アーグラー城 Agra Fort

城・宮殿

ムガル帝国３代アクバル大帝から５代シャージャハン帝の居城にしてシャージャハン帝の幽閉城

4.5
旅行時期：2020/02（約4年前）

アグラクチコミ：10件

ムガル帝国３代皇帝アクバル大帝から第５代皇帝シャージャハン帝までの間アグラに首都が置かれた時代の皇帝の居城です。（アクバル帝が途中１５年間ファーティプルシークリーとラホーレに遷都していた期間を除きます）
中はアグラ城の３分の１ほどが解放されていてアクバルの作った建物は赤色砂岩で作られ、シャージャハン帝が作った建物は大理石で作られている為建築物が２つにきれいに分かれます。
白大理石の建物の中にはシャージャハンが晩年８年間の幽閉生活をすることになった「囚われの塔」があります。囚われの塔の付近からはヤムナー川沿いに建つシャージャハンの奥さんが眠るタージマハルが見えます。ここからタージマハルを毎日見てすごしたといわれています。

シャージャハンは長男で人望の薄かったと言われるダーラー・シコーに皇位を譲るつもりでしたが、ダーラー・シコーが三男のアウラングゼーブに王位争いで敗れたため、皇位を略奪された形になりました。シャージャハンのダーラー・シコーへの偏愛はすごかったようで、アウラングゼーブにそれを恨まれ廃帝とされた後、幽閉されることとなったと言われています。
兄弟は平等に扱わなくてはいけませんね。

アグラ城は暑さ対策の水路が張り巡らされていてヤムナー川からくみ上げられた水が流れていました。現在水は流れていませんが、水路はいたるところで見ることができます。

解放されていない３分の２はインド軍の基地として使われているため入ることができません。