2002/04/27 - 2002/05/07
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azianokazeさん
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インダー族の暮すインレー湖は南北22kmの大きな湖で、水上村・浮畑、伝説の鳥カラウェイを模した黄金の船、僧院での猫の妙技などユニークな風物が楽しめるところです。また、シャン高原の避暑地カローや日本ではあまり紹介されていないカック遺跡(別アルバムに掲載)などにも数時間で移動できますので、エリア全体でも湖・トレッキング・遺跡と多彩な観光が楽しめます。先ずはインレー湖から。
(2年前に登録した旅行記について、画質修正のため写真を再アップロード 2007.7.1)
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バガンから空路ヘーホーへ移動。タクシーでインレー湖観光の拠点になるニャウンシュエへ。タクシーは「歩き方」に書いてある料金よりかなり高いものでしたが、タクシー組合統一料金みたいな感じで交渉の余地がなさそうでした。ゴネていると何もないヘーホーの空港前に取り残されそうになったので言い値で。宿はゲストハウス“ジプシー・イン”。エアコンはついていませんが、部屋の窓から川を行き来する船が見えて悪くはありません。インレー湖は標高1328mですから、バガンなどに比べるとすごし易い気候です。このゲストハウスでボートをアレンジしてもらいインレー湖めぐりにでかけます。
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インレー湖は先に書いたように大きな湖ですので、とらえどころのない茫洋とした雰囲気です。
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9月から10月にかけて行われるファウンドーウー祭りで使われる御神船、伝説の鳥カラウェイを模した黄金の船です。ヤンゴンのカンドーヂー湖にも観光客定番のカラウェイを模した水上レストラン“カラウェイレストラン”があり、ガイドのカインさんと民族舞踊を見ながらの食事を楽しみました。
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こちらのカラウェイは祭りのとき、この後でてくるファウンドーウーパゴダの仏様を乗せて湖を巡幸し船上では娘達の踊りが奉げられます。また、一列に並んだインダー族の若者が片足漕ぎする船がこれを先導します。もちろん祭りは実際は見たことありませんが、帰国後TVで特集番組をやっていました。現地での限られた時間、限られた機会、限られた情報の中で個人的に理解しうることはそう大きなものではありません。現地で漫然と眺めていたものについて、後日いろんな機会に「ああ、そういうものだったのか」としらされることがしばしばあります。実際に何らか見たことがあるという経験がその後の理解の助けになる、あるいは関心を持つきっかけになるという意味で、それはそれでいいのでしょう。
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ファウンドーウーパゴダにボートが着いて、周りを眺めた景色かと思います。多分。肝心のファウンドーウーパゴダの外観の写真はありません。湖の中に浮草を積み上げその上に建てたパゴダだそうですが、一見したところとてもしっかりした地盤のように見えました。もちろんパゴダは2階建ての大きな建物です。ボートに靴を脱いでいくように言われたのですが、船着場の足元が熱くて歩けず、案内の人が「世話のやける奴だ」という顔で見ていたのを覚えています。
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金色の団子を重ねたダルマのようなものが仏様です。金箔をみんなが貼るのでこのような団子のような状態になってしまっています。ちなみに、触ることを許されているのは男性信者のみだそうです。
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ボートは水上村に入っていきます。
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水上生活とは言っても船での生活ではなく、写真のような浮島に高床の家を水上に建てての生活です。
もともと、インレー湖自体が水深は雨期でも数mしかない非常に浅い湖です。 -
生活の糧の中心は浮畑でのトマト栽培です。そこらへんの草のように見えるのがトマトです。多分。竹の棒は固定用でしょうか。
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続いて訪れたのがガーペー僧院。別名「ジャンピング・キャット・モナストリー」。それなりに由緒ありげな僧院ですが、観光客のお目当てはネコ達。広い僧院内を駆け回っていますが、お坊さんが差し出す輪っかをピョンと飛び跳ねくぐってみせます。写真は実に見苦しく恐縮です。この1枚しかとっていなかったものですから。元画像に拡大していただくとわかるかと思いますが、上の方に見える白い毛玉がネコです。輪っかをくぐった後体を丸めてストンと着地します。まあ、それだけのことと言えばそれだけのことです。ネコ好きの私は結構楽しめました。
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何族でしょうか、頭にカラフルな布を巻いた地元の人を大勢乗せた船が行き来していました。
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インレー湖ボートめぐりの最後に、「首長族を見てみないか?」との誘いがありました。本来は山深いところに住んでいる人たちですが、インレー湖畔に出てきて観光客相手に“営業”をしているみたいです。もちろんプロモーターがいるのでしょう。観光客がやってくると家から出てきて並んでくれます。もちろん観光客は現地の価格としては相当の金額を払います。あとでTVか何かで見聞きした話によると、彼らの首が長く見えるのは決して首が長くなったせいではなく、首飾りの重みで肩が極端ななで肩に下がってしまったせいだそうです。真偽のほどはわかりませんが、確かに首輪は数キロもする重いものでした。
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このようにお金を払って人間を見物するということは、何かうしろめたいような感じもあります。見世物小屋的な感覚です。ある人は“人間動物園”と非難します。もちろん観光客目当てに無理やり首を長くしているというのであれば論外ですが、独自の文化としての“首”が結果としてお金になるので観光客に見せるというのであれば、観光客相手のサービス業、ホテル・レストランなど、あるいは歌・踊りの民族芸能をみせる行為、更に言えば、容姿にすぐれた女性がアイドルとして活動するといった一般的なことと決定的な差があるのかよくわからないところです。見せる側にとっては“首”が“美”であり“文化”であるのに対し、見る側には“奇異”なものに映ることに、互いの経済的立場の差が絡んで話がスッキリしなくなるのでしょう。でもやはり、本来の生活圏を離れてただ自分の姿を観光客に見せるためだけに暮らすというのは、本来の生活から隔離された“いびつ”な感じは否めません。それと“首”がお金になると知ったときから、お金のために我が子の首をのばすようなことがおきてしまうのではないかとも危惧します。
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