1999/10/05 - 1999/10/13
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kodeyanさん
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★13イエメン編でも触れたが、イエメンからイランへひとっとびの予定が片道航空券を売ってくれない(;_;)
サナア〜テヘラン往復724$、こんな大金を払って片道を捨てるなんてもったいない。
サナア市内の旅行会社を東奔西走すること2日、カイロ経由イスタンブール行きエジプト航空なら片道OKとわかり購入した。(61000イエメンリアル46000円)
旅行会社の人たちが、「エジプトは素晴らしいところなのに〜トランジットだけなんてもったいない!」と語気を荒げていたっけ。
そして、空路まず乗り換えのためカイロに途中降機。
みんな肥えてる!
エジプトって豊かなんだな〜栄養がいいんだな〜
アラブの最貧国イエメンは、みんなやせっぽちだったもんな〜(しみじみ)
当日接続ができないため、空港内のモスクで寝ている人が何人もいたから、待合室の床で寝るか〜と覚悟を決めたら、エジプト航空から呼び出しがあった。
カイロのエアポートホテル(ダブル106$)宿泊券と朝食券をくれた。
サービスの良さにちょっと感激する。目の前に飛行機が見える部屋なんぞ飛行機マニアなら垂涎ものかも。
夜中にホテル従業員がチェンジマネーでドアをノックするのには苦笑したけれど、快適なホテルだった。
いざ、イランへ!
タイトル画像は、イランといえば紅茶、イラン北部タブリーズのバザールでひと目をひいた紅茶屋さんでござーる(寒)
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イスタンブールに1泊後、翌朝オトガル(バスターミナル)で客引きにイラン行きのバス会社に案内してもらう。
NYUというバス会社で、なんとアレッポに行ったときのバス会社と同じだった。
イエメンで美子さん(仮名)から、テヘランまで20$のバスで54時間かかってしんどかったと聞いていたが、このバスはタブリーズまで32時間で35$だった。
画像は、オトガルから連れて行かれた街中のバス会社オフィス前。この32時間後、おしりの皮がむけた。
陸路の国境越えで、トルコからイラン入国はすさまじかった。
パスポートを係官に渡すタイミングがつかめない。
入国係官のパスポートを受け取る素振りで、バーゲン会場に群がるおばちゃんのように、あっちこっちからいっせいに手が伸びる。
同じバスに乗っていた親切なイラン人が、私たちのぶんもまとめて申請してくれたから良かったものの、順番とか列とかないから、これじゃ一生入国できないんじゃないかと思った。
バスの後部座席一列は、ゴム製の靴底の山。
それらをチェックするもんだから、税関検査で時間を持て余してしまう。ぼんやりアララット山を眺めたり、イラン人が数字を教えてくれたりしながら時間をやりすごし、無事出入国の一仕事を終えた。
タブリースに着いたのは夜中だった。
駅近くとはいえ深夜12時、とりあえず明りのある通りを歩くと「Iran Hotel」があったので、そこのベッドにへたりこんだ。
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よっぽど外国人がめずらしいようで、交差点で道を聞くとあっという間に二重、三重の人の輪に囲まれてしまう。
穴が開くほど皆様見つめるから、照れる。
英語は全く通じないが、一生懸命あっちだこっちだと教えてくれる。
でも結局最初に道を聞いた交差点に戻ってきてしまい、ダンナちゃんと大笑いした。
そんな楽しい経験をしながら、翌日は町の中心部にある「Chods Hotel」に移動した。
ホテルから1kmほどのところにあるバザールを散歩。
ここはイランで最もバザールらしいバザールという評がある。
個人的にはかなり気に入った。雰囲気が良かったからだ。
画像はバザールのなかのチャイ屋さん
サモワールで湯が沸いた時の蒸気でポットを下から蒸らし、チャイの色と香りを出すやりかただ。
エステカンという持ち手のないガラスコップに陶製の受け皿がイランスタイル。
ガンデという角砂糖を口に含みながらチャイを飲むのが正式らしいが、面倒なので直接溶かした。
チャイ1杯500イランリアル 7円。 -
これはバザールで買い求めたスカーフ
お店のおじちゃんが、すまなそうに話しかけてきた。
「悪いねえ、昨日日本人のご婦人団体さんが、店にあるものをほとんど買っていったから、売るものがほんの少ししか無いんだよ。」
すみません、と言いかけてやめた。
売れ残ってくれていたこの2枚のスカーフ、縁があったんだな、きっと。 -
広げるとこんな感じ
1辺が150cm、重さは30g
シルクの肌ざわりが気持ちいい、かなり気に入っている。
ちなみに1枚5$。 -
このキリムは20$で購入した。
大きさは120cm×65cm
形のイビツさがたまりませんなぁ。 -
タブリーズから次の目的地イラン有数の温泉リゾート、サレイン温泉へ
タブリーズからアルデビルまでバスで移動し、バスの運転手さんにサレイン温泉に行きたいと相談すると、アルデビルバスターミナルでタクシー運転手さんをつかまえて交渉をはじめた。
それは高いもっと安くしろと金額交渉してくれて、12000イランリアル(170円)だがいいかい?って、ヒデキカンゲキもの。
どうしてこんなに親切にしてくれるんだろう、ありがたいことだ。 -
アゼルバイジャン地方にあるサレイン温泉は、猫の形をしたイラン地図の左耳付け根あたりにある。
テヘランからアルデビルまで北西に1740km、さらにアルデビルから西に29kmいくとサレイン温泉がある。
画像中央左端にあるのがラーレ国際ホテル
バス亭のような小屋が日帰り温泉施設のきっぷ売場で男女別になっている。
プールのような露天風呂もあるけれど、お薦めは「Hotel SAID INN」斜向かいにある「Zhanral」、馬蹄型の岩風呂露天で湯船は玉砂利敷き、湯加減は最高。
標高4811mのサバラン山の麓にあるので、雰囲気もいいし空気も澄んでいる。
午前と午後で男女入れ替え制になっている。 -
源泉らしきところを発見!
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宿泊した「Hotel SAID INN」入口
タクシーの運転手さんが薦めるので決めたホテル。
部屋にテラスがあり、綺麗なホテルで5$、金額も満足。 -
サレイン温泉の朝の光景
イランでも有名な蜂蜜の産地で、蜂の巣を量り売りしているところ -
新鮮な瓶詰めの蜂蜜も売っている
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これはサレイン温泉ではなく、アルデビルに戻ってからの朝食
蜂蜜、バタークリーム、パンに紅茶
実はこの朝食の前に忘れられない出来事があった。
それは私が両替に行っている間に、ダンナちゃんが羊の頭のスープ屋さんで朝食をとり、支払いの時におこった。
お店の人が、若干ふっかけたらしい。日本円でいうと20円くらいのものだけど。
すると「何故外国人をだます行為をするのだ!」と一人のお客さんがレジに詰め寄り、つかみあいになってしまった。
そして、どうしても4000イランリアル欲しいなら、俺が1500イランリアル払ってやる、だからこの旅行者からは2500イランリアルしかもらうな!
そう怒鳴って、1500イランリアルをレジにたたきつけ、ダンナちゃんに気分を悪くさせて申し訳ない、こんなことでイランを嫌にならないで欲しい。
そう言って出て行ったそうだ。
その顛末を聞いて涙が出そうになった(;▽;) -
そんな出来事を胸に刻み、アルデビルからアスタラまでミニバス、アスタラからラシュトまではサヴァリ(乗合タクシー)でカスピ海沿いを南下した。
画像はアルデビルからアスタラへ向かう途中の車窓
雲海が幻想的だった。 -
ラシュトに1泊したのは、ここマースレー村が目的
イランのテレビで「屋根の上を人が歩ける道になっている珍しい村」と紹介されてから人気のある観光地だ。
坂が急で通路をつくるスペースがなく、隣近所の家のろく屋根を歩いて坂を登るという、とてもユニークな村。 -
マースレー村での食事
ジュージェキャバーブ(若鶏の串焼き) カスピ海沿岸の名物料理ミールザガーゼミー(茄子 挽き肉 トマト 玉ねぎみじん切りの煮物)
1ケ月のイラン滞在で2番目に美味しかった食事 -
マースレー村は、フーマンでミニバスを乗り換えなければいけないのだが、乗り場が離れていてわかりずらい。
ミニバスを降りてから、おじいちゃんに道を聞いたら、ついておいでとジェスチャー。
それが遠い、20分は歩いた。そのとき通りかかった魚屋さん。
カスピ海で捕れた魚が並ぶ、どれも赤っぽいのは何故だろう。
そのおじいちゃんもミニバス乗り場に用があるから、連れて行ってくれたんだ、と思っていたら、ミニバスの運転手さんに、この旅行者をよろしく頼むと挨拶してから、気をつけてラシュトまで帰るんだよ〜手を振ってタクシーに乗って帰っちゃった。
良すぎる、人が良すぎる、恐いくらいだ。
そういえば、タブリーズでこういうことがあった。
雑貨屋さんの向かいに靴磨きのおじいちゃんがいて、買い物をしていると「日本人かい?」とにこにこ笑顔でお店に入ってきた。
以前この地を訪れた日本人カップルが、おじいちゃんと一緒に写真を撮って、それを郵送で送ってくれたようだ。
ボロボロの手紙と封筒、端が擦り切れた写真。
いったい何度この手紙を読み返したのだろう、この写真を何度みつめたことだろう。
一期一会の言葉の重みが心の襞を覆い、今でも思い出すとジーンとして涙が出そうになる。
イランのなかでも北部の人たちはピュアで優しく暖かかったなぁ。
★15はイスファハン編の予定だよ
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この旅行記へのコメント (4)
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- sunnyさん 2013/10/09 22:10:14
- マースーレ☆
- kodeyanさん
まいどですー。
陸路ドンドコシリーズ、何度読んでも面白い!私のお気に入りがぎっしり詰まってる宝箱みたいな感じです。
中東が恋しすぎるので笑、来月イランに行くことにしました。
今回はラシュト&マースーレ。
ご飯も美味しいみたいなので楽しみです♪
イランで起こった出来事を読んでうるるんです。
今回も素敵な人たちに出会えるといいなあ。
sunny
- kodeyanさん からの返信 2013/10/10 08:33:29
- RE: マースーレ☆
- sunnyさん アッサラームアライコム^^
来月イランに行くんですね!
いいな〜
ラシュト&マースーレですか。
これまた、いいな〜
イラン人とパキスタン人は、最強に親切でした。
いまでもときどき話題に出てくるくらいです。
あんなことあった、こんなことあったって。
今回の旅でもステキな思い出が沢山できますね。
中東・・
わたしも恋しいです。
ダマスカスのダッバーブ乗り場でチャイ売りのおじいちゃんが
ご馳走してくれたときの笑顔とか思いだすんですよね。
でもsunnyさんは、わたしの何十倍も思い出が残ってますよね。
> 陸路ドンドコシリーズ、何度読んでも面白い!私のお気に入りがぎっしり詰まってる宝箱みたいな感じです。
旅のスペシャリストのsunnyさんに
そういっていただけるとは、ヒデキじゃなくても感激です^^
ショックランでっす♪
ではでは☆彡
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- yuk-inaさん 2013/01/12 22:17:25
- マースーレ
- kodeyanさん
マースーレの村は変わりがないように見えますね。
カスピ海地方の茄子などが入った料理、私も食べました!とても美味しかったです。
しかし色んな印象的な出来事にあわれたんですね、思い出になりますね。
私も旅行をして様々な世界遺産などを見ても、やっぱり思い出に残るのは現地の人とのやり取りです。
購入されたスカーフ、素敵な色合いですね。
(投票ボタンを押したら、1度しかできませんと出てきました。だいぶ前に拝見した時に押したようです)
yuk-ina
- kodeyanさん からの返信 2013/01/14 10:06:41
- RE: マースーレ
- yuk-inaさん こんにちは
亀レスごめんなさい m(_ _"m)ペコリ
マースーレの村はお土産やさんが前になかったような?!
ほかはあまり変わっていないように見えますね。
> 私も旅行をして様々な世界遺産などを見ても、やっぱり思い出に残るのは現地の人とのやり取りです。
ほんとですね。
特にイランとパキスタンは思い出深い国でした。
日本人には特に親切にしてくれましたからね。
泣きそうになるほどの優しさを受けたことは心の宝物です。
> 購入されたスカーフ、素敵な色合いですね。
ありがとうございます。
今でも重宝してるんですよ。
軽いし色もデザインも素敵ですよね。
そういえば日本人が買占めて商品が少なかったんです。
阿藤快じゃないけど、なんだかなぁ、でした。
ではでは☆彡
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