静謐な美しさ、フラ・アンジェリコの「受胎告知」は必見!「サン マルコ美術館」
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- 旅行時期:2024/06(約2年前)
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by Ake Bingaさん(女性)
フィレンツェ クチコミ:15件
元修道院の僧房廊下の壁に描かれている フラ・アンジェリコの代表作「受胎告知」を見るために「サンマルコ美術館」を訪れました。
12世紀に建てられた修道院が、15世紀からドミニコ修道会の拠点となり、メディチ家の援助により修道院として再建、当時の修道士フラ・アンジェリコらによって僧房の壁に描かれたフレスコ画が今もその場所にあり、美術館として公開されているのです。
「受胎告知」は、2階への階段を上がってすぐの壁に描かれているのですが、階段の踊り場を右に折れた瞬間その先に作品が現れた時の喜びは忘れることができません。
そして階段を一段ずつ上り近づいて行き、その華美な装飾のない穏やかな絵画とゆっくりと向き合う貴重な体験ができました。
更にその先の僧房の壁に描かれた簡素な宗教画も味わいがあり、1室づつ丁寧に見て歩き、修道士の祈りの日々に思いを馳せてみたり、来館者が少ないのも幸いでした。
豪華な大理石で造られた聖堂の美しさとは対照的な修道院の静謐な美しさもまた良いものです。
また、「虚栄の焼却」ののち殉教した宗教改革者サヴォナローラが修道院長として住んでいた歴史もあり、サヴォナローラ関係の絵画や遺品の展示も見られます。
アカデミアやウフィツィのような大きな美術館の混雑に疲れた方にもおすすめの美術館です。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2024/08/29
いいね!:2票
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