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出張で一番憶えているのはパプアニューギニアに行ったときのコトです。<br />もともとキッカケはシンガポールにいた時のお客さんがボスに「パプアにマーケティング行ったことある?結構中国人もいてビジネスになるかもよ」と軽いノリで言ったこと。木材関連の日系企業のヒトも面白がって「俺が現地のヤツに世話するよう言っておいてやる」との言葉もあってワタクシが行くことになりました。<br /><br />でマラリア避けのダラプリンを持ってエアニューギニに乗り込んだわけです。…正直言って乗った瞬間に止めたくなったんですけどね〜。だってスッチーがお相撲さんみたいな体型でおまけに刺青まで彫ってるんですから。<br /><br />今はどうかわかりませんが、当時はかなりボロい空港で帰りのチケットがないと入国できません。ワタクシ的には片道切符は願い下げですけど。で、迎えに来ているヒトが全ていなくなっても誰も来ない。着いたのは日曜日でオフィスの番号しか知らないので、仕方なくタクシーでホテルへ。到着早々暗雲が。<br /><br />翌日朝イチで連絡したところ「ホントに来たんだ〜?!」とか言って大笑いしている始末。当然アポなんか取っているワケもない。この時点で既に逃げ帰りたくなっているのですが、帰りのフライトは週末までない。<br /><br />まず慌てて領事館や総合商社を訪れて現状をヒアリング。皆さん「アナタの業界でセールスに来たのはキミが初めて」と半ば呆れている状態。そして口を揃えて「地元の飲み屋には行くな」と言う。これも現在は違うとは思うが、現地のヒトは給料をもらうとなくなるまで全部飲んでしまって、お金がなくなるとまた働くヒトが多いとのこと。普段はイイ奴でも酔っ払いは危険だから寄りつくなというコトらしい。地面で寝ても凍死する訳じゃなし、腹が減ればタロイモでも掘ればいいから、真面目に働くヤツが少ないそうな。<br /><br />他にも話を聞くと驚くようなことばかり。曰く「ゴルフしてたら槍と弓で武装した強盗にあった」、「日本の援助で幹線道路を整備してるが追剥ぎに襲う場所を提供してるようなもの」、「クルマを売ったらブタで支払われた」、「そのクルマで事故を起こしたら、クルマのせいにされそうになった」等々。ホテルに戻って新聞をひろげれば「斧による殺人事件」が載ってるし…。<br /><br />まぁワタクシの勤労意欲を減退させるハナシばかりでしたが、兎に角帰るに帰れないので、必死にアポを取って訪問する。そこでまた困るのがタクシー。メーターに細工でもしてあるのか、モノスゴイ勢いで料金がハネ上がっていく。これじゃヤバイとドライバーと交渉するわけだが、やっと値切って乗ると歩いてもいける距離だったり、えらく遠いところまで来て帰りのタクシーを延々待つ羽目になったりと散々でした。また滞在中スーツ着ているのはワタクシのみ、ネクタイしているヒトさえ見ませんでした。<br /><br />それでもアポを取って何とかハナシを聞いてもらうのですが、その後「わしゃ戦争中日本軍の捕虜じゃった」とかいう昔話になり、この対応にも難儀しました。<br /><br />ま、結果的には全て空振りでした。簡単に言ってしまえば、もっと儲かるものが手近にあるというのが主たる理由でした。<br /><br />シンガポールに帰って報告すると、言い出しっぺのお客さん曰く「ポートモレスビーじゃダメかもな。今度はラバウル行ってみれば?」と。ええ、勿論丁重にお断りしましたとも。<br /><br />写真はホテルで毎晩飲んでいたビールです。唐沢孝一様(http://www1.odn.ne.jp/~aab87210/)の許可を得て掲載させていただきました。

昔こんなトコにも行きましたPNG

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1988/05 - 1998/05

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oscar002

oscar002さん

出張で一番憶えているのはパプアニューギニアに行ったときのコトです。
もともとキッカケはシンガポールにいた時のお客さんがボスに「パプアにマーケティング行ったことある?結構中国人もいてビジネスになるかもよ」と軽いノリで言ったこと。木材関連の日系企業のヒトも面白がって「俺が現地のヤツに世話するよう言っておいてやる」との言葉もあってワタクシが行くことになりました。

でマラリア避けのダラプリンを持ってエアニューギニに乗り込んだわけです。…正直言って乗った瞬間に止めたくなったんですけどね〜。だってスッチーがお相撲さんみたいな体型でおまけに刺青まで彫ってるんですから。

今はどうかわかりませんが、当時はかなりボロい空港で帰りのチケットがないと入国できません。ワタクシ的には片道切符は願い下げですけど。で、迎えに来ているヒトが全ていなくなっても誰も来ない。着いたのは日曜日でオフィスの番号しか知らないので、仕方なくタクシーでホテルへ。到着早々暗雲が。

翌日朝イチで連絡したところ「ホントに来たんだ〜?!」とか言って大笑いしている始末。当然アポなんか取っているワケもない。この時点で既に逃げ帰りたくなっているのですが、帰りのフライトは週末までない。

まず慌てて領事館や総合商社を訪れて現状をヒアリング。皆さん「アナタの業界でセールスに来たのはキミが初めて」と半ば呆れている状態。そして口を揃えて「地元の飲み屋には行くな」と言う。これも現在は違うとは思うが、現地のヒトは給料をもらうとなくなるまで全部飲んでしまって、お金がなくなるとまた働くヒトが多いとのこと。普段はイイ奴でも酔っ払いは危険だから寄りつくなというコトらしい。地面で寝ても凍死する訳じゃなし、腹が減ればタロイモでも掘ればいいから、真面目に働くヤツが少ないそうな。

他にも話を聞くと驚くようなことばかり。曰く「ゴルフしてたら槍と弓で武装した強盗にあった」、「日本の援助で幹線道路を整備してるが追剥ぎに襲う場所を提供してるようなもの」、「クルマを売ったらブタで支払われた」、「そのクルマで事故を起こしたら、クルマのせいにされそうになった」等々。ホテルに戻って新聞をひろげれば「斧による殺人事件」が載ってるし…。

まぁワタクシの勤労意欲を減退させるハナシばかりでしたが、兎に角帰るに帰れないので、必死にアポを取って訪問する。そこでまた困るのがタクシー。メーターに細工でもしてあるのか、モノスゴイ勢いで料金がハネ上がっていく。これじゃヤバイとドライバーと交渉するわけだが、やっと値切って乗ると歩いてもいける距離だったり、えらく遠いところまで来て帰りのタクシーを延々待つ羽目になったりと散々でした。また滞在中スーツ着ているのはワタクシのみ、ネクタイしているヒトさえ見ませんでした。

それでもアポを取って何とかハナシを聞いてもらうのですが、その後「わしゃ戦争中日本軍の捕虜じゃった」とかいう昔話になり、この対応にも難儀しました。

ま、結果的には全て空振りでした。簡単に言ってしまえば、もっと儲かるものが手近にあるというのが主たる理由でした。

シンガポールに帰って報告すると、言い出しっぺのお客さん曰く「ポートモレスビーじゃダメかもな。今度はラバウル行ってみれば?」と。ええ、勿論丁重にお断りしましたとも。

写真はホテルで毎晩飲んでいたビールです。唐沢孝一様(http://www1.odn.ne.jp/~aab87210/)の許可を得て掲載させていただきました。

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