2005/01/22 - 2005/01/22
394位(同エリア500件中)
BTHFさん
日本で随一のびんコレクションを誇る、東京/中野区の「ボトルシアター」をご存じ?
オーナーの“びん博士”は、一風変わった不思議な人物。何と私設のびん博物館を庭の敷地に作ってしまった!
不定期営業・完全予約制ですが、足を運んでみる価値はあるかも。人生観まで変わりそう!?
(通路が狭いので2名以内で訪ねたほうが懸命です。)
-
ある冬の日の夕刻。
ボトルシアターは一般のお宅の一角にあるので、駅までオーナーが迎えに来てくれることになっていた。
ところが、約束の時間になっても姿が見えない。
友達に電話し、ネットで住所を調べてもらって、それらしき方向へとトボトボ歩いていった。
ほんとにこの辺りなのか? -
番地を見て、多分この家だと思うんだけどなー、博物館なんて見えないよ?
あ、でも、家の周りに、それらしき痕跡が。
ところが、
「ピンポーン」
と、チャイムを鳴らしても、何の反応もない。
困った。 -
それにしても、オーナーはどこに行ってしまったんだろう?
忘れちゃったのか、ビンに閉じ込められちゃったのか...... -
玄関の前に、雑然と置かれた壜たち。
泥がついているのもあるし、
欠けているのもある。
隣の家が、この家と繋がっているらしく、もう一つの玄関のチャイムを押したら、息子さんが出てきた。
「あ、今出かけているので、とりあえず、中で待っていてください」と。
どうやら‘びん博士’、約束の時間を勘違いしていたみたい。 -
「おじゃまします」
足の踏み場もないくらい、モノが積まれた部屋と廊下を横切り、中庭を隔てて向こうに見える別館に移動。
あれがボトルシアターか!!!
びん博士はまだ帰ってこないけど、私と友人Gが2階にあがり、一足お先に見学。 -
外階段を上り、2階の扉を開けると、
そこは博士の書斎だった。
無造作に置かれた本の山と、その隙間を埋め尽くすようにギッシリ並べられたビン達。
なんじゃこりゃー!
足の踏み場は半畳くらい。 -
酒のびん、化粧品ボトル、薬品カタログ、ボトルコレクション、ほか、びんに関するあらゆる種類の本、本、本、、、、!
こ、これはマニアなんかじゃない。
ビン学者だ。 -
そのギッシリ詰まったビン本棚の隙間には、インクビンがぴったりフィットするように並べられている。
「ここがベスト・マイ・ポジションなんだよね」 -
古本に西陽が当たって、素敵な色を発している。
-
机の上もビンだらけ。
ただ雑然と置いているように見えるけど、よーく見ると種類や用途・色・素材ごとにグループ分けされていたりする。
実はこの机の引出しの中も全部ビン。
びん博士は、たまに文筆活動もやるのに、こんなにも ビンが机を占拠していいのだろうか。 -
ヒョエ。
こんな形のびんもあるのか。
昔はひとつひとつ、職人さんがガラスを吹いて作っていたびん。
気泡が入っていて、無骨で、厚くて、全部形が違う。
そういう時代のびんは愛らしいと思う。 -
光の当たり方で色々な表情を見せるびん。
キレイ。 -
ようやくびん博士が登場。シルクハットは被ってなかったけど、濃い色のロングコートを着ている。
“びん博士にもしも制服があるとしたら多分こんな感じ”っていうスタイルを見事に再現していた。
「やぁ、ごめんなさい。予定を勘違いしちゃって。知人のピアノ発表会に行ったんだけどね、その人の番は終わって見れず、暫く他の人のを聴いてたけど、途中で抜けてきちゃった」
私は待つのが苦じゃなかったので、そんな博士のチャーミングな行動に思わず微笑んでしまう。 -
まだ見ていない1階へ案内された。
ここが本館というべきか。
すごっっっっ!
ビンで埋め尽くされた部屋、というよりは、このビンを納めるために設計された部屋。
奥行き、棚の高さ、ガラスケース、、、、
完璧なまでにビン仕様じゃないか!
全部で5万本!? -
ボトルシアターは半分吹き抜けになっている。
この上にロフト。
陽が沈み、うっすら青みがかった空が、びん越しに見えるあの窓もいい。
びん博士は、なにやら制作中の自分のCDを聞かせようと奮闘中。
MDに落として、スピーカーにつないだけど配線がおかしかったようで、結局イヤホンで聞かせてもらった。
熱いぜ。ロックなブルース!
しかも唄とギターが上手い。
このヒトは何者? -
びん用ショーケースなんて見たことない。
その下の扉にもびんが格納されている。
そして右隣には秘密のビン書棚室があり、この上が、最初に入った2階の書斎室。
照明も、ちゃんと考えられているなぁ。 -
何かを入れるために生まれたビンが、
その役目を終えて、
こうして誰かを魅了するために再び照らされるということは、
ビンにとっては結構幸せなのかもしれない。 -
私が好きな一枚。
コレクションを見ている間もずっと
びん博士は熱く喋りつづける。
びんの事は5パーセントくらいで、あとは全部違うこと。
例えば自分の過去とか、今の仕事のこととか。
いい事も悪いことも、包み隠さず話しつづける。
いつのまにか、
ビンじゃなくてびん博士を見ているほうが
面白くなってきた。 -
また2階に上がり、どんどんヒートアップして話し続けるびん博士。
英語が飛び!叫び!ゴスペルを唄い!今にも涙がでそうなくらい、顔と目が真っ赤になっている。
私はつばを飲み込むのも忘れ、
まばたきするのも忘れ、
全身の筋肉を総動員して、博士をくいいるように見つめつづける。
手に持っているのは
「 壜 記 憶 検 索 装 置 」。
かまぼこ板に色を塗って、古ぼったく見えるようにサンドペーパーかけて、ハンダごてでメーターとダイヤルつけて...。自分で作っちゃうところがすごい。
そんな博士は、「還暦を迎えたらパンクだ!」という。
ブラボー!
気づけば4時間も経っていた。
ありがと、びん博士。また来ます。
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この旅行記へのコメント (1)
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- falanさん 2016/06/18 19:18:09
- きのうライブに行ってきました
- BTHFさん
ボトルシアターいいですね。
写真もステキです。
びん博士のお人柄がわかるレポートで楽しく読ませていただきました。
連れ合いが顔見知りだったので、きのう渋谷のライブに行ってきました。
年を感じさせないすばらしい歌声で圧倒されました。
曲もユニークでよかったです。
こんどボトルシアターにも来てください、と言われました。
それで検索してこの旅行記にたどり着きました。
面白そうなところですね。
いつか行ってみたいです。
BTHFさんのところにもときどき寄らせてもらいます。
ではまた
falan
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