1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
車さえあれば、好きなときに、好きな場所に行くことができる。
それ以前の生活に比べれば、まるで羽が生えたようだ。
旅行をするにしても、荷物は車に積むだけでいいし、自分の好きなホテルを探しながら、横付けすることができる。
途中で気にいったレストランがあれば入れるし、景色の良い場所があれば車を停めてゆっくり楽しめる。
休日に思い立てばすぐに郊外の森に気軽に出かけ、帰りの電車時間を気にすることなく、心ゆくまで自然を楽しむことができる。
その開放感は、子供のころ始めて自転車に乗ることができるようになり、町を走り始めたときを思い出す。
その大きな自由度は、まさにルネッサンスで意識が解放された現代のわれわれが、社会生活で求めようとしている生活パターンそのものなのだ。
その上、車を運転すること自体が楽しい。
自家用車を運転しない人に、この魔力は判らないと思う。
いずれわが国にも、1980年代にはこのような車社会がやってくることだろう。
その時には、鉄道が自家用車を凌ぐサービスを提供しないと、過去のものになってしまう。
アメリカの鉄道は、過去の遺物になりつつある。
ヨーロッパでも1930年頃より鉄道が衰えはじめ、商売として成り立たなくなって久しい。
フランスでは8万キロもあった鉄道線路が、半分以下の3万キロ台になりつつある。
それでも人口当たりにすれば、日本の二倍以上の鉄道延長だが。
毎年の赤字は税金から補填されながらも、退潮の流れは止め処もない。
日本の国鉄も1964年以来赤字に転化した。
きっかけは、国会を通さなければならない運賃値上げが、社会全体の経済政策によって妨げられ、物価の上昇に乗り遅れたことだった。
しかしその後道路がだんだん良くなり出して、鉄道の客が道路に移りつつあり、国鉄の赤字問題はもっと深い本質的なものだとわかり出して、いっそう深刻な事態を迎えている。
近い将来日本の鉄道も、ヨーロッパやアメリカの轍を踏むだろう。
その時に困るのは、自動車しかない社会で困る人たちをどう救うかであり、鉄道の生き延びることができる社会造りを模索しなければならない時代が迫っている。(これは1970年に書いたものです)
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この旅行記へのコメント (2)
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- とらいもんさん 2005/12/13 09:23:12
- 鉄道
- 片瀬さまへ
おはようございます。
日本の鉄道の衰退?赤字転換は、われわれ庶民のレベルでは、正確に判断はできませんが、私は、毎年春に行わた「スト」で、鉄道離れで車に移行したように思ってます。また、必要以上の「人員」で人件費の増大にも原因があったように思ってます。それなのに「国威?」を旗印に、新幹線に金を掛けてます。新幹線が出来ると「在来線」が滅びてゆきます。私は、必要以外は在来線を使ってます。車も使ってます。
今日のこちらは雪(20センチ)です。
小林より
- 片瀬貴文さん からの返信 2005/12/14 11:19:39
- RE: 鉄道
- 小林さまへ
テレビ情報によれば、毎日雪だそうですが、たいへんですね。
こちらは天気が良いのですが、風が強くて、寒さが身にしみます。
国鉄は国有鉄道時代、毎年国庫に戦艦一隻分ほど利益を上げ、日本の財政を支えてきました。
だが戦争で傷められ、戦後は復員者を20万人ほど抱え、ズタズタになります。
引き続き公団化により国鉄法の枷にはめられ、労働組合は過激な左翼の先頭に立たされ、誇りを失いながらモラルを低下させ、悪夢の時代でした。
今でもその時のショックからは逃れきれていないと思います。
新幹線を造って在来線を切り捨てることは環境重視、老齢化の時代に逆行しており、在来線はしっかり守るべきと考ええます。
そのための経費は、国全体の財布で見れば僅かで、道路にかけている経費とは比べものにならない額です。
今月のブログ来訪者は、25,000人を越えそうです。
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