで、少し歩くからでしょうか。

    (写真は、シュロスベルクの岩壁階段です。上にチラッと屋根だけ見えるのが、グラーツ名物の時計塔です。)

  • ★Mursteg(ムアシュタイク橋)<br /><br />街を流れるムーア川にかかる橋です。<br />この橋の手前で、ウォーキング・ツアーは解散となりました。てっきり、ツアー開始の州庁舎まで戻るかと思っていました。<br />でも、ケーブルカーでシュロスベルクに上がるには、ここの方が断然近いので、かえって好都合でした。<br /><br />ちなみに、この川の対岸に、建築中の建物の頭の部分が見えていました(2003年7月当時)。<br />グラーツ市民は「フレンドリー・エイリアン」と呼んで、それが町の景観に合うかどうか心配しつつも、完成を楽しみにしているとのこと。<br />エイリアンというより、私の目には巨大なイモ虫に見えました。<br />(写真を撮ればよかったですねぇ。残念!)

    ★Mursteg(ムアシュタイク橋)

    街を流れるムーア川にかかる橋です。
    この橋の手前で、ウォーキング・ツアーは解散となりました。てっきり、ツアー開始の州庁舎まで戻るかと思っていました。
    でも、ケーブルカーでシュロスベルクに上がるには、ここの方が断然近いので、かえって好都合でした。

    ちなみに、この川の対岸に、建築中の建物の頭の部分が見えていました(2003年7月当時)。
    グラーツ市民は「フレンドリー・エイリアン」と呼んで、それが町の景観に合うかどうか心配しつつも、完成を楽しみにしているとのこと。
    エイリアンというより、私の目には巨大なイモ虫に見えました。
    (写真を撮ればよかったですねぇ。残念!)

  • グラーツ観光の締めくくりは、シュロスベルク見学にすることにしました。市内を一望できますし、なにより、閉館時間を気にする必要がありません。<br />それに、グラーツの旧市街が世界遺産に指定された一番の理由は、街の独特の屋根だそうなので、その屋根を、ぜひ上から一望したかったせいもあります。<br /><br />(写真は、登っている最中のSchlossbergbahn(ケーブルカー)の窓から撮ったものです。)

    グラーツ観光の締めくくりは、シュロスベルク見学にすることにしました。市内を一望できますし、なにより、閉館時間を気にする必要がありません。
    それに、グラーツの旧市街が世界遺産に指定された一番の理由は、街の独特の屋根だそうなので、その屋根を、ぜひ上から一望したかったせいもあります。

    (写真は、登っている最中のSchlossbergbahn(ケーブルカー)の窓から撮ったものです。)

  • シュロスベルクへ至るケーブルカーの窓から、グラーツの旧市街が見えてきました。いいアングルです。<br /><br />歩道橋……と言ってよいのでしょうか、それを通過しました。

    シュロスベルクへ至るケーブルカーの窓から、グラーツの旧市街が見えてきました。いいアングルです。

    歩道橋……と言ってよいのでしょうか、それを通過しました。

  • ★Schlossberg(シュロスベルク)<br /><br />(写真は、シュロスベルクから見下ろしたグラーツの旧市街です。)<br /><br />シュロスベルク(=「城山」)の時計塔のある場所は、町一番の高さだそうです。<br />ただし、Schlossbergbahn(ケーブルカー)で上って着いたところは、時計塔から離れていました。だからガイドのおばあちゃんは、あまりお薦めでない、って顔をしていたのかしら。<br /><br />なにはともあれ、時計塔を近くで見たいです。<br />方向表示の看板と地図を頼りに歩き始めましたが、道は、とてもわかりにくくて迷いました。<br />この道だろう!と思ってズンズン進むと、なんだか人けのない山林の中に入り込んで、どんどん下ってしまいます。<br />変だと思って、取り返しがつかなくなる前に、元の場所まで戻りました。<br />しばらく、うろうろしましたが、時計塔に至る道は、一向に見つかりません。<br />なんでこんなに道がわかりにくいんだ、と、だんだん腹が立ってきました。(私の方向音痴は、この際、棚に上げて。)<br /><br />この分では、もう一度ケーブルカーで下りて、時計塔に直行するリフトで上り直す方が確実かもしれません。<br />全く馬鹿らしいですが、仕方がありません、このまま時計塔にたどり着けないよりは、マシです。<br />いざ、ケーブルカーで下りようと思ったときに、最後の未練で、もう少しだけ、周辺をうろうろしてみました。<br />方角的に、時計塔には行かないだろうと思った道も、たどって見ました。そうしたら、それが至る時計塔に道でした。<br /><br />いやはや、探す気がなくなるとすぐに見つかるなんて、皮肉なことです。捜し物というのは、えてしてそういうものとはいえ。<br /><br />ちゃんと道を見つけた後は、時計塔には、あっけないほどすぐに着きました。<br />わざわざもう一度下りて上り直す、なんて馬鹿なことをしなくて、本当によかったです。<br /><br />しかし、もっとわかりやすく看板を立てて欲しいものです。<br />迷っていたのは、方向音痴の私だけではありませんでした!<br />(その人たちが、すぐに正しい道を見つけたか、私のようにさんざん迷ったか、そのどちらかは知りませんが。)<br />(これは2003年7月当時の話です、念のため。)

    ★Schlossberg(シュロスベルク)

    (写真は、シュロスベルクから見下ろしたグラーツの旧市街です。)

    シュロスベルク(=「城山」)の時計塔のある場所は、町一番の高さだそうです。
    ただし、Schlossbergbahn(ケーブルカー)で上って着いたところは、時計塔から離れていました。だからガイドのおばあちゃんは、あまりお薦めでない、って顔をしていたのかしら。

    なにはともあれ、時計塔を近くで見たいです。
    方向表示の看板と地図を頼りに歩き始めましたが、道は、とてもわかりにくくて迷いました。
    この道だろう!と思ってズンズン進むと、なんだか人けのない山林の中に入り込んで、どんどん下ってしまいます。
    変だと思って、取り返しがつかなくなる前に、元の場所まで戻りました。
    しばらく、うろうろしましたが、時計塔に至る道は、一向に見つかりません。
    なんでこんなに道がわかりにくいんだ、と、だんだん腹が立ってきました。(私の方向音痴は、この際、棚に上げて。)

    この分では、もう一度ケーブルカーで下りて、時計塔に直行するリフトで上り直す方が確実かもしれません。
    全く馬鹿らしいですが、仕方がありません、このまま時計塔にたどり着けないよりは、マシです。
    いざ、ケーブルカーで下りようと思ったときに、最後の未練で、もう少しだけ、周辺をうろうろしてみました。
    方角的に、時計塔には行かないだろうと思った道も、たどって見ました。そうしたら、それが至る時計塔に道でした。

    いやはや、探す気がなくなるとすぐに見つかるなんて、皮肉なことです。捜し物というのは、えてしてそういうものとはいえ。

    ちゃんと道を見つけた後は、時計塔には、あっけないほどすぐに着きました。
    わざわざもう一度下りて上り直す、なんて馬鹿なことをしなくて、本当によかったです。

    しかし、もっとわかりやすく看板を立てて欲しいものです。
    迷っていたのは、方向音痴の私だけではありませんでした!
    (その人たちが、すぐに正しい道を見つけたか、私のようにさんざん迷ったか、そのどちらかは知りませんが。)
    (これは2003年7月当時の話です、念のため。)

  • ★Uhrturm(シュロスベルクの時計塔)<br /><br />時計塔の時計は、時間がめちゃくちゃ狂っていました。<br /><br />と、一瞬、思ったのですが、この時計は、長針が時間を示し、短針が分を示すことを思い出しました。<br /><br />昔は、分表示がなく、時間表示だけで事足りていたので長針1本だったです。<br />ところが、時代が下るにつれて、分の表示が必要になりました。世の中、どんどん時間に追われるようになった、ということですね。<br /><br />この時計では、すでに長針で時間を示しています。<br />というわけで、長針を付け替えるのではなく、短針の方で分表示することになったです。<br />なかなかユニークではありませんか。<br /><br />(どこかに、グラーツの時計塔の写真を撮ってないと書いたのを却下します。<br />アルバムを見てみたら、ありました。<br />しかし、それにしてもたった1枚の時計塔の写真も、なんでこんなアングルで撮ったの<br />か、ううむ。いまとなっては、ナニを考えて撮ったのか、我がことながら、不明です。)

    ★Uhrturm(シュロスベルクの時計塔)

    時計塔の時計は、時間がめちゃくちゃ狂っていました。

    と、一瞬、思ったのですが、この時計は、長針が時間を示し、短針が分を示すことを思い出しました。

    昔は、分表示がなく、時間表示だけで事足りていたので長針1本だったです。
    ところが、時代が下るにつれて、分の表示が必要になりました。世の中、どんどん時間に追われるようになった、ということですね。

    この時計では、すでに長針で時間を示しています。
    というわけで、長針を付け替えるのではなく、短針の方で分表示することになったです。
    なかなかユニークではありませんか。

    (どこかに、グラーツの時計塔の写真を撮ってないと書いたのを却下します。
    アルバムを見てみたら、ありました。
    しかし、それにしてもたった1枚の時計塔の写真も、なんでこんなアングルで撮ったの
    か、ううむ。いまとなっては、ナニを考えて撮ったのか、我がことながら、不明です。)

  • シュロスベルクの上から見た、グラーツの旧市街です。<br /><br />グラーツの旧市街は、赤い屋根の、長屋のような細長い建物がいくつも平行に並び、バットレス(扶壁)で横に支えあっています。<br />中世のヨーロッパにはこのような町並みが多くありましたが、現代も残っている例は多くありません。これも世界遺産に指定された理由の1つでしょう。<br /><br />下りる時は、当初の予定どおり、岩壁階段から徒歩で下りました。階段を下りる最中も、アングルが代わるたびに街並みが違う姿を見せるので、また何枚か写真を撮りました。<br /><br />シュロスベルクへは、ケーブルカーに乗ってから岩壁階段を下り切るまで、約1時間45分でした。

    シュロスベルクの上から見た、グラーツの旧市街です。

    グラーツの旧市街は、赤い屋根の、長屋のような細長い建物がいくつも平行に並び、バットレス(扶壁)で横に支えあっています。
    中世のヨーロッパにはこのような町並みが多くありましたが、現代も残っている例は多くありません。これも世界遺産に指定された理由の1つでしょう。

    下りる時は、当初の予定どおり、岩壁階段から徒歩で下りました。階段を下りる最中も、アングルが代わるたびに街並みが違う姿を見せるので、また何枚か写真を撮りました。

    シュロスベルクへは、ケーブルカーに乗ってから岩壁階段を下り切るまで、約1時間45分でした。

  • シュロスベルクを下りる途中で撮った、岩壁階段です。

    シュロスベルクを下りる途中で撮った、岩壁階段です。

  • こちらも、下りている途中で撮った、シュロスベルクの岩壁階段です。

    こちらも、下りている途中で撮った、シュロスベルクの岩壁階段です。

  • 岩壁階段を下りがてら撮った、グラーツの旧市街です。<br />赤い屋根の長屋のような建物が並んで建っているのがよくわかります。

    岩壁階段を下りがてら撮った、グラーツの旧市街です。
    赤い屋根の長屋のような建物が並んで建っているのがよくわかります。

  • 建物と建物を支えるバットレス(扶壁)です。

    建物と建物を支えるバットレス(扶壁)です。

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この旅行記へのコメント (13)

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  • デコさん 2006/01/18 19:41:19
    こんばんは!
    まみさん、先ほどは、書き込みありがとうございました。

    このグラーツ、表紙のお花で飾られた写真に惹かれてしまいました。
    私が行ったのは3月・・・、
    当然お花の咲いていない時期で、寂しかったのを覚えています。
    見たかった風景が見られました、ありがとう!です。

    それに、時計塔への階段、私はつい自分の足で行ってしまうもので、
    くねくね階段をルンルン気分で上って、
    上の広場で、グラーツの町並みを眺めながら
    サンドイッチとフルーツのお昼ご飯を広げていたなァ・・・なんて思い出しています。

    いつも、まみさんの詳しい説明のおかげで、後でわかる事が多いです。
    この旅行記もとても詳しくて、いろいろ知る事ができました。
    ありがとうございました。

    また、お邪魔させていただきま〜す♪

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/20 20:47:21
    RE: こんばんは!
    デコさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    3月のグラーツは、いやヨーロッパは、いや日本も、花の季節ではありませんね。
    オーストリアのときに始めて夏にヨーロッパを旅行したのですが、日本の夏といえば、緑の真夏という印象があるのですが、ヨーロッパは花ざかりでした@

    実は、デコさんの旅行記グラーツ編の表紙に使われているところも、花でいっぱいでしたよ。
    あそこは東屋風になっていましたが、百合みたいなオレンジの花もたくさんでした@

    ヨーロッパは、自然の野の花は日本の春よりもずっとささやかなでしたが、街を花で飾る姿勢が段違いですよね。

    デコさんは、ルンルン気分であの階段を上れたのですね。いや、その気力と体力はえらいっ!
    私は下りるだけでしたので、ルンルン気分でした@
    ま、ケーブルカーからの景色は結構面白いものが見られましたから、もうけもの。
  • shinesuniさん 2006/01/18 07:55:07
    これはなんと詳しい!^^
    詳しい解説有難うございます。
    全く知らないことだらけでした。グラーツには偉大な指揮者カールベームの生まれ故郷というだけの理由で行ったのですが屋根が世界遺産になった理由の1つだったなんて...
    階段の写真も大感動です。まみさんが方向音痴なら私は貧乏性 ToT
    このときもついつい200円前後のお金をケチってしまいハアハアゼエゼエ文句を言いながら階段を登りました。あの時の感覚がこの写真を見て思い出されました。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/18 08:33:47
    RE: これはなんと詳しい!^^
    shinesuniさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    掲載当初より写真を2枚追加しました。ケーブルカーの窓からの写真と、ちょっと変則的なアングルからの時計塔@
    どうやら書き込んでくださった少し後になるようですね。

    グラーツについては私も行く直前までそれほど知らなかったのですが、やはりウォーキングツアーの説明のおかげもあったと思います。

    shinesuniさんは、音楽関係に詳しいですねっ!
    カールベームとのつながりの方こそ、教えていただくまで知りませんでした。ありがとうございます。

    2003年のときには、オーストリア旅行に行くことを決めてから出発まで1ヶ月ちょいという私にしては準備期間が短かったのと、忙しかったので、HPの情報まで手が回りませんでした。

    いまは、もっと詳しい情報が掲載されていますね。
    私も読むのはこれからですが、「音楽」にカールベームのことが書かれてありました@

    ちなみに私が行ったときは7月で、オペラ座はお休みでしたが、ジャズコンサートはありました。ジャズはよくわからないので行かなかったですが、ウォーキングツアーに参加していた人のうち、10代くらいの女の子2人はとても興味を示していましたっけ。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/18 08:36:12
    RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    グラーツの観光案内所のHPのアドレスを掲載し忘れてしまいました。

    http://www.austria-connection.at/anto/graz/g_music.html

    これは日本語版の「音楽」のページです。
    英語版と日本語版は記述が違うみたいです。ちゃんと比較していないけれど。
    あと、ドイツ語版はA to Z があって便利ですけど、対応する日本語版と英語版がないようなのが、ちょっと哀し@

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/23 21:52:34
    RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    kumstaさん、こんにちは。旅行記を見てくださってありがとうございます。そして書き込みをしてくださってありがとうございます。

    TANGRAM、残念ながら知らなかったので、検索をかけてみたら、最終的なアクセスまではできなかったのですが、サイトにヒットしました。
    語学をやっていると、その国の旅行情報を知ることができて、それが案外、深く印象に残って、愛着がわくことがありますよね。
    私も、むしろその国の旅行情報や現地の人々のくらしの紹介のようなものを広く浅く知りたくて、かつて語学学習に夢中になったことがあります。
    現在は。。。。すっかり興味がよそにそれていますが。
    実際の海外旅行では、うんとその語学ができるのではないかぎりは、あとは勝負の決め手は度胸とコミュニケーションしたいという気持ちだ、とわかってしまって、さぼる理由ができてしまったからでしょうねぇ(笑)。

    グラーツは、観光案内所のウォーキングツアーのガイドのおばあちゃんの話ですと、伝統的な古い街並みでありながら、現代アートをどんどん取り入れる街で、なにかしら新しいものがつられていて、コンテンポラリーと伝統が共存しているそうです。
    再訪したら、また違う姿を見せてくれる期待がもてます@

    しかし、あの階段。
    kumstaさんは歩いて上りますか? 
    私はいやぁもう、多少のお金を出して楽できるなら、飛びついてしまいます〜。
    人間、一度、楽を知ると、弱いですなぁ。

    ケーブルカーからの景色は、ぶらさがるケーブルカーではないので、絶景とまでは行かないですが、ちょっと変わったアングルで街の一角が見られるところが楽しいってくらいですかしら。
    もっとも、あっと言う間に着いてしまいます@

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/24 23:06:55
    RE: RE: RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    kumstaさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。じゃんじゃん書いてくださいませ。歓迎です@

    ドイツでのプログラムでは苦労されたようですが、おかげでドイツ人の友達も出きたようですし、ますますドイツ語圏に興味を持たれることになって、よかったですね。
    しかし、語学は、友達も同様ですが、油断すると疎遠になってしまいますからねぇ。
    いまの私がそうです。まあ、興味の対象がほかに移ってしまって優先順位が下がり、どうしても語学に時間を割けなくなったのと……あとは、物覚えが悪くなったせいでしょうか。ふう。

    それと、私もかつては、多少なりとも語学をかじって、基礎くらいはわかってる国ばかり旅行してきたんです。過去の旅行でいえば、トルコを除いて、そうでした。
    ま、基礎といっても、文法構造がわかって、意味がわからなくてもスペルが読めて、って程度で、旅先では全く会話にはなりませんでしたし、文法よりは単語力が勝負ってわかりましたけど、看板だの標識だのの中で読めるのがあるのは1人旅には多いに助かりましたし(ロシアとか特に)、全く知らない国の言葉よりは、基本の挨拶も頭に入りやすかったです@

    でも、2004年から、ハンガリーとチェコという、全く語学をかじらず、とにかく英語だけでいっちゃえ〜とやりだしてから、いまは開き直ってしまっています@
    そうはいっても、ひとことでも現地の言葉で挨拶ができると旅の印象は変わりますし、ちょっと田舎にいくと、英語の「ルビ」がいつでもあるわけではないので、行く前に一応、会話集を広げるんですけどね@

    shinesuni

    shinesuniさん からの返信 2006/01/26 17:45:24
    RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    まみさん、kumustaさん今日は。
    あの階段260段でしたかww!
    やはりリエージュの階段は豪快すぎですね。373段でしたから^^;
    http://4travel.jp/traveler/shinesuni/album/10049414/

    まみさん単語や文法構造覚えて片言が言えて、文字の壁が破れると面白さが倍増しますよね。いまポーランドの田舎の研究?に没頭しています。1泊1500円前後でかなり良い宿に泊まれるので今から力入っちゃっております。
    いわゆるポーランドプライスというやつです。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/26 22:38:09
    RE: RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    shinesuniさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    >単語や文法構造覚えて片言が言えて、文字の壁が破れると面白さが倍増しますよね。

    はい。ポーランド語やチェコ語はまだロシア語との類推がきいたのですが、ハンガリー語は全くでした。
    よくある基本的な単語というのももともと知らないうえに、2004年当時はブダペストのみでメインはチェコ旅行でしたから、英語でなんとかなるだろうとハンガリー語の会話帳を広げたのも飛行機の中という始末。
    だから、ブダペストで1番めあての国会議事堂のOrszaghaz(オルサーグハーズ)も、私の中では全く記号にすぎず、オルサーグハーズなのかオルハーグサーズなのか、なかなか覚えられませんでした@
    (昔からカタカナ覚えるの苦手。。。)
    ハーズ部分がいわゆるハウスにあたると気付いたのはブダペストを去った後でした。
    「さようなら」のヴィソントラーターシュラもなっかなか覚えられませんでした。
    最終日くらいですかね、とちらずにちゃんと言えたのは。

    今年のハンガリー旅行をめざして、今度こそもうちょっとまともにハンガリー語を覚えようと思いますが……でもやっぱり熱心になるのは、観光情報と歴史や文化の知識を拾うことですね。
    それにチェコやポーランドに対する興味は冷めず、そっち方面の情報を追うのも忙しいです@
    でも、いままで全く眼中になかったみ国々(失礼!)にこれほど興味がかきたてられるのは、すごく幸せだと思っています。ま、好きな分野に傾いていますけどね。

    >いまポーランドの田舎の研究?に没頭しています
    ホテル情報を調べたりするのも、一種、バーチャルで旅行を楽しんでいる気持ちになれますね。
    1500円でなかなかよい宿ですか。おお。
    ちなみに、私のいままでの旅で停まった一番安い宿は、ユースで、ユースだから安いのは当然かもしれませんが、1988年のアムステルダム中央駅に近いユースでした。
    円換算にして1400円だったと思います@
    ただし、大部屋に2段ベッドが何台も入っていた、まるで慈善病院!?のような部屋でしたけどね。

    shinesuni

    shinesuniさん からの返信 2006/01/26 23:36:26
    RE: RE: RE: RE: これはなんと詳しい!^^
    私はトルコのヤロヴァという港でシングル800円(シャワー・トイレ共同)が最安値です。
    アムスのユースって運河沿いですよね^^
    多分同じ所に私も96年に宿泊しております。
    アレだけの大部屋ですと誰かが必ずチーズをロッカーに置いていて、
    その匂いが臭いのなんの...頭にきて私も買ってきてロッカに入れておきました(笑)。
    ポーランドでは、ザモシチの『ホテル レネサンス』やプウォツクの『ホテルプウォツク』がまだ改装前で安かったですね。どちらも96年はシングル1500円でした。

    そうそうクラクフのホテルですが90年にポロニア?に泊まっております。
    しかし私は隣のワルシャウスキーに泊まったはずでした。というのも当時ワルシャウスキーが正面入り口改装の為ポロニアから回りこめと書いていたからです。しかしどちらに泊まったのかといえば???
    当時の部屋は2人部屋で緑のタイルの大きな暖炉があり部屋も古いながらも広く、値段もダブル3800円でした。いまは高いですねww。主要観光地は...
    因みに96年と99年はやはり駅前のヨーロッペイスキーでした。
    あのホテルの中庭の喫茶店は最高の雰囲気でジビェツビールを思わず飲み過ぎてしまいました。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/27 21:08:16
    800円のユースはすごいっ!
    shinesuniさん、こんにちは、お返事ありがとうございます。

    トルコのヤロヴァですか。田舎かな。物価が安そうな気はしますが、それでも800円はすごいですね。

    アムスのユースは、そうです。運河のそば。入口が裏道みたいで、いまいち治安がよくなさそうな気がして、夜遅くに帰ってくるときはちょっとびくびくものでした。
    なら、夜遅くまで出歩くなよ、という突っ込みがきそうですが(笑)。

    しかし、初めての1人旅で大部屋ユース。あんまり快適ではなかったので、次の移動先のブリュッセルでは、1つ星でも旧市街の中にあるホテルにしました。
    近くにディスコか何かがあったのか、夜遅くまでものすごくうるさかった記憶があります。もっとも、そういう騒音の中でも眠れてしまう私ですが@
    そして次の移動先のパリでは、宿泊地のグレードを挙げて三ツ星のホテルにしました@

    快適に慣れてしまうと、ううーん、なかなか手放せなくなりますね。
    それでもケチ根性はしっかり働きますが。

    >当時の部屋は2人部屋で緑のタイルの大きな暖炉があり部屋も古いながらも広く、

    クラクフのホテル・ポロニア、私が泊まったのはきっとshinesuniさんも泊まった方ではないでしょうか。
    ゲストルームっぽかったです。
    レセプションのある本館は、レセプションとレストランしか見ていませんでしたが、なかなかの内装でした。ホテルにあった案内のパンフの写真も、豪華の部屋をのせているとはいえ、かなり豪華でしたよ。
    私はその本館の方に空きがなかったらしく、トイレ・シャワー共同でもOKと返事をして予約をとり、1泊99ズウォティでした。シングル値段で4000円足らずってところ?

    shinesuni

    shinesuniさん からの返信 2006/01/29 01:43:28
    1日遅れてしまいましたが
    お誕生日おめでとうございます。
    書こうとしていてド忘れしてしまいました m(_ _)m

    リエージュですが聖バルテミー教会が目的で私も行きました。
    そしたら行く途中で階段の地図記号があってそっちへ行ったら...^^
    運が良かったです。
    因みにあの教会鐘の音も音楽になってますのでお薦めです。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/01/29 11:31:03
    RE: 1日遅れてしまいましたが
    shinesuniさん、こんにちは。お祝いの言葉をありがとうございます@

    教会の鐘の音楽ですが、リエージュの聖バルテミーのものかどうかはわからないですが、昔、CDレンタルで聴いたことがあります。
    なかなか楽しい、クリスマス気分になりました。
    きっと教会で聴くと、また違った印象を受けるんでしょうね。
    いまは目が東欧に向いていますが、いつか行ってみたいと思います。

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