インドネシアでお嬢様旅行　ジャカルタ＆バンドン編

2005/02/28 - 2005/03/10

父親が、仕事の関係で1年間、インドネシアへ。時を同じくして、知り合いが、日本語の教師として派遣され…。父と友を訪ねる旅となった11日間のインドネシア滞在記。父親のポケットマネーにより、前半は超デラックス旅行。後半は、ジャカルタの大学生たちとのリアルなインドネシアライフ！

エリア インドネシア

ジャカルタ。何の予備知識もなく訪れたこの街は、まさにカオスの世界。富める者は、ますます富み。貧しきものは、その世界から抜け出すことができない。そんな街。
高級百貨店が立ち並んでるのですが、日本人の私にすら、まったく手の出せない金額。一体、誰が買うの？　旅の後半に、こういった場所で、当たり前のように買い物をする大学生たちと知り合うのですが・・・。

さて、ジャカルタの空港に、現地人と化した父親が私の迎えに。気のいい関西人のおやじさんは、真っ黒に日焼けし、真っ黒なサングラスをかけ、超派手なバティックのシャツを着、大声で「よう着たな〜」と。恥ずかし〜。
父は、昨年からインドネシアのバンドンに滞在しており、あと2ヶ月で日本に帰国する。ということで、私が遊びにきたというわけ。バンドンからジャカルタまで、飛行機で1時間余り。わざわざ、私を迎えに来るためだけに、前日よりジャカルタに乗り込んでいるのでした。ご苦労なことです。

私がインドネシアを訪れるとメールした時、「インドネシアは、危ない。危ない。危ない。絶対、危ない。」と、世界中を一人で旅する30娘に、メールと電話で語りまくり、勝手にインドネシア滞在プランを作り、インドネシア滞在のすべてをスケジューリングしていたのです。そこまでされたら、これも親孝行。気ままな旅は、できそうにないですが、生まれて初めての、超リッチ旅行を堪能しようと。

飛行機の旅で疲れているだろうからと、空港から15分ほどの場所に位置する「シェラトン　バンダナ」に宿泊。ひぇ〜。なんというゴージャスさ。寝るのももったいない。ロビーにも、通路にも、階段にも花だらけ。一体、一日の花代いくら？と、早速、そろばんをはじいてしまうケチくさい私。その分、宿泊費に跳ね返っているのでしょう。きっと。こんな素敵なホテルにとまったら、今後、貧乏旅行など、できなくなるじゃないか。と思いつつ、意味もなく、ホテル中の写真を取り捲ったのでした。でも、バンドン・ジョグジャカルタと、さらにゴージャスなホテルが私を待っているのでした。

さて、小鳥のさえずりと、強烈な日差しで目を覚まし、ホテルの敷地内をセレブ気分で散策し、軽く朝食を食べて、いざ、インドネシア第3の都市、バンドンへ。

こんな小さな飛行機で行くの？という感じですが、なかなか快適な空の旅となりました。

1時間余りのフライトの後、たどり着いたバンドンの飛行場。お〜何もない。しかし、小さな小さな空港を出れば、そこには、バイク野郎が人だかり。なぜ、この暑い中、みな、革ジャン？！

バンドンといえば、アジアアフリカ会議が行われた場所として有名ですが、インドネシアでは学生の町として、栄えています。ここにある大学に父が招かれ、仕事をしていたのですが、その生活は、大学と滞在先であるホテルを車で往復する日々。週末のゴルフと日本料理店での食事…。という限りなく狭い範囲での生活だったようです。確かに60歳を前にした人には、この環境は、かなり苛酷かもしれません。

電気や水道が通っていず、生活用水はすべて川の水。道には、市場や屋台が所狭しと並ぶのですが、生ごみは、その場にポイポイと捨てられ、いたるところにｺﾞﾐの山ができています。しかも、そのｺﾞﾐを焼却するのではなく、空き地に積んでいるだけ。2ヶ月ほど前にも、ｺﾞﾐの山が崩れ、生き埋めになって死んだ人が200人近くもいたとか。

さて、ここでの滞在もシェラトン。ホテルは、夢のような世界。なのに、一歩外にでると、厳しい現実があります。貧しさのため、子どもを車の前に投げる親が後をたたないとか。10万円の和解欲しさ、なんていう嘘か真かという話も聞きました。

バンドンにある大学の運動場。日本とはずいぶん違いますよね。整備されていない運動場、フェンスの向こうには、バラック小屋が並んでいます。

教室の中は、真っ暗。電気の供給もままならないとか。

昔の日本の学校の机やイスって、こんな感じだったよなって、懐かしくなりました。

大学生たちは、大学を卒業しても、就職がなく大変なようです。
「コネ社会で、優秀な人が能力を発揮できずにいる。大統領も変わったことだし、今後のインドネシア政府に期待したい」と父は熱く語っていました。

バンドンから車で1時間あまりの場所にある天然温泉チナパス。

こちらでは、お湯に浸かるという概念はないようですね。みんな、温泉プールで、のんびりと過ごしています。

子どもたちが、食事中のようです。インドネシアは世界3位の人口だけあって、いたるところで子どもを目にします。

屋台は、どこにいってもあります。インドネシアでみたのは、どの地域にいっても、同じ形ですね。が、10間の旅で、この屋台で注文することが、最後までできませんでした。やはり、食べたあとのことを考えると勇気が…

温泉は温め。硫黄の臭いはしなかったな。多分。日帰り入浴も可能ですし、宿泊施設もたくさんあります。

バンドンへの帰り道。のどかな、田舎の風景が続きます。

これ、お店のショーウインドー。あまりにも整然としすぎています。

こわいくらいに。もっとすご、几帳面ぶりの写真は、後ほど。綺麗好きなんですね・・・

この旅行記へのコメント （6）

• めぐるさん 2005/07/08 09:44:21

  バンドン　また行きたい

  わぁ、バンドンだぁ。アウトレット買いまくった懐かしい思い出が。
  ジーンズとか買い放題で楽しかったです。また行きたいけど、電車に乗るのがけっこう面倒なのでした。飛行機でも行けるとは知りませんでした。

  キヨタンさん からの返信 2005/07/08 11:50:01

  RE: バンドン　また行きたい

  アウトレットの店があるのですか！知らなかった・・・。飛行機、確か3000円くらいじゃないかな。こんなに安くていいの！！というくらい、安かった。もしかしたら2000円台かも。しかも、飛行機に乗っている時間30分くらい？（最近のことなのに、すべて遠い過去になってて、記憶が不鮮明です。このあとベトナム、上海と旅尽くし）来年の6月まで知り合いが、インドネシアの大学で日本語を教えているので、最新情報を知りたい！てな場合はお声がけください♪

  めぐるさん からの返信 2005/07/08 12:19:47

  空港までの方が遠い？

  インドネシアの国内線が価格破壊を起こしている、という噂を聞いていたのですが、そんなに安く飛べるとは！
  それも30分しか乗っていないなんて、市内から飛行場（ジャカルタの空港って、国際なども到着するスカルノ・ハッタですよね）まで行く方が、ずっと時間がかかるのでは〜。でも、電車だと３時間だし。うーん。
  バンドンのアウトレットは、地元の人向けらしく、そしてなにやら色々あるらしく、あまり有名では無いようです。某ブランドとかあるけど、本物かどうかもわかりません。私はあやしい日本語Ｔシャツを一杯買って、USAの通販ブランドのアウトレット物とかを買ってきました。靴はサイズが違っていて失敗・・・。
  名物のドリアンアイス、思い切って食べれば良かった〜。
  
  10月にジャカルタに行く予定なので、良かったら情報教えてください。物価あがっているかなあ。

  キヨタンさん からの返信 2005/07/08 20:39:51

  RE: 空港までの方が遠い？

  確かに、あの渋滞だと、空港まで時間かかりますよね。国内線、便によってはジャカルタの南にある飛行場から飛ぶようです。でも、国内線、予約が入らないと、飛ばないでキャンセルされること多いです。
  で、今度のジャカルタはお仕事？　こういう情報がほしい。と具体的に言って頂ければ、現地の知り合いの聞きますので。また、もしプライベートで、現地の学生たちと交流したい！とかであれば、日本語学校に通う大学生たちがガイドしてくれます。日本語を話す機会が少ないらしく、日本人と話をしたいようなので…。

• osdさん 2005/06/16 12:31:38

  予約購読者になっています。

  キヨタン旅行記、楽しく読ませていただいています。目線が人間対象にあるのは流石と思います。東欧、ホーチミン、インドネシア他続きを待っています。

  キヨタンさん からの返信 2005/06/18 14:05:11

  RE: 予約購読者になっています。

  素敵な言葉、ありがとうございます。毎日、ワンストーリーづつかけるように頑張ります。