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    投稿日 2019年02月04日

    康花美術館 松本

    総合評価:5.0

    過日、私は松本市にある康花美術館を訪ねた。
    あらゆる題材を基に製作された康花さんの絵を通じて自身、様々なことを学び、また深く考えさせられたように思う。
    たとえば、私たちは≪祈り≫という世界にどのような想像があっただろうか。そもそもそのようなことを想像し、熟考することが、単調に日々を過ごしがちな日常の中にどれほどあっただろうか。康花さんの眼前にはこのような神々しい光景『祈り』(1999年頃)が広がっていたのである。
    今まで私たちはありのままの物理的世界を離れて精神的世界、心そのものについて熟考したことがどれほどあっただろうか。改めてそれすら考えさせられる。

    人は(目に見える)物理的世界のみに生きているわけではなかった。そしてヒトは、合理化された世界のみに生きるロボットではなく、ときに不合理・不条理の中にも生きねばならないのが人間であり、それがヒトの宿命であるはずである。それを(康花さんが)どのように見つめ克服してきたか、それらを時間を掛けて省みる機会を康花美術館は与えくれる。私たちはここで知に基づいた康花さんの稀有な感性に触れることができるのだ。

    とはいえ、深遠で、一言で語り尽くせぬ難解さはそれぞれの作品にはある。しかしそれゆえ、深く語り続けられるともいえる。語り尽くせぬことを語る時間が人生にあってよいはずで、経済性や合理化に追われた日々から人間的・文化的感情を呼び起こすひとつの契機にもなり得るのではないだろうか。日常の中で語り尽くせぬほどの想いと感覚が如何程あったか、そのようなことをも考えさせられるのが芸術分野の尊さ、深さであり、妙味なのだろう。そのような時間と機会が激減したかのように思える今日にあって、康花美術館の意義はその点にもあったような気がした。

    そのようなことを想いながら、康花さんがわずか11歳のときに描いたとても温かみのある子供(ヒト)とひまわりと(近年では農薬などの影響であまり見られなくなった)トンボが織り成す美しい光景『ヒマワリとトンボ』(1990年頃)を私は(思索しながら)眺めていた。

    今や身近ではないものになりつつあるからこそ、欠くべきではないこの世界観と、人々の日常の外側にある偉大な視点を、多くの方々が体感されることをお勧めしたい。

    旅行時期
    2019年01月
    アクセス:
    4.5
    コストパフォーマンス:
    5.0
    人混みの少なさ:
    5.0
    展示内容:
    5.0
    バリアフリー:
    4.5

s.a.さん

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