1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
フランスは自動車先進社会だが、その要因として見逃せないのは、道路の整備である。
ヨーロッパでは日本と違い、鉄道以前に馬車が使われていて、立派な舗装道路が四通八達していた。
もっとも道路重視の姿勢は、古くローマ時代に源を発している。
1960年代のフランスは、町の中(制限時速60キロ)を除いて速度が無制限で(石油ショック後は制限ができたがそれでも100キロ)、一般の道路でも時速100キロを越える運転が普通だった。
フランスで旅行スケジュールを作るとき、休憩や昼食時間を含めての一時間平均移動距離を100キロと考えていた。
これはハンドル時の平均速度120キロ以上ということである。
日本では鉄道でさえ時速95キロに押さえられていた当時、驚くべきスピードだった。
おまけに飲酒運転には野放しと言ってよいほど寛容であり、そうした結果運転事故、中でも死亡原因における交通事故死の多さは、日本の少なくとも2倍以上だった。
交通事故死は便利さの代償だから仕方がないとする考え方は当時もっぱらで、それを社会経済損失と考え人命を金で評価しようとする流れは、後刻ドイツにおける石油税の鉄道投入をもたらせた。
フランスでは1970年に入り、町の空気を美しく、車社会で衰退する町を若返らそうと都市鉄道の整備を開始し、「通勤特別企業税」が作られ、成功を見つつある。
鉄道は採算が取れるものということを大前提と考えるわが国は、彼らより30年ほど遅れているように見える。
車の罪悪が指摘され始めたのは1970年代だから、今から思えば当時は車天国の最盛期だったのではなかろうか。
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