1989/08 - 1997/12
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ミラネーゼさん
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ミラノの夜は夜らしく暗い。イタリアの家庭では照明器具として
蛍光灯はほとんど使われていない。 昔ながらの白熱灯の間接照明が
多い、シャンデリアを除き天井灯はなく真っ白な漆喰で覆われた
天井にフロアスタンドを向け照射する間接照明だ。読書をするときは、
手元を照らす小さなスタンドを別途使うので問題はない。
通りすがりに見るイタリア人の家屋からはほのかな黄色っぽい明かりが
もれているだけで、街路にもほとんど照明はないから街全体が非常に
暗い。 時々通りすがりに見るアパートに煌煌と明るく照明している部屋
を見つけることがあるが、おそらくは日本人駐在員かフイリッピン人の
家だろう。東洋人は蛍光灯が好きで煌煌とした照明を好む。
ところがヨーロッパは暗い白熱灯の照明が一般的だ、ミラノで始めて
アパートを借りた時、日本人としては最初この暗さが何とも陰気で、
腑に落ちない。 会社のオフイスでも夕方で暗くなり文字がぎりぎり
見えなくなる寸前まで、イタリア人の同僚は照明をつけない。
彼らに言わせれば自然光が一番眼によい、明るすぎる人工照明は
健康に悪いという。日本人から見れば暗いほど眼に悪いと思うのだ
がどちらが本当だろう。
夜のとばりが下りる頃、下町のレストランに行けば、これまた暗い、
大体がロウソクをテーブルに置いただけで料理の色柄もわからない
場合がある。しかし、不思議なものでイタリアの生活に慣れるに従い、
この暗さが何とも言えない心地よさになってくる。ナビリオ(運河)沿い
のバールとかレストランは、もうこれ以上照明を落としたら相手の顔
も見えないくらいの明るさだ。
そんなレストランから食事が終わって外に出ると満天の星と大きな
月の明るさに驚かされる。 日本の都会では星降る夜空が見えるの
だろうか? 日本のギラギラした突き刺さる真昼のような照明は異様
に思える。昼と夜のメリハリが付き、暗い夜は人々に安らぎを与える。
一夕に開かれた大きなパーティ会場では、日本人連中は明るい照明
の場所に集まり歓談しているのに、イタリア人は光明の当たらない
ちょっと薄暗いところにたむろする習性を発見した。
農耕民族と狩猟民族の違いだろうか?太古には狩人は他人の攻撃
から身を守るため暗い場所に潜んでいたに違いない。
それともイタリア女性は陰影のある彫りの深い横顔をさらすほうが
ステキに見えることを本能的に察知しているのだろうか。
日本人の、のっぺりした顔が明るい照明下、ますます平面に見える。
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