夢にまで見たカルナック神殿は期待を裏切らず見事でした。
- 4.5
- 旅行時期:2019/05(約7年前)
-
-
by nichiさん(男性)
ルクソール クチコミ:9件
駐車場で車を降りたら5月頭であるにもかかわらずなんと気温はなんと48度。
カイロより南にあるルクソール。
赤道も近いため、カイロよりメッチャ暑いです。
ビジターセンターでチケット購入。一人EGP150です。
ビジターセンターにカルナック神殿の全体が判る模型がありました。
そもそも荒れ果てていたのですが、1895年からエジプト政府はこのカルナック神殿の修復工事を開始しました。
修復工事のリーダーはフランスの考古学者ルグランが務めました。
プトレマイオス王朝のファラオであったクレオパトラがローマのシーザーと共に船でナイル川を遡った際、ここカルナック神殿にも訪れていた可能性は高いそうです。
銃を構えている兵士もいるセキュリティチェックを過ぎて
第一塔門に向かいます。
幅が113m
高さ43m
この規模はエジプト最大級の塔門です。
門が崩れているように見えますが、これはまだ未完成に部分だそうです。
第22王朝(BC945 - BC715年)に建設が始まり、第30王朝ネクタボ1世(BC380 - BC362年)になってもまだ建設されていたんです。
第一塔門に向かう途中小さな橋を渡りますが、この橋の下には過去には運河があり、ナイル川とつながっていたそうです。
カルナック神殿の船着場として機能していたようです。
今は干からびていて水はありませんでした。
第一塔門の右に見える小さなオベリスクはセティ2世(第19王朝 BC1200-BC1194)のオベリスクです。
第一塔門の手前にスフィンクスが並んでいます。
スフィンクスが左右にあるこの通りをスフィンクス参道と言います。
元々はカルナック神殿とスフィンクス神殿を結ぶ3kmの参道だったようです。
奥に入っての圧巻はパピルス柱です。
開花式パピルス柱は高さが21mです。
蕾式のパピスル柱の高さは15mです。
パピルス柱が並んでいる大列柱室は映画「ナイル殺人事件」の撮影場所にもなった所。かつては天井があったようです。
開花式パピルス柱が中央に12本、蕾式のパピルス柱が122本あります。
円柱は1個の石を削りだしたものではなく、輪切りの円柱の石を積み上げたものです。
柱のすべてにレリーフが刻まれています。
かつては鮮やかな色で埋め尽くされていたようです。
長年、砂に埋もれていたため、色なども一部残っています。
大列柱室を抜けると2本のオベリスクが現れました。
ここはラムセス2世の中庭です。
右はトトメス1世のオベリスク。
左はハトシェプスト女王のオベリスク
オベリスクは古代エジプトの新王国時代に製作され、神殿などに立てられた記念碑です。
ギリシャ人が串(obeliskos)と呼んだのが現在の語源になっているようです。
ヨーロッパ諸国はこれを持ち帰り、自国の広場などに設置してモニュメントにしています。
ローマ帝国がエジプトに侵攻すると、オベリスクは戦利品として頻繁に略奪された為、現在ではローマで13本ものオベリスクを見ることができます。
ちなみに私が初めてオベリスクを見たのは、パリのコンコルド広場にあるオベリスクですが、ココからではなく、ルクソール神殿から運ばれたもののようです。
一番奥のトトメス3世祝祭殿は長い間砂にうずまっていたために、今でも色鮮やかな装飾を見ることができます。
後にコプト教の教会であった時期もあるそうです。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2019/09/20
いいね!:3票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する