1975/02 - 1975/02
119位(同エリア302件中)
片瀬貴文さん
世界の各国が、ザイール政府に派遣している専門家の数は、5,000名。
フランスは一国だけで500人を各省に送り込み、大統領が毎年のようにこの国を訪問する。
閣僚クラスになると、次から次へと、年数回やってくる。
アメリカ大使館には、CIAを含め、200人以上のスタッフがいるという。
アジアでも、中国は150名を派遣し、農業技術援助や、人民会館の建設を進めている。
それに比べ、わが国の政府派遣は僅か10名あまりで、運輸省に偏っている。
閣僚の訪問といえば、有史以来一回だけ。
他国に比べ、ザイール国内での情報量は圧倒的に少なく、影響力も少ない。
数の上だけでなく、能力にも問題がある。
フランス人やベルギー人が、母国語で仕事が出来るのに比べ、我々日本人は言葉のハンディが大きい。
経験の点においても、フランス人は兵役免除のため、20歳そこそこでアフリカにやって来る。
そのまま滞在を続け、アフリカ援助のプロになり切っているのに比べ、我々はせいぜい2年間。
フランス人は高給を得るだけでなく、アフリカ滞在を続ければ、50歳の若さで年金受給資格を得てリタイアできるので、希望者が多いらしい。
彼らに取り、リタイアは、人生の夢という。
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