1970/06/23 - 1970/06/23
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片瀬貴文さん
私がフランス国鉄で研究したかったテーマは、設備投資がどのように意思決定され具体化されるか、その業務の流れについてであった。
当初フランス国鉄は私の研修に冷淡で、期間はわずか三週間だった。
フランスが日本に教えた交流電化技術を、日本が剽窃したからである。
このままではまずいので、日本にフランスの「視察団」を招待するよう勧める。
そしてその秋、フランス幹部の日本訪問が実現され、それをきっかけに、フランス国鉄の私に対する姿勢は様変わりした。
改めて十分に期間をとって、やり直しである。
研修とは言っても一方的ではなく、意見交換ないしは討論会になることがままあって、ときには議論が白熱した。
彼らは、日本に対する関心を持ち、私の意見を求めることが多かった。
一日つき合ってくれる相手には、私の質問に対して責任ある回答のできる人が選ばれていた。
本社の課長クラス、地方現場の部長クラスであり、多忙な人たちばかりだ。
もし回答ができない場合は、課題を持ち帰って、後日レポートで答をくれる。
その真剣な取り組みの姿勢に、私は教えられた。
彼らは自分たちの目先の利害から離れ、私に何かを与えたいと懸命に努力している。
これから国際交流が進むにつれ、われわれも見習わなければならない点と考える。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ayakoさん 2021/01/16 10:25:45
- フランス国鉄のイメージが変わりました。
- グレーブのイメージばかり。。。
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