2005/08 - 2005/08
885位(同エリア1738件中)
モリモリさん
「美味いもの食べて、歩いて、汗かいて」と慌しかった旅でした。でも1週間の旅で痩せて帰ってくるつもりが、4?太って困ってしまいました。
しかしそれ以上に、タイの人たちやタイを訪れた人たちのやさしさを存分に享受できたのがとても実感できました。ほんのサワリしか触れることの出来なかったここタイランド・・・日本に帰った今も、またハマってしまいそうな、いい意味で「大きさ」を実感しています。
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今回の旅行は、2つのテーマがありました。1つは「家内の貯まったマイルを有効に使うには」でした。アジア地区のエコノミーチケットを2人ゲットするか、1人分のビジネスに換えてもう1人分を購入するか・・・。そしてもう1つは「アジアのどこに行くか」というものでした。漢字圏か非漢字圏か、暑いところか過ごしやすいところか・・・。この時までは「雨季&多湿&辛いごはん=お腹の不調」のタイは是非とも避けたいというのが正直な気持ちでした。が、10年ほど前に半日観光しただけのバンコクを少し掘り下げてみようと家族会議で決議され、結局タイに行くことに相成りました。
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結局、この旅で初めてビジネスクラスに搭乗することになりました。エコノミーに比べ「シートピッチが広い」「機内食がゴージャス」ばかりでなく、飛行機の搭乗前にラウンジでゆっくり過ごせたり(軽食、お酒が楽しめる!)なおかつフライトアテンダントさんから「モリモリさん」って名前で呼ばれたりと、びっくりすることしきりでした。
料金的には、「1人分のビジネス往復料金=2人分のエコノミー往復料金」で済みました。 -
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到着当日、ライトアップした寺院を見ようとアユタヤへ直行すべく、急いで空港正面のバス停へ向かいました。1時間待つ覚悟でいると、20分ほどで1台のバスが到着。「アユタヤ行くの?」の問いに「OK!」の返事。その人は車掌さんらしく、急いで降りたかと思うと自分たちのバックパックを荷物室に詰め込み「早く乗れ!」の合図。バタバタとステップを駆け上がり、運転手さんのすぐ後ろの席を確保。まずは第一関門通過しました(@B36)。
約2時間経過し、アユタヤ市内にかかる時、自分たちの泊まるホテル(アユタヤリバーサイドホテル)が見えてきました。が、走っている車線が幹線道路で、どう見てもバス停がありません。バスはホテルから離れたダウンタウンのバス停までノンストップの状態で、停車する気配がありませんでした。こりゃまずいと思うが先か、そばに座っていた車掌さんに「ホテル、すぐそこ。停めてくれ〜」をアピールしたら、その車掌さんが運転手さんに何か伝えたかと思うと、ダウンタウンに向かう橋の手前で停めてくれて、車掌さんとともに下車して荷物を降ろしてくれて、「バイバイ〜」と颯爽と走り去っていきました。重い荷物を持ったままトゥクトゥクの交渉は避けたいと思っていた私たちにとって、とてもラッキーでした。
そこから10分ほど歩いて無事ホテルに到着。
チェックインを済ませ、ライトアップした寺院をチェックすべく、急ぎレンタルバイク屋さんを目指しました。ホテルのすぐ近所にあるその店はすぐに見つけることが出来たのですが、時間が午後7時を回ってたからか・・・“本日閉店”でした。お向かいの食堂のおじさんが「今日はもう閉まってるよ。ところで、どこから来たの?韓国?日本?ご飯まだでしょ。食べてかない?おいしいよ❤」としつこく声をかけてきたので足早に去り、渡し舟に乗ってダウンタウンのバイク屋さんを目指しました(渡し舟@B3)。
ところが!わたってすぐにポツポツと雨が。それが次第に大粒の雨となり、初日にしてタイの雨季の洗礼を受けたのでした。あいにく傘は部屋のバックパックの中に埋もれたままで、暫くは歩いていたものの、こりゃアカンと思い、民家の軒先で雨宿りをしました。
ちょうどその隣はガレージで、中におじさんが独りで佇んでいました。
「ちょっと雨宿りさせてね」、と言うが早いか、なんとそのガレージの中に、立派なバイクが!「バイク屋さんまで連れて行ってよ」「やだ、雨やもん」「そこを何とか・・・」「ちょっと勘弁してよ」といった会話を交わすも、結局はダメの返事。雨宿りしても何も始まらないと思い、「雨宿りさせてくれてありがとう」の言葉を残し、再度歩み始めた二人。
大通りに出て、大粒の雨に打たれつつ信号待ちをしていたら、後ろから大声が聞こえたので振り返ると、ナントさっきのおじさんがバイクに跨って我々を呼んでいるではありませんか!「知ってるバイク屋まで送るよ(と言ったのでしょう)。早く乗れ、乗れ。」と、言われるがまま二人はバイクに跨り、3ケツでバイク屋に向かったのでした(free)。
5分も走らずにバイクはとあるレストランへ到着。「ここで借りるといいよ。早く店に入れ!濡れるだろう(と言ったと思います)」と言い残して、おじさんは行ってしまいました。
ずぶ濡れになりながら我ら2人を連れてきてくれたにもかかわらず、おじさんに十分なお礼も言えないまま別れてしまいました。それほど彼も雨にうたれるのはイヤだったのでしょう。2人は「いい人だったね」「悪いことしたね」と言いながら店に入っていきました。
「いらっしゃい。こちらにかけて」「いや、実はバイクを借りたいのだけど」「あ、それなら向かいの店ね。でも、今日はもう閉まっているわよ」。
・・・もう、最悪でした。ずぶ濡れで、店員&お客さんの2人を見る視線もどこか哀しげで、2人は強い脱力感に襲われました。でも、「服が乾くまでそこに座ってなさいよ」と温かく店の隅にあるソファを勧めてくれ、何もオーダーしないまま、我々は持っていたタオルで頭を拭きながらこれからのスケジュールを模索しました。
「トゥクトゥク、チャーターしようか」。歩いてライトアップを見るのは無理な話なので、レストランの人にお礼を言い、ダウンタウンへと向かいました。
歩いて少々のところにトゥクトゥクが停車しており、早速料金交渉。「ライトアップ?なら1時間で200(バーツ)だね。」料金の基準を知らない2人は「これは高い」と判断し、即却下。その後、2〜3台交渉してもやはり同じ値段。値切ろうにも頑として譲らず、「最初に声かけした人に頼むべきだったな」と思ったその時、尼さんが乗ったトゥクトゥクが減速して自分の前に停車してきました。
「この運転手さんなら安くしてくれる(はず)!」と思った私は、尼さんから料金を受け取った運転手さんに即交渉開始。「200だね」「いや、120で」「ダメダメ〜」「じゃあ150!」「だめってばぁ」「これが最後、170!」「・・・いいよ(小声)」。無事、交渉成立しました。
運転手さんの名前はワンチャイさんという、ちょっとお人よしな方(写真左)。
ライトアップは時間制限があるので、すぐに乗り込み、いざ出発しました。・・・が、一番に向かったのは何とガソリンスタンド!ワンチャイさん、早速ボケかましてくれました。 -
降りしきる雨の中、街中のライトアップされた遺跡を見学しました。それはそれは幻想的で、ずぶ濡れになりながらも来てみてよかったな、と思えました。晴れてたらもっとよかったと思います。あちこち連れまわされて(?)お時間となり、晩御飯も食べていないこともあり、ナイトマーケットのあるところで降ろしてくれました。早速屋台を物色しましたが、いかんせん雨の中、食べるスペースも限られていて、結局スープ麺をオーダーすることに。雨漏りするテントで麺をすすっていると、「どうもスープの量がさっきよりも増えてんじゃないかな」って思えるくらいでしたが、無事完食。
さて、帰ろうかとしたところで、窮地に立たされていることに気づきました。
「ここはどこ?」そして「トゥクトゥク、走ってないやん」!
ホント、困りました。さっきのワンチャイさんを待たせてた方がよかったかなって思っても後の祭りでした。
「仕方ない、歩いて帰ろう。せめて、駅がどっちの方向かだけでも訪ねてみよう」
ガイドブックの地図を片手に、ピックアップトラックの中で語らっていた若いカップルに聞いてみました。お姉さんに「駅、どっち?あっち、こっち?」と身振りを交えて尋ねると、お姉さんがお兄さんに何か話しかけてくれて、そしてお兄さんが「邪魔しやがって」って表情を一瞬浮かべ(たと思います)ながらも「乗りなよ」のジェスチャー。・・・救われました。
片言英語で会話をしながら5分ほどでホテルに到着。
熱い握手を交わして車から降りました。
ホントは知らない人の車に乗ってはいけないのは十分分かっているのですが、降りしきる雨の中、(後で分かりましたが)3キロ近くを歩く元気もない私たちとしては避けて通れないことでした。
ともかく無事ホテルに到着。
明日は早起きしてバイク屋さんに行こうと家内と話しながら床に就きました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- 目黒警部さん 2005/10/09 17:00:39
- RE: はじめまして
- モリモリさん はじめまして。
ようこそ掲示板へお越しくださいました。
いろいろとお褒めいただき、ありがとうございす。
少しタイとの付き合いが、長いだけの浪速のおっさんですので、又お気楽に掲示板へ遊びに来てください。
ビジネスクラスでご夫婦でタイへですか、いいですね。
初日からのアユタヤでの てんこ盛り の出来事、楽しく読ませてもらいました。
アユタヤの人達の心温まる対応とそしてタイ人気質が読みとれました。
旅行記の2冊目、楽しみにしています。
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