2001/04/26 - 2001/04/29
2283位(同エリア2666件中)
さらさん
スペインのバルセロナからポルトガルのリスボンまで南下の旅。今回はサラとおばあちゃんにテディベアのエミリアンが加わった、2人と1匹の珍道中。今回はポルトガル編。
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日帰りでケルース→シントラ→ロカ岬へ。
シントラ行きの列車に乗って小ヴェルサイユと呼ばれている宮殿があるケルースで途中下車。ヴェルサイユ宮殿には行ったことがないので比べられないけどこじんまりとしたかわいらしい宮殿だった。 -
庭に出ると3〜4段の階段の一番上に人が集まって何かを見てたからサラたちも行ってみた。お堀の向うにアズレージョ(青絵タイル)があった。みんなこれを見ていたようだ。スペイン人っぽい観光客のおにいちゃん達がエミリアンに気付いた。ニコニコして、犬や猫にするみたいに“チョッチョッチョ”って舌を鳴らしながら手を出してきた彼ら、旅でテンション上がってたのかな。
ケルースの駅に戻って階段を上っていたら知らないおばちゃんがサラに話しかけてきた。多分、“リスボンへ行くならあっちのホームよ”みたいなことを言ったんだと思ったから、サラは「シントラ」と言ってみた。そしたら“ああ、じゃ、そこを下りたところだ。切符はこっちだよ”って感じでサラたちの前を歩いていった。
ホームを渡り終わって少し奥に入ったところに切符売り場はあった。おばちゃんは「ここだよ。じゃあね」と言って帰っていった。
そのすぐ後、おばちゃんと切符売り場に行くときからずっと彼女たちの横を歩いていたおじちゃんがサラに何か言った。
「英語はわかる?」
「ちょっとだけ」
そうしたらカメラがどうのって言いだした。注意深く聞いていたら、どうもサラが手から提げているカメラを誰か悪い人に引っ張られたりしたら危ないからちゃんとバッグに仕舞っときなさいって言ってるようだった。彼女が「わかった」と言い、カメラをバッグに入れたらおじちゃんは頷いてどこかに消えた。 -
シントラに着いたのは14時前くらいだったからペーナ宮殿だけ見に行った。カラフルなお城だった。すっごく高いところに建っているから気持ちよかった。
シントラの駅に戻るバスは細い山道をすごい勢いで下っていくから、立っていたサラとエミリアンは必死で手摺りにしがみついてたけど何度もなんども跳び上がった。
バスがずいぶんと遅れたのでシントラの駅前に着いたちょうどその時、16時のロカ岬行きのバスが無情にも走り去っていくところだった。サラたちはその後姿を見送るしかなかった。
次のバスまで1時間以上あるし、お腹がすいたので駅にあったピザハットでピザを食べて時間をつぶした。 -
17時頃の、最終から2番目のバスでロカ岬へ。
ロカ岬にある建物は観光案内所とカフェ兼お土産物屋、それに灯台だけ。でも最終のバスまでの1時間弱、ちっとも飽きずに海を見てた。
観光案内所でサラとおばあちゃんはユーラシア大陸の最西端に来たよっていう証明書を作ってもらった。 -
最終バスは19時くらいだったから、サラたちは10分くらい前にバス停に行った。置いてかれたら途方に暮れちゃう!!
もう観光案内所は閉まってた。バスを待っているのは彼女達のほかシントラから同じバスに乗ってきた一組のおにいさんとおねえさんだけ。
バスが来た。おにいさん達がカスカイス行か聞いている。シントラ行だった。サラたちはカスカイスからリスボンに戻ろうと思っている。おねえさん達も同じルートのようだ。 シントラ行のバスが去ると少し心細くなった。
その5分後、待望のカスカイス行がやって来た。もう、薄暗かったからカスカイスでは何も見ないですぐに列車に乗り換えた。いつのまにか海が川になってた。
リスボンのカイス・ド・ソドレ駅に着いて、そこから地下鉄でロシオ広場まで行きたいけど切符の買い方が分らなかった。自動販売機の前で、隣の自販機を使っている男の子をサラがジーっと観察していたら話しかけてきた。
「切符の買い方が分らないの?英語はわかる?」と言って説明してくれたけど、よく分からないから「ロシオ駅に行きたいの」って言ったら、
「あー、じゃ地下鉄だよ。この階段の下」だと。
初めピンと来なかったけど、サラが買えなくて悩んでた自販機は今まで乗っていた列車の切符のものだった。わけが分からないハズだ。
下の階に行ったら地下鉄用の自販機があって簡単に買うことが出来た。 -
ベレンという町にパステル・デ・ナッタ(エッグ・タルト)を食べに行った。このお店、すっごくお客さんが多くて、店もアリの巣みたいに沢山部屋があって広かったけど、サラたちは席を確保するのに30分近くかかった。パステル・デ・ナッタは好みでシナモンと粉砂糖をふりかけて食べる。「甘過ぎなくて皮がパリパリでおいしい」と3人は思った。
4個お持ち帰りにしようと店員さんに頼んだらお皿にのっけて持ってきた。
「違うの違うの、持って帰りたいの」とサラが言ったら
「あー、そうだったの、ゴメンネ」と、箱に入れなおしてくれた。 シナモンと粉砂糖の袋も付けて。
ベレンには広いのどかな公園があった。 -
ジェロニモス修道院
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