トンレサップの人々

2003/02 - 2003/03

シェムリアップからバイクタクシーで20分程の場所にある
トンレサップ湖の船着き場。
観光客が次々と大型バスや乗用車に乗ってやってくる。
ボート乗り場に通じる約1kmはある長い1本道、
雨期には湖に水没してしまうというその道の両側には
私たち日本人の想像を遙かに超えた貧困層の人たちが住んでいた。
粗末な掘っ建て小屋が延々とボート乗り場までつづく。
地べたに座って食事の支度をしているお母さん、泥だらけの服を着て、裸足で遊ぶ子供たち。
ゴミが家々の周りにあたりまえのように散乱し異臭を放っている。

そして車から降りてくる観光客に物乞いの子供たちが群がる。

はしゃぎながら楽しそうにボートに乗り込む観光客の連中と
裸同然のかっこうで遊んでいる子供たちの狭間で、
私は立ちつくしてしまった。

たまたま私は日本に生まれた。
たまたまあの観光客はヨーロッパに生まれ、
この子たちはここに生まれた。

ただそれだけなのに...。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

この旅行記へのコメント （2）

• IKUchanさん 2005/05/06 00:35:31

  良い表情です。

  ただそこに生まれたという言葉がありました。
  金銭的な豊かさと心の豊かさ、なにがしあわせの基準かなんて、だれにも分からないと思います。
  まだ私は、世界中の人達の表情を見たことがありません。こうして、いろんな人達が見た表情を見ることができて幸せです。
  
  

• さすらいおじさんさん 2005/04/30 11:06:31

  よーすけさん トンレサップの人々 の表情を良く撮られておられますね。

  よーすけさん トンレサップの人々 の表情を良く撮られておられますね。
  私もトンレサップに行きましたがツアーだったので地元の人達の写真はほとんど撮れませんでした。貧しい中でも明るい表情ですね。