2003/10/24 - 2003/10/28
1050位(同エリア1209件中)
さらさん
5年ぶりのギリシャ、サントリーニ。
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今回で3回目のサントリーニ。1度くらいはフィラの断崖のホテルに泊まって、ホテルのテラスから夕日を眺めたいと思っていた。
そこで4泊のうちの最初の1泊だけそんなホテルに予約を入れた。
しかし、10月にもなると年間の降水量が少ないこの島も夏のように毎日晴れとはいかなくなる。
到着したこの日も今にも雨が降り出しそうなお天気で、思い描いていたサンセットは望めなかった。 -
サントリーニの地形は独特。カルテラドスの、掘り込んだ迷宮のような町もあるし、このフィラのホテルのように云わば洞穴のような住居もある。
部屋の中の音はとても響くが街の喧騒は聞こえない。 -
・・・そしてこんな不思議な光景も。
2泊目以降はいつものカルテラドスの宿。マリアは覚えていてくれた!
到着してすぐフィラとは反対側の海に行きたくて歩き始めた。祖母と一緒だったので1時間ほどかかったが一人だったら20分くらいで行けたと思う。
海岸沿いの道の海と反対側は砂壁のようになっていた。所々掘られてドアとランプが付けられていて、以前は物置や家畜小屋として使っていた形跡があった。 -
朝、ヤニスに会った。「ココへは初めて?」と聞かれた。「おばあちゃんは覚えているけど・・・」だって!!
もうすぐ教会でセレモニーがあるからおいで、と言うので歩いていってみた。すぐ近くって言ってたけど30分はかかった。
来ているのは地元の人たちばかりで私たちはちょっぴり浮いていたかもしれない。
その後イアの街へ。
街に入って一番端っこに行くまでずっと1匹の犬が先を案内してくれた。 -
既にシーズンオフに片足を突っ込んでいるようで閉まっている店も多く、観光客も少なくいっそうのんびりした空気が流れていた。
風車の近くに行く途中のレストラン(クローズしていた)に佇んでいたくまの置物。連れて帰りたかった。 -
この旅をとても楽しみにしていたはずだった。でも飛行機に乗っていても旅のワクワク感が全くない。サントリーニの空港に降り立った時、「来なけりゃよかった」と思った自分自身に驚いた。ピカピカに生まれ変わった空港と自分の気持ちとのコントラストを強く感じた。
タクシーに乗り、「カルテラドスを通った」という祖母に、まだでしょうと言いながらぼーっと窓の外を眺めていたらフィラに着いた。祖母は正しかったのだ。わたしは通り沿いに増えた建物に惑わされて気がつかなかった。
そう、サントリーニは5年前に比べて建物が増えた。カルテラドスの宿もその向かいの空き地もピルゴスの中心に向かう通り沿いにも、あちこちに以前にはなかった家が建っていた。フィラの近くにはサッカー場もできていた。 -
数年前に観た夢を思い出した。地元の海からサントリーニ島が見えた。双眼鏡で覗くとパステルカラーの宮殿などが建ち並び島全体がテーマパークのようだった。そんな夢。
もともと商業的な面もある島だし、どこの町でも家が増えるのは仕方のないことだと分かってはいるのだが、なんとなく寂しくなった。5〜6年前よりさらに10年くらい前、わたしが知る以前のこの島はもっと素朴だったんだろうなぁなんて思った。でも、そんな憂鬱は日ごとに消えていった。これまた漠とした感覚で。
きっと見た目は変わっても根本は変わらないのだろう。空気や、流れる時間や人々の暮らし。その変わらない何かがわたしにとっての居心地のよさなのだ。
「やっぱり好きだ」
サントリーニを去る頃にはまた来ようと思うようになっていた。
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