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レンヌ・レ・バン、カルカッソンヌ。本当はカタリ派の城(跡)に行きたかったのですが、足がなく挫折しました。その代わり、温泉の湧く村で楽しい思いをしてきました。

レンヌ・レ・バン、カルカッソンヌ

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2005/04/28 - 2005/05/01

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Yoyosai

Yoyosaiさん

レンヌ・レ・バン、カルカッソンヌ。本当はカタリ派の城(跡)に行きたかったのですが、足がなく挫折しました。その代わり、温泉の湧く村で楽しい思いをしてきました。

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  • ロンドン・スタンステッド空港からカルカッソンヌ直行便があります。ローコスト・エアラインの大手、ライアンエアで今回は往復 55 ポンド(税込み)でした。価格は、インターネット予約のタイミングによって大きく変わります。<br /><br />PAYMENT DETAILS<br />********29.98 GBP    Adult<br />********21.34 GBP    Taxes,Fees &amp; Charges<br />*********4.50 GBP    Ins/Wheelchair Levy<br />*********0.00 GBP    Car Rental<br />*********0.00 GBP    Insurance<br />********55.82 GBP    Total Paid<br /><br />2005 年 4 月 28 日 7:00 発 - 9:55 着。帰りは 5 月 1 日 15:15 発 - 16:15 着。英国とヨーロッパでは 1 時間の時差があるので、約 2 時間のフライトです。

    ロンドン・スタンステッド空港からカルカッソンヌ直行便があります。ローコスト・エアラインの大手、ライアンエアで今回は往復 55 ポンド(税込み)でした。価格は、インターネット予約のタイミングによって大きく変わります。

    PAYMENT DETAILS
    ********29.98 GBP Adult
    ********21.34 GBP Taxes,Fees & Charges
    *********4.50 GBP Ins/Wheelchair Levy
    *********0.00 GBP Car Rental
    *********0.00 GBP Insurance
    ********55.82 GBP Total Paid

    2005 年 4 月 28 日 7:00 発 - 9:55 着。帰りは 5 月 1 日 15:15 発 - 16:15 着。英国とヨーロッパでは 1 時間の時差があるので、約 2 時間のフライトです。

  • スタンステッド空港は、ロンドンの北にあり、中心部から鉄道またはバスで約 1 時間。わたしは、ロンドンの西にある Maidenhead に住んでいるので、ロンドン・パディントン駅まで鉄道、そこから地下鉄に乗り換えてリバプールストリート駅、さらに鉄道でスタンステッド空港と大変な大回りです。3 時間くらいかかるそうです。<br /><br />そこで、M4-M25-M11 と高速道路を伝って車で行きました。AA(日本でいう JAF)の Web サイトにある Route Planner によると、車での所要時間は 1 時間 23分。高速や夜間の運転が怖いわたしには 2 時間とみました。この方法が一番楽で、4 日間駐車しても料金的にも損はありません。特に、行きの便のチェックインが朝 5 時と早いので、公共交通機関での移動にはムリがありました。<br /><br />ロンドン環状線 M25 はところどころ、ロンドンからケンブリッジ方面への M11 はスタンステッドまでほぼずっと灯火がないので、路上の反射板を頼りに運転することになります。先が見えないことは、わたしには脂汗ものの恐怖です。低速レーンを走っているトラックがいたら、すかさず寄らば大樹の陰。「お願い置いていかないで〜」と祈りながら、後ろをついていきました。ただ、深夜・早朝の良いところは、工事などで車線縮小している可能性はありますが、渋滞の心配がまずないことです。無事 1 時間半で目的地の長期駐車場に着きました。

    スタンステッド空港は、ロンドンの北にあり、中心部から鉄道またはバスで約 1 時間。わたしは、ロンドンの西にある Maidenhead に住んでいるので、ロンドン・パディントン駅まで鉄道、そこから地下鉄に乗り換えてリバプールストリート駅、さらに鉄道でスタンステッド空港と大変な大回りです。3 時間くらいかかるそうです。

    そこで、M4-M25-M11 と高速道路を伝って車で行きました。AA(日本でいう JAF)の Web サイトにある Route Planner によると、車での所要時間は 1 時間 23分。高速や夜間の運転が怖いわたしには 2 時間とみました。この方法が一番楽で、4 日間駐車しても料金的にも損はありません。特に、行きの便のチェックインが朝 5 時と早いので、公共交通機関での移動にはムリがありました。

    ロンドン環状線 M25 はところどころ、ロンドンからケンブリッジ方面への M11 はスタンステッドまでほぼずっと灯火がないので、路上の反射板を頼りに運転することになります。先が見えないことは、わたしには脂汗ものの恐怖です。低速レーンを走っているトラックがいたら、すかさず寄らば大樹の陰。「お願い置いていかないで〜」と祈りながら、後ろをついていきました。ただ、深夜・早朝の良いところは、工事などで車線縮小している可能性はありますが、渋滞の心配がまずないことです。無事 1 時間半で目的地の長期駐車場に着きました。

  • スタンステッド空港を利用するのは 2 回目です。前回は 1 年前でした。前回よりも空いている飲食店やお店が多いように思えるのは気のせいかな。イタリア風カフェでカプチーノを頼み、Boots で歯ブラシとミネラルウォーターの小びんを買い、本屋をひやかしているうちにチェックインの時間になりました。<br /><br />チェックインも無事に済み、手荷物検査も問題なく通過。これからの待ち時間が長いのよねえ…<br /><br />免税店がとても充実していました。ホント、1 年前と印象がかなり違いました。<br /><br />ハイキング靴では宿で苦労するかな、と QuickSilver で底の厚めのビーサンを購入。赤地に白いハイビスカス柄のラブリーなサンダル。これが後で大活躍することになりました。このサンダルがなければ、夏休み気分(春だけど)が半減していたと思います。大ヒット。<br /><br />ライアンエアでは、飲み物も食べ物も出てきません(有料)。かなり高いしおいしそうではないと過去に学んでいるので、わたしはおにぎりと水を持参しました。帰りの便では、お持ち帰りピザを箱ごと持ち込んでいる人もいました。

    スタンステッド空港を利用するのは 2 回目です。前回は 1 年前でした。前回よりも空いている飲食店やお店が多いように思えるのは気のせいかな。イタリア風カフェでカプチーノを頼み、Boots で歯ブラシとミネラルウォーターの小びんを買い、本屋をひやかしているうちにチェックインの時間になりました。

    チェックインも無事に済み、手荷物検査も問題なく通過。これからの待ち時間が長いのよねえ…

    免税店がとても充実していました。ホント、1 年前と印象がかなり違いました。

    ハイキング靴では宿で苦労するかな、と QuickSilver で底の厚めのビーサンを購入。赤地に白いハイビスカス柄のラブリーなサンダル。これが後で大活躍することになりました。このサンダルがなければ、夏休み気分(春だけど)が半減していたと思います。大ヒット。

    ライアンエアでは、飲み物も食べ物も出てきません(有料)。かなり高いしおいしそうではないと過去に学んでいるので、わたしはおにぎりと水を持参しました。帰りの便では、お持ち帰りピザを箱ごと持ち込んでいる人もいました。

  • カルカッソンヌ空港は、予想外に古く、今は主にライアンエアが一日に数便就航している小さな空港です。 <br /><br />結局、行くまではっきりしたことがわからなかったのですが、空港とカルカッソンヌの街の間は、発着便に合わせてシャトルバスが運行され、鉄道駅 - 下町 - 旧市街(シテ)と回っています(5 ユーロ)。ほとんどの人がレンタカーを借りるか、迎えがいるので、バスは申し訳ないくらい利用客がいませんでした。空港からはわたし一人、帰りはわたしともう一人だけでした。<br /><br />帰りに気付いたのですが、2 階にある空港レストランが意外にもおいしそうでした。ちょうどお昼どきだったせいか、南仏での食べ納め、とでもいうようにたくさんのお客さんが入っていました。ガラス張りの入り口近くに座っていた人が格闘していた、サザエかカキのようなごつい貝と大きなエビなどをおそらくグリルしたものにくし切りレモンが添えてあった魚貝盛など、思わず入って同じものを注文しようかと思ってしまいました(一人だったし、腹ごしらえが済んでいたし、時間も残り少なかったのでやめました。)<br /><br />カルカッソンヌについては、どれくらい滞在することになるか事前につかみにくかったので、とりあえず行ってみようと軽い気持ちで出かけました。が、これ、あまりよい考えではありませんでした。荷物を預かってくれるところがないのです。駅にもロッカーや手荷物預かりがなく、下町(正式にはバスティード・サン・ドニ)の観光案内所でも「もしかすると旧市街の観光案内所で預かるかもしれないけど、ここではわからない」と言われました。<br /><br />宿を決めて荷物を預けるか、先に進むかの決断を迫られ(おおげさ)…何となくそっけない下町、影も形も見えず、地図によると徒歩 30 分はかかりそうな旧市街…昨晩からの疲れもあり、荷物を背負ってあてどなく歩く気になれず、気分はいっこうに盛り上がりません。ただただぼおっとしてしまうわたし。だめだめ!こんな状態で疲労をつのらすと、せっかくの旅行が台無し!いままでもそんなことがあったでしょ!早く決めないと、もう若くないし、気力・体力が続かなくてよ、よう子!と自分を叱咤し、カルカッソンヌ観光を最後の最後に回そうと決めました。ばかばかしいような自問自答を繰り返す、旅程のないひとり旅ってこんなものですよね。久しぶりにこの感覚を味わいました。

    カルカッソンヌ空港は、予想外に古く、今は主にライアンエアが一日に数便就航している小さな空港です。

    結局、行くまではっきりしたことがわからなかったのですが、空港とカルカッソンヌの街の間は、発着便に合わせてシャトルバスが運行され、鉄道駅 - 下町 - 旧市街(シテ)と回っています(5 ユーロ)。ほとんどの人がレンタカーを借りるか、迎えがいるので、バスは申し訳ないくらい利用客がいませんでした。空港からはわたし一人、帰りはわたしともう一人だけでした。

    帰りに気付いたのですが、2 階にある空港レストランが意外にもおいしそうでした。ちょうどお昼どきだったせいか、南仏での食べ納め、とでもいうようにたくさんのお客さんが入っていました。ガラス張りの入り口近くに座っていた人が格闘していた、サザエかカキのようなごつい貝と大きなエビなどをおそらくグリルしたものにくし切りレモンが添えてあった魚貝盛など、思わず入って同じものを注文しようかと思ってしまいました(一人だったし、腹ごしらえが済んでいたし、時間も残り少なかったのでやめました。)

    カルカッソンヌについては、どれくらい滞在することになるか事前につかみにくかったので、とりあえず行ってみようと軽い気持ちで出かけました。が、これ、あまりよい考えではありませんでした。荷物を預かってくれるところがないのです。駅にもロッカーや手荷物預かりがなく、下町(正式にはバスティード・サン・ドニ)の観光案内所でも「もしかすると旧市街の観光案内所で預かるかもしれないけど、ここではわからない」と言われました。

    宿を決めて荷物を預けるか、先に進むかの決断を迫られ(おおげさ)…何となくそっけない下町、影も形も見えず、地図によると徒歩 30 分はかかりそうな旧市街…昨晩からの疲れもあり、荷物を背負ってあてどなく歩く気になれず、気分はいっこうに盛り上がりません。ただただぼおっとしてしまうわたし。だめだめ!こんな状態で疲労をつのらすと、せっかくの旅行が台無し!いままでもそんなことがあったでしょ!早く決めないと、もう若くないし、気力・体力が続かなくてよ、よう子!と自分を叱咤し、カルカッソンヌ観光を最後の最後に回そうと決めました。ばかばかしいような自問自答を繰り返す、旅程のないひとり旅ってこんなものですよね。久しぶりにこの感覚を味わいました。

  • 車がないと旅行は難しいとされている、フランスの田舎。モンセギュールが見てみたかったのだけど、やはり無理なようなので、自力で行けるところはないかと調べていた「レンヌ・レ・バン」の宿に連絡。鈴を振るような声の女性が電話の向こうから聞こえてきました。この声の雰囲気と、「部屋あいてますよ」というのに気分がすっと軽くなったものです。写真は、レンヌ・レ・バンの宿 Les Angelots。<br /><br />カルカッソンヌとQuillanの間を走る紺色の電車は、2両編成の新型車両で、びっくりするほどモダンでおしゃれでした。大きな窓は遮光ガラスで、外の強い日差しを受けることもなく、車内は冷房もきいていて、とても快適でした。停車駅も電光掲示されているので安心でした。約40分で到着(カルカッソンヌ 13:02 - クイザ 13:44)<br /><br />無人駅で、小さな駅舎は廃屋、乗客はプラットフォームに直行です。プラットフォームは高さが30センチくらいと低く、その上にコンクリート製のバス停のような壁と屋根とベンチがついた待合がありました。帰りは本当に列車が来るのかと最後まで不安でした(定刻にきました!)

    車がないと旅行は難しいとされている、フランスの田舎。モンセギュールが見てみたかったのだけど、やはり無理なようなので、自力で行けるところはないかと調べていた「レンヌ・レ・バン」の宿に連絡。鈴を振るような声の女性が電話の向こうから聞こえてきました。この声の雰囲気と、「部屋あいてますよ」というのに気分がすっと軽くなったものです。写真は、レンヌ・レ・バンの宿 Les Angelots。

    カルカッソンヌとQuillanの間を走る紺色の電車は、2両編成の新型車両で、びっくりするほどモダンでおしゃれでした。大きな窓は遮光ガラスで、外の強い日差しを受けることもなく、車内は冷房もきいていて、とても快適でした。停車駅も電光掲示されているので安心でした。約40分で到着(カルカッソンヌ 13:02 - クイザ 13:44)

    無人駅で、小さな駅舎は廃屋、乗客はプラットフォームに直行です。プラットフォームは高さが30センチくらいと低く、その上にコンクリート製のバス停のような壁と屋根とベンチがついた待合がありました。帰りは本当に列車が来るのかと最後まで不安でした(定刻にきました!)

  • 近くのレンヌ・ル・シャトー(Rennes-le-Chateau)をのぞいてから宿に向かいました。ここは、現代のミステリー『ダビンチ・コード』のテーマにもなっているイエスの血脈と聖杯伝説にまつわる場所らしく、かなりマニアックな雰囲気が漂っていましたが、最近は観光地として人気だそうです。残念ながら、悪魔の像があるという教会は、開放時間が限られていて見れませんでしたが、ソニエールの司祭館は、怪しい秘密などまったく感じさせない南仏らしい明るい住まいで感じが良かったです。

    近くのレンヌ・ル・シャトー(Rennes-le-Chateau)をのぞいてから宿に向かいました。ここは、現代のミステリー『ダビンチ・コード』のテーマにもなっているイエスの血脈と聖杯伝説にまつわる場所らしく、かなりマニアックな雰囲気が漂っていましたが、最近は観光地として人気だそうです。残念ながら、悪魔の像があるという教会は、開放時間が限られていて見れませんでしたが、ソニエールの司祭館は、怪しい秘密などまったく感じさせない南仏らしい明るい住まいで感じが良かったです。

  • レンヌ・ル・シャトーとはお隣りのレンヌ・レ・バン(Rennes-les-Bains)は、源泉がいくつもある村です。温泉療法施設と温水プールは5月にならないと開かないということでしたが、滞在中、一人でも危なくなさそうな、街に近い温泉の湧いている場所を2箇所教えてもらって行ってきました。<br /><br />温泉といっても、川です。ちょうど学校が休みの週だったそうで、子供連れの家族やグループがいました。おくつろぎ中のフランス人に混じって日光浴をするほかは、観光案内所でもらった手作りのウォーキングマップ(写真)と正式な地図を手にハイキング。汗まみれになった後は川で遊び、宿に戻ってシャワーを浴びて暗くなるころにご飯を食べに出て、気分よく寝るという、とてものんびりした2日間を過ごしました。<br /><br />レンヌ・レ・バンの観光案内のお姉さんはきさくで、よろこんで英語で話してくれました。どうもニューエイジ系に好まれ、移住する人たちもいる地域に思われました。

    レンヌ・ル・シャトーとはお隣りのレンヌ・レ・バン(Rennes-les-Bains)は、源泉がいくつもある村です。温泉療法施設と温水プールは5月にならないと開かないということでしたが、滞在中、一人でも危なくなさそうな、街に近い温泉の湧いている場所を2箇所教えてもらって行ってきました。

    温泉といっても、川です。ちょうど学校が休みの週だったそうで、子供連れの家族やグループがいました。おくつろぎ中のフランス人に混じって日光浴をするほかは、観光案内所でもらった手作りのウォーキングマップ(写真)と正式な地図を手にハイキング。汗まみれになった後は川で遊び、宿に戻ってシャワーを浴びて暗くなるころにご飯を食べに出て、気分よく寝るという、とてものんびりした2日間を過ごしました。

    レンヌ・レ・バンの観光案内のお姉さんはきさくで、よろこんで英語で話してくれました。どうもニューエイジ系に好まれ、移住する人たちもいる地域に思われました。

  • 本当に何もないところで、乾物屋が1軒あるだけ、それも週の何日か午前中のみオープン。外食もままならず、2日めのお昼は食いっぱぐれてしまいました。2本の足だけが頼りですが、ハイキング以外は徒歩10分圏内が行動範囲でした。4月末でしたが、気温はおそらく27〜28度で夏でした。川のせせらぎと、たまに人の声やテレビの音が聞こえるだけで、冷房もなく窓からの風だけ。夏は日陰でも35度くらいになるそうです。このぼんやりした感覚は、まさに、「田舎のおばあちゃんの家で過ごした夏休み」。すばらしかったです。<br /><br />後から考えたのですが、訪ねてみると不思議としっくりとしない場所というのがあるようです。しつこいですが、カルカッソンヌもそうでしたし、イタリアのフィレンツェも夏と冬に2回行き、それぞれ2〜3泊したのですが、どうしても今ひとつなじめませんでした。ルネッサンスの花の都、あこがれていったのですが。<br /><br />話が横道にそれました。

    本当に何もないところで、乾物屋が1軒あるだけ、それも週の何日か午前中のみオープン。外食もままならず、2日めのお昼は食いっぱぐれてしまいました。2本の足だけが頼りですが、ハイキング以外は徒歩10分圏内が行動範囲でした。4月末でしたが、気温はおそらく27〜28度で夏でした。川のせせらぎと、たまに人の声やテレビの音が聞こえるだけで、冷房もなく窓からの風だけ。夏は日陰でも35度くらいになるそうです。このぼんやりした感覚は、まさに、「田舎のおばあちゃんの家で過ごした夏休み」。すばらしかったです。

    後から考えたのですが、訪ねてみると不思議としっくりとしない場所というのがあるようです。しつこいですが、カルカッソンヌもそうでしたし、イタリアのフィレンツェも夏と冬に2回行き、それぞれ2〜3泊したのですが、どうしても今ひとつなじめませんでした。ルネッサンスの花の都、あこがれていったのですが。

    話が横道にそれました。

  • やはり南仏だけあって、北国のイギリス人、ドイツ人、オランダ人に人気があるようで、レンヌ・レ・バンの小さな<br />広場に面したバーとピッツェリアは英語ネイティブが経営していました。近在の物件を買って、アパートは夏の観光<br />シーズンに週単位で貸しているようです。<br /><br />「I do this A Louer <br />thing (貸し部屋あります)」と昼間に自らカウンターに立っていたバーのおっちゃんが言っていました。夏のシーズンを控えて数日前に、冬の数ヶ月を過ごしたオーストラリアから戻ってきたばかりだそうです。根無し草な感じもあるし、実際はリスクも大きいだろうけど、そういう生き方も楽しそうだなあ…<br /><br />「オーストラリアを発つ前にニュースで見たんだけど、日本で大きな列車事故があったんだってね(尼崎でのJR脱線<br />事故)」と振られました。以前はJRで大阪まで通勤していたことを説明しまた。<br /><br />このおっちゃんはたぶんオーストラリア人で、フランス人の言っていることがときどきわからないようでした。フランスの田舎でふしぎな気もしましたが、そこにいる人たちも含め、村全体にリラックスしたコスモポリタンさがあるようでした。<br /><br />宿のおかみさんも、移住してきたイギリス人の翻訳者の友達がいると言っていましたし、彼女自身も、10年くらい前<br />に気に入って引っ越してきたそうです。知らない場所なのに、すごく懐かしい感じがしたそうです。「この辺りは気<br />が満ちているでしょう?」というようなこともあって(半分推測ですので)、どうやら魂の故郷のようです。<br /><br />夏のハイシーズンは相当混むらしい。シーズン開幕前、緊張感もあるひとときの静寂だったようです。気候的には夏だし、同じ時期にまた来年も行こうかな。

    やはり南仏だけあって、北国のイギリス人、ドイツ人、オランダ人に人気があるようで、レンヌ・レ・バンの小さな
    広場に面したバーとピッツェリアは英語ネイティブが経営していました。近在の物件を買って、アパートは夏の観光
    シーズンに週単位で貸しているようです。

    「I do this A Louer
    thing (貸し部屋あります)」と昼間に自らカウンターに立っていたバーのおっちゃんが言っていました。夏のシーズンを控えて数日前に、冬の数ヶ月を過ごしたオーストラリアから戻ってきたばかりだそうです。根無し草な感じもあるし、実際はリスクも大きいだろうけど、そういう生き方も楽しそうだなあ…

    「オーストラリアを発つ前にニュースで見たんだけど、日本で大きな列車事故があったんだってね(尼崎でのJR脱線
    事故)」と振られました。以前はJRで大阪まで通勤していたことを説明しまた。

    このおっちゃんはたぶんオーストラリア人で、フランス人の言っていることがときどきわからないようでした。フランスの田舎でふしぎな気もしましたが、そこにいる人たちも含め、村全体にリラックスしたコスモポリタンさがあるようでした。

    宿のおかみさんも、移住してきたイギリス人の翻訳者の友達がいると言っていましたし、彼女自身も、10年くらい前
    に気に入って引っ越してきたそうです。知らない場所なのに、すごく懐かしい感じがしたそうです。「この辺りは気
    が満ちているでしょう?」というようなこともあって(半分推測ですので)、どうやら魂の故郷のようです。

    夏のハイシーズンは相当混むらしい。シーズン開幕前、緊張感もあるひとときの静寂だったようです。気候的には夏だし、同じ時期にまた来年も行こうかな。

  • ところで、この地域を旅行するにはカタコトでもフランス語ができた方がよさそうです。外国人が日本を旅している<br />姿を想像してください。かなり苦しそうですよね。フランスの田舎もそんな感じだと思います。変なところで英語や<br />日本語ができる人に会うこともあれば、ここぞというところでどうにも通じないこともあります。宿のおかみさんも<br />、観光局のリストには英語OKと書いてあるし、英語のホームページもあるから大丈夫だと思ったら、娘さんに電話を<br />かけて英語で話すという状態でした。皆さん容赦なくフランス語で話してくるので、ボディランゲージから筆談まで<br />駆使して旅行するのも楽しいかもしれませんが…

    ところで、この地域を旅行するにはカタコトでもフランス語ができた方がよさそうです。外国人が日本を旅している
    姿を想像してください。かなり苦しそうですよね。フランスの田舎もそんな感じだと思います。変なところで英語や
    日本語ができる人に会うこともあれば、ここぞというところでどうにも通じないこともあります。宿のおかみさんも
    、観光局のリストには英語OKと書いてあるし、英語のホームページもあるから大丈夫だと思ったら、娘さんに電話を
    かけて英語で話すという状態でした。皆さん容赦なくフランス語で話してくるので、ボディランゲージから筆談まで
    駆使して旅行するのも楽しいかもしれませんが…

  • レンヌ・レ・バンから「行った」といえる場所を書き残しておきます。<br /><br />? Pech Cardou(795m)<br />平坦なハイキングより山登りが好きなので、観光案内書のハイキングマップと日本でいう国土地理院発行の地図(青<br />色シリーズ)2347 OT QUILLAN, ALET-LES-BAINS を持って出かけました。全行程約4時間。<br /><br />レンヌ・レ・バンが標高300メートルなので、約500メートルの上り下り。最後の200メートルほどはジグザクでな<br />く、峰を直線に一気に上るようになっていました。その代わり、下りは膝には悪いけど早かった。ひーひーいいなが<br />ら一歩ずつ上っているときに規則的な震動か音かわからない気配がして、それがだんだん大きくなっていくのに気付<br />いたら、なんと、口ひげをはやしたおやじさんと中学生くらいの息子らしき二人連れが、即席の杖をつきながら3本足<br />で一本道を走って下りてくる音でした。何で…走ってるの?トレーニング?と呆然とするわたし。道を譲ったわたし<br />に、おやじさんはニコリともせず、息子はちょっとはにかんだ顔でボンジュールといってそのまま走り下りて行きま<br />した。イノシシの親子に遭遇した気分でしたが、後でわかりました。急斜面だけど岩や木の根がないので、下りはわ<br />たしもちょっと走りました。<br /><br />Pech Cardouからは360度の眺望で、地図を広げながらあれはArques湖、こっちの高いのはPech de <br />Bugarach(1230m)に違いない…と、今回、近そうに見えてどうしても行けないところを眺めていました。風力発電の風車が並んでいる斜面も見えました。<br /><br />-   アレ・レ・バン(Alet-les-Bains)<br />アレ・レ・バンには水量豊かな源泉があり、ボトルに詰めて市販されているようです。レンヌから車で20分くらいだ<br />ったでしょうか。源泉は一般にも開放されていて、蛇口をひねって自由に水を汲めるようになっていました。宿のお<br />かみさんも飲み物はこの水で作っているそうです。定期的に汲みにいくようで、たまたま出かけるところに居合わせ<br />たら、連れていってくれました。そういえば、栃木の友達も健康にいいから源泉に水を汲みに行くって言っていたな<br />あ…<br /><br />アレ・レ・バンの生の水は、かすかに甘くておいしかった。ボトルも買って飲んだけど、生の水の方がまろやかでした。<br /><br />アレ・レ・バンはオード川沿いにあり、鉄道が谷を通っているため、駅もあります(クイザの隣)。宿のおかみさん<br />いわく、クイザはただの町だけど、アレには歴史がある…そうです。かのノストラダムスのおじいさんが住んでいた<br />そうで、ノストラダムスも一時住んでいたとか子供時代に来ていたとか。なかなか立派な教会があったのですが、窓<br />を指差して、これはダビデの星の形で、キリスト教のものではないと教えてもらいました。異教の下地がある地域な<br />のですね。ふむ。

    レンヌ・レ・バンから「行った」といえる場所を書き残しておきます。

    ? Pech Cardou(795m)
    平坦なハイキングより山登りが好きなので、観光案内書のハイキングマップと日本でいう国土地理院発行の地図(青
    色シリーズ)2347 OT QUILLAN, ALET-LES-BAINS を持って出かけました。全行程約4時間。

    レンヌ・レ・バンが標高300メートルなので、約500メートルの上り下り。最後の200メートルほどはジグザクでな
    く、峰を直線に一気に上るようになっていました。その代わり、下りは膝には悪いけど早かった。ひーひーいいなが
    ら一歩ずつ上っているときに規則的な震動か音かわからない気配がして、それがだんだん大きくなっていくのに気付
    いたら、なんと、口ひげをはやしたおやじさんと中学生くらいの息子らしき二人連れが、即席の杖をつきながら3本足
    で一本道を走って下りてくる音でした。何で…走ってるの?トレーニング?と呆然とするわたし。道を譲ったわたし
    に、おやじさんはニコリともせず、息子はちょっとはにかんだ顔でボンジュールといってそのまま走り下りて行きま
    した。イノシシの親子に遭遇した気分でしたが、後でわかりました。急斜面だけど岩や木の根がないので、下りはわ
    たしもちょっと走りました。

    Pech Cardouからは360度の眺望で、地図を広げながらあれはArques湖、こっちの高いのはPech de
    Bugarach(1230m)に違いない…と、今回、近そうに見えてどうしても行けないところを眺めていました。風力発電の風車が並んでいる斜面も見えました。

    - アレ・レ・バン(Alet-les-Bains)
    アレ・レ・バンには水量豊かな源泉があり、ボトルに詰めて市販されているようです。レンヌから車で20分くらいだ
    ったでしょうか。源泉は一般にも開放されていて、蛇口をひねって自由に水を汲めるようになっていました。宿のお
    かみさんも飲み物はこの水で作っているそうです。定期的に汲みにいくようで、たまたま出かけるところに居合わせ
    たら、連れていってくれました。そういえば、栃木の友達も健康にいいから源泉に水を汲みに行くって言っていたな
    あ…

    アレ・レ・バンの生の水は、かすかに甘くておいしかった。ボトルも買って飲んだけど、生の水の方がまろやかでした。

    アレ・レ・バンはオード川沿いにあり、鉄道が谷を通っているため、駅もあります(クイザの隣)。宿のおかみさん
    いわく、クイザはただの町だけど、アレには歴史がある…そうです。かのノストラダムスのおじいさんが住んでいた
    そうで、ノストラダムスも一時住んでいたとか子供時代に来ていたとか。なかなか立派な教会があったのですが、窓
    を指差して、これはダビデの星の形で、キリスト教のものではないと教えてもらいました。異教の下地がある地域な
    のですね。ふむ。

  • クイザ14:18 ―カルカッソンヌ15:00の列車でレンヌ・レ・バンとお別れ。<br /><br />個人的には、荷物がある一人旅では荷物を背負って歩くより交通機関の近くの宿がよいと思っているので、到着日に<br />手に入れていたパンフにあった駅裏ホテル(アストリア)に電話して空き部屋があることを確認してからチェックイ<br />ン。<br /><br />身軽になったところで、まず駅から見えていたスーパーへ。おみやげのワインと、ちょっとした飲食物を買いました<br /><br />。その後、ようやくカルカッソンヌ探訪へ。土曜の午後のバスティード・サン・ルイの歩行者専用の目抜き通りは、<br />押せや押せやの賑わいで、酔っ払い(or/and)ホームレスが倒れて警察が呼ばれていたり、ちょっと気持ち悪かったです。1本脇にそれて、下町を抜け、かなり歩いてようやくシテ着。橋のあたりからの城塞都市の眺めは圧巻でした。<br /><br />またも時間切れ。ちゃんと時間を調べていかなかったのが悪いのですが、どうもカルカッソンヌにはつくづく親しみ<br />がもてないようで、城塞内に入って小路の店をのぞきながら最終的にお城の見学ゲートにたどりついたら、6時すぎ。<br />入場終了していました。結局、日曜日の午前もシテまでわざわざ行く気になれず、城塞都市の印象は、細い小路に店<br />舗・飲食店が並び、観光客があふれるほこりっぽいテーマパークじみた場所、で終わってしまいました。実際に中世<br />の石畳だったり城壁だったりするわけですが、どうもしっくりきませんでした。<br /><br />最終日もお昼にバスに乗るまで時間があったので、散歩に出ました。日曜日の午前中はうって変わって静まり返った<br />下町。ただし、この日は5月1日のメーデーで、デモをやっていたようでした。わたしが街に入ったころは解散した後<br />だったようです。広場で花市をやっていました。ここでもメーデーの受付机のようなところでも小さなすずらんの花<br />束が売っていました。<br /><br />しかし、カルカッソンヌは風が強くほこりっぽいところでした。日差しが強いので帽子をかぶって出たら、飛ばされ<br />ないように抑えるのに必死。そんな中、聖ミッシェル大聖堂でミサが始まるようなので覗いてみました。大都市で観<br />光する教会と雰囲気が違い、日常生活の一部のようだったので(それもハレ)、すぐに退散しました。すると、もの<br />すごい鐘の音がしてきました。音につられて歩いていくと、大聖堂とは反対側の街のはずれでした。地図によると、そこは聖ヴァンサン教会で、52個の鐘がついているそうです。カリヨンは20分くらい演奏していたのではないでしょうか。<br /><br />そういえば、前日シテに行ったときに1箇所だけ感動したところがありました。(城も見ないでなんですが)<br /><br />聖ナザレ大聖堂(写真)。天井が高く、22個あるというこれまた大きな長いステンドグラスと2個のバラのような円窓が、外の強い日差しを通して、見事でした。立派なパイプオルガンがあるそうで、色ガラスの窓を見ながらその音を聞いてみたかったです。<br /><br />調べたあげく、シテ内には高いホテルとユースホステルしかないと思っていましたが、実際に行ってみると「B&amp;<br />B」という看板を何箇所か見ました。機会があれば、次回はそういうところに泊まってみたいと思っています。

    クイザ14:18 ―カルカッソンヌ15:00の列車でレンヌ・レ・バンとお別れ。

    個人的には、荷物がある一人旅では荷物を背負って歩くより交通機関の近くの宿がよいと思っているので、到着日に
    手に入れていたパンフにあった駅裏ホテル(アストリア)に電話して空き部屋があることを確認してからチェックイ
    ン。

    身軽になったところで、まず駅から見えていたスーパーへ。おみやげのワインと、ちょっとした飲食物を買いました

    。その後、ようやくカルカッソンヌ探訪へ。土曜の午後のバスティード・サン・ルイの歩行者専用の目抜き通りは、
    押せや押せやの賑わいで、酔っ払い(or/and)ホームレスが倒れて警察が呼ばれていたり、ちょっと気持ち悪かったです。1本脇にそれて、下町を抜け、かなり歩いてようやくシテ着。橋のあたりからの城塞都市の眺めは圧巻でした。

    またも時間切れ。ちゃんと時間を調べていかなかったのが悪いのですが、どうもカルカッソンヌにはつくづく親しみ
    がもてないようで、城塞内に入って小路の店をのぞきながら最終的にお城の見学ゲートにたどりついたら、6時すぎ。
    入場終了していました。結局、日曜日の午前もシテまでわざわざ行く気になれず、城塞都市の印象は、細い小路に店
    舗・飲食店が並び、観光客があふれるほこりっぽいテーマパークじみた場所、で終わってしまいました。実際に中世
    の石畳だったり城壁だったりするわけですが、どうもしっくりきませんでした。

    最終日もお昼にバスに乗るまで時間があったので、散歩に出ました。日曜日の午前中はうって変わって静まり返った
    下町。ただし、この日は5月1日のメーデーで、デモをやっていたようでした。わたしが街に入ったころは解散した後
    だったようです。広場で花市をやっていました。ここでもメーデーの受付机のようなところでも小さなすずらんの花
    束が売っていました。

    しかし、カルカッソンヌは風が強くほこりっぽいところでした。日差しが強いので帽子をかぶって出たら、飛ばされ
    ないように抑えるのに必死。そんな中、聖ミッシェル大聖堂でミサが始まるようなので覗いてみました。大都市で観
    光する教会と雰囲気が違い、日常生活の一部のようだったので(それもハレ)、すぐに退散しました。すると、もの
    すごい鐘の音がしてきました。音につられて歩いていくと、大聖堂とは反対側の街のはずれでした。地図によると、そこは聖ヴァンサン教会で、52個の鐘がついているそうです。カリヨンは20分くらい演奏していたのではないでしょうか。

    そういえば、前日シテに行ったときに1箇所だけ感動したところがありました。(城も見ないでなんですが)

    聖ナザレ大聖堂(写真)。天井が高く、22個あるというこれまた大きな長いステンドグラスと2個のバラのような円窓が、外の強い日差しを通して、見事でした。立派なパイプオルガンがあるそうで、色ガラスの窓を見ながらその音を聞いてみたかったです。

    調べたあげく、シテ内には高いホテルとユースホステルしかないと思っていましたが、実際に行ってみると「B&
    B」という看板を何箇所か見ました。機会があれば、次回はそういうところに泊まってみたいと思っています。

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