1975/02 - 1975/02
118位(同エリア301件中)
片瀬貴文さん
当時、国鉄と鉄道建設公団が現地に専門家を送り始めて、ほぼ2年を経過していた。
現地滞在者は、国費(ODA)によるザイール政府への派遣と、ジャーツ負担によるジャーツキンシャサ事務所への派遣を合わせ、ほぼ10人である。
しかしアフリカ勤務に不慣れなだけでなく、物理的にも心理的にも劣悪な環境におかれていた。
皆さんからは、電話や手紙などあちこちの情報網を通じ,「生命の危険にさらされている」、「食料品が欠乏している」など、日本宛のSOSが日常化していた。
外国派遣に慣れている外交官や商社マンに比べ、赴任条件が劣っている不満も背後にあり、解決すべき懸案事項だった。
たとえば、ザイール政府は各人に自動車を与えるとの契約にもかかわらず、実際には個人負担を強いられている。
特に心配だったのはチームワークの乱れで、お互いの悪口が日本に届き、われわれの心を痛める。
そこで、どうすれば現地滞在者を元気にすることが出来るかが、私に課せられた課題だった。
3 派遣者の意識高揚
31 なぜ派遣し、派遣されているかを、もう一度原点に戻って見直し、その結果を自分たちだけでなく、日本国民全体の共通認識に広めるべく努力をする。
32 待遇を改善する。
― 給与、休暇制度、住居など、日本だけでなく、世界のレベルから見て妥当な待遇を、国の制度とすべく努力をする。これはこれからの国際協力事業の発展のためにも、大切な事柄と考える。
33 派遣者の存在理由について、日本国民・国鉄職員へ積極的に広報するシステムを創造する。
34 現地滞在者に対する応援団を作り、育てる。
35 仕事時間外における楽しみの不足も、海外生活の問題点であり、それを補う工夫をする。
― たとえばカラオケ、コントラクト・ブリッジ、ビデオ撮影などの用具を用意。
― しかしもっと積極的に、現地社会に入りこみ、出来れば貢献できないか。
36 両国社会への貢献を、どうすれば実感できるか。その実感を増幅する手段を工夫する。
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