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今日は一日、博物館で過ごす予定です。朝の10時から夕方5時までめいいっぱい! なにしろ、ずっと、博物館で一人過ごす時間に飢えていましたから。<br /><br />イスラエル博物館は、死海写本があるので有名ですが、コレクションの充実度でも世界で有数です。そういう所をササッと済ませてしまうのは、もったいなくて私にはできません。それに、イスラエル博物館には、私の大好きな、印象派以降のヨーロッパ近・現代の美術のコレクションも多いのです。別に、わざわざイスラエルで見るものでも……と思うわなくもありませんでしたが、好きだからいいのです。他にも理由をこじつけるとすれば、イスラエル博物館には、シャガールを始め、近・現代ヨーロッパ美術史の名高い画家たちにはユダヤ人が多いのです。その他に、イスラエルならでは……といえるイスラエル美術やユダヤ文化コレクションも、もちろん、楽しみにしています。<br /><br />写真は、イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の建物です。どうやらこの子供博物館のマスコットのようです。

1998年秋のイスラエル旅行11日間(6日目:博物館にこもった一日:聖書考古学博物館&イスラエル博物館)

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1998/09/14 - 1998/09/14

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まみ

まみさん

今日は一日、博物館で過ごす予定です。朝の10時から夕方5時までめいいっぱい! なにしろ、ずっと、博物館で一人過ごす時間に飢えていましたから。

イスラエル博物館は、死海写本があるので有名ですが、コレクションの充実度でも世界で有数です。そういう所をササッと済ませてしまうのは、もったいなくて私にはできません。それに、イスラエル博物館には、私の大好きな、印象派以降のヨーロッパ近・現代の美術のコレクションも多いのです。別に、わざわざイスラエルで見るものでも……と思うわなくもありませんでしたが、好きだからいいのです。他にも理由をこじつけるとすれば、イスラエル博物館には、シャガールを始め、近・現代ヨーロッパ美術史の名高い画家たちにはユダヤ人が多いのです。その他に、イスラエルならでは……といえるイスラエル美術やユダヤ文化コレクションも、もちろん、楽しみにしています。

写真は、イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の建物です。どうやらこの子供博物館のマスコットのようです。

  • 午前中は、まず、イスラエル博物館に隣接する Bible Land Museum に行きました。日本語では「聖書考古学博物館」です。その名のとおり、はっきり言ってふつうの考古学博物館でした。いや、ふつうの、などとくくってしまうのは失礼になりますが、少なくとも私が期待していたような、聖書ゆかりの品々を収集した博物館、というのではありませんでした。コンセプトは、聖書にインスピレーションを得て、その時代を知るための品々を収集した、とのことでした。そして、大人から子供まで考古学を楽しく学んでもらうという姿勢で展示されているとのことでした。<br /><br />まあ、確かに、一つ一つのコレクションに対する説明がしっかりしていましたし、コンピューター検索システムで画面を見ながら音と映像でコレクションに関する情報を飽きずに調べることができるようになっていて、とても楽しかったです。この博物館のコンセプトに教育目的が掲げられているだけのことはありました。一日館内で過ごしても飽きないだろうと思いました。<br /><br />しかし、私のこの博物館見学が充実したものになったのは、なんといっても、館員によるボランティア・ガイドの説明のおかげです。美術館めぐりはよくする私ですが、考古学博物館はあまり行かないので、一人でただぶらぶら回るだけでは、面白さも半減していたことでしょう。博物館に到着した時、ちょうどあと5分後の10時15分から、そのガイドツアーが始まるところでした。<br /><br />案内されて館内を回ったのは、私を含めて4人でした。ニュージーランド人の女性が2人(連れではない)、南アフリカ共和国からきた女子学生1人、それから日本から来た私。たった4人なのに、なかなかに国際色豊かです。こんな所からも、イスラエルが世界中の人を引き寄せる観光大国だということがわかります。<br /><br />案内してくれたのは、20数年、教職員を務めた後、この博物館に転職してきたという女性でした。金を取らないボランティア・ガイドだからといって、説明に手抜きを感じさせるものはなく、この博物館を一人でも多くの人に紹介できることを心底喜んでいるように、目がきらきら輝いていました。たくさんの展示の中から、ハイライトを案内してもらったり、各展示の見どころを教えてくれたので、ガイドの後で興味をかきたてられたものを重点的に見ることができました。単に展示品の情報を披露するだけでなく、自分の好みの展示品を紹介したり、博物館員として学んだ時のエピソードも織り交ぜてくれました。そんな態度や言葉の端々に見られる彼女の博物館に対する愛着と誇りにも、とても好感が持てました。<br /><br />博物館のガイドツアーは10時15分から約一時間でした。その後、館内のカフェでコーヒーだけでひと休みした後、さらに一時間、13時15分まで一人で見学しました。もう少し時間をかけて見学してもよかったのですが、本日の予定のもう一つの博物館、イスラエル博物館の方がいろいろなジャンルがあり、時間をかけたかったし、閉館時間が17時なのです。イスラエル博物館は、聖書考古学博物館のすぐ隣にあります。<br /><br />写真は、聖書考古学博物館です。

    午前中は、まず、イスラエル博物館に隣接する Bible Land Museum に行きました。日本語では「聖書考古学博物館」です。その名のとおり、はっきり言ってふつうの考古学博物館でした。いや、ふつうの、などとくくってしまうのは失礼になりますが、少なくとも私が期待していたような、聖書ゆかりの品々を収集した博物館、というのではありませんでした。コンセプトは、聖書にインスピレーションを得て、その時代を知るための品々を収集した、とのことでした。そして、大人から子供まで考古学を楽しく学んでもらうという姿勢で展示されているとのことでした。

    まあ、確かに、一つ一つのコレクションに対する説明がしっかりしていましたし、コンピューター検索システムで画面を見ながら音と映像でコレクションに関する情報を飽きずに調べることができるようになっていて、とても楽しかったです。この博物館のコンセプトに教育目的が掲げられているだけのことはありました。一日館内で過ごしても飽きないだろうと思いました。

    しかし、私のこの博物館見学が充実したものになったのは、なんといっても、館員によるボランティア・ガイドの説明のおかげです。美術館めぐりはよくする私ですが、考古学博物館はあまり行かないので、一人でただぶらぶら回るだけでは、面白さも半減していたことでしょう。博物館に到着した時、ちょうどあと5分後の10時15分から、そのガイドツアーが始まるところでした。

    案内されて館内を回ったのは、私を含めて4人でした。ニュージーランド人の女性が2人(連れではない)、南アフリカ共和国からきた女子学生1人、それから日本から来た私。たった4人なのに、なかなかに国際色豊かです。こんな所からも、イスラエルが世界中の人を引き寄せる観光大国だということがわかります。

    案内してくれたのは、20数年、教職員を務めた後、この博物館に転職してきたという女性でした。金を取らないボランティア・ガイドだからといって、説明に手抜きを感じさせるものはなく、この博物館を一人でも多くの人に紹介できることを心底喜んでいるように、目がきらきら輝いていました。たくさんの展示の中から、ハイライトを案内してもらったり、各展示の見どころを教えてくれたので、ガイドの後で興味をかきたてられたものを重点的に見ることができました。単に展示品の情報を披露するだけでなく、自分の好みの展示品を紹介したり、博物館員として学んだ時のエピソードも織り交ぜてくれました。そんな態度や言葉の端々に見られる彼女の博物館に対する愛着と誇りにも、とても好感が持てました。

    博物館のガイドツアーは10時15分から約一時間でした。その後、館内のカフェでコーヒーだけでひと休みした後、さらに一時間、13時15分まで一人で見学しました。もう少し時間をかけて見学してもよかったのですが、本日の予定のもう一つの博物館、イスラエル博物館の方がいろいろなジャンルがあり、時間をかけたかったし、閉館時間が17時なのです。イスラエル博物館は、聖書考古学博物館のすぐ隣にあります。

    写真は、聖書考古学博物館です。

  • 13時30分からは、いよいよイスラエル博物館です。ここは、彫刻庭園、死海写本館、ルート子供博物館、それから本館、と4つのエリアに分かれていています。本館は、主に民族美術部門、モダンアート、考古学部門があります。まずは本館に向かうことにしました。ところが、本館は坂を上がった敷地の一番奥にあるので、途中、彫刻庭園を横切ることになります。彫刻庭園で興味を引いた彫刻の写真を撮りながら向かいました。<br /><br />彫刻庭園の彫刻は、どれも、モチーフがある程度想像つく現代彫刻といったかんじでした。私は、そういう適度にデフォルメされた彫刻も大好きなのです。時間さえ気にしないでいられるのなら、もっとじっくり鑑賞しながら庭園内をゆっくり散歩したかったくらいです。でも、どうしても貧乏根性が先に働きます。入場料を払って入るからには、やはりできるだけ多くのコレクションを見たいと思ってしまうのです。<br /><br />写真は、イスラエル博物館の敷地内にあった彫刻の一つです。なんだかとてもユーモラスで気に入ったので、写真に収めました。作者は、Franando Botero。1932年生まれのコロンビア人。1992年制作。ブロンズ製。タイトルは、Man of a Horse。そのまんま。

    13時30分からは、いよいよイスラエル博物館です。ここは、彫刻庭園、死海写本館、ルート子供博物館、それから本館、と4つのエリアに分かれていています。本館は、主に民族美術部門、モダンアート、考古学部門があります。まずは本館に向かうことにしました。ところが、本館は坂を上がった敷地の一番奥にあるので、途中、彫刻庭園を横切ることになります。彫刻庭園で興味を引いた彫刻の写真を撮りながら向かいました。

    彫刻庭園の彫刻は、どれも、モチーフがある程度想像つく現代彫刻といったかんじでした。私は、そういう適度にデフォルメされた彫刻も大好きなのです。時間さえ気にしないでいられるのなら、もっとじっくり鑑賞しながら庭園内をゆっくり散歩したかったくらいです。でも、どうしても貧乏根性が先に働きます。入場料を払って入るからには、やはりできるだけ多くのコレクションを見たいと思ってしまうのです。

    写真は、イスラエル博物館の敷地内にあった彫刻の一つです。なんだかとてもユーモラスで気に入ったので、写真に収めました。作者は、Franando Botero。1932年生まれのコロンビア人。1992年制作。ブロンズ製。タイトルは、Man of a Horse。そのまんま。

  • こちらは、イスラエル博物館の敷地内で、本館から死海写本館にむかう途中にあった彫刻です。オリーブの木を背景に撮りました。

    こちらは、イスラエル博物館の敷地内で、本館から死海写本館にむかう途中にあった彫刻です。オリーブの木を背景に撮りました。

  • イスラエルの彫刻庭園、こと、ビリー・ローズ・アート・ガーデンです。設計は、日系彫刻家イサム・ノグチ(1904-88)によるものです。

    イスラエルの彫刻庭園、こと、ビリー・ローズ・アート・ガーデンです。設計は、日系彫刻家イサム・ノグチ(1904-88)によるものです。

  • こちらの写真も、彫刻庭園で撮ったものです。彫刻庭園には、ピカソやヘンリー・ムーアの作品もあるそうですが、一つ一つの作者と作品名をきちんと確認しながら見て回る時間はありませんでした。<br /><br />本館では、最初に民族美術部門のうち、イスラエル絵画部門を鑑賞しました。美術の傾向は、往々にして社会背景を反映させるものですが、西欧の個人主義美術に比べると、イスラエルにおいて、美術は、芸術家個人の内面の発露というよりは、人々に訴える社会運動の一手段という側面がまだまだ強いと感じました。全員の全ての作品がそうだったとは言いませんが。<br /><br />そんな中でとりわけ印象に残ったのは、ドイツ生まれのユダヤ人ヤコブ・シュタインハルト(Jacob Steinhardt)という画家の聖書をモチーフにした作品です。彼は、イスラエルのパレスチナ人に対する非道な仕打ちに責任を感じ、住処を追われたパレスチナ人を、旧約聖書の中のエピソードに登場するアブラハムの側女ハガルとその子イシュマエルにたとえていました。<br /><br />聖書によると、ハガルはアブラハムの正妻サラの侍女でしたが、子のできないサラに代わり、アブラハムの子を設けました。アブラハムが浮気をしたわけではなく、サラが族長の妻として、アブラハムにそうしむけたのです。ところが高齢のサラに奇跡的にイサクが授かったために、ハガルはサラに疎まれ、息子のイシュマエルと共にアブラハムのテントを追い出されてしまいました。砂漠は、女子供だけでは生きられません。テントを追い出されるということは、即、死を意味します。しかし、二人は、ユダヤ人の神の導きで生きのびます。<br /><br />そんなハガルとイシュマエルを、この画家は、背景を土色にして、版画のような固い線で描きました。母子の絶望が感じられる胸詰まるような絵でした。<br /><br />もっとも、私は、最初、ハガルとイシュマエルの母子をパレスチナ人にたとえた発想が面白いと思ってこの絵に惹かれたのですが、そういえば、伝説では、そのイシュマエルの子孫というのがアラブ人ということになっていたのでした。<br /><br />ほかにも、19-20世紀モダン・アート部門や印象派・後期印象派、モダン・アートを見学しました。このあたりになると、イスラエルではなく、ヨーロッパの美術館にいるような錯覚がしました。その後は、アジア・アート部門に回りましたが、パプアニューギニアの仮面や盾などが印象的でした。<br /><br />館内は総じて人が少なく、静かで、誰にも邪魔されずに自分のペースでゆっくり回るができました。冷房もきいていて、町中では探すのに苦労するトイレはあちこちにあります。快適で優雅で、外の暑さと昨日のエルサレム旧市街の喧噪が嘘のようです。特にコンテンポラリー・アート部門では、宇宙を連想させるサウンドとヴォイスでは、背筋が寒くなるくらいでした。<br /><br />途中でギフトショップに寄った後、今度は、イタリアにあったゴシック様式のシナゴーグの展示を見に行きました。シナゴーグの内部が再現されており、宝物が展示されていました。これでもか、これでもかっ!と言わんばかりの豪華な内装とコレクションに、頭がくらくらしそうでした。私にはユダヤ教の宝物は、キリスト教の宝物ほどなじみがなく、イスラエルに来る前に下調べした知識を総動員しても、なにがなんだかわからないものが多かったですが、それだけに珍しくて面白かったです。トルコ民族衣装の展示もありまりしたが、このあたりにくると、そろそろ閉館時間が気になって、ゆっくり見ることができませんでした。<br /><br />明日の火曜日は、このイスラエル博物館は、午後10時まで開いています。昼間の観光の後、体力と気力と時間させあれば、もう一度、来たいと思いました。<br /><br />結果的に、イスラエル博物館にはこの旅行中、4回訪れることになりました。2回目は、イスラエル博物館がホテルから歩いて行けるところにあるのを幸い(ゆっくり歩いて片道30分ほど)、翌日の9月15日(火)の夜間、7時半から9時頃、ユダヤ民族美術コレクションを中心に見学しました。3回目は、9月16日(水)、エルサレム新市街ツアーに、死海写本館見学が含まれていました。4回目は、9月17日(木)の午後1時間ほどで、本日と翌日の2日間でも見終わらせることができなかったユダヤ文化部門をじっくり見学しました。

    こちらの写真も、彫刻庭園で撮ったものです。彫刻庭園には、ピカソやヘンリー・ムーアの作品もあるそうですが、一つ一つの作者と作品名をきちんと確認しながら見て回る時間はありませんでした。

    本館では、最初に民族美術部門のうち、イスラエル絵画部門を鑑賞しました。美術の傾向は、往々にして社会背景を反映させるものですが、西欧の個人主義美術に比べると、イスラエルにおいて、美術は、芸術家個人の内面の発露というよりは、人々に訴える社会運動の一手段という側面がまだまだ強いと感じました。全員の全ての作品がそうだったとは言いませんが。

    そんな中でとりわけ印象に残ったのは、ドイツ生まれのユダヤ人ヤコブ・シュタインハルト(Jacob Steinhardt)という画家の聖書をモチーフにした作品です。彼は、イスラエルのパレスチナ人に対する非道な仕打ちに責任を感じ、住処を追われたパレスチナ人を、旧約聖書の中のエピソードに登場するアブラハムの側女ハガルとその子イシュマエルにたとえていました。

    聖書によると、ハガルはアブラハムの正妻サラの侍女でしたが、子のできないサラに代わり、アブラハムの子を設けました。アブラハムが浮気をしたわけではなく、サラが族長の妻として、アブラハムにそうしむけたのです。ところが高齢のサラに奇跡的にイサクが授かったために、ハガルはサラに疎まれ、息子のイシュマエルと共にアブラハムのテントを追い出されてしまいました。砂漠は、女子供だけでは生きられません。テントを追い出されるということは、即、死を意味します。しかし、二人は、ユダヤ人の神の導きで生きのびます。

    そんなハガルとイシュマエルを、この画家は、背景を土色にして、版画のような固い線で描きました。母子の絶望が感じられる胸詰まるような絵でした。

    もっとも、私は、最初、ハガルとイシュマエルの母子をパレスチナ人にたとえた発想が面白いと思ってこの絵に惹かれたのですが、そういえば、伝説では、そのイシュマエルの子孫というのがアラブ人ということになっていたのでした。

    ほかにも、19-20世紀モダン・アート部門や印象派・後期印象派、モダン・アートを見学しました。このあたりになると、イスラエルではなく、ヨーロッパの美術館にいるような錯覚がしました。その後は、アジア・アート部門に回りましたが、パプアニューギニアの仮面や盾などが印象的でした。

    館内は総じて人が少なく、静かで、誰にも邪魔されずに自分のペースでゆっくり回るができました。冷房もきいていて、町中では探すのに苦労するトイレはあちこちにあります。快適で優雅で、外の暑さと昨日のエルサレム旧市街の喧噪が嘘のようです。特にコンテンポラリー・アート部門では、宇宙を連想させるサウンドとヴォイスでは、背筋が寒くなるくらいでした。

    途中でギフトショップに寄った後、今度は、イタリアにあったゴシック様式のシナゴーグの展示を見に行きました。シナゴーグの内部が再現されており、宝物が展示されていました。これでもか、これでもかっ!と言わんばかりの豪華な内装とコレクションに、頭がくらくらしそうでした。私にはユダヤ教の宝物は、キリスト教の宝物ほどなじみがなく、イスラエルに来る前に下調べした知識を総動員しても、なにがなんだかわからないものが多かったですが、それだけに珍しくて面白かったです。トルコ民族衣装の展示もありまりしたが、このあたりにくると、そろそろ閉館時間が気になって、ゆっくり見ることができませんでした。

    明日の火曜日は、このイスラエル博物館は、午後10時まで開いています。昼間の観光の後、体力と気力と時間させあれば、もう一度、来たいと思いました。

    結果的に、イスラエル博物館にはこの旅行中、4回訪れることになりました。2回目は、イスラエル博物館がホテルから歩いて行けるところにあるのを幸い(ゆっくり歩いて片道30分ほど)、翌日の9月15日(火)の夜間、7時半から9時頃、ユダヤ民族美術コレクションを中心に見学しました。3回目は、9月16日(水)、エルサレム新市街ツアーに、死海写本館見学が含まれていました。4回目は、9月17日(木)の午後1時間ほどで、本日と翌日の2日間でも見終わらせることができなかったユダヤ文化部門をじっくり見学しました。

  • 本館には、途中休憩やギフトショップへの寄り道を含め、この日は3時間半、費やしました。それでも、まだまだ見ていなくて、興味の惹かれる展示部門が残っています。しかし、もう閉館30分前となってしまいましたので、本館を切り上げて、死海写本館に向かうことしました。さすがに死海写本館に足を踏み入れずに、イスラエル博物館を去るわけにはいきません。<br /><br />写真は、死海写本館です。設計は、F. J. キースラーとA. バルトスというアメリカ人です。写本が発見された甕のフタの形、という一種、独特な形をしています。イスラエル博物館のトレードマークともいえそうです。<br /><br />死海写本館には、かの有名な死海写本が展示されています。<br /><br />死海写本の価値は、現在残されている聖書の記述が、執筆された当時のものと果たして同じものか、長いこと立証できないでいた矢先に発見された、紀元前2〜3世紀という、今日発見されている聖典の中でも最も古く、これ以上ないくらい執筆当時に近い時代の、ヘブライ語による手書きの写本であるということです。また、当時、古代ローマ帝国の支配から逃れてクムランの洞窟で隠遁生活を送っていたユダヤ人についての貴重な歴史資料でもあります。<br /><br />もっとも、そういう歴史的価値を頭で理解していても、素人の私にはあまり実感できませんでした。ふぅん、これがそうなのか、程度の感慨しか沸きませんでした。しかし、一昨日、個人ガイドのルベンさんにヘブライ語の文字を教わっていたため、文字の判別がつきました。それだけでも大分違いました。もちろん、読めやしませんけど、細かい細かい文字の一つ一つが、いかに神経を使って、丁寧に美しく書かれたか、ということくらいは感じ取れたのですから。<br /><br />その他に印象に残ったのは、写本の修復には和紙が使われていたということです。日本の和紙は優秀なのですね。

    本館には、途中休憩やギフトショップへの寄り道を含め、この日は3時間半、費やしました。それでも、まだまだ見ていなくて、興味の惹かれる展示部門が残っています。しかし、もう閉館30分前となってしまいましたので、本館を切り上げて、死海写本館に向かうことしました。さすがに死海写本館に足を踏み入れずに、イスラエル博物館を去るわけにはいきません。

    写真は、死海写本館です。設計は、F. J. キースラーとA. バルトスというアメリカ人です。写本が発見された甕のフタの形、という一種、独特な形をしています。イスラエル博物館のトレードマークともいえそうです。

    死海写本館には、かの有名な死海写本が展示されています。

    死海写本の価値は、現在残されている聖書の記述が、執筆された当時のものと果たして同じものか、長いこと立証できないでいた矢先に発見された、紀元前2〜3世紀という、今日発見されている聖典の中でも最も古く、これ以上ないくらい執筆当時に近い時代の、ヘブライ語による手書きの写本であるということです。また、当時、古代ローマ帝国の支配から逃れてクムランの洞窟で隠遁生活を送っていたユダヤ人についての貴重な歴史資料でもあります。

    もっとも、そういう歴史的価値を頭で理解していても、素人の私にはあまり実感できませんでした。ふぅん、これがそうなのか、程度の感慨しか沸きませんでした。しかし、一昨日、個人ガイドのルベンさんにヘブライ語の文字を教わっていたため、文字の判別がつきました。それだけでも大分違いました。もちろん、読めやしませんけど、細かい細かい文字の一つ一つが、いかに神経を使って、丁寧に美しく書かれたか、ということくらいは感じ取れたのですから。

    その他に印象に残ったのは、写本の修復には和紙が使われていたということです。日本の和紙は優秀なのですね。

  • イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の前にあった彫刻です。頭でっかちな子供の像が妙に印象的で、カメラに収めました。

    イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の前にあった彫刻です。頭でっかちな子供の像が妙に印象的で、カメラに収めました。

  • これも、イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の前にあった彫刻です。子供の絵のような、あるいはアジアン・アートのような模様が印象的でした。<br /><br />この後は、おまけの夕食のエピソードです。<br /><br />夕食は、昼食を抜かした代わりにちょっと豪勢にしたいと思い、レセプションでお薦めのレストランを尋ねて、アラビア料理店へ行きました。ホテルからタクシーで直行です。メニューはよくわかりませんでしたが、私でもわかるアラビア料理を選び、メインデッシュはケバブやローストチキンの盛り合わせとなりました。<br /><br />食べているとき、支配人と名乗る人がしちょっちゅうやってきて、ワインやら果物やバクラバという菓子など、サービスだ、サービスだ、と言って、どんどん持って来てくれました。残念ながら食べ切れませんでしたが、料理はどれも美味しかったです。そして、たったの10ドルでした。<br /><br />しかし、ワインのせいかどうかわかりませんが、食べ終わってトイレに立とうとした時、貧血をおこしてしまいました。目の前が真っ黄色になり、立っていられなくなってびっくりしました。店の人にも心配されてしまいました。帰りはまた、レストランでタクシーを呼んでもらったのですが、支配人がホテルまで送ってくれました。ところが、部屋へ行ってもいいか、とか、お茶しないか、など、さすがアラブ人!──女一人の私は目をつけられていたようです。しつこくてうんざりしていまいました。それに、応対が面倒になった私に「あなたは英語が上手じゃないですね」ですって!  余計なおせっかいです。図星なだけに、ムッとしてしまいました。

    これも、イスラエル博物館の一部門であるルート子供博物館の前にあった彫刻です。子供の絵のような、あるいはアジアン・アートのような模様が印象的でした。

    この後は、おまけの夕食のエピソードです。

    夕食は、昼食を抜かした代わりにちょっと豪勢にしたいと思い、レセプションでお薦めのレストランを尋ねて、アラビア料理店へ行きました。ホテルからタクシーで直行です。メニューはよくわかりませんでしたが、私でもわかるアラビア料理を選び、メインデッシュはケバブやローストチキンの盛り合わせとなりました。

    食べているとき、支配人と名乗る人がしちょっちゅうやってきて、ワインやら果物やバクラバという菓子など、サービスだ、サービスだ、と言って、どんどん持って来てくれました。残念ながら食べ切れませんでしたが、料理はどれも美味しかったです。そして、たったの10ドルでした。

    しかし、ワインのせいかどうかわかりませんが、食べ終わってトイレに立とうとした時、貧血をおこしてしまいました。目の前が真っ黄色になり、立っていられなくなってびっくりしました。店の人にも心配されてしまいました。帰りはまた、レストランでタクシーを呼んでもらったのですが、支配人がホテルまで送ってくれました。ところが、部屋へ行ってもいいか、とか、お茶しないか、など、さすがアラブ人!──女一人の私は目をつけられていたようです。しつこくてうんざりしていまいました。それに、応対が面倒になった私に「あなたは英語が上手じゃないですね」ですって!  余計なおせっかいです。図星なだけに、ムッとしてしまいました。

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