ヨーロッパの旅はクルマが正解

1989/08 - 1997/12

ヨーロッパは広くない、日本の面積より大きな国はロシアを
除き３国だけで、フランス、スペイン、スエーデンのみだ。
日本列島をヨーロッパに重ねてみると北海道の宗谷岬が
ノルウエーのオスロとすれば沖縄はイタリアのローマあたり
になる。

ヨーロッパは全般的に列車の交通網が日本のように緻密で
なく本数も極端に少ない、逆に高速道路は完備されている。
EUになり国境の通過もより楽になった。大抵はパスポートの
表紙をウインドウ越しに提示するだけ、徐行運転で通過できる。

従ってヨーロッパの旅ははクルマが正解である。　飛行機と
レンタカーの組み合わせがベストだろう。
地図はミシェランのヨーロッパ全土をカバーしている10万分の１で
十分、より詳しい地図はガソリンスタンドか、ホテルで無料のものが
その都度手に入る。

ホテルの予約は必要ない。クルマの利点として行き当たりばったり
で、決めればよろしい。　ガイドブックにも載っていないおしゃれな
ホテルにも泊まれるし、イタリア以外ならB&Bも楽しい。
大きな都市の市中ホテルは高いので、周辺の小さな町の
ホテルへ投宿すれば経済的でもある。

家族旅行ならマクドナルドのようにどこの都市でもあるNovotel
というホテルをお勧めしよう。 同室の16歳以下の子供は２人まで
室料も朝食も無料。クルマで旅行する人のため高速で降りた
ところか、郊外にありパーキングも便利。 フランスの最大ホテル
チェーンでヨーロッパの主要都市は全てカバーしている。

難点は部屋のレイアウト、インテリアがマクドナルドハンバガー
と同じくどこに泊まっても同じだから、朝起きると自分が何処に
いるのかわからなくなることだ。こうしたチェーンホテルを渡り歩くの
もレンタカーで旅行するメリットだと思う。チェックアウトの時に、
次のホテルが予約できるので安心だ。

いずれにしろ市街地の値段の高いホテルを避け、高速を下りて
すぐの郊外のホテルがクルマの旅行には最適だ。 ヨーロッパで
借りるレンタカーでラテン系国は原則としてマニュアル車で
オートマは数が非常に少ないので前もって予約が必要。
海外での運転が始めてと言う人はまずは日本と同じ、右ハンドル
の英国で練習を兼ねてドライブされたらどうだろう。

それもスコットランドなら交通量も少なく最適でしょう。
スコットランドから進級するならドイツがお勧めだ。 交通マナーが
よいし、アウトバーンで高速快楽ドライブを体験することもできる。

、いよいよ卒業のためにイタリアへチャレンジしてみよう。
太陽道路A1アウトストラーダをミラノから、ローマまで思う存分
ぶっ飛ばそう。　イタリアで私のお勧めドライブコースはミラノより
高速道路A７にてジェノバを経由、地中海が見えたら右に折れる、
カンツオーネで有名なサンレモを過ぎ、国境の町ベンティミリアで
フランス領に入る。モナコ、ニース、カンヌ、そしてアンティーブまで
足を延ばせば、ピカソのお城の美術館もある。
ここで引き返せば十分にコートダジュールとイタリアリビエラを
堪能できる、一日、日帰りコースとなる。

どこかで一泊というなら、ぜひサントロペをお勧めしよう。松林から
見る地中海の豪快な夕陽は一生忘れることはできないだろう。
南仏は海岸沿いに３本の道路がある。山側の高速道路、真中の
生活道路、そして快楽ドライブは海辺に沿った道路です。
帰りはぜひ右手に地中海を見ながらゆっくりと走ってみよう。

ヨーロッパならどんな小さな空港にもレンタカーのオフイスがある。
空港に着くとレンタカーのカウンターがずらっと並んでいるので
迷ってしまうが、ハーツ、エイビスなら事前に予約入れておけば
５分でキーをくれる。地元のレンタカーは大手より安い。
クルマの返却は営業時間外であればカウンターの下のポストへ
キーをほり込んでおくか、クルマのトランクへ入れてロックする
だけで返却完了する。　多少ぶつけて、かすり傷したくらいで、
わざわざ申告する必要はないだろう。　
借りたクルマも結構あちこち凹んでいたりするから気にしない。

エリア ミラノ(イタリア)

ヨーロッパの高速はクルマが少ないので快適

高速道路の標識、グリーン色でわかりやすい

高速道路への標識、わかりやすい

ジェノバからフランスのニースに向かう高速道路、山間部を通るので、このような高架とトンネルが多い。
地中海から吹きつける強風でクルマが横に流されるので
注意が必要。

前を走る2台のポルシェ、時速200Km？

7月終わりはバカンスに脱出するクルマで高速道路も大渋滞

これは事故のために大渋滞

イタリアの高速道路は渋滞がなければ、普段はこんな感じで快適に走れます