1997/10 - 1997/10
129位(同エリア141件中)
ソフィさん
ランスからナンシーまで、柔らかに起伏する田園風景を楽しみながら、ゆっくりドライブ。
ナンシーは15世紀以来、ロレーヌ公国の首都として栄えてきた。
人口10万人。都市圏人口38万人。
金沢の友好姉妹都市。
中央にあるスタニスラス広場( ユネスコ世界文化遺産)では、人々はロココ様式の豪奢な門をくぐり、噴水に憩い、カフェで語り合う。
なかでも、とくに見事なロココ建築が、スタニスラス広場を飾るネプトゥヌスの門。
壮麗な鉄骨細工に施された金と黒の色彩対比は、昼間もさることながら、人工照明に照らし出される夜になるといっそうの輝きを増す。
これを造営した王を“絢爛たるスタニスラス”と呼ぶゆえんである。
ロココは、18世紀のヨーロッパを席捲した美術様式。
建築だけでなく、絵画、彫刻、工芸にも及び、先行するバロック様式と同じように絢爛豪華な装飾を特徴とする。
総じてドラマチックで力強いバロックに比べると、ロココは優美軽快で、複雑に絡み合った繊細な曲線が多く見られる。
ロココ芸術の装飾的伝統は、1世紀後にナンシー派のアール・ヌーヴォーへと受け継がれた。
19世紀末のヨーロッパ各都市を華やかに彩ったアール・ヌーヴォー。
産業革命以降、粗悪になった実用品に芸術性を取り戻そうとしたこの美術運動で、特にガラス工芸においては、ナンシーが一大拠点としてその名をとどろかせた。
その立役者が、エミール・ガレ (1846〜1904年)。
ロレーヌ地方名物といえばキッシュ・ロレーヌ。
生クリームと卵を混ぜたものに細かく切ったベーコンを入れて、キッシュの生地に流し込んで焼いたもの。
ふわふわとして軽い舌触り。
ナンシーの人たちは、小腹がすいた時に、これを近くのパン屋さんで買って食べる。
マカロンも、1793年にナンシーのシスターたちが生み出したもので、その後マカロンという呼び方が、そのシスターたちの名前ともなった。
主な材料は、アーモンドペースト、卵白と砂糖であるが、代々伝えられてきた正式な作り方は、秘密にされているらしい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- kaz-ykさん 2005/06/08 15:38:23
- 懇切・丁寧な旅行記有難うございました。
- ソフィさん、今日は
何時も綺麗な画像と技術屋らしい、行き届いた説明付きの
hmlを、楽しく拝見致しております。
鉄道論も拝見しました、お元気そうで、欧州も車で廻るなんて、
羨ましい、次回hmlUPを、楽しみにしています。
- ソフィさん からの返信 2005/06/08 20:15:48
- RE: 懇切・丁寧な旅行記有難うございました。
- お褒め頂き、有難うございます。
まだ新米なので、いろいろ試みております。
ご感想やご意見を、どしどしお寄せ下さい。
このブログ以外にも、
http://www.alcblog.jp/d/2001114/
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
などもご覧下されば、幸いです。
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