2005/08/27 - 2005/08/27
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tuviajeroさん
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2005年8月27日(土曜日)第2日目午後
砂嵐のモニュメント・バレーを後にしてメキシカン・ハットに向かいました。出来れば、モニュメント・バレーの弟分にあたるバレー・オブ・ゴッズに立ち寄りたかったのですが、砂嵐などに遭遇して時間を浪費したのでオミットする事にしました。メキシカン・ハットはその名の通り、道路沿いにポンチョを着てソンブレロを被った人物の様な岩があります。その岩を通り過ぎて、北へ向かい、グース・ネック州立公園を見学し、シダ−・メサを一気に登るスイッチ・バック、モキ・ダグウェイを登って直ぐにハイウェイを逸れてモニュメント・バレー、大西部を一望できる絶景のミューレイ・ポイントに立ち寄り、ナチュラル・ブリッジ州立公園のキャンプ場に泊まる予定でしたが、ミューレイ・ポイントがあまりに素晴らしく、その無人の断崖でバック・カントリー・キャンピング(早い話が野宿)を決行しました。なお、これらの名所はハイウェイ沿いに隣接していて通りがけの駄賃的に見て歩けるので時間は殆ど浪費しません。
グランドサークル旅行の現地情報サイトも開いています。
http://home.att.ne.jp/grape/george
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これがメキシカン・ハットです。道路沿いにポツンとあります。もう何も説明する必要なしという感じです。ポンチョを着てソンブレロを被った人物そのままで、本物を目の前にすると笑っちゃう感じです。結構大きい岩です。なお、ソンブレロ(sombrero)と言うのは皆さん御存知のようにスペイン語でつば広帽子の事ですが、直訳すると、「影(sombra)を造る物」と云う意味です。
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グース・ネック州立公園です。と言っても、設備は駐車場と汲み取り式の簡易トイレしかありません。ただ、ハイキングするならこの深い谷沿いにずっと歩いて行けます。この谷はコロラド河の支流であるサン・ホアン川が長い時間をかけて大地を深く削ったものです。御覧の通りガチョウ(グース)の首の如く川が大きくうねっています。
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そして、その蛇行は続き、この様に半島のように突き出した台地が互い違いに重なり合って、モザイクの様な光景を呈しています。このサン・ホアン川ではラフティングやカヤッキング、カヌーイングのツアーも行われています(流れのレベルは春の増水期を除いてレベル?程度で緩やか)ので、それに乗ればキャンプをしながらこの谷の中を下ることも出来ます。終点はグレン・キャニオン国立レクリエーション・エリア内のレイクパウウェルです。
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これが、ミューレイ・ポイントからの眺望です。凄いでしょう。本物は本当に気が遠くなるような光景です。今回はハリケーン・カテリーナの影響か空模様が荒れています。普段は晴れ渡った、少々かすんだ眠くなるような雰囲気です。手前に見えるでこぼこは先ほど見たグース・ネックです。
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どんどん空が暗くなって行きます。モニュメント・バレーの上に雲が垂れ下がっています。矢張りモニュメント・バレーには精霊や魂が宿っているのでしょうか・・・と云いたくなる様な光景です。
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このミューレイ・ポイントは去年も来たのですが、去年も今年も他の人を見た事がありません。そんな場所でキャンプです♪♪(^^)
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だんだん空が明るくなっていきました。雲の色が綺麗でした。こんな激しい空模様はこの地方ではじめて見ました。この旅行中はハリケーン・カテリーナが来ていた等とは露ほども知りませんでしたが、矢張り遠く離れたユタ州でも異常な空模様でした。
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夕方になって来ましたが空は明るくなりつつあります。ところで、ハリケーン(hurricane)の語源はスペイン語のウラカン(huracan)にあり、またそれはインディオ(メキシコ湾、カリブ側だからマヤ系か)の言葉が語源だそうです。サルサ歌手のルーベン・ブラデスが歌う「Como Huracan」と云う歌を思い出します。絵柄としては何となくゴヤ風?・・・と言っても良いかしら?と作者としては甘えたくなります。ゴヤ大好きです。
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夕方に近くなるのに反比例して空も持ち直し、更に明るくなってきます。はっきり云って、このミューレイ・ポイントはグランドキャニオンよりも感動的だと思います。特に周囲の「何も無い」と云う環境がその基盤だと思います。皆さんも、もし行かれるチャンスがあれば、その自然に敬意を持ち、環境、雰囲気だけは大事にしてください。ゴミの一つでも発見したら拾って持ち帰って頂ければ申し分ありません。
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嵐の中の夕焼けです。この後、暗くなってくると、モニュメント・バレーの上で盛んに雷が走りました。大平原を横走りするので、娘は「雷が雷の形をしている」と妙な関心をしていました。こんな野性的(?)な雷はアルゼンチンのパンパで囲まれた雷以来です(あっちのほうが凄かったけど、こっちの方が絵になるかも)。その晩は、周囲何十キロも人家も灯りも無い断崖絶壁の上でそのままキャンプでした。夜には空も晴れ、気が遠くなるような星空が広がり、キャンパーと一緒にレンタルした椅子を引っ張り出して、ビール片手に娘と普段は話さないような話を延々としました。その晩は娘が作ってくれたスパゲッティ・ボロネーゼでした。
ところで、卑近な話ですが、私の単身赴任先の茨城県の関東平野の雷も「本当に凄い」です。街中でも「これの前座」ぐらいにはなれます。夜に部屋の電気を消すと日本離れした気持ちになれます。
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