2003/03/21 - 2003/03/23
28990位(同エリア46492件中)
miuさん
「美山荘」と「月のうさぎ」
さて、1月の囲炉裏の宿「庄屋」をご報告して以来、
確定申告の時期で(珍しく忙しく)旅行をしていませんでした。
とにもかくにも確定申告の終わった
3/21の連休に出かけたいつもの「美山荘」と、
なんとか色々な仕事を片付けて
この週末に初めて泊まった伊豆高原の「月のうさぎ」、
まとめてご案内します。
どちらもそれぞれに楽しめる、魅力のある宿。
「美山荘」は、やはり日本で最高の宿と言って
ふさわしいと思いますし、
「月のうさぎ」はソフト面に多くの問題を残すものの、
それを補って余りあるハード(海の見える部屋露天風呂)で、
リピートする宿に新たに加えました。
「美山荘」を訪れた3月下旬は、
まだ道端に雪が残り、市街地から季節が1ヶ月遅れたようです。
いつもは蛍を見るために7月に泊まっていたところ、
今年は一度山菜をいただきたいと
早春に予約を入れていました。
8ヶ月ぶりに着いたところ、美しい若女将が走ってきて、
新しくお部屋がひとつ改装できたばかりとのこと。
ぜひ、縁起のいい最初の客として常連の稲岡様に…
とまで言われて断る馬鹿はおりません。
「美山荘」には川沿いに3組と、
母屋で1組の計4組の客が泊まれるのですが、
以前は川沿いの一番玄関側の狭いお部屋にだけ
月見台がありました。
月見台で清流を見ながらワインというのがとても楽しくて、
そのお部屋ばかり指定で泊まっていたのですが、
一昨年もう1部屋に月見台を、そして今年は最後に残った
川沿いの一番奥の部屋を改装して月見台も設置したようです。
そうして今回、
一番奥の出来立てのお部屋に泊まることとなりました。
美山荘」には部屋風呂はありませんし、
トイレにウォシュレットもありません。
箇条書きにしていけば、
ハード面では「月のうさぎ」に劣ることは一目瞭然です。
ところが、お風呂から上がってくれば、
ちょうどいい頃合を見計らって冷たい飲み物を届けてくれ、
ワインを持っていれば嫌な顔ひとつせず
「白は冷やしておきましょうか?」と声をかけてくれる…。
そういった心配りのすごさが、
この宿の一流たる所以だと思います。
それを象徴するのが、
今回の初めて客を受け入れる部屋のエピソードです。
というのは、夕食は別の部屋でいただくのですが
旅の疲れもあって一泊目、お酒を飲んでいると
眠くなってしまいました。
それで主人が部屋に戻ろうとしたところ、
どうやら布団を敷いている最中のようです。
邪魔をしてはいけないと主人はいったん戻ってきて、
しばらくしてまた見に行きます。
ところがまだ布団を敷いている様子…。
あまりに長いので不思議に思った彼は、
こっそり覗いてみたそうです。
そうすると、なんと大女将自ら、部屋係りの女性と二人で
布団をこっちに敷いてみたり、向きを変えてみたり。
どうやら、エアコンの風が直接あたらない位置を探して、
何度も何度も布団を敷き直しているらしいのです。
戻ってきた主人からこの話を聞いて、
「美山荘」の大女将は超一流の女将だと深く感じ入りました。
この宿のことは、色々な雑誌で何度も紹介されていますので
ご存知のことと思いますが、
それらの褒め言葉は、決して過ぎたものではありません。
取り巻く深い山、清流沿いのお風呂、お料理…。
特に、朝ごはんの素晴らしさはどうにも表現できません。
是非とも、実際に泊まって召し上がっていただきたいものです。
一言だけ説明すれば、
ごはん茶碗のふたを開けたとたんに上ってきたご飯の香り。
大袈裟ではなく、私はご飯の香りがこんなにも芳しいと、
「美山荘」で初めて知ったのです。
それと、絶世の美女の若女将も、是非実際にお会いになってみてください。
一方、伊豆の「月のうさぎ」はマスコミでも大評判の、
今もっとも予約のとれない宿のようです。
私たちはちょうど1年前の4月に予約の申し込みをして、
いつの季節が一番素敵かを尋ねたところ、
4月の海が素晴らしいと説明されたので、
1年先のこの週末を予約していたのでした。
支配人の太田さんがその電話を受けてくれたようですが、
とても親切で心の行き届いた受け答えに好感が持てました。
もっとも、そういう心配りが
全てのスタッフには行き届いていないところが、
この宿のまだまだ発展途上なところでしたが…。
さて、お部屋のロケーションは絶景の一語に尽きます。
遮るもののない海に面した庭の露天風呂。
私たちは一番人気らしい「十三夜」
というお部屋に泊まりましたが、
ウッドデッキの椅子に座って
お風呂に足をつけながら本を読んでいると、
もう高いお金を払ってアマンリゾーツになど行く必要はない、
と心の底から思ったものです。
部屋のインテリアは私の好きな、アジアンテイスト。
「美山荘」のように、それ自体が芸術的な価値を持つものでは
ありませんが、方向性は間違っていません。
ただ、全体としてはいいのに数箇所?があると、
かえってその点をあげつらいたくなるのは人情です。
(鹿児島の雅叙苑のように、
目がテンになるほど方向性を間違っていると、
今更文句をつけようとも思いませんけどね。)
例えば、普通の家庭の居間かと思うような
ゴミ箱、座卓、電気ポット、電気炬燵。
床の間に置かれたブラウン管のテレビ。
むき出しのエアコン。
インテリアに気をつかっていると思われるだけに、
ちょっと残念でした。
とは言え、海に向かった部屋露天風呂。
昨年は、「雅叙苑」「別邸仙寿庵」「茄子の花」「風の抄」
…と部屋露天風呂の宿を泊まり歩きましたが、
眺望の素晴らしさは「月のうさぎ」が群を抜いています。
それだけにスタッフのサラリーマン的なところが
残念でたまりません。
例えば、2泊目の昼食。
バイクで出かけた私たちは、
2日目一日中雨だったので外に出かけられません。
朝ごはんをお腹いっぱい食べたものの、
さすがに13時くらいにはお腹が空いてきたので、
スタッフの方になにか簡単なものをだしていただけないか
尋ねたところ、
料理人が不在なのでできないとのこと。
おにぎり1個でもかまわないと重ねてお願いしてようやく
中身が全部同じおにぎりを4つ、出してもらいました。
(ちなみに雅叙苑で2泊泊まったときには、
この程度のものでは料金をいただけないと、無料でした。)
美山荘に至っては、
部屋で本を読みふけっていた2泊目の昼前、
「お昼ご飯はどういたしましょう?」と
部屋係の方がおいでになって、
もうそんな時間かと気づいたくらいです。
朝ごはんをたくさんいただいたので、
軽いものをとお願いしたところ
鴨そばと小鉢ものを出していただきました。
「月のうさぎ」でがっかりしたところはまだまだあります。
雨ででかけられない2泊目の昼間、
部屋にいるのもさすがに飽きてきて、
母屋の2階のソファで本を読んでいると
掃除をするからと追い立てられ、
1階の食事どころに通されたものの、
次のチェックインが始まるからと追い出され…。
10時という早すぎるチェックアウト時間を20分ほど過ぎると、早く出て行けと急かされる始末。
まったく、バイクの荷物づくりは大変なのでと断って、
先に会計を済ませたこちらの気遣いが
ひとつも伝わらないようです。
次に泊まる部屋を見たいので、とお願いして
チェックアウト後に案内をしていただいた男性に至っては
明らかに忙しいのに迷惑だという表情です。
もちろん、食事を給仕してくれた女性たちは
とてもフレンドリーで行き届いた方でしたから、
全部のスタッフというわけではありませんが、
おそらくマスコミで紹介されて予約が埋まっているために、
天狗になっている部分があるんでしょうね。
そこが、「月のうさぎ」のまだまだ発展途上なところです。
「美山荘」が超一流なのは、
常にお客の身になって「今何を求めているか」と
先手を打とうとするところ。
「月のうさぎ」の女将の姿は一度も見ませんでしたが、
勉強のために「美山荘」に泊まりに行ったのかしら…
(とはすごーいイヤミです)。
とは言え、とは言え、海に向かった露天風呂はやっぱりすごい。
そして、支配人の太田さんはとても一生懸命
がんばっておられるようでしたので、
次に泊まるときにはスタッフの教育も行き届いていることと、
期待して…。
以上、2つの宿、4泊まとめてレポートしましたので、
とても長くなってしまいました。
どちらの宿もお薦めしますので、ぜひ機会をつくって泊まってご覧になってください。
宿にこだわるコミュニティ「本物の高級宿を楽しむ」を立ち上げました。
よろしかったら、情報交換しましょう。
http://4travel.jp/community/main/10000186/
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