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11月13日(月) つづき<br />アンコール・トムを見たあとは、アンコール遺跡小回りコースと呼ばれている遺跡群を見学します。<br />通常一日がかりで見る広大な遺跡群を、半日で見ようという、日本のツアー特有の強行軍。<br />当然ながら全部は無理で、代表的なものだけを選んで回ることになります。<br />◆まずは、タ・ケウ寺院。<br />11世紀に建てられたヒンドゥー教の寺院ですが、ここは中には入らず、写真ストップのみ。<br />大きくて立派な建物ですが、ここでは足元に咲いていた可憐な「オジギソウ」のピンクの花のほうに気を取られてしまいました。<br />近ごろ都会では見られなくなった、指で触れると葉を閉じる、不思議な植物です。<br />◆タ・プロムは12世紀後半完成の仏教寺院ですが、遺跡そのものよりも、樹木の侵食のものすごさに目を見張ります。<br />巨大な木の根が寺院の上に覆いかぶさる異様な姿は、SF映画に出てくる肉食植物のようです。<br />遠い宇宙の果てのどこかの星からやってきて、人類を食い尽くすアレです。<br />こうなってしまっては、もう手の施しようもありません。<br />バイヨン様式の観音像や細部のレリーフなど、とても美しいのに、全体の印象はまさに廃墟です。<br />とはいえこの侵食こそが、タ・プロムをかくも有名にしているのですから皮肉なことです。<br />◆バンテアイ・クデイは、様式も年代もタ・プロムと同じで、そのせいか、私にとっては印象が薄かった。<br />◆バンテアイ・クデイの正面にあるスラ・スランは、王様の沐浴のために作られた池。<br />当時は、池の中に何かの塔が建っていたらしいが、今は単なる大きな池で、土地のこどもたちの水遊びの場になっています。<br />観光客が来ると、我れ先に飛び込んでパフォーマンスをします。<br />もちろん、小づかい銭目当てですが。<br />◆バンテアイ・スレイ(「女の砦」の意味)は、少し離れていて、小回りコースには含まれません。<br />967年建造のヒンドゥー教寺院。<br />日本の旅行パンフレットでは、ここのデヴァター(女神)像を「東洋のモナリザ」などと宣伝していますが、いいキャッチフレーズとは思えません。<br />だいたい「東洋のヴェニス」・・・などという形容は、いかにも安っぽいではありませんか。<br />(まあ、ここで私の好みをどうこう言っても仕方がないのですが。)<br />デヴァター像も悪くはないのですが、写真で見て想像していたよりずっと小さい。<br />期待が大きすぎたせいか、正直に言うと「え〜、これがぁ!?」という感じでした。<br />たしかにデヴァター像の(レリーフでない)彫刻は他の寺院にはあまり見られないし、それなりに美しい像ではあるのですが。<br />この小さな寺院の魅力は、そればかりではありません。<br />赤色砂岩の門や壁の精緻なレリーフが、光の中でバラ色に映えるのは素晴らしい見ものです。<br />門を出るのを待ち構えていたように、売り子たちがバラバラと寄って来ました。<br />「オネーサン、オネーサン!」と言いながら、Tシャツなどをかざします。<br />どれもXLくらいのサイズなので、牽制するつもりで、<br />「大きすぎるヨ〜。」<br />と言ったら、ちゃんと通じたらしく、パーッと走り去りました。<br />「きっと、小さいのを取りに行ったのよ。」<br />同じグループの女性が笑いながら言った通り、テキもさるもの、ちゃんと小さめサイズを持って駆けて来ました。<br />MサイズとSサイズの中間くらいの大きさ。<br />「1マイ3ドル。」と言っていたのが、「2マイで4ドル。」になりました。<br />日本の物価の基準で考えれば、1枚3ドルでも安いのですが、ここはカンボジア。<br />一ヶ月の英語教師の講師料が6〜8ドル、日本語だと12〜15ドルという国です。<br />彼らにとっては、1枚あたり2ドルでも、いい稼ぎになるのでしょう。<br />私は原則として、あまりこうしたものを買わないのですが、Tシャツだけは、旅行中着るのにも便利なので、わりあい買うことが多いのです。<br />同じツアーの女性が1着欲しいと言うので、2着買って分けることにしました。<br />この値で買うつもりでしたが、どのくらいまで行くものかと、試しに、<br />「2マイで3ドル。」と言ってみました。<br />さすがに「うん。」とは言わなかったし、まあ、このへんが観光客向け値段の相場なのでしょう。<br />その時、別の男の子が色違いのTシャツを見せに来ました。<br />私がちょっと目移りした様子を見せると、交渉成立寸前だった女の子は気色ばんで、男の子に何か言いました。<br />「私のお客を横取りするな。」とでも言ったのでしょう。<br />私が買ったのは、白地にグリーンの線でバンテアイ・スレイのデヴァター像を描いたもの。<br />コットンの生地も、けっこうしっかりしています。<br />もうひとりの女性は、アンコール・ワットの絵のを選びました。<br />このTシャツは、翌日さっそく着てみましたが、体にぴったりで、グループの方々から「よく似合う。」と誉められ、ご機嫌。<br />(色が落ちるかと少し不安でしたが、帰宅して手洗いしたら、まったく無事でした。)

★アンコール・ワット周辺の遺跡

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2000/11/13 - 2000/11/13

7308位(同エリア8905件中)

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にゃんこ姫

にゃんこ姫さん

11月13日(月) つづき
アンコール・トムを見たあとは、アンコール遺跡小回りコースと呼ばれている遺跡群を見学します。
通常一日がかりで見る広大な遺跡群を、半日で見ようという、日本のツアー特有の強行軍。
当然ながら全部は無理で、代表的なものだけを選んで回ることになります。
◆まずは、タ・ケウ寺院。
11世紀に建てられたヒンドゥー教の寺院ですが、ここは中には入らず、写真ストップのみ。
大きくて立派な建物ですが、ここでは足元に咲いていた可憐な「オジギソウ」のピンクの花のほうに気を取られてしまいました。
近ごろ都会では見られなくなった、指で触れると葉を閉じる、不思議な植物です。
◆タ・プロムは12世紀後半完成の仏教寺院ですが、遺跡そのものよりも、樹木の侵食のものすごさに目を見張ります。
巨大な木の根が寺院の上に覆いかぶさる異様な姿は、SF映画に出てくる肉食植物のようです。
遠い宇宙の果てのどこかの星からやってきて、人類を食い尽くすアレです。
こうなってしまっては、もう手の施しようもありません。
バイヨン様式の観音像や細部のレリーフなど、とても美しいのに、全体の印象はまさに廃墟です。
とはいえこの侵食こそが、タ・プロムをかくも有名にしているのですから皮肉なことです。
◆バンテアイ・クデイは、様式も年代もタ・プロムと同じで、そのせいか、私にとっては印象が薄かった。
◆バンテアイ・クデイの正面にあるスラ・スランは、王様の沐浴のために作られた池。
当時は、池の中に何かの塔が建っていたらしいが、今は単なる大きな池で、土地のこどもたちの水遊びの場になっています。
観光客が来ると、我れ先に飛び込んでパフォーマンスをします。
もちろん、小づかい銭目当てですが。
◆バンテアイ・スレイ(「女の砦」の意味)は、少し離れていて、小回りコースには含まれません。
967年建造のヒンドゥー教寺院。
日本の旅行パンフレットでは、ここのデヴァター(女神)像を「東洋のモナリザ」などと宣伝していますが、いいキャッチフレーズとは思えません。
だいたい「東洋のヴェニス」・・・などという形容は、いかにも安っぽいではありませんか。
(まあ、ここで私の好みをどうこう言っても仕方がないのですが。)
デヴァター像も悪くはないのですが、写真で見て想像していたよりずっと小さい。
期待が大きすぎたせいか、正直に言うと「え〜、これがぁ!?」という感じでした。
たしかにデヴァター像の(レリーフでない)彫刻は他の寺院にはあまり見られないし、それなりに美しい像ではあるのですが。
この小さな寺院の魅力は、そればかりではありません。
赤色砂岩の門や壁の精緻なレリーフが、光の中でバラ色に映えるのは素晴らしい見ものです。
門を出るのを待ち構えていたように、売り子たちがバラバラと寄って来ました。
「オネーサン、オネーサン!」と言いながら、Tシャツなどをかざします。
どれもXLくらいのサイズなので、牽制するつもりで、
「大きすぎるヨ〜。」
と言ったら、ちゃんと通じたらしく、パーッと走り去りました。
「きっと、小さいのを取りに行ったのよ。」
同じグループの女性が笑いながら言った通り、テキもさるもの、ちゃんと小さめサイズを持って駆けて来ました。
MサイズとSサイズの中間くらいの大きさ。
「1マイ3ドル。」と言っていたのが、「2マイで4ドル。」になりました。
日本の物価の基準で考えれば、1枚3ドルでも安いのですが、ここはカンボジア。
一ヶ月の英語教師の講師料が6〜8ドル、日本語だと12〜15ドルという国です。
彼らにとっては、1枚あたり2ドルでも、いい稼ぎになるのでしょう。
私は原則として、あまりこうしたものを買わないのですが、Tシャツだけは、旅行中着るのにも便利なので、わりあい買うことが多いのです。
同じツアーの女性が1着欲しいと言うので、2着買って分けることにしました。
この値で買うつもりでしたが、どのくらいまで行くものかと、試しに、
「2マイで3ドル。」と言ってみました。
さすがに「うん。」とは言わなかったし、まあ、このへんが観光客向け値段の相場なのでしょう。
その時、別の男の子が色違いのTシャツを見せに来ました。
私がちょっと目移りした様子を見せると、交渉成立寸前だった女の子は気色ばんで、男の子に何か言いました。
「私のお客を横取りするな。」とでも言ったのでしょう。
私が買ったのは、白地にグリーンの線でバンテアイ・スレイのデヴァター像を描いたもの。
コットンの生地も、けっこうしっかりしています。
もうひとりの女性は、アンコール・ワットの絵のを選びました。
このTシャツは、翌日さっそく着てみましたが、体にぴったりで、グループの方々から「よく似合う。」と誉められ、ご機嫌。
(色が落ちるかと少し不安でしたが、帰宅して手洗いしたら、まったく無事でした。)

  • タ・ケウ寺院

    タ・ケウ寺院

  • タ・プロム。<br />巨大な樹がが建物を侵食している。

    タ・プロム。
    巨大な樹がが建物を侵食している。

  • 同。

    同。

  • バンテアイスレイ。<br />これが「東洋のモナリザ」と呼ばれる<br />デヴァダー像。

    バンテアイスレイ。
    これが「東洋のモナリザ」と呼ばれる
    デヴァダー像。

  • バンテアイスレイ。<br />門の上の見事な浮き彫り。

    バンテアイスレイ。
    門の上の見事な浮き彫り。

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