魁さんのクチコミ全3件

青島市内の観光案内所で一日ツアーとして前日に申し込み。詳しい内容も聞かず（聞いても理解できないが）当日朝九時前に迎えが来てホテル出発。その後あらゆる場所を引き回され目的のラオ山巨峰登山口に到着したのは午後二時前。同行のガイドは日本語はもちろん英語も理解せず（理解できないふりかも）。とにかく何を聞いてもらちがあかない。まっすぐ来ていれば40～50分の距離のはず。よく解らず参加した無謀さを軽く後悔しながら、それでも気を取り直して登山。と思ったらまずロープウェイ乗り場まで行くバスの乗り換えに並ぶ。で次にゴンドラ乗り場で並ぶ。とにかく並ぶ並ぶ。もちろん当地のこと、並んでいるというよりも群れているという方がぴったりな状態。油断や遠慮があったらいつまでも前に進まない。結局、自分の足で山を登ったのはゴンドラを降りてから頂上までの小一時間の登山のみであった。ところが、これが意外に充実。気候が良かったことが最大の要因であろうが、とにかく壮大な景色と風の爽やかさにこれまでの苦行か修行か罰ゲームかともいえる体験も忘れて満足する。登山といっても階段や橋が整備され歩きやすいことこの上ない。従ってそこそこ高齢の人、小さな子供も多く見られた。ほんのひと時ではあったが景観と美味しい空気を堪能した後、再び帰りの苦行を経験することになったのは言うまでも無い。

南京市内紫金山の一部に作られた孫文先生が葬られている。中国人にとってはかなり定番の観光地だけあって人出の多さはさすが。しかし目的の墓室までの400段近い階段は広く、あまり人ごみを意識することなく登れる。とにかく個人の墓としては清朝歴代皇帝のどの墓よりも広大でスケールが大きい。偉大な人物であることは事実としても、封建社会や個人崇拝を否定して民主国家を建設しようとした本人の意志と矛盾しているような気もするが。それはともかく階段を登りきったあとの見下ろす景色は良い。市中心部からのアクセスは地下鉄とタクシーを乗り継いだが、最寄の地下鉄駅ではほとんど乗車拒否にあったので、この苦労がわかっていれば割高でも最初からタクシーで行くべきと痛感。

現存する沿岸砲台としては世界最大級のドイツ製大砲が展示されており、これを見ているだけでも値打ちがあるが、各所に設置された案内も多くが日本語併記されているため、歴史的背景や当時のエピソードなどよく判り興味深い。この砲台そのものは海に面した高台を公園にした形で天気が良ければ景色も申し分なく、歴史に触れたい人も、のんびり風光を楽しみたい人にも向くと思う。なお定期的に実演される衛兵のショーみたいなアトラクションは、期待が高いと少し厳しいので、そのショボさを楽しむというスタンスで。