1989/08 - 1997/12
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ミラネーゼさん
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うわさ通り、イタリアの郵便事情はひどいものだった。ミラノ市内で投函した
市内宛ての手紙が翌日配達で着く事はありえない。平均4〜5日はかかる。
ローマからだと一週間はみておく必要がある。日本からの航空便も同じくらいで、
時々日本からの郵便の方が早い場合がある。
特に12月はクリスマスカードとストライキの時期が重なり、毎年郵便物が
超滞貨になる。 ある年などどうしても処理ができず何トンもあるクリスマスカード
を焼却処分したと新聞に出ていた。 郵便の山を前にして郵便局長が、腕組みして
「うーん、これを配達するには来年の夏までかかる、それじゃ燃やして
しまおうじゃん」
日本では時々アルバイトの配達員が配達しきれず内緒で燃やしてしまった、
と新聞で騒がれるが、これを堂々とやってしまうところが何ともイタリア的で
すごいではありませんか。
イタリア国内郵便事情はかくのごとくであるが、日本などへ確実に手紙を
出すために、ミラノ在の日本人が編み出した方法はスイスへ手紙を出しに
行くだった。国境の街、キアッソに大きなショッピングセンターがあり、
店内に郵便局がある。 人間というものは同じことを考えつくらしく顔見知り
の日本人が列をなしている。 私書箱を置いている本格的な人もいるらしい。
ショッピングセンターでスイスの新鮮な野菜や乳製品を
買って、ガソリンがイタリア側より安いので満タンにして帰るのが
お約束になっている。
スイス国境まで50キロの距離なので、郵便、ショッピング、給油の三点セット
のために隣の国に行くミラネーゼ日本人はよいとして、ローマに住んでいる
ロマーノ日本人はどうするのだろう。 何でもバチカン市国へ出しに行くらしい。
でもこんなことをするのは日本人だけで、当のイタリア人は昔から郵便とは
こんなもんだと思っているから不便とも何とも感じないのだろう。
大きな郵便局でも開いている窓口はひとつだけ、局員は大勢いるが、
全員が仕事をしているわけではない。 ある日、日本向けの郵便を出しにいったら、
窓口の局員に「ジャポーネはどこだ?北京の近くだろう」と言われ、
思わず「おれは日本人だ」と答えたら「だから中国人だろう」と全然話が
噛み合わない。 大体、試験も受けずにコネだけでどんどん採用する
アホ局員ばかりだから怒るだけ無駄というものだ。
そんな具合だから貼る切手の値段も行くたびにちがう。「3500リラです」
「おいおい、前回は2500リラだったぞ」「なら、それでいいです」
「もう全然仕事をやる気がないのよね、チミたちは!」
消印のない郵便が届く場合もあるし、消印が切手から外れているのもある。
当然、剥がして再利用することにしている。
こんな楽しく愉快な国にますます愛着を感じるのです。
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