2005/07 - 2005/07
51378位(同エリア59817件中)
ソフィさん
ザ・ウィンザー・ホテル洞爺に、二泊した。
このホテルの楽しみの一つは、ミッシェル・ブラスの料理と出会うことだった。
21世紀のフランス料理をリードする一人とされる彼は、このホテルに自らの店「ミッシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン」を構えている。
ブラスは、パリから遠く離れた雪深き、オーヴェルニュ地方ラギオールという自然の豊かな片田舎に、店を持っている。
親父から引き継いだオーヴェルジュ(旅籠)の食堂が、彼の本拠地だ。
その辺鄙な食堂を、ミシュランの三ツ星レストランに育てた彼は、世界的天才と言って良いだろう。
1990年代に入りめきめき名を上げた彼の料理は、野菜を脇役から主役的扱いに変え、胃袋に負担の掛からないフランス料理として人気がある。
私は迷うことなく、最初の皿に温野菜のサラダ(ガルグーィュ?)を注文する。
出て来た皿にアッと驚く。
色とりどり、紫、黄、ピンクなどの花の咲き乱れる、まるで春の野の風情なのだ。
その美しさに圧倒され、しばらく乱すのが惜しくて、手を付けるのを逡巡する。
野菜はといえば、10種以上はあろうか(ボーイさんは、30種類の食材を使っていますと言う)それぞれに食感を盛り上げようと切り方を工夫し、茹でたり生に近かったり調理のレベルを変えている。
一口、二口と食べて、また驚く。
一口ごとに、素晴らしく美味しいだけでなく、香りや食感が変化するのだ。
こんな料理に巡りあったことは、今まで記憶にない。
これまた幾つもの香草が、あちこちにちりばめられている。
「自然から料理を創出する異色のシェフ」という言葉が、理解できた。
彼は北海道の食材に魅せられ、毎年ここにやって来て料理創りを楽しんでいる。
留守中は、彼の信任厚いシェフが、店を守っている。
ブラスの本拠地ラギオールは、刃物類の名産地でもある。
フランス料理のシェフたちは、競って当地産の料理包丁を使うと言う。
このレストランの料理に付いてくるナイフもラギオール製にこだわり、幾つもの皿に対してフォークやスプーンは替えても、ナイフだけは替えない。
そのナイフたるや、皿の上に普通に置こうとするとひっくり返り、皿の中に入ってしまって、ハンドル部がソース浸しになる。
そうならないために、刃の基の部分に一工夫があり、ナイフは刃を寝かさずに立てたままで、皿の縁に引っ掛けておく。
-
レストランの入口
-
レストランの入口から食堂まで
-
水の流れに並ぶ新鮮な緑は
皿への期待を膨らませる -
食卓からの眺望
-
食前酒(アペリチーフ)はキール
-
最初の一皿
さてどんな味か
僅かにカレーの香りがする
薄くカリカリに焼き上げたせんべいが
真ん中の壺に立てかけられている -
皿に盛り付けられた小さなパン三切れ
このパンの彩りだけでも
これからの料理への期待感が深まる -
二番目の皿
あまりにも美味しく
写真を撮るのも忘れて
食べてしまった -
三番目の皿
美味しくて
食材の吟味をする暇もない
ただ感嘆 -
-
ついに出た 温野菜盛り付け
-
彩り 盛り付けの ダイナミックな素晴らしさ
-
仕上げは 地元産の ジューシーな肉
-
皿には 塩コショウが かすかに かけられている
-
ナイフの立て方に注意
-
ふと外を眺めると 雲まで 美味しそう
-
洞爺湖には うっすらと 中島の島影
-
デザートと プティ・フールの氷菓子 アイスキャンデーからのヒントだろう
-
中から ドロドロと温かいチョコレートがしみ出してくる デザート
-
帰り際に もう一度 レストランの味を 振り返る
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
20