1999年12月　成都発着3泊4日「九寨溝」カラオケバトルバスツアー　陸路ドンドコ★21

1999/12/04 - 1999/12/07

世界中を渡り歩いた旅仲間のYさん（4Ｔ非会員）がベスト3というのが、アラスカのデナリ国立公園、アルゼンチンのフィッツロイ山、そして九寨溝。
そのずば抜けて美しいという九寨溝へ。
1999年12月成都発着バスツアー（現地申し込み　ALL中国人）に参加した。

写真は九寨溝の五彩池
この頃デッキはなかった。

【2010.11.24記】
"テレビで中国語"で九寨溝を簡潔に紹介していた（第31課　我在找化石の回）。
参考になったので一部コメントを加筆、修正しました。
10年後の感想も含め追記部分は【　】をつけています。

エリア 九寨溝(中国)

成都駅前【この頃は混沌としていた】を西方向に少し歩き、北駅バスターミナル手前に旅行会社【いまは再開発で高層ビルか？】が軒を並べていた。
しかし外国人の申し込みは不可だという。
バスターミナルに近い順和大酒店の成都天府国際旅行社なら外国人ＯＫと教えてもらい申し込む。【駅付近は激変しているだろう。この旅行社も移転したかもしれない】

ペラのパンフレットには、空調中巴　双人＊間　門票　餐費　保険　＃游で1380元/人と書いてある。
（＊は木示　＃は己の下に寸）
しかし、こちらから何もいわないのに900元（12000円）でいいという。
なんかあるな、と思った。
そして、やっぱりなんかあった（笑）

写真はツアーメンバーの中国人ご一行さま
撮影を頼んだ女性が生まれて初めて見たデジカメに驚き斜めになっている。

その、なんか、は。
未完成ホテルだった（笑）
階段は完成していたが踊り場の壁がないときた。
【部屋の窓ガラスを確認したときの安堵は忘れられない】
客室のドアを開けると、内廊下を標高三千ﾒｰﾄﾙの冷気がピューピュー音をたてて渦巻き通り抜けていった。【この話しは我が家の語り草になっている】
電気毛布を貸してくれたが停電で使えず【山の上の辺鄙な場所までインフラは整備されていなかったのだ】、六十度の焼酎お湯割で乗りきった
ちなみにそのホテルは九寨溝麒麟山庄。

ホテルには面食らったが、食事は山菜中華と川魚がメインで12種類は料理がでてきた。【食事は◎】
中国では白い茶碗一つで前菜からスープまで食べるのに驚いた。

寒いのでテーブルの下には、豆炭が入っている。
大人数でわいわい食べると、実にうまかった。

九寨溝見学前日に若い女性ガイドさんが書いてくれたメモ。
九寨溝麒麟山庄の部屋まで持ってきてくれた。

明天早上我?7：30在餐庁吃早餐
8：00迄入九寨溝游玩
下午5：00左右回到賓館
晩上外出小心点　不要玩得太晩！
早一点休息！
天気比較冷　注意多加些衣服！

言葉は通じなくとも、心優しいガイドさんだった。

以下"テレビで中国語"の九寨溝の説明より。

九寨溝は、標高2000ｍ以上の高地にある。
水中の倒木にくっついているのは炭酸塩（石灰など）で九寨溝の池や湖には多くの炭酸塩が含まれる。
炭酸塩には、塵やゴミにくっついて水をきれいにする働きがある。

五花海の倒木に積もっているのは、石灰の厚い層で“石灰華”と呼ばれる。

湖光山色
湖と山が織り成す景色が美しい
↑フービン（胡兵）さんがいった〆のことば。

ツアー参加者は社内旅行四人組【１０年前の中国で社長さんは携帯電話を持っていた。いまや大企業だったりして】、小太りダミ声のジャイアン（声がジャイアンそっくり）がともかくやかましい。
あとツアーガイドさん、ウルムチのおとなしい兄妹（写真）、歌こそ命のカラオケ夫婦。

九寨溝は、石灰の魔法がもたらした大自然の奇跡

こちらの長海がもっとも標高が高く3100ｍに位置している。
長海は、長さ5ｋｍ、幅600ｍ。
九寨溝最大の湖。
長海付近の地層には3億5千年前のサンゴの化石もみられる。

テレビでは岩にミネラルウオーターをかけて
我在找化石（化石を探しているところです）といっていた。

当時の九寨溝入場料は68元。
環境保護のため低公害型バスに乗り換え観光した。

エリア内にチベット族の集落があり、集落の食堂で昼食をいただいた。
【当時のメモから。豚ベースの白菜スープがあっさりしてうまい。お茶づけ感覚で食べる】

きな粉をお湯でといた飲料（5元）を飲んだらおいしかった。

滝の写真とともに当時の日記から。

朝７時半に成都のホテルを出て夜遅く九寨溝に着くまでワゴン車内はカセットテープ【ＣＤじゃないのだ時代を感じる】タイトル「唐古拉」がエンドレスで流れている。
タイトル「唐古拉」
A面　　　　　　　　B面
在那草地上　　　　　向着太阻
青蔵高原　　　　　　唐古拉風
青海湖　　　　　　　美麗的康定溜溜的城
向住神鷹　　　　　　一个＊＊女八
祈祷　　　　　　　　内青禾果
＊解読不可

カセットの音楽にのって最初は順番に、その後みだれ歌い！
車内歌いまくりのカオス状態大宴会。
ワゴン車に暖房がなく、フロントガラスにこびりついた霜を焼酎で拭くほどだったが、熱気がすごかった！

便利な世の中になったもので、もう二度と聞くことはないと思っていた当時の歌がいくつかみつかった。

在那草地上（クーニャン、クーニャンの大合唱ですごかった曲）
http://www.youtube.com/watch?v=BbnhML6vKvE&playnext=1&list=PL65EEA9B3ADC27B47&index=3

青藏高原
http://www.youtube.com/watch?v=-fcZuhO2SgA&feature=fvw

唐古拉風
http://www.youtube.com/watch?v=AZWpTwyvuP8&feature=related

青海湖
http://www.youtube.com/watch?v=m5RKBtfoUJw&playnext=1&list=PL39D8A931FFCB1F57&index=40

美麗的康定溜溜的城
http://www.youtube.com/watch?v=_vbXTUbtalw&feature=related

ツアー三日目は松藩近くのニ道海の滝に行った。
二道海から1時間ほど川沿いを歩き滝を見学。
この日も朝から車中歌合戦。
ともかくすごい。
いいかげんカセットの曲に飽きるとアカペラで歌合戦となった。
細川たかしばりの声量を誇るカラオケ夫婦は、ダンナが歌えば女房も負けちゃいられないと歌いだす。ふたりで何曲歌ったのやら。
ジャイアンは、もはや歌ではなくがなり声の連呼（笑）

同じくニ道海の滝

滝見学のあと、水晶店へ連れていかれた。
みんな買いまくり。
数珠の大きいものほど人気があり、ジャイアンが猫の肉球くらいの大きさの水晶が連なった数珠を首から下げて意気揚々とワゴン車に乗りこんだ姿が忘れられない。
三日目は部屋の案内帳に英語、フランス語、ドイツ語で「このホテルはファっキング、シッテイングホテルだ」と書いてあった渉外賓館に泊まった。


メモの最後はこうしめくくってある。
中国人と四日間共にしたが、みんな紳士で親切。今までの見方が変わった。非常に有意義な旅。

今から思うと、11年前の中国というか、空港ができる前の九寨溝を旅したことが一番有意義だったかもしれない。
日本に半年ぶりに帰って最初に聞いた曲はモーニング娘。「LOVEマシーン」でした。

この旅行記へのコメント （6）

• せみねこさん 2007/12/23 00:36:06

  お邪魔します♪

  友人に誘われて今年の９月に九寨溝へ行ってきました。
  成都から飛行機でひとっとび？！
  観光客も飛行機ができてから、たくさん増えたようで。。。
  人・人・人でした！
  中国ってどこでも人だらけですが、、、なかなか圧倒されます。
  思い描いていた幻想的な雰囲気を味わえず？人に流されるままの観光でした。
  なので、デッキの整備されていない頃の九寨溝ってもっときれいだったのかも？と、いいな〜！と思いながら拝見させていただきました♪
  

  kodeyanさん からの返信 2007/12/23 10:54:07

  RE: お邪魔します♪

  せみねこさん
  
  こんにちは
  九寨溝は、私が行った数年前まで道路が未舗装だったみたいです。
  空港ができて、便利になりましたもんね。
  世界遺産だしディズニーランドのように入口にも人だかりと
  聞いたことがあります。
  
  九寨溝があまりにも美しくて、しばらくほかのものに感動しなくなって
  しまった記憶があります。
  せみねこさんもきっと感動したでしょうね。
  
  メッセージありがとうございました。
  年明け韓国から帰ったら、せみねこさんの掲示板へまたおじゃまします。
  よいお年をお迎えください。
  
  ではでは☆彡

• nao0880さん 2007/03/24 23:03:12

  九寨溝

  kodeyanさん、訪問ありがとうございます。
  九寨溝、一度は訪れてみたい場所です。
  3泊4日で900元は安いですね。
  九寨溝の水の色がいいですね。
  メルヘンの世界のように見えます。
  中国は仕事で訪れるようになりました。
  どこも成長著しく、驚くばかりです。
  お邪魔しました。

  kodeyanさん からの返信 2007/03/25 00:45:03

  RE: 九寨溝

  nao0880さん
  
  こんにちは＾＾
  九寨溝も空港ができて当時とだいぶ変わっているんでしょうね。
  ダンナと「なぜ九寨溝を訪れる日本人観光客はいないのか？」って夜通し討論（笑）したのも懐かしい思い出です。
  
  nao0880さんも温泉が好きなんですね。
  わたしも大好きです。
  
  これからもよろしくね！
  
  ではでは☆彡

• 冷風扇さん 2005/12/12 20:47:29

  こんにちは

  先日はご訪問＆書き込みありがとうございました。
  
  １９９８年に成都経由でラサに行ったとき、飛行機待ちの暇つぶしで現地の旅行代理店で適当にツアーを頼んで出かけてたのですが、どこへ行っても中国人観光客で長蛇の列で、辟易したものです。
  
  「九寨溝」に行った日本人（勿論、現地ツアー）の方は、「道は悪いし、人もものすごいし、夜の１２時にホテルに着いてそれから食事だし、ハードだよ〜」なんて言ってたのですが、写真を拝見する限り、そんな混雑にも見えませんね。おまけにアスファルト？？だいぶ整ったのかな。
  たしか二泊三日で「九寨溝」に行くツアーだったはず。
  でも、あのときは８月だったので、中国人も夏休みの旅行シーズンだったのかもしれません。
  
  中国人の方に混ざっての旅は、楽しかったですが、彼らの体力についていけず、半分切れてました（笑）

  kodeyanさん からの返信 2005/12/13 09:34:21

  RE: こんにちは

  冷風扇さん　こんにちは！
  
  成都〜松藩〜九寨溝への道は、すさまじい悪路だったみたいですね。
  1997年に行った方の話しでは、急ピッチで舗装されているものの松藩まで。
  その先はまだ半分程度の舗装ということでしたが、わたしが行ったときは
  九寨溝まで舗装されていました。
  
  でも人は少なかったですね。
  観光客全部でも百人くらいいたかな。
  中国人のみなさんとのツアーは、おもしろかったけどパワーはすごかった。
  炸裂ってかんじで、声は大きいし、歌も歌い続けるし。
  宝石店でも、水晶やら翡翠やら買いまくり。
  バスに乗りこむ彼らの首には、翡翠の首飾りがじゃらじゃらしていて笑っちゃいました。
  
  韓国のはなしに変わりますが、
  冷風扇さんは、硫黄アヒルを食べてきたんですよね〜
  わたしも大長今のドラマで知って食べてみたかった。
  でも、地域的に無理そうだったのであきらめました。
  また冷風扇さんのところにお邪魔させてもらいますね。
  
  ではでは