2005/11/09 - 2005/11/09
3054位(同エリア3873件中)
7265さん
2年前にフィレンツェを訪れ、その魅力にすっかり取り付かれた私。
「海外旅行に行った事のない母にこの景色を見せてあげたい」、その想いがこの秋、ついにかないました。
ここでは、南フランスからフィレンツェ、ローマを巡る8日間の添乗員付きツアーの中で、わずか1日しかなかったフィレンツェでのフリータイムの過ごし方をご紹介します。
時間は短くとも、高密度なフィレンツェ散歩の記録をお楽しみください!
-
今日の朝食は、イタリア人に習ってバールでカプチーノ&デニッシュを立ち食い。
朝9時からオープンするドゥオモのクーポラに真っ先に登りたくて、ドゥオモ広場にある「Scudieri(スクディエリ)」という店を選ぶ。
1939年創業の老舗バールで、愛想の良いおばあちゃんウェイトレスの笑顔がとびきりキュートだった。
さくさくのデニッシュと、深みのある味わいのカプチーノに感激。
しかも、泡にはそれぞれ違う模様を描いてくれた。
ホテルの味気ない朝食を無視してきて良かった! -
朝9時15分。オープンしてまもなくクーポラに登る。
料金は6ユーロ。
まだ早い時間のせいか混雑はさほどなかったので、463段の階段をマイペースで登ることができた。
すっきりと晴れ渡った11月の青空は、空気がひんやりと冷たく、とても神聖な雰囲気。
果てしなく広がるティラミス色の町並みをぐるりと見渡しながら、母に「あの建物が○○、これが△△」とひとしきり解説する。
20分ほど頂上からの景色を堪能したのち、階段を下り、内部とサンジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼をじっくり鑑賞してから、ドゥオモ広場をあとにした。 -
11時シニョリーア広場に到着。
屋外ギャラリーのロッジアや、ヴェキオ宮前にあるダビデ像のレプリカを鑑賞した後、日本から予約をしておいたウフィッツィ美術館へと向かう。
通常の入場ゲートには既に大行列が出来ていたので、あらかじめ予約をしておいてよかったと実感。
予約専用のゲートがどこにあるのか分からず、少々もたついたものの、厳重なセキュリティチェックを経ても、予約時刻の11時30分には館内で鑑賞をスタートする事ができた。
ここでじっくり2時間30分の芸術鑑賞。
必見作品は見逃さなかったけど、やはり全てを見て回ろうとすると時間はこれでも全然足りなかった。
*ウフィッツィ美術館の予約は下記で行いました。15.2ユーロと通常料金の11.5ユーロ(予約料込)よりは若干高いですが、15分間隔で希望時間が選べるので確実です。英語サイトですが、途中まで日本語での解説も付いているので、比較的簡単だと思いますよ。
WEEKEND A FIRENZE
http://www.weekendafirenze.com
*予約入場ゲートは、ヴェッキオ宮から見てアルノ川に向かって右手にあります。左側に見える一般入場ゲートの行列とは反対側の建物になるのでご注意ください。 -
14時15分。ストロッツィ宮近くの裏路地にある「Ostelia Belle Donne」でランチをとることに。
ここは雑誌「フィガロ」のフィレンツェ特集に載っていたお店なので、期待が高まる。
地元民が集まるお店と言った気取らない雰囲気が素敵で、ホール担当のおじさんはきわめて陽気。
常に鼻歌を歌いながら、私たちを楽しませてくれた。
頼んだメニューは、野菜サラダとリングイネ アマトリチャーナ、そして1/4サイズのカラフェに入ったハウスワイン赤。
これで19.6ユーロ。価格もお手頃だ。
まず、どっしりとした味わいのハウスワインに、レベルの高さを実感する。
パスタは生パスタで、しっかりコシがあり、トマトと玉ねぎだけのシンプルだけど濃厚なソースがよく絡んでいた。
サラダも素材の濃い味わいが感じられて美味。
セコンドやドルチェも頼みたいところだったが、今日は時間が限られているので、軽いランチということで、名残惜しくも店をあとにした。 -
ランチを終え、レプッブリカ広場へ。
2年前に来た時にはなかった大きなメリーゴーランドがおかれていて驚く。
続いて革製品や織物の屋台が並ぶメルカート ヌォーヴォのロッジアで、手頃なお土産を探す。
母は、フィレンツェらしい百合の紋章が描かれたレザーのブックカバーを購入していた。
広場の脇にある、「なでるとフィレンツェ来訪がかなう」という噂の青銅のイノシシ像も忘れずになでておいた。 -
15時30分頃。いよいよポンテヴェッキオへ。
渡る前に、まずは橋の上に商店が連なっている様子を実感するべく、右岸からの姿を堪能。
その後、橋を渡りながら、立ち並ぶ貴金属店をチェック。
結構高価なお店が多い。
途中、中央のスペースでアルノ川を背景に記念撮影。
アルノ川左岸(オルトラルノ)へ渡り、革製品や文房具、食料品などのお店が連なるグイッチャルッティーニ通りでウィンドウショッピングを楽しみながら、ピッティ宮を目指した。
*右岸からポンテヴェッキオの写真を撮る場合、歩道がものすごく細いので、車やバイクでのスリに気をつけた方が良いでしょう。 -
広大なピッティ宮を眺め、再びアルノ川河畔へと戻り、今度はミケランジェロ広場を目指して歩く。
この広場は高台にあり、ドゥオモを含めたフィレンツェの街全体が見渡せるビュースポット。
せっかく登るなら夕景から夜景が見渡せる時間に登るのがベストなので、17時頃の到着を目指した。
ちょうど頂上にたどり着いた頃には、薄く夕靄が街を覆い始めていた。
だいぶ歩き疲れたので、ジェラードを食べながら、街に灯りが灯るまで暗くなるまでしばし休憩する。
15分ほど過ぎて、少しずつ空が濃度を増し、街にはオレンジ色のガス灯がちらほらと灯り始めた。
夕焼けに照らされた姿も美しかったけど、夜景はさらにロマンティック。
遠くから聞こえる教会の鐘の音が、郷愁をさらにかきたててくれた。
*ミケランジェロ広場への行き方のおすすめルートは、アルノ川左岸をずっとまっすぐ進み、
行き=セリストーリ宮の城門から階段で登る。
帰り=いろは坂のような長いヘアピンカーブの坂道をゆっくり下り、ポッジ広場に出る。
というもの。後者の坂道を上るのは結構辛いので、登るときはショートカットを利用し、帰り道で良い景色を長く楽しみながらのんびり坂を下るのがベストだと思いますよ。 -
職人の工房や古いトラットリアが立ち並ぶアルノ川左岸の通りをぶらぶら歩き、再びポンテヴェッキオに戻る頃には、すっかり辺りが暗くなっていた。
街頭が灯され、昼間見た姿とは全く異なる雰囲気のポンテヴェッキオは、相変わらず人出が多く、活気にあふれている。
夜の顔に変わった町並みを鑑賞するべく、レプッブリカ広場やシニョリーア広場、ドゥオモ広場などにも再び足を運んでみた。
どこを見ても、陰影が付いたことで、迫力のある建築美がいっそう際立っていた。 -
18時30分。
宿泊地がフィレンツェの隣町、PRATOだったため、この街に滞在出来る時間はあとわずか。
帰りのバスが発着するサンタ マリア ノヴェッラ駅に戻りがてら、メディチ リッカルディ宮、サン ロレンツォ教会、メディチ家礼拝堂を見学する。
途中、中央市場の活気あふれる様子やサンタ マリア ノヴェッラ教会の姿も眺めることができた。
駅前のバスターミナルにて、ドゥオモ広場周辺のピッツェリアで購入しておいたピッツァとカルツォーネをさくっと平らげ、19時03分、PRATO行きのバスに乗り込む。
わずか1日のフィレンツェダイジェストツアーは、こうして幕を閉じた。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
フィレンツェ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
9