1975/02 - 1975/02
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片瀬貴文さん
これからわが国が海外に貢献しようとするときに、第一線に立つ人の待遇を、もっと良くしなければならない。
これは以前からの、私の実感だった。
この事実は、わが国の海外協力に対する関心の不足を、如実に示しているのではないか。
日本は海外協力の歴史が浅く、未解決の課題をたくさん残している。
私のアフリカ赴任を契機に、解決に向かって一歩でも前進したいと考える。
そこで与党委員会に提起しその助言で、私自身JICA内の関係理事から総裁にまで会って訴えた。
ザイールで机を並べるフランス人とまでは行かなくても、在外公館や商社に勤める日本人に比べて、極端に見劣りする待遇は、士気に影響するところ大きいと。
具体的内容は。
1. 日本政府負担で借り上げる、現地宿舎のグレードアップ。
当時上限を設けていたが、その枠内で適当な住居を探すことは困難だった。
現地の実情を調査して、妥当な枠にして欲しいと要請。
その結果、当面ザイールに限り、上限枠を無くすことになる。
2. ザイール政府負担が約束されている、日本派遣職員自動車経費負担の実施。
これは、ザイール政府の責任者の私でなければ解決できない問題。
当面私の個人経費で負担することにして、ザイール政府負担は、着任一年後に実施できた。
3. 派遣職員休暇制度の改善。
フランス政府派遣職員は、毎年二ヶ月の特別休暇と、休暇帰国に対する往復運賃負担制度がある。
当時の日本では、このような制度はなかった。
私の在任中に、二年間に三週間の不健康地特別休暇、単身赴任者対象で一度に限り一時帰国か家族の現地呼び寄せを選択する、などの制度が出来た。
一方私は、日本の了解なしに、毎年五週間の休暇を設けた。
4. 現地赴任準備金貸付枠の拡大。
私の在任中に実施される。
5. 在外手当の増額。
ザイール在勤時の収入は、フランス人は国内給与の3.5倍に対し、日本人は1.4〜2.1倍。
この問題は解決できなかったが、私に対するリーダー手当は月18万円と、前任者の6倍に引き上げられた。
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