妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4

2005/10/25 - 2005/10/27

鳥取市から出雲大社へ向かう途中に地図に「日本最大級の弥生時代の集落跡。近くには上淀廃寺跡、伯耆古代の丘公園もあり、古代ムードたっぷりです」と説明がありました。まず、漢字が読めない！と言うことは、やはり古い証拠かな？一見の価値あり。鳥取県の西側“大山（だいせん）”1709ｍの北西の麓、国道９号線から10分くらいの場所でした。見学無料に引かれて行きました。学生時代に勉強せずに今頃勉強です「覚える事より、忘れる方が多い」昨今ですが…旅行の参考にしてください。あなたの先祖はここからかも？日本人のルーツの旅でした。上淀廃寺跡（かみよどはいじあと）と伯耆（ほうき）と読みます。

エリア 鳥取

ちょっと迷って到着。「妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）」読めない！遺跡って低い所じゃないの？道は山の高い方へ続いています。標高110から120ｍ美保湾を望む小高い丘の上に展示室があります。無料です。i遺跡の標高は何故高いのか？解明は？

なんといっても、はるばる行って駐車場有料・見学料有料よりこの「入館無料」は魅力です。

「妻木晩田遺跡展示室」は鳥取県教育委員会事務局と妻木晩田遺跡事務所も兼ねています。その道の専門家が大勢多数。質問はテキパキ答えてくれます。

蘇る弥生の国邑（こくゆう）邑とは“むら、集落”の事だそうです。今から約2000年前から1700年前に栄えた152haにも及ぶ国内最大級の弥生時代の集落だそうです。900棟の住居や建物跡があります。30基以上の墳丘墓（ふんきゅうぼ）古墳まではいかない、盛土のお墓。各種様々な形があり埋葬品も含まれる。

館内にあるビデオ説明「妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）の解説」なんとなく理解したような感じになりました。

館内の展示物。注目！竪穴式住居の屋根に土が盛ってあります。屋根の上に土？冬は保温、夏は冷房に利用されたそうです。証拠は遺跡から火災にあった家屋が出土しその全貌があきらかになったそうです。貴重な資料がここ「妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）」から発見されました。館内No４３の模型に注目です。

住居前に庇（ひさし）の柱も発見されました。

野外には竪穴式住居の実物模型

竪穴式住居の屋根に土が盛ってある実物です。中に弥生人が火を炊いていました。（すいません館内の方です、先祖は弥生人かも？）詳しい話を聞く事が出来ました。質問攻め！

ピンボケで申し訳ありません。竪穴式住居内の焚き火の証拠写真です。実際に火を見ると古代を彷彿（ほうふつ）とさせてくれます。火の上には祭壇のような“棚”があり食料を乾燥して貯蓄したそうです。

妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）全景。遺跡は七箇所の地区に分かれています。今回の見学地は左奥のごく一部です。鳥取県では平成になり、もう一箇所「青谷上寺遺跡（あおやかみじいせき）」http://www.pref.tottori.jp/bunka/aoyakamijichi/　があり両方の解析から住居復元をしました。謎：丘に上に川はありません。井戸もありません。どこから水を調達したでしょうか？歩いて数分の谷に沢があったそうです。現在中央のダムあたりです。

館内の説明書は日本語の他に英語版・ハングル文字があります。

妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）の初期の集落は外敵から防御するため溝で周りを囲んでいたそうですが、後半は意味をなさずごみ捨て場になったそうです。溝は環濠(かんごう）といいます。環濠とは、周囲に濠(ほり)をめぐらした集落。排水、防衛、集落の限界の機能をもつ範囲をいうそうです。弥生時代の遺跡「吉野ケ里遺跡」（佐賀県）が日本最大規模だそうです。

環濠（かんごう）の歴史解説

見学した「洞ノ原地区丘陵」の環濠（かんごう）。こんな堀で敵を防ぐ事が出来るのだろうか？敵は動物か？疑問が一杯の環濠です。質問するの忘れました！

見本はごく一部の「環濠」です。

竪穴式住居の説明

説明書通り復元は無し、土盛りと柱の位置関係の実物です。

洞ノ原15号墓

見た目では良く判りませんが、れっきとしたお墓だそうです。

「洞ノ原地区丘陵」から見た夕暮れの「美保湾」淀江平野。ここに暮らす方々はこの時代の末裔なのでしょうか？

妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）の名前の由来はこの「晩田山古墳群」からと思います。「弥生時代・古墳時代の有力者は眺めのよいこの場所で安らかに眠りたいと思ったのでしょう」との説明です。

再現された「高床倉庫」お墓に隣接され、倉庫か？先祖の霊を祀る（まつる）ためか？謎だそうです。

日本海沿岸地域に多い四隅が尖っているお墓。この時代は「古墳」とは言わないようです。