フォロロマーノ Foro Romano

建造物

古代ローマ時代の遺跡フォロ・ロマーノ

5.0
旅行時期：2024/03（約2年前）

by ニコニコさん（女性）

ローマクチコミ：37件

フォロ・ロマーノは東西約300m、南北約100mに渡って存在する
古代ローマ時代の遺跡で「ローマ市民の広場」という意味
紀元前6世紀から紀元3世紀まで古代ローマの政治・経済・商業の中心地として
栄え古代ローマの中心部でした

共和政末期まで、剣闘士による闘競はフォロ・ロマーノで行われていた記述もあります

紀元前509年から約500年続いた共和政時代、古代ローマの政治の主役は市民でした
彼らは都ローマの中心地であるフォロ・ロマーノに足繁く通い
日ごと行われる政治家の演説に聞き入りました
もっとも活気があったのは民会の集会場、現在の元老院付近にありました
雄弁術が流行りキケロは第一人者でした

共和制末期に入った紀元前1世紀頃は
ローマは芸術の盛んな古代ギリシャのアテネや
古代エジプトのアレクサンドリアに比べると見劣りする街でした
中心地であったフォロ・ロマーノですらレンガ造りのみすぼらしい建物と
空き地が目立つ場所だったのです

ユリウス・カエサルは世界制覇へ向けてローマを威厳のある都にするべく
改造に乗り出しますが暗殺され造営事業は止まってしまいました
引き継いだのは初代皇帝アウグストゥスです

ところが次第に帝国の力に繋りが見え始め
トラヤヌス帝やディオクレティアヌス帝も
フオロ・ロマーノの修復事業に力を尽くしましたが栄光を取り戻せず
西ローマ帝国滅亡後は土砂の下に埋もれていきました