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美しきリトアニア、ネリス川は≪父なる川≫ネムナス川に合流し、バルト海に注ぐ。

  • 4.0
  • 旅行時期:2009/10(約16年前)
jijidarumaさん

by jijidarumaさん(男性)

ビリニュス クチコミ:8件

≪美しきリトアニア、ネリス川は≪父なる川≫ネムナス川に合流し、バルト海に注ぐ。≫

【バルト三国紀行:美しき中世の街並み】
2009年10月19日(月)~26日(月)

訪問地;
Lithuaniaリトアニア
・首都Vilniusヴィリニュス及び、かつての首都Kaunasカウナス
Latviaラトヴィア
・首都Rigaリガ
Estoniaエストニア
・大学都市Tartuタルトゥ及び、首都Tallinnタリン

<2009年10月20日(火)リトアニア・ヴィリニュスは快晴、マイナス0.3~10℃。>

Holiday Inn ホリデイ イン:
Seimyniskiu str.1 Vilnius、2600 Lithuania
この旅最初のホテルはホリデイ イン、部屋は606号室(7F)
2002年オープンの新しいホテルの1つ。Nerisネリス川の北岸にあり、旧市街からも近い。4星・全134室のCity Hotelである。

*時差の関係でいつもながら、3時に目覚める。また、寝たが、結局5時に起床した。6時半にホテルの朝食がスタートするとのことで、その時刻に1Fのレストランに。やはり、バルト三国もドイツの様な豊かな朝食で嬉しい。

朝食後、まだ時間もあったので寒々しい外気にあたって、Raduškevičius Palace(リトアニア大公が1897年に建てた)宮殿前をネリス川の北岸まで歩いてみた。緑の橋(Zaliasis Tiltas)と呼ぶ橋は、通勤時間でもあり、労働者が通勤で忙しそうに歩く、バスや車の数も多く、首都の顔を見せていた。あたり一面の霜景色に朝日が輝いて、川べりの景色は美しい。

“リトアニアの国名の由来”は国の中央を流れるLietauka リェタウカ川(距離11kmと短い川でネリス川の支流)からきたとされている。天気が変わりやすく、雨が多いリトアニアは『雨の降る国』の意味が有るとか!
尚、この旅で唯一、この日は快晴で、しかも素晴らしい景観に恵まれたのだ。

リトアニアの首都・ヴィリニュスは地図で見ると地理的に偏った南東部にある。ちょうどドイツ語でDie Nerisネリス川とDie Vilniaヴィルナ川の合流地点にあり、首都ヴィリニュスという名は、このヴィルナ川に由来すると云われている。
北のバルト海へは312kmの内陸部で、ベラルーシの国境にも近接するので、不思議な感じがするが、過去数世紀の間に国境の形が変わってしまったことに因るものだ。かつてリトアニア大公国の時代にヴィリニュスは国土の中央にあったのだが・・・。 1994年にヴィリニュス旧市街は世界文化遺産に登録された。

リトアニア人口は 350万人(リトアニア人84%、ロシア人6%の比率はラトヴィア、エストニアと比して、自国民比率がたいへん高い。)とバルト三国では最大、国土面積も同様。ヴィリニュスの人口は550千人と大都市だ。
ポーランドとの関係が強かった事もあって、ローマカトリック教徒が多い。

ホテルからネリス川の北岸まで歩いたこともあって、リトアニアの河川について前述のように書いて見たが、
更に言えば、「ネリス川」は白ロシア(現ベラルーシ)に源泉をもち、そこから白ロシアとリトアニアの大地を流れ、リトアニアの主たる都市Vilnius、Jonava、Kaunasを経由し、Kaunasで「メーメル川」に注ぐ。長さは510 km。
ヴィルナ川はリトアニア国内を79 km流れるネリス川の支流。

ドイツ的には気になる「Die Memelメーメル川」(リトアニア語でNemunas ネムナス)はベラルーシに源を発して、リトアニアとロシア連邦 Kaliningradカリーニングラード(かつてのKönigsbergケーニヒスベルクと称したバルト海の港町)州を流れ、 Ostsee バルト海の一部であるKurisch クルシュ海に注いでいる。長さは937kmとヨーロッパで14番目に長い川である。
リトアニア人はネムナス川(ドイツ語ではメーメル川)を≪父なる川≫とも呼ぶ。そして、リトアニア人であれば誰もが暗唱すると云う、ヨーナス・マイローニスの詩は次のような詩だ。

『Scheschup(p)eシェシュペ川が走り、Nemunasネムナス川が流れる。我らが故郷、美しきリトアニア 』
そして、詩と言えば、以前のドイツ国歌の1番の歌詞で歌われる地名には、上記のメーメル川が出てくる。 
『Von der Maas bis an die Memel, von der Etsch bis an den Belt.
 マース川からメーメル川まで、エッチュ川からベルト海峡まで。』

そのドイツ関連の歴史を辿ると、1252年、ドイツ騎士団はクルシュ海の出口近く、Klaipe’daクライペダに城砦を建設し、その拠点の都市をMemelburgメーメルブルク、ネムナス川をメーメル川と称した。

しかし、領土問題はややこしく、ドイツにいまだ、こうした歌が残る。
『Memellandメーメルラントの歌詞の一部:
Deutsch ist das Memelland, Ist ewig, ewig, ewig deutsches Land!!
メーメルの地はドイツ、未来永劫、永久に、永遠に ドイツの領邦! 』

尚、ドイツ国歌;現在、ドイツ連邦共和国の正式な国歌は3番のみである。

・・・・・・・・・・・・・・・

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦(シニア)
観光の所要時間:
1-2時間
アクセス:
4.0
景観:
5.0

クチコミ投稿日:2024/10/08

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