映画「ブリキの太鼓」にも登場し、NHK「世界ふれあい街歩き」でも紹介された貴重な開戦時の史跡とその博物館
- 4.5
- 旅行時期:2019/11(約5年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
グダンスク クチコミ:15件
他の博物館と同じくこちらも開館時間が変則的である、月曜日はほとんどの博物館が閉館だか火曜日も13時までしか開いていない。そこで朝1番に向かうことにした。ちなみにこちらは現在も通常営業している郵便局の中にある博物館でもある。そして、火曜日は入館料無料であった。
ポーランド郵便局はヴェステルプラッテ同様に第二次世界大戦開戦時の主戦場となった史跡である。博物館の規模は小さいが郵便局の攻防戦の様子や郵便局員の処刑にいたるまでの資料の数々が生々しく展示されており、解説も詳しい。
当時のグダニスク(ダンツィヒ)は、どの国にも所属しない自由都市であった。但し、この郵便局は例外でポーランド資産の建物で治外法権となっていた。つまり建物はポーランド領土であり、ポーランド本国へ直通の電話線がある重要施設かつ戦略上の重要拠点でもある。
ポーランド郵便局が戦略拠点だったため、戦争が予想されドイツとの緊張関係に入ると、郵便局の職員は局の防備を固めた。職員の一部は保安部隊でもあったが、武装は貧弱で拳銃と3丁の軽機関銃しかなかった。
ポーランド郵便局での激戦が繰り広げられた1939年9月1日。57人のスタッフが在籍し、立てこもったポーランド郵便局員は幾度もドイツ軍を跳ね返した。
ドイツ軍の攻撃は隣接する事務所と正面玄関の2方向からおこなわれたが、幾度もドイツ軍は敗退を迫られる。そして105mm榴弾砲と爆薬を用いて、開戦10時間後に突入、最後に職員たちは地下室に立て籠もるも、ガソリンを注ぎ込まれ3時間後に陥落。ポーランド側は当初6時間程度の防御を想定していたが、郵便局員たちは、ほぼ1日を死守したことになる。
ヴェステルプラッテでは広大な敷地にキャプションが点在していたが、こちらは小規模ながら細かな解説とリアルな展示品で開戦時の様子を詳細に知ることができる。また、郵便局前のモニュメントや裏の連行された壁など史跡も豊富だ。
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- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2020/10/18
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