“懐かしの”航空会社のアメニティ・グッズ

1985/01/01 - 2008/09/30

航空機に乗ると配られるアメニティ・キット
ですが、昔は各社それぞれ趣向を凝らしていて
面白かったものです。
といっても、近ごろではどの航空会社でも
コスト削減の影響からか、ほとんど横並びで、
内容も最低限になってしまいました。
私としては、こうしたものに経費を
かけなくても、基本的なサービスがちゃんと
していればＯＫなのですが。
最近、クローゼットを整理していたら、
ずっと以前乗った航空機内でもらったキットが
幾つか出てきたので、ちょっとご紹介して
みようと思い立ちました。
地域は全国にわたっているため、便宜上
ここでは「アメリカ」に分類しています。
あしからず。

エリア アメリカ

ハワイ行きの「ユナイテッド航空」の
ビジネス・クラスで。
（１９９５年）
なかなか立派なポーチです。

中身は、これ。
歯磨きセット、機内用の靴下、ポケット・
ティッシュ、マウス・ウォッシュ、爪ヤスリ、
など。

「カミソリやクシなどは、お申し付け
ください。」という紙が入っていました。

同じくハワイ行きの「ノースウェスト航空」の
ビジネス・クラスで。（１９９５年）
「ＵＡ」に比べると質素です。
この時は、私のマイレージを使って
２人で行ったのですが、「ＵＡ」｛ＮＷ」
それぞれ１人分しか貯まっていなかったので、
「ＮＷ」のぶんをオットに無償譲渡して
往復だけは別の便で行きました。

これも、「ひげ剃りなどは、リクエストに
応じます。」そうです。
帰国便は、「ＵＡ」「ＮＷ」ともほぼ
同じくらいに成田到着の予定だったの
ですが・・・。
私が先に「ＵＡ」で出発した後、
オットの「ＮＷ」が４時間ディレイ
したのです！
ところが、オットはすかさずスタッフと
交渉して、運良く１席だけあった、ひとつ
前の便に乗せてもらうことができました。
おかげで、「ゲートの端から端まで
走らされた」そうですが。（笑）
そんな思いでのある両便です。

※「ＮＷ」も、ついに「デルタ航空」に
統合されてしまいますね。

「ヴァージン・アトランテイック航空」（イギリス）
です。
それも、初代の、新規参入した時の物です。
エコノミー・クラス用でも、こんなにおしゃれな
デザインでした。

その当時、持ち帰れるヘッドフォンを
くれる航空会社は、ここだけだったのでは
ないでしょうか。
この時は、「ヴァージン」のシンボル・カラーの
赤いヘッドフォンでした。
後にグレーになりましたが。

古い物なので、知らないうちに
汚れてしまいましたが・・・。
「ヴァージン」の翼をかたどった
ポーチ入りでした。
（これも後年は、普通のビニール
袋になってしまいました。）
今では貴重かな？

「イベリア航空」。（スペイン）
歯磨きセットとクシです。
ペンケースみたいな、布製の
ポーチは、けっこう良かった。

「エア・パシフィック」。
歯磨きセットとアイマスク。
たぶん、ごく普通のビニール袋に
入っていたのでしょう。
これもそうなのですが、たいていは
機内で消費してしまう物なので、
全部が完全に残っているわけでは
ないと思います。

「エアタヒチヌイ」。（タヒチ）
２００６年。

中身はこれです。
耳栓が入っていました。
海を思わせるブルーが基調です。

「エアタヒチヌイ」の機体。
２機並んでいるうちの後ろのほうの、
尾翼に白いティアレ（花）が描かれて
いるのがそうです。
（ちなみに、手前は「カンタス・オーストラリア
航空」。）

「シンガポール航空」。
現在では、どこの航空会社でも、
こういう感じのが主流です。

「エア・カラン（スリランカ航空）」
の機体。

「エア・カラン」のキット。（２００８年）
歯磨きセット、耳栓、イヤフォンです。

こらは、おまけ。
フィンランドのヘルシンキと、
スウェーデンのストックホルムを
結ぶ豪華客船「シリヤライン」の
物です。（１９９０年代？）
中身は残っていません。
ひと晩かけて白夜の航路を進む
白い船は素敵です。

こうして見ると、記録に残すような
キットは、もうなくなりましたね。
これらは、ただの思い出だけです。
それでいいのだと思います。

　　　　　　　　　　ーおわりー