1999/09/26 - 1999/10/04
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kodeyanさん
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街には、ココアパウダーをふりかけ生クリームで飾りつけしたような建物
今まで見たこともない衣装を身につけた女性
半月刀をふりかざし、過激な花いちもんめみたいなダンスを踊る男達
今でも思うことがあるのだ。
絵本を見ながら、うとうと眠ってしまい、夢の中で異国を旅していたのだろうか。
現実か夢かわからなくなるような、そんなイエメンはアラビアンナイトに酔える魅力いっぱいの国だ。
さて、北京からバス、列車、船で陸路アンマンまで来たものの、さすがにイエメンへはラクダで砂漠を縦断するわけにもいかず、飛行機を利用した。
ところがアンマンの空港でアクシデント発生、満席だった!
「昨日リコンファーム確認しに行った時『Everything OK』って言ったじゃん」
鼻息荒く旅行会社に怒りの電話をかけるも「はぁ『Not OK』って言ったもんね」
イエメニア航空の係のおじさんは最善を尽くすって言ってくれ、出発ギリギリで飛行機に乗れたものの腹立つなあ、まったく。
■教訓 これからは必ず自分で直接航空会社に予約再確認してやる!
タイトル画像は、ロックパレスのカマリア窓
イエメンの建築は石積みなので、開口上部は石をアーチー状にして落ちないようにするため窓が半円形になる。
カマリア窓(カマリアは“月”の意味)といい、優美なステンドグラスがはめ込まれ、インテリアのアクセントになっている。
ガラスのない時代は、イエメン産の赤黄青のカラフルな縞大理石を薄くスライスして窓にはめ込んでいたそうだ。
ヨーロッパの教会でお馴染のステンドグラスのルーツは、イエメンのカマリア窓なのだ。
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無事イエメンに辿り着けたことに感謝しつつ、空港からダッバーブという乗合小型ワゴンでハサバまで行く。
ハサバで違うダッバーブに乗り換え、サナアの中心地タハリール広場へ着くと、にぎやかな音楽が聞こえてくるではないか。
お祭りか?! なにやらジャンビーアという半月刀を片手でふりながら、過激な花いちもんめを踊っている。
ジャンビーアダンスにいきなりのご対面ときた。9月26日は「共和革命記念日」だったのだ。
周りの熱気に押されていると、一人の男性が声をかけてきた。
マナカホテルに行きたい、というと俺に着いて来いと歩き始めた。
だけど着いたところは「Sultan Palace Hotel」
1999年8月に外国人の誘拐が2件、イエメン門前での銃乱射、ハッダ通りのスーパーマーケット爆破と続き、この頃イエメンは閑古鳥が鳴いていた。
それでマネージャー氏が客引きをしていたのだ。
これも縁と、泊まることにした。
画像はホテルからの眺め、旧市街はエキゾチック。 -
海抜2300mのサナアは、大洪水のあとノアによって建てられた、という言い伝えがある。
世界遺産に指定されている1.5km四方の旧市街は、見ていて飽きることがない。 -
観光の前に航空券の手配をしなければ。
サナアからイラン行きの航空券は、なかなか片道で売ってくれない。
何件か旅行会社をあたり、片道航空券をやっとみつけたのがエジプト航空のカイロ経由イスタンブール行きだった。
その支払い61000イエメンリアル(約45000円)/人でトラベラーズチェックをインドスエズ銀行で両替した。
800$が128640イエメンリアル、1000イエメンリアルが750円くらい。
沢山のお札を記念に撮ってみた。
旧市街にある「Sultan Palace Hotel」は、マットレスを直接床に敷いている。
日本と同じでうれしくなる。
お札の横にあるのは短波ラジオ、イエメンではきれいに聞こえた。 -
サナアから北西に約15kmのワディ・ダハールにある「ロックパレス」
高さ50mの岩山に建つ、トルコ軍を追い払った勇士イマーム・ヤフヤーの夏の宮殿である。 -
ロックパレス 室内
内部も漆喰で飾られている -
これは貴重品入れだそうだ
足をのせる板を壁にはめこまないと、高い位置にあるので届かない。 -
気化熱を利用した天然冷蔵庫
絵ハガキみたいだなぁ -
ロックパレス室内から外の眺め
ワディ(枯れ川)の底部に建てられたロックパレスは、荒荒しく雄大な大自然の風景に囲まれている。 -
こちらは洗面所
上下水道設備などなく、タライに汲んだ水を石の台に乗せて、髪や足を洗っていたそうだ。 -
門番?!のこちらのお兄さんがロックパレスを案内してくれた。
観光客もまばらで暇をもてあましていたみたい。
細い緑色の革紐が巻きつけられたジャンビーアという半月刀をダンナちゃんにつけさせてくれた。
ジャンビーアを見れば、差し方、材質、握りの造作、帯の材質や幅などで生い立ちに職業やメッカ巡礼の有無までわかるという。
なお、鍵をぶらさげるのにも重宝しているようである。 -
天然岩をギザギザにした洗濯板
よく考えたものだ -
イエメンは、つい40年前まで鎖国していた国で、近代化は革命後、南北イエメンの内戦が終結した1970年以降。
部族間で争いがある為、住居は山のてっぺんにあり、部族間を行き来する道もない。
お兄さんの説明によると、ななんと伝書鳩が通信手段だったそうである。そしてこれが伝書鳩さんの住まい。
ロマンチックだわ〜 -
伝書鳩小屋からの外の景色
海抜2400mにあるこの地域の大峡谷地帯(ワディ)は、深さ150m・最大幅3km・長さ100km余りの、途方もない太古の大洪水の爪痕が刻まれているそうだ。 -
さて、サナアにもどって世界遺産に指定されている、旧市街を散策してみることにしよう。
男性は、ザンナというワンピースにマシャッダという1m四方の正方形の布を頭に巻いている。 -
旧市街の中心部に銀スーク(市場)がある。
銀は花嫁の資産として嫁ぎ先に持っていくのだろう。
壁には額飾り、首飾り、ブレスレットなどが並んでいる。
銀の価格は、重さと当日の銀相場で決めるようだ。 -
これは買い求めた銀製品
直径6cm、重さ30g 14$
磨いてないので黒ずんでいる、ごめんなさい。 -
こちらは、ジャンビーア型のブローチ兼ペンダントヘッド
銀製品ではないが気に入っている。
150イエメンリヤル 110円 -
旧市街を歩いていると、「モゴメク」という薄いガーゼ状の布(黒地に赤白の目玉柄)を頭からすっぽり被っている女性を見かける。
目玉模様に邪視を避ける力があると信じられているそうだ。
モゴメクは、イランのチャドルのような「シターラ」という巨大風呂敷とセットになっている。
シターラはペルシャ絨毯柄で、光沢のあるシアンブルーの地にボーダーとメダリオンが赤。
女性の写真撮影はご法度なので、イメージスケッチだとこんな感じになる。 -
旧市街から外に出ると、「バルトー」というコート型の上着を着る女性が多い。
マナハホテル近くにチャドルスークがあり、そこでイラン旅行に備えバルトーを購入した。
袖口と襟元に刺繍がしてあり、つくりも大変しっかりしている。
それで800イエメンリヤル 600円とは驚き。 -
「ヌカーブ」という頭巾も買ったのだが・・
主婦パッカーのジャガーさん(仮名)から、イランでそんなの身につけてる人なんかいないよ〜逆に目立っちゃうよ〜といわれてしまった。
ところで、この時イエメンを旅行していた日本人はジャガーさんの他に、パキスタンのラーワルピンディで意気投合しイエメンに来た、野口くん(仮名)、空さん(仮名)、美子さん(仮名)だけではないかと思う。
野口くんも、空さんや美子さんからイエメンはいいよ〜といわれ、便乗して来たそうだ。予定外の訪問は私たちと同じだ。 -
ヌカーブは、目から下は輪状のゴムが通してある縦長の布、目から上は鉢巻状の布を巻くそうだが、このようにホックで留める簡易的なつくりのものがでまわっている。
イエメン2/3 「ティハマの熱風 モカコーヒーをしのぶ金曜市」 につづく・・
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この旅行記へのコメント (3)
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- sunnyさん 2006/04/01 23:38:08
- こんにちは
- kodeyanさんへ
お久しぶりです。
イエメンにいかれてたんですね〜先週帰国したばかりで、懐かしい風景に会おうとイエメン旅行記を渡り歩いていてたどり着きました。
サナアの街並みがまだ目の奥に残っています。そして人々の優しさも。。
現地女性のきらびやか衣装や黒装束を着させてもらったのですが、皆さん、あの黒いベールの下は本当のおしゃれです。インドのパンジャビドレス風の服を着ている人が多かったです。そして美人ぞろい!!
写真を取らせてもらえませんでしたが、あまりにきれい手スカウトしようかと思いました。
また遊びに来ますね〜
sunny321
- kodeyanさん からの返信 2006/04/02 08:13:40
- イエメンからお帰りなさいませ(^o^)丿
- sunny321さん こんにちは^^
イエメンのたび堪能されてきたんですね。
あんまり行く人がいない割には行ってみるとインパクト大で、
こりゃ〜すごい!と感激する国(^_^)v
今度行くことがあれば、できるだけ長く滞在するのが夢です。
>インドのパンジャビドレス風の服を着ている人が多かったです。
そうですね、パキスタン風の人もいたり「海のシルクロード」が
実感できますね。
これからsunny321さんの掲示板にもおじゃまさせてもらいますね。
ではでは〜
- sunnyさん からの返信 2006/04/02 12:23:29
- RE: 行きたい国がいっぱい!
- kodeyanさん
こんにちは〜ほんとだ、同じ誕生日ですね!!
こらからもどうぞよろしくお願いします。^^
行ってみたい国がたくさんで
次回も現地の治安状況をチェックしながらイスラムの国々回ろうかと思案中です。その際はまた色々教えてくださいね。
sunny321
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