日韓恋愛日記　第7回　「平和が一番さ！」

2005/06/21 - 2005/06/21

　
　韓国でのデート　3日目の21日、
　この日は、景福宮に行こうということになりました。

　でも、計画をあまり立てずに行った私たちに、災難が降りかかることになります…。

　では、日韓恋愛日記　第7回　「平和が一番さ！」に出発進行！

エリア ソウル(韓国)

　火曜日の朝、自分が泊まらせていただいている教会からすぐ近くの景福宮に行きました。自分が泊まっているのは地下鉄駅で言えば、引済駅(ホンジェ駅)のすぐ前というか、隣接してて地下鉄の駅から歩いて30秒!!

　それで、それで、景福宮までは地下鉄の駅で言えば、
3駅なんです。

　こんなに近くにありながら、なかなか行かなかった景福宮！前から興味はあったのだけど、車で目の前を通り過ぎるばかりだったのです。
　
　今回、はれて景福宮に行きます！

　何が待っているのか　楽しみです。

　只今、午前11時、それにしても人が少ないなぁ〜〜。

　

　「入場券を買おうよ」と意気揚々とチケットカウンターに向かう僕…。

　でもでも、そこに待ち受けていたのは、過酷な現実でした。

　「毎週火曜日は定休日です」

　「あ、しまった…」

　火曜日は休みだったか…

　意気揚々と景福宮に来たのに、出鼻をくじかれた感じ…。

　キチンと計画をしないとこんなことになるのです…。

　デートでは、下調べが重要なことを改めて教えられたのでした…。

　「さぁ、どこにいこうかね〜〜。」
　
　大きく素晴らしい景福宮を前にして、
　迷える子羊状態の2人。

　

　
　せっかく来たから、光化門の前で写真撮影です。

　でも〜、僕が小さいのか、光化門が大きいのか
　僕の姿は、点みたいですね！
　

そこで、彼女が突然「戦争記念館に行こうか」と
言い始めました。
　戦争記念館は、古代から現代までの戦争に関する展示がある博物館です。
　実は、以前から興味があったのです。
ガイドブックには、ちょっと印をつけていたのです。
ここの博物館には、本物の戦車や本物の飛行機などが展示されているのです。

　それで、僕も男の子なので、ちょっと、興味があったのです。

　でも、デートで行くのは…どうかな〜〜。
僕がいろいろ見ることが出来ても、彼女は楽しくないかもね〜〜と思っていたので、今回、彼女が行こうか！
　なんて言ってくれたので、ちょっと、いや、かなり嬉しかったですよ！

　では、戦争記念館を見てみましょう！

　これは、戦争記念館の入り口にある記念像です。
戦争記念館ということで、戦争記念館の入り口の守衛さんは、軍人でした！！
びっくり…。だって銃をもってるんだもん！

　自分と比較すると、記念像の大きさがお分かりいただけると思います！

　これが、実際の戦車。
大きいです。

　

　沢山の飛行機、戦車、大砲などが見えます！
小さい頃、飛行機や戦車のプラモデルをよく作りましたが、実物はやっぱりすごいです。
　

　でもでも、現実を見てみると、この戦車や飛行機を使って、今も世界中で人を殺し、沢山の人々の生活をひどいものにしているのだと考えると、ただ　単にかっこいいとか、すごいなぁ、という感情だけでなく、
近い将来、この記念館にある戦車などのように、この地球上にあるすべての戦車、戦闘機などの戦争に使う武器が展示される（使われずに展示するだけ)日が来ればいいなと、思ったのでした。

　

　ちょっとこの飛行機に乗ってみたいと思います。

　飛行機の中です。意外と狭いですね。

　これは、速射砲？　
小さな幼稚園児も見学に来ていました。
自分もその仲間に入って？幼稚園児のように
いろいろ乗ったり、触ったりしてみました。
　
この時点で、楽しんでいるのは自分だけのようです…。
彼女といえば、好奇心旺盛な僕を、見ていました。
彼女「楽しい？」
僕「うん、色々なものがあって興味深いねぇ〜」
彼女「あなたって、なんだか幼稚園児みたいよ。
　　　色々見て、触って、なんだか子供みたいね！」
僕「そっかな〜。僕も男の子だから、こんなのに
　　興味があるんだよ！
彼女「そっか〜」

　自分としては、好奇心いっぱいで、色々見たかったのですが、暑い屋外で興味が無いものを見ている彼女の気持ちを考えて、自分ばっかりわがままでは申し訳ないので、記念館に入ることにしました。

　　　

　これは、韓国の朝鮮時代に起こった戦の
ジオラマです。よく出来ていますね。

あ、戦争記念資料館は、外の戦車などがある場所は無料、館内の展示物を見るとき、3000ウォン(1人)が必要です。ちなみに月曜日が休館日です。

　

　これは、昔、日本の倭寇(昔の日本の海賊みたいなものです)が韓国に攻めた時に、それを撃退した竜亀船です。
　船の舳先は、竜の頭の形、船の胴体は亀のような形をしています。この船の優れているところは、人が直接戦わなくて良いところです。
分厚い壁に覆われた船の胴体には、小さな小窓があり、そこから大砲をぶっ放し、相手を追い払うという仕組みです。
　なぜだか分かりませんが、この船が展示品の中で一番大きかったです。そして、説明も詳しかった…。
日本に勝ったということを、意識してのことでしょうか？

これは、朝鮮戦争に実際参加した人々の遺品です。
　銃弾の貫通した後のあるヘルメットなど…。
　ちょっと心が痛くなる光景です。

　

　彼女が、朝鮮戦争の時、彼女のお父様は4歳だったという話をしてくれました。
彼女のお父様も、お父様のご家族も大変な思いをされたんだなぁ…と思いました。

　朝鮮戦争当時の韓国国民の生活の様子を再現した展示物です。

　彼女は、この展示物を見ながら、こんな質問を投げかけてきました。
「日本は、韓国の隣国なのに、なぜ、朝鮮戦争の時、
韓国を助けてくれなかったの？」

　この質問には、非常に困りました。
当時、自分が生きていたわけでもないし、自分が首相だったわけでもないので、どう答えようか…、
頭がフル回転しました。

自分：「日本はね、朝鮮戦争の時、戦争には行かなかったけど、武器を作って助けたんだ…。それで、朝鮮戦争特需っていう経済効果があったんだけど…」
彼女：「日本って、悪賢いのかなぁ。戦争を利用してお金儲けでしょ。」
自分：「悪賢いわけではないよ。戦争に参加したくても、当時は、日本も戦争が終わって、韓国を助けるだけの威力が無かったんだよ。それにさぁ、日本はまだそのとき国連に参加させてもらってなかったからさぁ。だって、朝鮮戦争に参加したのは、国連軍でしょ？だから、隣国でも、国連に参加出来ないから、戦争にも参加できないし、助けられないんだよ。」

　こんなシドロモドロな回答をしました。
ちょっと、どう答えればよいか、分かりませんでした。

　それから、ずーっと、回答を考えています。
なぜなら、これから韓国に行くなら、絶対聞かれるであろう質問だからです。

でも、今、自分が言えるのは、
「日本には憲法があって、その第9条には戦争の放棄を
謳っているんだ。それでね、戦争はどんな戦争にも、日本は参加しないんだよ。だから、朝鮮戦争の時も、日本は憲法を守って参加しなかったのかも知れないね」

そして、この質問を深く考えていたら、
こんな質問が浮かんできました。

太平洋戦争で、日本が韓国に沢山の傷を負わせましたが、その傷が覚めやらない時代である朝鮮戦争当時、
日本が戦争を手伝ったら、韓国人の感情として、どんな感じなのだろう…」というものです。

隣国だけど、遠い国…。

そんな風に言われるのには、色々な歴史の壁があるからでしょうね…。

これは、戦争記念館の中に展示(再現)されていた軍艦(駆逐艦?)の内部です。全体的に狭く、なんだか灰色一色でしたね〜。
　自分は、日本の自衛隊の基地に行ったことがありますが、どの国も、軍隊は同じかな…とおもいました。